立冬もすぎて、季節は冬

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   例年より暖かい日が続くとは言え、季節の歩みは着実に冬に向かっている。

   巡りくる季節の度に、どうしても見たくなる花がある。

   画像も有り余るほどあっても、何故か見たくなる植物はあるものである。

   そんな訳で10月最後の日に、いつもの蛇紋岩地を訪れた。

   年に何回も訪れる愛知県新城市の中宇利の蛇紋岩地である。

   目的は巻頭に掲げたムラサキセンブリである。


   
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   年による増減はあっても、今の季節ならば間違いなく多数の花が見られる。

   他の植物が枯れ急ぐ中で、まるで嬉々として咲いているかに見える。

   ここの蛇紋岩地は国の天然記念物にもなっていて、かなり特殊な植物が多い。

   はじめてこの地を訪ねたのは、もう20年以上も前のことだが

   生えている植物が、高知県の蛇紋岩地の植物とかなり共通していて驚いた。

   ヤナギノギクなどは、ここと高知県だけに生える共通種である。


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   蛇紋岩地と言うのは極めて特異な植生でできている。

   植物の生育を阻害するマグネシウムイオンなどを多く含む岩石だからである。

   愛知県の三河地方が主な生育地のミカワマツムシソウなども

   ここでは普通に見ることができる。

   上に画像を2枚並べたが、花の周りに舌状花が並ぶマツムシソウに良く似た花でも

   大きさが普通のマツムシソウよりかなり小さいのである。

   上の右の画像のように舌状花を欠くものが普通で、これがマツムシソウと言われても

   はじめて見た人は戸惑うだけである。


   
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   ここにはリンドウも多い。

   今の季節はムラサキセンブリとリンドウが目的でここに来ることが多い。

   10月31日、この日スマホに記録した花は、車を停めた山裾ではジュウガツザクラが花盛りだった。

   やや湿り気のある山裾ではキセルアザミ、タムラソウ、ノコンギク、アキノキリンソウ、アキノタムラソウ

   などが咲いていた。

   蛇紋岩地ではムラサキセンブリが花盛り。ミカワマツムシソウやヤナギノギクの残花。

   サルトリイバラの実が赤く熟した草地では、リンドウが花盛り。

   蛇紋岩がゴロゴロと広がる礫地ではヤマラッキョウが咲きだしはじめていた。

   ツリガネニンジンが咲き残っていたりもする。

   そんな草原でたっぷりと遊んだ後は、きょうの目的の二つ目、街道沿いにある無人の売店で

   名産の次郎柿を買うことである。

   少し傷があったり、粒がそろわなかったした柿が、一盛り200円で売られている。

   だいたい6個くらいが一盛りである。今もその柿を頬張りながらパソコンのキーを叩いている。


   11月3日 遠出をしなくても、時間さえあれば近場の散策は常のことだが、デジカメはなくても

   スマホは常に手元にあるので、何かにつけてパチパチと撮る。


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   今の季節は日暮れが早くなる。

   夕焼けも美しい季節となる。

   傾きかけた夕日に、セイヨウタンポポが輝いている。

   子供みたいに、フッと息を吹きかけてみたりする。

   一度刈り取られたセイタカアワダチソウが丈低く咲いている。キンエノコロがほんの一刻だけ輝きを増す。


   
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   そんな情景もパチパチと記録する。

   ともかく心に響くものがあれば、植物に限らず、何でもパチパチとやる。

   みかんのスマホは、スマホ本来の役目より圧倒的にカメラとしての機能が高いのである。

   何より楽しい玩具なのである。


   11月7日 だから被写体となるのは植物が多いけれど、野草ばかりとは限らない。

   庭の花も撮れば、植物園の花も撮る。園芸種だって大好き。

   こんな大きなコスモス畑に出会えば、車を停めてでも撮影する。


   
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   クリックして見てね。

   ねっスゴイでしょ。

   ほんの一週間ほど前までは、チラホラと咲いていただけだったのに。

   このコスモス畑は人に見せるためのものなのか

   田んぼの肥料とするためのものなのか、不明だけど。

   買い物を済ませて出てくると、青空も出てきたので再度撮影しました。

   もちろんスマホでだけど。


   
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   画像の真ん中あたりに写っている白い車が、最近買い替えた我が家の新車です。

   と言ってもみかんは運転免許を持っていないので、いつも助手席。

   急に 「そこで停めて」 なんて叫ぶものだから、いつもぶつくさと文句を言われてます。あはは

   11月12日 きょうは朝早くに出発して、同じ愛知県内なのだけど、岐阜県との県境付近に遠出。

   まだ少し季節的には早いのだけど、冬に咲く桜と紅葉とのコラボが見られる四季桜の里に。


   
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   今頃が花盛りのはずである。

   随分前になるが一度当ブログで取り上げているので参考までに。

   https://48986288.at.webry.info/201112/article_2.html

   本当の目的は桜見物でも紅葉見物でもなく、スズカアザミの総苞の撮影が目的だった。

   でも、楽しみは多い方が良いから、つい桜や紅葉の撮影にも夢中になる。

   そんな訳で、まだ紅葉には早いと言いながらも、なるべく赤く染まった紅葉を探す。

   露出をほんの少しアンダー気味に写すと、紅葉は見た目よりも赤く写る。


   
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   山里は柿の実がたわわに実り、アキグミも真っ赤に色づいていた。

   最近の子供たちは、このグミが食べられることなど、多分知らないだろう。

   私が子供の頃は何よりのオヤツで、まだ完全に熟さないうちから口の中に放り込み

   その渋さにペッペッと唾を吐きだしたこともある。

   きょう、ほんのひとつまみを口に入れてみたが、昔と変わらぬ味がした。


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   山の斜面に向かってスズカアザミの花を探しにゆく。

   最近は四季桜の開花に合わせてか、地区総出で草刈りをするらしく、道路際も田の縁も

   みな綺麗に草刈りされていて、どこにでも咲いていたスズカアザミが見当たらないのである。

   山寄りに向かうと、ついつい黄葉にカメラを向けてしまう。

   シロモジが綺麗に黄葉し、赤いオトコヨウゾメの葉との調和が素晴らしい。


   
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   ここでは赤く紅葉する葉よりも、黄色く色づく木が多かった。

   まだ葉に緑色を残しているのはコアジサイ。ヒメクロモジは葉の先端や冬芽の先がとがるので、

   よく似たクロモジと区別することができる。

   赤くて丸いサルトリイバラの実や、葉に隠れるようなヤブコウジの赤い実も、冬が近いことを告げている。


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   やはり山里はいいなぁ、とつくづく思う。

   自然の中にいると、なんでこんなにも心穏やかにいられるのか、不思議でもある。

   スマホとデジカメだけを持って、あっちをウロウロ、こっちをウロウロ

   決して遊んでばかりいるわけではなく、しっかりと仕事もしているのです。

   最後に本業用のデジカメで撮影したこの日の1枚をお目にかけよう。

   みかんの飯のタネでもあるので、くれぐれも無断使用はしないように。

   題して『風光る』

   ススキ草原での1枚です。


   
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   画像はクリックすると2段階に大きくなります。大きな画面で臨場感をお楽しみください。

   最後の画像をのぞき、撮影はすべてスマホのカメラです。

   撮影地はすべて愛知県内です。新城市、半田市、西尾市、豊田市などで撮っています。

   撮影月日はブログ内に書いてあります。

   感想など聞かせていただけると嬉しいです。


   

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この記事へのコメント

ちゅうちゃん
2018年11月17日 17:52
みかんさん 何時もいいもの見せていただきすっかり満足しました。
ありがとうございます。
草もみじ大好きな私には、ススキ原いいですねえ。
千葉市内にも、昔はススキ原がどこにでも有ったんですけど、なかなか見つけられません。
アライグマ
2018年11月17日 19:57
この蛇紋岩の場所は昔、葦毛の主さんに連れて行って貰った所なのだろうな~~
なにせσ(^^;)は車に乗せてもらっていただけなので・・・・・
紫センブリとセンブリが一緒に見られたし小さなマツムシソウも咲いていた。
しかし、2枚目のマツムシソウは流石に(・・?)なんじゃこれですね。
アキグミは色づいているから味見をするとやっぱり(/||| ̄▽)/ 渋い~~~
ススキ野原は最近は箱根仙石原でしか見られないかも。
あっ小規模だけど鎌倉の永福寺跡には少しだけススキ?アシ?だったかも
fu-co
2018年11月18日 13:40
ミカワマツムシソウは初めて知りました。
まるでナベナのような花なのですね!とはいえ、ナベナも図鑑やネットで見るだけで実物が見たことがないです^^;; 両方とも出会ってみたいです。

秋も深まり冬の足音が聞こえてくると花は少なくなり寂しい限りです。
この季節は、図鑑片手に落ち葉をクイズ形式で「あてっこ?」しながら山歩きをしています^^;
前に覚えたものも片っ端から忘れているので毎回新鮮です^^;
ですが、画像を見てシロモジとコアジサイはすぐに分かりましたよ!(^o^)V
少しは成長していると良いのですが…
宮本@長崎
2018年11月18日 22:42
みかんさん、みなさん、こんばんは。宮本@長崎です。2018年もあと1ヶ月あまりとなり、長崎でも花が少なくなってきました。長崎の山は常緑広葉樹と植林のスギ・ヒノキがメインで、まとまった紅葉は多良岳か雲仙岳あたりでしか見られません。
わたしも先月、佐賀の天山でムラサキセンブリを見る機会がありました。長崎にも自生地がありますし、九州は関東にくらべてムラサキセンブリが多い印象があります。そのかわりにマツムシソウは、分布の南端になるせいか、小さめのものが多いようです。
それから、今年も「今年出会った花・ベスト集」がわたしが運営するホームページでスタートしましたのでご案内します。わたしの前にコメントされているfu-coさん、そしてみかんさんも参加くださっています。よろしければ、みなさんの作品もぜひ出品いただければうれしく思います。
HP「野生植物写真館」
http://wildplants.sakura.ne.jp/bestflowers2018.htm
2018年11月19日 01:46
人間が寒くても暑くても、植物って着実に季節を感じ取ってるのがスゴイなぁと思ってます。
時々、エッ!?というコもいますけど。(^^ゞ

蛇紋岩地…
地学も疎いので、ちょっとチェックしてみました。(^^ゞ
岩石の表面に蛇のような紋様が見られ、含水鉱物であるため、風化し易く崩れやすいんですね。
岩石地帯に、なんで植物の宝庫(?)になってるのか不思議に思ったのですが、これでしたら、なんとなく納得できました。(^^ゞ

タンポポの綿毛状態って好きですけど、色温度が下がってくると、こんなになるんですね。
白くなったススキと同じや。
これが飛んでいく様も見たくなりました。(^^ゞ

このコスモス畑もギッシリですね。
大きくして見ると、大迫力です。(^^)

紅葉をアンダー気味に撮ると青空も色を出せるので、より、その赤色が目立ちますね。
アンダー過ぎたら、暗~い写真になっちゃうけど、さすがプロや。(^^)

黄葉が綺麗。
なんか、紅葉より黄葉に惹かれるんです。
単調な黄葉じゃなく、グラーデションになってると自然の美しさを感じてしまいます。
植物って、オシャレやと思います。(^^ゞ

最後のススキヶ原も素適ですね。
「風光る」というタイトルがバッチリ。
こんなに密集したススキヶ原は見た事無いです。(^^ゞ
はるこ
2018年11月20日 19:54
相変わらず,ムラサキセンブリが咲いていてくれる蛇紋岩地,ほっとします。
もう何年も行くことができていないので,恋しく思います。

来年こそは,ムラサキセンブリに会いに行きます。
(ヒメクロモジも見たい!)
みかん
2018年11月25日 17:26
ちゅうちゃんさん 今晩は。
コメント返しが大変遅くなり失礼しました。ちょっとバタバタしてました。
最近はススキの原っぱは随分と少なくなりましたね。都市近郊で見ることは無理になりました。田舎でもそれは同じで、かつてあった共同のカヤ場は消滅した所が多いようです。ススキ草原と言うのは、自然のものもありますが、多くは二次的な産物だったような気がします。
みかん
2018年11月25日 17:36
アライグマさん 今晩は。
たぶん葦毛湿原の主さんが連れて行ったのは、この場所かも知れませんね。
愛知県内では代表的な蛇紋岩地ですから。他にもたくさんの蛇紋岩地はありますが、特殊な植物が多いという点ではここが一番ですね。
箱根の仙石原は懐かしいですね。もう何十年も前のことになりますが、地元の若手の人達をたきつけて、無理にでもいいから野焼きをしなさいと、発破をかけたのは私なのですよ。それで衰退して薮山化していた仙石原にススキ草原が戻ったのです。
みかん
2018年11月25日 17:42
fu-coさん 今晩は。
落ち葉を拾って、その名前を当てながらの山歩きは楽しいですね。
みかんも植物の指導をしていた頃は、良くやりましたよ。花は知っていても、落ち葉となるとはて?という人は多いですから、なかなか面白かったです。それに落ち葉はその葉を挟んで持ち帰ることもできますから、生徒たちは楽しみながら勉強ができたようです。
みかん
2018年11月25日 17:50
宮本さん 今晩は。
今年もまた『花ベスト』がはじまりましたね。もう宮本さんの所の名物企画として良いと思いますよ。毎日日替わりで花好きの皆さんの作品とコメントが見られるのは楽しいですね。

まだ参加したことのない皆さんも、今年は是非参加してみませんか。

すでにはじまっているので、宮本さんのホームページでどうぞ。私ももちろん参加しています。こちらで皆さんの作品が見られるのことを期待しています。
みかん
2018年11月25日 17:58
yoppy702さん 今晩は。
昨日このコスモス畑に行ってみたら、もうすっかり花は終わっていて、わずかな残花が残っているだけでした。季節の移ろいは早いものです。
紅葉もすっかり里まで降りて来て、この三連休で京都の紅葉は盛りのようです。はてさてまだ紅葉に間に合うのか、来週すぐには出かけられないので微妙になってきました。もう一度くらいは綺麗な紅葉が見たいのですが、さてどうなりますか。
この頃は広いススキ草原に出会うことは少ないので、最後の画像の撮影には、久しぶりに夢中になりました。なんとかイメージに近いものが撮れた気がします。
みかん
2018年11月25日 18:03
はるこさん 今晩は。
ムラサキセンブリはなかなか魅力的な花ですよ。季節が来ると、やはり会いに行きたくなる花です。以前に種を蒔いてみたことがあるのですが、普通の土でも3年後には花を咲かせました。でも、やはり自然の中で咲いている姿にはかないませんでした。どうぞ来年は是非とも見にいらしてください。