8969歩の散歩 その2

   スイセン表紙アップ.jpg




   日本水仙とも呼ばれるこのスイセンは

   当地では割とどこにでも自生状態になっている

   川沿いの土手や、ガードレール脇などに

   庭から逃げ出したのか、捨てられたのか

   繁殖力が旺盛で、分球によって随分と広がっている。




   スイセン ささくれた木 左側.jpg


        スイセン ささくれた木 右側.jpg




   陽が当たるのを待って撮ったこの木の根元に咲いている株も

   自生状態のものである。

   そんな中に、オヤッと思うものがあった。

   同じように見える白の一重のスイセンなのだが

   なんだか違和感を感じた。




   スイセン園芸種ロング.jpg


          スイセン園芸種.jpg




   非常に良く似ているのだが、これは明らかに園芸種のようである。

   それにしてもここは、誰かが植えた?

   いやそうではあるまい。
   
   スイセンの球根は裸のまま捨てられていても、強い根によって

   土の中へと引き込まれてゆく。

   野生化するにはこのようなしたたかさがあるからである。




   運河 銀水面.jpg




   半田運河の水面はキラキラと輝いている。

   きょうは風も穏やかで、ともかく気持ちがいい

   植えられたスイセンは桜並木の下に一直線なので

   いかにも植えました、という感じなのだが

   それでも花のいい香りに違いはない。




   水仙とヨモギの葉.jpg




   手前のヨモギの葉は、昨年伸びたままだが

   スイセンが植えられているために草刈りされなかったようだ。

   もともとが運河の土手だから

   様々な雑草が生えている。




   水仙アップ カラスノエンドウの葉.jpg




   スイセンに絡みつかんばかりに巻きひげを伸ばしているのは

   カラスノエンドウである。

   4~5月に花の最盛期を迎えるマメ科の花だが

   野生のスイトピーと呼びたくなるような可愛いらしい花が咲く。




   カラスノエンドウ1輪.jpg




   スイセンの下は風当たりが強い場所のせいか

   まだやっと咲きだしたばかりだった。

   温暖なせいか知多半島では、陽だまりの中ではお正月の頃から花が見られる。

   カラスノエンドウの花は、帰りにもっと咲いているであろう場所に寄ることにして

   阿久比川沿いの遊歩道を、もう少し上流まで歩いてみることにする。




   芦原 横位置.jpg




   工事現場を過ぎると葦原が一面に広がる場所が所々にある。

   豊葦原の瑞穂の国、の言葉を彷彿とさせる場所である。

   葦原は豊かさの象徴でもある。

   群生するアシ原は多くの生き物のねぐらとなり

   水を浄化する役目も持っている。

   根を縦横にからませ土の流出を防ぎ、水害時の防波堤にもなる。




   アシ 縦位置.jpg




   一見無用のようにも見えるアシ原は

   実は重要な役目を持っていたのである。
   
   アシは悪し、に通じるので、反対語をとってヨシとも呼ばれる。

   今の季節は一面に枯れて、見るべき植物は何もないが

   立ち枯れたまま、果実をもこもこと膨らませたセイタカアワダチソウが侵入していた。




   セイタカアワダチソウ.jpg


         セイタカアワダチソウのもこもこ.jpg




   この白くモコモコした状態は、冠毛がついた種子を遠くに飛ばすための

   セイタカアワダチソウの果実期の姿なのである。

   黄色い花は知っていても、この姿を見てセイタカアワダチソウだと気がつく人は少ない。

   冬の枯れ草色ばかりの中にいると

   どうしても緑色の草の輝きが見たくなる。

   まだ日が高いうちにカラスノエンドウを見に行くことにする。

   郵便局の反対側にあるガードレールに沿って

   カラスノエンドウはかなり咲きだしていた。




   カラスノエンドウ3輪.jpg




   周りに絡みつく草がないせいか

   お互いが絡み合って上へと伸びている。

   まだ草丈がそれほど高くなっていないので

   なんとか立ち上がっているが、もう少し伸びると

   絡み合ったまま倒れてしまう。




   カラスノエンドウ キバナハナカタバミと.jpg




   カラスノエンドウの花の向こう側に見える黄色い花は

   キイロハナカタバミという帰化植物

   最近とみに広がってきた。草丈がある程度あり

   花茎は長く立ち上がる。

   そんな茎もよりどころにしてカラスノエンドウが伸びあがっている。




   カラスノエンドウ花のアップ.jpg




   まだ陽は高く、蝶が翅を広げたようなこの花は

   光りの中で見ると

   また一段と可愛い。

   緑色の果実は草笛にもなるのだが

   そんなことを知っている子供たちは

   最近では先ずいないだろう。




   キバナハナカタバミ.jpg




   一緒に生えているキイロハナカタバミは晴天の時にしか花を開かない

   どこでも群生することが多いのだが

   ここでは数本がヒョロヒョロと咲いているだけだった。

   下の画像は別の場所で撮ったものだが

   普通は少なくともこんな感じに咲く。




   キイロハナカタバミ.jpg




   これとて大群落となって、えんえんと黄色のお花畑が広がるような

   凄い光景を知っている者にとっては、さびしいほどの花の数なのである。

   かつてオーストラリアのパース近郊の牧場が

   延々とこの花の黄色で彩られていて唖然としたことがあるのだが

   そのオーストラリアでも、このキイロハナカタバミは帰化した植物だったのである。

   パース植物園のアンが、オーストラリアのもっと素晴らしい花を見せるから

   先を急ごうと言うのだが、あまりにも現実離れしたその風景に

   そこに陣取って1時間近くも撮影したことがある。

   キイロハナカタバミは南アフリカ原産。

   日本には園芸植物として明治時代に持ち込まれた。

   カラスノエンドウとキイロハナカタバミを楽しんで

   再び阿久比川の土手へと戻る。




   芦原 水辺横位置.jpg




   我が家はこの阿久比川沿いにあるので

   後はのんびりと土手を歩いて帰ればよい。

   今年は何故か水鳥の数が少ないようだが

   お気に入りのキンクロハジロが数羽、葦原の向こうで

   ちょこんと潜ったり、逆毛のような冠毛を立てて泳いでいる。

   この日歩いた距離は6,2キロ、時間にして3時間30分ほど

   8069歩の散歩である。









   撮影は2021年1月15日 愛知県半田市の自宅周辺で

   クリックすると画像は大きくなります。

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この記事へのコメント

リサ・ママ
2021年01月26日 23:57
セイタカアワダチソウのモコモコと、川面の輝きと、芦原が凄いですね~(喜)
カラスノエンドウの天然色との対比に驚きます。
先日近所でセイヨウタンポポを一輪見つけましたが、雨が上がってまた行ったら、しぼんでました。
梅のツボミもまだ固くて、春はもう少し先らしかったです。
みかん
2021年01月27日 13:46
リサ・ママさん こんにちは。
我が家の盆梅は今花盛りです。先日訪れた梅林もぽつぽつ咲き出していましたし、早咲きの冬至という品種や白難波という品種は満開でした。
例年だと2月の中旬に梅見に行くのですが、今年は少し早めに出かけました。
きっともう一度は行きますが、温室が開いていませんでした。
次回はその時の梅の模様をアップしますね。
はるこ
2021年01月28日 17:37
よいアシ原があるのですね。夕方にいろいろな鳥がねぐらにしそうな感じです。
アシ原は無駄じゃ無いから,刈り取ってわざわざコスモスを植えたりすることがないようにしてほしいものです(千葉県でそういう事例があって,一時ものすごくもてはやされたことがありました)。

ところで,さすが愛知県,カラスノエンドウがもう咲いていることにびっくりしました。千葉県ではまだです。
みかん
2021年01月29日 13:42
はるこさん こんにちは。
規模はそれほど大きくはないのですが、所々に葦原があるお陰で
阿久比川の水は水量がそれほど多くないのですが、結構良い状態です。
先日はしじみ取りをしているおじさんがいました。
シロバナタンポポやトウカイタンポポも場所によっては咲いています。