ハマヒルガオ

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   ハマヒルガオは名前の通り浜辺に生え、昼間も花が咲いている朝顔の仲間である。

   この花の開花は初夏の到来を告げる。

   寒かったり、時に異様に暑かったりの天候不順な春も

   6月の声を聞いて、ようやく初夏らしい雰囲気になってきた。

   以前から気になっていた植物があり

   久し振りに地元の海岸を訪ねてみた。




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   私が住む愛知県には、海岸に目ぼしい砂浜はない。

   自然度の高い砂浜は皆無と言ってもいいほどで、かろうじて残されたわずかな砂浜に

   昔ながらの海浜植物がわずかに残っている。

   日本全国を飛び回っているせいもあり、わざわざ貧弱な地元の砂浜で撮らなくても、という

   考えもあり、これまではどちらかというと地元をしっかりと見つめていなかった嫌いがある。

   どうせなら、より良い環境で、と考えていたからである。

   だが、愛知県植物誌や愛知植物の会に所属して、地元の植物を見て歩くうちに

   少しだが考え方が変わってきた。




   
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   自分が住んでいる場所のものを、徹底して記録してみようか、という気持ちである。

   いわば住民基本台帳のようなもので、他の場所ならもっとスゴイ群落や、より良い個体を写すことも可能だが

   愛知県ではこんな状態、という今の記録である。

   目的の植物は、愛知県ではここだけにしか残っていないスナビキソウの撮影である。

   はじめて訪れたその砂浜では、ハマヒルガオが花盛りだった。




   
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   大きな群落というほどではない。

   だが、この砂浜を端から端まで歩いてみたら、上の画像のような、ちょっとした群落があった。

   先端にあるテトラポットの防波堤などが邪魔だけれど、アングルで何とかなるか、と

   横位置でも縦位置でも撮影する。

   で、下の画像が同じ群落の縦位置。

   あなたなら、どちらが良いと思いますか。




   
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   愛知県に限らないが、海岸の撮影では、先ずゴミ拾いから始めなければならない。

   特に広い風景を撮ろうとすると大変である。

   流れ着いた様々なゴミに、海岸に遊びにきた人たちや釣り人の残したゴミ。

   日本人のマナーの悪さをイヤでも実感する時である。

   ゴミだらけの砂浜で、それでもハマヒルガオは頑張っている。

   迷惑千万だろうに、そんなことは微塵も感じさせないさわやかな花の顔

   その強さと、優しさを撮ろうと思った。




   
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   ハマヒルガオの花は、個体によって色の薄いものや濃いものがある。

   上の株の花は色が濃く

   遠くから呼びかけられているような気がして

   吸い寄せられるようにして近づいた花である。

   アッそうそう、この日の目的の花、スナビキソウは咲いていましたよ。

   ある程度の株があるので、絶滅寸前というほどではないですが

   愛知県におけるレッドデータブックでは、CR、つまり絶滅寸前のランクなのです。

   というのは、愛知県で現存が確認できているのは、ここだけ、だからなのです。

   あいにくとケイタイの電池切れで、スナビキソウは下の画像しか写すことができませんでした。

   フォトジェニックなハマボウフウが魅力的で、何枚も何枚も写しすぎたからです。

   ということで、次回はハマボウフウかも。

   下の左画像がスナビキソウ、右画像がハマボウフウです。




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   撮影は2010年6月3日 愛知県知多半島で

   画像はすべてケイタイのカメラで撮っています。クリックすると大きくなります。

   ハマヒルガオは新分類では、ヒルガオ科セイヨウヒルガオ属になりました。




   








   









   

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