植物似たもの同士9    ヒルガオとコヒルガオ

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   ヒルガオ(左画像)もコヒルガオ(右画像)も、今の季節は両方の花が咲いている。

   どちらも花は人目を引く。

   何故か「雨降り花」と言った、雨と絡めた地方名が多い。

   花は早朝、夜明けとともに開花し、夕方には花の命を終えてしまう一日花である。

   毎日、次から次へと花が咲くので、同じ花が咲いているような錯覚に陥るが、花の命はたった一日限りであ

   る。路傍で、ごく普通に見かけ、決して珍しい植物ではないが、観賞価値のある美しい花である。

   朝咲く朝顔に対して、昼にも咲いているので昼顔の名がある。

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   ヒルガオ(左画像)もコヒルガオ(右画像)も、どちらもヒルガオ科ヒルガオ属のつる植物である。

   たくさん花が咲く割には種ができることが少なく、多くは地下にある茎があちこちに伸びて、途中から新しい芽

   を出して増える栄養繁殖をしている。

   よく街路樹やフェンスなどに絡みついている姿を見かけるが、草刈りなどをされても、すぐに新しい芽を伸ばし

   蔓であっという間に復活する。

   たくましきつる植物でもある。

   ところで、よく似ているこのふたつ、あなたはどこで区別していますか。

   ヒルガオの方が花が大きく色が濃い。コヒルガオは花が小さく色が白っぽい。

   はい、正解です。

   下の画像をご覧ください。左がヒルガオ、右がコヒルガオです。

   ヒルガオの咲いている所に、近くで咲いていたコヒルガオの花を置いてみました。

   
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   左のヒルガオの花の直径は7センチ、右のコヒルガオの花の直径は5センチでした。

   個体差もありますが、ヒルガオの花は普通5~7センチ、コヒルガオの花は3~5センチです。

   それなら花の小さいヒルガオと、花の大きいコヒルガオを比べたら、どちらも同じじゃない。

   と、思ったあなた。そうなんです。ですからこれは、あくまで傾向なのですよ。

   同様に花の色についてですが、上の画像を見ると、どちらもそれほど変わりませんよね。

   ですから、花の色もヒルガオの方が色が濃く、コヒルガオの方が色が薄い、というのも

   あくまで傾向なのです。

   それなら葉はどうでしょうか。

   ヒルガオの葉はほこ形から矢じり形、コヒルガオの葉はほこ形で、左右に張り出す側裂片がとがり気味に

   なるのが特徴とされていますが、結論から先に言うと、葉の形はかなり変化に富んでいて、葉の形では

   両種を区別することはできません。

   葉の形もあくまでそのような傾向がある、だけなのです。

   下の画像をご覧ください。

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   左の3枚がヒルガオ、右の3枚がコヒルガオです。

   わかりやすくするために、コヒルガオの葉は特徴のよく出ているものを選びました。

   画像からもわかるように、葉での区別も決定的ではありません。

   それならどこを見たら区別できるのか。

   両種を確実に区別できる決定打があるのです。

   それは花柄です。

   花の首の部分を見てください。

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   左がヒルガオ、右がコヒルガオです。

   花を両側から押さえているような苞まで写しています。苞の形も大事だからです。

   左のヒルガオの苞の先端は丸みがあるかへこみます。時に三角形にとがるものもあるので、苞の部分は

   あくまで目安です。右のコヒルガオの苞は、先端が三角形にとがるのが普通です。

   先ず苞でおおまかな見当をつけたら、次に花柄を見ます。

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   左のヒルガオの花柄はつるっとしていますが、右のコヒルガオの花柄には必ず縮れが出ます。

   ここが両種を区別する、確実な相違点なのです。

   花の大小や色、葉の形などは最初は無視してもかまいません。

   第一に花の首を確認しましょう。

   縮れがあればコヒルガオ、つるっとなめらかならばヒルガオです。

   この部分さえ気をつけていれば、ふたつを的確に見分けられることでしょう。

   同じ画面で両方を並べてみました。

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   もう、おわかりですよね。

   どちらの画像も左がヒルガオ、右がコヒルガオです。

   ヒルガオよりコヒルガオの方が咲き出すのが早く、コヒルガオは5月頃から咲き出しています。

   今頃の季節になるとヒルガオも咲き出しますので、はて、と首を傾げることになるのですが、

   これでもう迷う心配はなくなりましたね。

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   上の画像は5月の花の季節に、ばっさりと草刈りされてしまったコヒルガオのきょうの姿です。

   地下茎から新しい芽を出して、すくすくと育っています。

   夏の暑い頃には、またたくさんの花を咲かせることでしょう。

   野の花は限りなくたくましいのです。

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   家の前を流れる川の側で、きょうも色鮮やかな花を咲かせています。

   きょうで3日続けてヒルガオの撮影を続けているのですが、一向に飽きません。

   見れば見るほど素敵な花だなぁ、と思っています。
















   (画像はいずれも愛知県半田市で。 撮影はヒルガオが6月24日、6月27日
                            コヒルガオが5月14日、6月27日、6月28日)

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