ハマナスは、浜茄子か浜梨か

画像






   つややかに赤く熟したハマナスの果実

   この実、何かに似ていると思いませんか。





   ハマナスの語源にはいくつかの説がありますが

   赤い果実を赤茄子(トマト)に見立て、浜辺に生えるので

   浜辺に生える赤いナス、からハマナスという名前になった、という説があります。

   頷ける語源だと私は思っています。




   画像画像



























   また、東北地方の人はシという言葉がスに訛る。だからハマナスではなく、ハマナシが正しい

   と説いたのは牧野富太郎である。

   訛ってスがシになった。ハマナシ→ハマナス説というのは牧野富太郎の言い分だが

   この果実を梨に例えるのは、少し無理な気がするのだが、

   皆さんはどう考えるだろうか。





   いずれにしてもハマナスの果実は、緑色から赤く色づき

   熟すとさらに深い真紅となる。

   受粉がうまくいくと下の画像のように、鈴なりになる場合もある。




   
画像









   これではまるで果実のブーケである。

   赤く熟した実は食べられる。

   美味しい果物から比べると、味は数段に落ちるが

   野生の味がする。

   色づきはじめたものは、梨に似た感じの渋みがあり

   浜梨説を捨てきれないでいる理由はここにある。

   拙著、ヤマケイフィールドブックスの「樹木」では

   これら両方の語源を取り上げている。




   
画像







   ハマナスは北の花のイメージが強いが、海岸線に沿って

   本州の日本海側では島根県まで南下し

   太平洋側では茨城県まで分布している。

   海岸の砂浜や礫浜に低木状となって広がる。

   最近は道路の法面などにも植栽されることが多く

   自然分布ではありえない県の道路沿いなどでも良く眼にする。

   それも自然界では滅多にない白花などを多量に植え込んでいる。

   確かに花は美しいが、遺伝子の攪拌のことなども考慮して

   植物園などだけに留めておいて欲しい植物である。




   
画像







   ハマナスの花期は5~8月。

   まだまだ花の季節である。

   北海道の日本海側を海岸線に沿って走った。

   随所でハマナスの赤い果実が目立った。

   休憩を兼ねて弁慶岬に立ち寄った。

   8月の末だと言うのに、海からの熱い風は

   ぷ~んとハマナスの香りを運んできた。

   赤い果実が目立つのだが、まだ花も随分と咲いている。

   花の中では盛んにアリが動いていた。

   近くの草原では、ハマフウロのやさしい小花も花盛りだった。




画像画像



















          ハマフウロ                                  弁慶岬に建つ弁慶の像













   撮影は2010年8月26日 北海道の弁慶岬で

   クリックすると画像は大きくなります。

   画像はすべて愛用の携帯電話に付いているカメラで撮っています。
   

   

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 12

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い 面白い
ナイス

この記事へのコメント

たかようじ
2010年09月05日 10:08
>この実、何かに似ていませんか?
「 はい、トマト! 」  当たり でした。
まさか トマトが この花の語源に 関係しているとは
知りませんでした。
”ハマナス” この花は 森繁久弥さんの「知床旅情」で
気になっっていました。 ただ ”ハマナス”などと
味気ない名前なので 実際に、 華やかさを 秘めた
美しい花を見た時は ショックでした。
他に もう少しましな名の候補が なかったのでしょうか。
ちょっと 気の毒です。
”ハマフウロ”の青紫の花、 可憐で 素敵ですね。
みかん
2010年09月05日 18:00
たかようじさん 今晩は。
トマトは日本には18世紀初頭の頃にオランダからもたらされたとされています。
文献にはじめて登場するのは、1709年貝原益軒の「大和本草」ですが、最初はなんと『唐ガキ』という名前で紹介されたのですよ。トマトは赤ナスと呼ばれる前は、柿に似ているとの発想だったのですね。
「知床旅情」の歌によって、一般の人にもハマナスはかなり知られるようになりましたね。北海道のパンフレットに登場する花の常連さんでもあります。沖縄がハイビスカスに象徴されるように、北海道はハマナスなんでしょうね。
Tatsuya@能登
2010年09月05日 19:29
ハマナスこちらでは実が終わっています。
「白花」ってのは滅多に無いんですね。
見つけるのに苦労するのが分かりました。
2010年09月05日 22:18
みかんさん こんばんは~

ハマナスの花、とても可愛いですね
でもこんな実が生るなんて知りませんでした
本当に【トマト】にそっくりですね
アライグマ
2010年09月05日 23:01
病院の屋上でこの実を見たときはビックリしました。
自然に生えている訳は無いけど。
「おーーーっとーーーここにハマナスかーーー」
ってね。
確かにトマトに似てますが固そうにも見えました。
実際はどうなんでしょう。
(⌒∇⌒)
すや
2010年09月05日 23:10
トマトもいいんですが、自分としてはザクロかなっとw
ということで「ハマザクロ」でいかがでしょうか?
ほととぎ
2010年09月05日 23:18
浜茄子か、浜梨か。
ずっと、浜梨派だったのですが、去年の5月、私のブログにハマナスを載せる際に、調べ直してみた結果、浜茄子派に考えを変えました。でも、ナスもナシも、もしかして、語源をたどったら同じではないの?とも思っています(その辺のいきさつは、私のブログに書いてあります)。

ハマナスの植え込みは、見た記憶がありませんが、西日本の方はないのかな?
その代わり?ハマオモトが、時々、海岸通に植えられていますね。


みかん
2010年09月06日 07:23
Tatsuya@能登さん おはようございます。
野生のハマナスの中から白花を探すのは、相当大変なことですね。一般に紫系の花には白花が出やすく、赤い花にも白花はでますが、その頻度は低いですね。黄色の花にいたっては極めて稀です。これは色の元となる色素が多いに関係しています。
みかん
2010年09月06日 07:27
いっしいさん おはようございます。
そうですね。九州では野生のハマナスを見ることはできないですから、果実を見ることも少ないと思います。花も綺麗ですが、熟したハマナスの実もなかなか見応えがあります。
みかん
2010年09月06日 07:32
アライグマさん おはようございます。
果実は固いですよ。大きくてもバラの実ですから。
最近は鉢植えが園芸店に出回るので、白もピンクも栽培品が普通に見られます。乾燥にも強いですから、水遣りを忘れるようなものぐさな人でも大丈夫みたいで、結構人気があるみたいです。トゲトゲのひどい幹なのに。
みかん
2010年09月06日 07:39
すやさん おはようございます。
赤い実が割れればザクロのイメージもありますが、残念ながらブーです。
すでにハマザクロという名前の植物があるのですよ。マヤプシギともいう熱帯の木で、沖縄に生えています。
みかん
2010年09月06日 07:50
ほととぎさん おはようございます。
ハマナスは最近、街路樹の下草?的に植えられたり多用されています。それが海なし県だったりするので困ったものだと思っています。ハマユウも海辺の街では良く植えられていますね。愛知県でも渥美半島などでは植えられていますが、自然のものかどうか、わからない状態のようです。野生植物の利用は節度を持って行なって欲しいと思います。龍馬空港近くの道路のように、ノジギクやハマボウを上手に利用している高知県のような例もあるのですから。