季節は駆け足で通り過ぎてゆく

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                          朝の白馬岳 8月21日


   主にブログ用にと考えてスマホのカメラでパチパチとやっている。

   たまに陽の目を見る画像もあるが、その大部分はボツになる。

   撮っている枚数が多いことから、一定の期間が過ぎると見返すこともほとんどないので

   消去してしまおうか悩むところでもある。

   スマホの中に残ったまま、この春先からの画像が8000枚ほど溜まっていた。

   かつてのケイタイ画像はパソコンに取り込んで、こまめに整理していたのだが

   この画像は商売用のデジカメ画像と違い、活用されることはない。

   そんな訳で思い切ってスマホの画像は捨てようと思った。


   
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                         イワショウブ 8月21日 栂池


   ところが「もったいないんじゃないの」と、ごく親しい友人の何人かに言われ

   春先からのすべての画像をパソコンに読み込んだ。

   すでに撮った本人でさえ忘れている画像も多くあったし

   これは絶対に書きたい、との思いで撮影したものの

   時間がなくて諦めてしまったものも多い。

   そんな訳で今回は8月下旬以降に撮影したものを、日を追ってごくごく簡単に紹介する。




   2018年8月21日 長野県栂池

    一緒に白馬岳に登る予定だった友人にアクシデントがあり、この日は1日栂池でのんびりと過ごした。


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                             どちらもオヤマリンドウ



   オヤマリンドウが花盛りで、どこを歩いていても、この日はイワショウブとオヤマリンドウばかりが
   目立っていた。つぼんだような形をしていることが多いが、天気が良いと花はわずかに先端が開く。


   
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                               栂池記念館


   まだ若かった頃、何度も何度もお世話になった栂池ヒュッテは、今は記念館として開放されている。


   
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                                ヤチトリカブト


   山の上の8月下旬はもはや秋である。秋の湿原には紫色のトリカブトがよく目立つ。


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                       キヌガサソウ(左)とイワイチョウ(右)


   今年は総じて高山植物の開花が早かった。だが湿原の一部ではまだ花が咲き残っていた。


   
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                           湿原の奥にある水場


   最近の登山者はこんな清冽な流れの水場でも、飲むことをためらう人がいる。冷蔵庫で冷やした水なんか
   よりもずっと美味しいのに「飲めるんですか」などと聞いてくる人もいる。


   
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                              イワハゼの果実


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                             どちらもダイニチアザミ


   この日のいちばんの目的はダイニチアザミを撮影することだった。白馬大池のほとりに咲く本種が
   今回の目的だったのだが、明日登れない可能性もあるので、しっかりと撮影した。栂池にあるアザミの
   大部分はタテヤマアザミだが、湿原の奥の一部にはダイニチアザミも存在する。




   2018年8月22日 栂池から白馬大池


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   山の朝は早い。陽が昇る前に山荘近くを歩いて見る。まだ午前5時18分である。
   フィルムカメラの時代だと色温度の関係で、こんな早朝に花を写すと青くかぶってしまうが
   スマホはいつでも写すことができるので便利である。



   
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                                オオイタドリ


   栂池自然園の中のオオイタドリは霜にやられて茶色く枯れていたが
   山裾に生えていたオオイタドリは朝露に濡れながら、まだ花を咲かせていた。


   
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                      ヤナギラン。下の白い花はゴマナ



   ヤナギランの花がまだ咲き残っていた。ゴマナの白い花も一緒に咲いている。
   まだ朝日が射していないので、花の色はやや青味がかっているが、それでもその一角だけは
   華やかだった。


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                           どちらもオニシオガマ


   見たかったのはこの花。湿り気のある道端に結構咲いていた。花茎には著しい開出毛が生える。


   
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                                 ミヤマトリカブト


   栂池にはミヤマトリカブトとヤチトリカブトの2種類が生える。時に並んで生えていることもある。
   見分けるには花柄の毛を見る。ヤチは開出毛、本種は屈毛。


   
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                               朝の栂池と白馬三山


   名前の栂池は、湿原のまわりにアオモリトドマツ(オオシラビソ)がたくさん生えていたことに由来する。
   ツガが生えているわけではない。


   
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                                 テングノコヅチ


   ツルリンドウによく似ているが、ほとんどツルを出さず地面を這っているだけ。


   
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                                オニシオガマ


   今から32年前の1986年8月28日に、この場所と全く同じ所でオニシオガマを撮影している。
   植物は環境さえ変わらなければ、同じ場所で連綿と命を受け継いでゆくのである。
   今は亡き信州大学の豊国秀夫先生と、山と渓谷社の編集者、川端博高氏と3人で
   高山植物図鑑を作るために、北アルプスを縦走したのである。
   その成果が山渓カラー名鑑『日本の高山植物』である。初版は1988年の9月である。
   これ以上の充実した高山植物の図鑑は、これ以降に出版されていない。


   
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                                アオモリトドマツ


   
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                                 天狗原


   結局この日は白馬大池まで登った。
   そのことは前回のブログ、北アルプス白馬大池のあたり、に書いた。




   以下、つづく。









   画像はクリックすると大きくなります。ピンボケもありますが、細部を見るには便利かも。

   画像はすべてスマホでの撮影です。

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