ツチトリモチ

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   ツチトリモチをはじめて見た人は、誰もがキノコかと思うようですが、これ立派な被子植物です。

   地面からいきなり出ていると少し不気味な感じがしますが、この赤いのが花が咲いている状態なのです。

   上の画像ではまだ出てきたばかりで少しわかりにくいですが、もう少し経てば

   太い花茎が伸びて、鱗片葉もわかるようになります。

   ハイノキやクロキ、シロバイ、ヒロハノミミズバイなどの木の根に寄生しています。

   樹木の種類で言うとハイノキ科が多いようです。

   ツチトリモチ科ツチトリモチ属に分類されています。

   鮮やかな赤い色は、薄暗い常緑樹林下でもよく目立ちます。

   三重県や和歌山県でも見つかっていますが、主な分布圏は四国、九州、沖縄です。

   雌雄異株と言われていますが、日本では雌株しか確認されていないという、ちょっと謎めいた植物です。




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   名前の由来は、本種を石ですりつぶし、しばらくトントン叩いていると、粘り気のあるトリモチができることに

   由来しています。四国や九州、沖縄の山沿いで育ったお父さん世代では、ツチトリモチを叩いて、トリモチを

   作ったことがある人も多いのではないでしょうか。

   高さはせいぜい10センチ程度、あまり大きくはなりません。

   丸いものや楕円形のものなど、形や大きさは様々です。

   地方によっては山寺坊主などとも呼ばれています。赤い部分が坊主頭を連想させるからでしょう。

   かつてのワンパク坊主は、自然の恵みであるツチトリモチは、遊び道具を作る大切なアイティムのひとつでし
   
   た。ですから、どんな所に出てくるか、季節はいつ頃かよく知っていました。

   ツチトリモチが地上に顔を出すのは、10月から12月にかけてです。

   最近の子供たちはそんな遊びをしませんから、ツチトリモチ自体を知りません。

   自然からは遠のいて、自然の楽しさ面白さを知りません。

   なんだか可哀想、というより、とても損をしているような気がします。




   
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   上の画像は極めて色が悪いです。

   雨が降り出した中、薄暗い常緑樹林下ではケイタイを向けても色が出ないのです。

   そこで撮影メニューの中から夜景を選んで撮ってみました。

   ブレてややピントの甘い画像になってしまいましたが、なんとか赤い色が出ました。

   この画像はパソコンでさらに色もピントも補正しています。

   赤い色を少し強くし、ピントにシャープネスをかけてみました。

   ツチトリモチとしては良い株で、そのまま素通りするには惜しかったからなのです。

   ケイタイの撮影では、このように、どんな時でも気軽に向けられるので、銀塩カメラなどとは違った対応が

   できます。結果は今ひとつでしたが、やはりお遊びの道具としては

   捨てがたいものがあります。























   画像はクリックすると少し大きくなります。

   撮影は2009年11月13日 鹿児島県の屋久島で。

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