三角山に登る 1月18日

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三角山は決してメジャーな山ではない

この山だけを目的に登る人はいないのではないかと思う。

山好きな人が、周遊コースとして通過するだけの

寂峰と言ってもいいような、何のとりえもないような山である。

だが、私はその山が目的だった。

どうしても会いたい植物があるのである。

エッと驚かれるような、地味というか、気持ち悪いというか

そんな風に思われている植物である。

Arisaema  heterocephalum  ssp.  okinawense

これが目的の植物である。


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標高にしたらわずか290メートル

だが、ほぼ海辺からの垂直に近い道

雨ならばかなり滑りやすいと思う。

天気予報とも相談して、登る日にちを1日ずらした。

多少の資料は用意したものの、登山口がなかなかわかりにくかった。

山の中に野生の木も多いが、今は果樹として栽培されているシークヮーサー畑が

登山口である。

はじめて来た者には、この登山口にたどり着くまでが大変だった。

果樹園の中の道を進む。


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きれいに咲いたリュウキュウバライチゴの花を撮っていたら

右手の山の斜面に、気になる果樹がたくさんなっていた。

昨日伊江島でも見かけたのだが

あまり店頭には並ばない果樹である。


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およそ果物らしからぬ味をしているこの果樹は

カニステルという。

ジューシーさなどは微塵もない微妙な味

それゆえ市場や店頭に並ぶことは先ずない果物。

沖縄でもマイナーな果物で、名前を知っている人は

そう多くないと聞いた。

好奇心も手伝って2回食べたことがあるのだが

まぁお薦めはしない。飾っておくなら良いのかも。

果樹園を過ぎて、大岩がゴロゴロしている沢沿いの道になって

本当にここでいいのだろうかと、やや不安になった頃

三角山への分岐が現れた。


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思わずホホーッと驚くような見事なガジュマルが現れた。

石灰岩の歩きにくい道だが

なかなか面白い。

一緒に行った友人が右下に写っているので

どれほどのスケールのガジュマルか、下の画像を見ればわかると思う。


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はじめての場所と言うのは、山に限らず興味津々

何が出てくるかわからないからだ。

上を見たり、下をみたり

右を向いたり、左を向いたり

キョロキョロしながら登ってゆくから

なかなか行程ははかどらない。

下山時に、ここまでの距離はこんなに短かったの、と驚いほどなのだが

急ぐ必要などない山登りだから

夕方までに帰れば良いのである。


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沖縄には Arisaema属 は上の画像のムサシアブミと

今回私の目的のオキナワテンナンショウの2種だけしかない。

ムサシアブムはどこにでもあって

それも半端ないほどぞろぞろと出てくるのだが

肝心のオキナワテンナンショウが見当たらない。

アリサエマ属は、その姿や形から気味悪がられることが多く

植物の中では人気のないものである。


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その中でも画像のムサシアブミは

まだまだ洒落たデザインをしているので、アリサエマ属の中では

人気がある方である。

それにしてもなんと数の多いことか、群生している場所もある。
さしたるめぼしい花も目につかないうちに

何と頂上に着いてしまった。


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稜線を歩いていると植物の他にも

様々な生き物に目を奪われる。

陸貝や毛虫、蝶々、鳥などなど。

この日、とりわけラッキーと思えたのは

ジャコウアゲハの交尾を見られたことだった。


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大きくて鮮やかな蝶だが

オスとメスで微妙に翅の色が違うことなどが

この画像で良くわかってもらえると思う。

同じ黒い翅をしているが、メスの方が白っぽいのである。

この蝶が交尾をしているという事は、

近くに卵を産み付けるウマノスズクサがあるということでもある。

案の定、そのすぐ先にはリュウキュウウマノスズクサが咲いていた。

植物を見ることが目的で山に登っているのだが

蝶からでも鳥からでも、植物の色々が見えてくる。

興味の対象は植物がメインなのだが、それだけではなく

自然全体なのである。




今回で終わらせるつもりだったのに、またまた長くなった。

目的の植物が見つかるかは次回に。


つづく




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この記事へのコメント

リサ・ママ
2020年02月26日 00:09
わぁ~ぃ、興味は尽きないですね~♪
見つかりますように~(喜)