Rheum nobile

画像



   ヒマラヤを代表する高山植物。

   標高4000メートルをはるかに越える高山の岩礫地に生え

   高さは2メートル近くになる巨大な植物。

   ゆっくりゆっくり登るのだが

   酸素が薄く、息をするのも苦しいほどの高山帯で

   レウム・ノビレは林立していた。

   青いケシやボンボリトウヒレンを足元に従えて

   さながら王者のような風格に溢れていた。

   この場所を訪ねたのははじめてではないが

   この年はともかくレウム・ノビレが多かった。

   セイタカダイオウと言う和名もつけられているが

   当然のことながら日本にはない。

   タデ科ダイオウ属、「温室植物」と呼ばれているのは

   クリーム色の白菜のような葉で、花を保護しているからである。

   外気温と、クリーム色の葉の中とでは、あきらかに温度が違うのである。

   葉の中に手を入れただけで、つぶさに実感できるほどである。

   http://48986288.at.webry.info/200708/article_9.html

   表紙の言葉で書いた昔の記事を参考にしてください。上記アドレスをクリック。

   好奇心旺盛な私は、どうしてもこのレウム・ノビレを食べてみたかった。

   標高4000メートルほどの峠で、バイクの後ろに、この長いレウム・ノビレを1本だけ積んで

   ドドドドッと走って来たチベットの青年に出会った。

   言葉は通じないのだが、身振り手振りで、その植物をどうするの、と聞いた。

   彼は食べるのだと言った。

   少しだけ私に食べさせてくれないか、と日本語で言った。

   生食できることを知っていたからである。

   彼は快く(たぶん)レタスの葉1枚分くらいを千切ってくれた。

   それを口に含んだ私は、思いのほか爽やかな噛みごごちに

   思わず親指を1本立ててグーサインである。

   まさに『ヘェーッ 意外』という味だったのである。

   同じタデ科でも、日本のスイバなどより、はるかに酸味の少ない

   爽やかな味だったのである。


   
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                         こちらはまだ成長途中の株













   外国で撮影した画像を整理していたら、こんな画像がたくさん出てきました。

   陽の目を見せないのはいささか可哀そうでもあるので、気が向いたら、商売用のデジカメ画像ですが

   少しずつでも開放しようかと思っています。いつ気が変わるかもしれませんが。あはは

   実は8月末に登った八方尾根の高山植物の画像を、と考えていて、蝶の名前を調べていたら

   つい寄り道して、思い付きで今回はこんなブログになりました。

   撮影は2009年7月3日 東チベットの標高4300メートル付近で。

   クリックするとかなり大きな画面になります。他の花も見えるかもしれません。そんな楽しみ方も是非。

   感想をお聞かせいただけると励みになります。

   

   

   

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この記事へのコメント

アライグマ
2017年09月04日 09:35
2009年って
まだそんな外国の高山に登れるほどに活動的だったのですね。
って、今も活動的ですけどね。
σ(-_-;)は例によって活動停止中
((((((((^^;
みかん
2017年09月04日 10:23
アライグマさん おはようございます。
8年前ですから、もうかなり昔ですね。でもこの年以降も結構外国には出かけていますよ。場所によっては四駆でかなり上まで上がれますので、空気の薄ささえ辛坊できれば、ヒマラヤの植物を見るのはそれほど大変な事ではないと思います。
最高所では標高5200メートルまで登ったことがありますが、この時ばかりは高山病に悩まされ、さすがにグロッキーでしたが。クッション植物なら、このくらいの標高まで花が咲いています。
2017年09月05日 21:35
「セイタカダイオウ」って、ホンマ、上手く名付けますね。
ビックリの姿形。
こんな場所に、こんな植物…
植物の姿にも驚きましたが、標高4300mのこの風景が、同じ地球だなんてとても信じられない光景です。
画像を大きくすると、レウム・ノビレの足元にも赤い花らしき物が見えるし、下の画像を大きくすると、背後に、ピンクや白い花も見えます。
こんな所にも植物は生き続けてるんですね。
さらにビックリするのが、食べれる事。
標高4000m程の峠を、これをバイクに積んで走ってる姿にも驚きです。
全く、想像出来ない世界。
地球ってスゴイ所ですね。
みかん
2017年09月05日 23:17
yoppy702さん 今晩は。
そうですね。人間は非日常の世界に置かれると感動もそうですが
これが現実か、と思うことは多いですね。
普段は空気が薄いことなど誰も考えないと思うのですが、酸素が少ないとこんなにも苦しいものなのか、と直に感じますから。あはは
地球上にはまだまだ我々が知らない未知の植物もたくさんあるのでしょうね。
ヒマラヤの麓にはたびたび出掛けていますが、調べてもいまだに名前のわからないものもたくさんあります。
shuku
2017年09月06日 00:04
うわっ!さすが、というか、やっぱりみかんさん(^^)
あの温室植物 レウム・ノビレを食べていたのですね^^
へぇーさわやかな酸味ですか~

画像を拡大、さらに、と大きくしたら見えてくる見えてくるぅ~~バラ科?キク科? わからないけど、面白い!(^.^)v
ケイ
2017年09月06日 00:39
晴天が少ないうちに秋になってしまいました。

レウム・ノビレは、文章力の無い私には、カッコイイー!としか表現できない植物です。
久しぶりに朝日新聞の植物の世界を引っ張り出してみたら、ヒマラヤの高地民はこのレウム・ノビレの太い茎を好んで食べる、と書いてありました。
2番目の写真をクリックするとパリパリの食感がわかるような気がします。
葉をちぎってくれたチベットの青年、どうやって食すのでしょうね?
葉は生食、茎は自家製バター炒めかしら?

これがタデ科?と思いましたが、根生葉を見ると、なるほどギシギシの仲間ねって納得できました。
ダイオウといえば便秘の薬を想像してしまいますが、お腹は大丈夫なのかしら?なんてくだらない想像をしてしまいます。
天上の世界にいとも簡単にバイクで食材確保に行く、遠い地の生活を考えると楽しいです。
ケイ
2017年09月06日 00:54
勘違いしました。
根生葉と思ったのはほかの植物の葉の様ですね。
1枚目の写真には見当たらないので・・・
訂正します。
はるこ
2017年09月06日 17:18
このブログを開くたびに,「みかんさんは,この植物を撮影してきたんだ,すごいなぁ。」と思っている私です。
(勝手に,セイタカオバケキャベツと呼んでいる私)
テレビ番組で初めて見た時に興味深く見て,みかんさんのブログで最初に画像がでているので,さすがみかんさん,と思っていました。

そのレウム・ノビレをみかんさん自身が解説してくださって,現地での逸話も教えてくださり,うれしい限りです。
やはり高所まで行くこと自体が大変なのですね。
でも,試食もできて,すばらしい。
みかん
2017年09月07日 23:02
shukuさん 今晩は。
デジカメで撮るとサイズが大きいですから、拡大すると色々なものが見えてくる面白さがありますね。その時、現場では気がつかなかったけれど、アレッこんな花も咲いていたんだ、などと気がつくこともあります。逆に現地で見てわかっているだけに、ここにはこんな花も咲いていたのだよね。などと違うカットを思い出したりもします。
実物を見て知る強さ、というのは予備知識などでは到底はかり知ることができないものがあります。チャンスがあれば、これからも無理をせずに色々なことにチャレンジしてゆきたいですね。
みかん
2017年09月07日 23:15
ケイさん 今晩は。
今年は夏がなく、早や秋の気配ですね。でも、愛知は結構酷暑でした。
レウム・ノビレの茎は、やはり炒め物にするのかも知れませんね。バターで炒めただけでも美味しいかも知れません。私は千切ってもらった葉しか味見していませんが、茎を食べるチャンスがあれば、是非とも食べてみたいですね。
彼はたまたまバイクにレウム・ノビレを積んでいましたが、食材探しに標高の高い場所に来たのではなく、なんか意味があって採りにきたように思えました。薬草探しや冬虫夏草探しに、標高の高い所までやって来る地元の人には良く会いますが。
いずれにしても食べるチャンスに恵まれたことは、ラッキーなことだったと思います。
みかん
2017年09月07日 23:30
はるこさん 今晩は。
未知のものに触れる楽しさは、実物を見るに越したことはありませんが、例え画像であっても、その雰囲気は感じてもらえるのかな、などと思っています。
中国では標高4000メートル以上の所まで道路がある峠は結構あります。富士山のてっぺんまで車で行けるようなものです。
ただ、標高があがれば上がるほど空気が薄くなりますから、速足で歩くようなことができず、1歩登ってハァハァ、2歩歩いてはゼィゼィなどと言うことが良くあります。苦しい時は水を少量飲むと、何故か少し楽になります。また飴玉を口に含んでおくと渇きを防ぐような気がします。
リサ・ママ
2017年09月11日 22:54
今晩は、みかんさん、お久しぶりです~♪
レウム・ノビレをバイクに積んで現われた現地の青年は、
ひょっとして、峠のカミサマの化身かも~!!
グルメのみかんさんに、この美味を食べさせたかったんだと思ったら、
めっちゃゾクゾクしましたぁ~(喜)
見たところキャベツっぽい味かな~と思いますけど、
私も味わいたいものですぅ~(笑)
レウム・ノビレはアップにすると、はるか遠くにもニョキニョキと、
元気に突き出てるんですね~(喜)
温室部分をそっとめくって、小さな花を見たいですね~^^( 喜)
辺りには、ピンクや青や黄の小さな花が咲いていて、
まるで小人のためのユートピア~イイですね~♪
正常人が高山病になると云う高さだから、
私のように平地で一人高山病が行ったらどうなるか、
ちょっと試したい気もしますね~☆

みかん
2017年09月12日 11:41
リサ・ママさん こんにちは。
高山病は病気ではないので、標高の低い場所まで降りてくれば、頭痛も吐き気も収まるから不思議です。空気の薄さがなせる技だと思います。山に強い人が高山病に強いとは限らず、山になんか登ったことがないような人でも、割と平気な人がいます。高山病に関しては、ともかく現地に連れて行ってみないとわからない、という不思議さもありますね。
標高4000メートル以上の高山帯に行く時には、必ず大きな酸素ボンベを車に積んで行きますが、何日もかけてベースキャンプに歩いて行くような時には、あまり大きなボンベは持って行けないので、少しずつ標高をあげて体を適応させるしか方法がありません。真夏の8月でも雪が降ることは珍しくないですし、吹雪になることもあります。そんな中でも咲いている花たちは、本当に強いな、と思います。苔と見まがう葉のかたまりの中で咲いています。
カモシカ
2017年09月16日 10:28
レウムノビレは図鑑で見てから気になっていましたが、改めて実物を見たいと思わせる素敵な植物ですね。
林立している様は異様な雰囲気ですが、一本だけで見ると色も相まって清楚な感じがします。
いつの日かこの目で見れることを。
みかん
2017年11月20日 10:00
カモシカさん こんにちは。
コメントに気がつかず大変失礼しました。
レウムノビレが林立していたこの場所には、他にも様々な花が咲いていて
もう1日くらいはこの場所で撮影したいほどでした。花を見に来るような人が皆無の場所ですから、まさに自分たちだけの贅沢な時間を過ごすことができました。