みかんの花日記

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zoom RSS スズメナスビ   Solanum torvum

<<   作成日時 : 2018/05/27 20:32   >>

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   植物名としてよく使われるスズメは、可愛らしいものや、小さなものに使われることが多い。

   スズメハコベやスズメウリなどがそうである。

   また大きさの比喩として使われることもある。

   カラスノエンドウに対して、スズメノエンドウというように。

   ところが、上の画像のスズメナスビについては、一体なぜスズメなのか

   はかり知れないでいた。

   全体としては大きな常緑低木で、トゲは枝の随所にあるし

   花はワルナスビみたいだし

   どこにもスズメと呼ぶような可愛らしさを感じなかったからである。

   ちょっと気になったので調べてみた。

   そしたら果実の大きさがスズメの卵くらいだから、という説にぶつかった。

   なるほど、それなら少しは納得できるけれど

   はたして何人がスズメの卵の大きさを知っているだろうか。

   そもそもスズメナスビを見たことがある人は、ほとんどいないのではないだろうか。

   日本では沖縄以南に自生するが、決して多いものではない。

   別名をセイバンナスビとも言うが、ヤイマナスビにも同じセイバンナスビという別名があるので

   混同を避ける意味からも、セイバンナスビという名前は

   使わない方が良い。


   
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   で、問題の果実だが、上の画像の花の下に見える緑色で、球形のものが果実。

   液果で熟すと黄色になる。

   白い星型の花の直径が2センチほどだから、大体の大きさがわかると思う。

   先に大きな常緑低木と書いたが、日本では大きくなってもせいぜい2メートルほどだが

   本場のタイなどでは5メートル近くになるものもあるという。

   それなら低木というより、むしろ普通の木ではないか。

   何故タイではこれほどまでに大きくなるのか、気候のせいもあると思うが

   多くは栽培されているからである。

   マクアプアンと言ったら、タイ料理の食通にはピンとくるだろう。

   グリーンカレーではお馴染みの、あの緑色したグリーンピースみたいな正体がマクアプアンなのである。

   そうなのです。スズメナスビはタイでは香辛料として栽培されているのです。

   口の中でプチっとつぶれると、独特の強い苦みが出る香辛料なのです。

   思い切り苦いので、日本人は残す人が多いようですが、タイ料理にはなくてはならない香辛料なのです。


   
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   タイからこのマクアプアンは生では輸入できません。

   植物検疫法に触れてしまうからです。

   沖縄本島からサツマイモなどの生のものが持ち出せないのと同じです。

   ミカンコミバエなどの害虫予防のためなのです。

   タイではごく普通に生ものとして売られていますが、日本に輸入されているものは

   冷凍品だけです。

   日本の図鑑には、花期は春と秋と記されていますが、私の知見では

   ほぼ周年にわたって開花が見られます。

   花はびっしりとまとまって着きますので、花の最盛期はなかなか壮観です。

   花は同じナス科のワルナスビに大変良く似ていますが

   ともかく草丈が極端に違うので、ワルナスビと混同することはないでしょう。

   沖縄以南だけで見られるスズメナスビの紹介でした。








   撮影は2018年4月8日 沖縄県与那国島と2017年7月2日 沖縄県名護市の海岸で。

   コメント歓迎します。お気軽にどうぞ。


   

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
みかんさん、こんばんは。ということなら、スズメウリと同じ由来の名前ですね。かつては、スズメの卵を見る機会も多かったのかも。
スズメナスビの写真といい、タイ料理の食材ということといい、初めて見聞きすることばかりの記事をありがとうございました!
宮本@長崎
2018/05/27 22:21
宮本さん おはようございます。
長崎をはじめ九州各地の植物を楽しんでおられるようで、何よりです。
子供の頃にスズメの巣の中に手を突っ込んで、熱いほど暖かいことにビックリしました。田舎では5月のはじめ頃がスズメの繁殖期で、瓦屋根の下から巣材の草が良く飛び出していました。それにしても半端でないほどのスズメの巣がありました。
ガキどもたちはそんなイタズラを良くしましたから、スズメの卵の大きさも良く認識しています。
家の中に巣を作るツバメを追いかけると、大人たちに良く叱られましたが、スズメに関しては瓦屋根の瓦を動かすので、それで良く雷が落ちました。アハハ
みかん
2018/05/28 07:09
鳥も住宅事情が悪いのかアチラコチラの変なところに巣を作りますね。
アパートへの電話の引き込みのボックスの中にとか
信号機の近くのパイプの中とかでスズメが巣を作っています。
先週は近所のお宅の2回の雨戸の戸袋にムクドリが何度も出入りして糞が一杯付いていました。
σ(^_^)も雀の卵は見たことがありません。
TVで何かの鳥の卵で凄い色をしているのを見たことが有るけど、スズメの卵は何色しているんだろう。
((((((((^^;
本題のスズメナスビは香辛料に使うという事ならワルナスビのお友達なのに毒性は無いんですね。
アライグマ
2018/05/28 09:02
私は、お察しの通り、タイ料理の食通なんかじゃありませんから、
マクアプアンは知りませんでしたけど、ピンと来ました。
半世紀ほど昔に大阪万博のタイ国のパピリオンで、
生まれて初めてタイ料理を食べたのですが、
何もかもがいいお味にもかかわらず、辛くて辛くて、
ホウホウのテイで逃げ出した!!
あれにはきっとマクアプアンが含まれてたんだなと〜♪
家の近くには、ほぼ1年中イヌホウズキが咲いてるけど、
ワルナスビは、まだ見たことがありません。
スズメは、落下したヒナを、夫が育て、13年くらい飼ってましたが、
♂だったらしくて、タマゴは産みませんでしたので、
タマゴ見て見たかったなぁと、いまでも思います。
スズメと長く同居してたせいか、
スズメと名の付く植物に情が湧きます(●^o^●)
リサ・ママ
2018/05/28 17:20
グリーンカレーに入ってる緑色の噛めばプチッ…
グリーンカレーって食べた事が無いんですが、イメージは解りました。(^^ゞ
マクアプアンというんですね。φ(..)メモメモ
ワルナスビは知ってますが、スズメナスビというのは初めて知りました。
タイ料理に使われていて、日本では沖縄以南という事は、熱帯地方で自生するんですね。
花を見ると、ワルナスビと思ってしまいます。
ワルナスビは、家のベランダにも、時々咲いてます。
トゲのある奴ですよね?
トゲは無いけど、良く似た花も咲いてます。
多分、イヌホオズキやと思いますが…
どちらも、鉢から、勝手に生えてくるんです。(^^ゞ
yoppy702
2018/05/29 17:57
スズメの卵は見たことないですが、近縁で、ほぼ、同サイズのブンチョウの卵は見たことあります。たぶん、卵も、ほとんど同じ大きさでしょう。
でも、名前の由来は、やっぱり、小さい実が生るからで、スズメの卵と同サイズだから、じゃない気がします。
植物の名前につく、動物の接頭語は、カラス=大きい、スズメ=小さい、イヌ=役立たず、でしょうか。
他に、ウシ(ウシハコベ、など)、ウマ(ウマノミツバ、など)は、なんだろ?
ほととぎ
2018/06/02 00:22
こんにちは・・・・
今回も興味深いスズメの卵とか・・
思わず、ウズラの卵ぐらい?と思いましたが
花の大きさからするとかなり小さいようでしたね。
タイ料理は詳しくは有りませんが好きなメニューがあって
辛味や苦みに砂糖まで沢山いれますが・・私は嫌いではなくて
それにしましても、沖縄以南の花とは恐れ入りました
ウリの花のような、なすびの花のような・・等々
奥が深くて面白いような、怖いような・・ですが
香辛料の世界まで詳しくていらっしゃる・・・
今回も勉強になりました、有り難う御座いました。
タコ
2018/06/02 14:51
アライグマさん 今晩は。
都会に住むスズメをはじめとする野鳥は、やはり住宅難のようで
ずいぶんと色々な場所を利用していますね。
それでも最近はスズメの数が極端に少なくなっているとか。
キジバトなどは逆に人間を利用して、カラスの被害から身を守る術も身に付けているようです。時代と共に鳥たちの生活も変わってゆくようです。
みかん
2018/06/06 21:01
リサ・ママさん 今晩は。
タイ料理のマクアプアンは辛味ではなく、苦みの成分なのですよ。
日本人はこの苦みを嫌う人が多いので、日本にあるタイ料理店では、こだわりのある店以外では、使わないところも多いようです。
日本でも、かつては沖縄でしか食べられていなかったゴーヤが、今ではどこのスーパーでも並んでいるのと一緒で、癖になる苦みの旨味成分は、人を虜にするようですね。
スズメの雛も独り立ちして、きょう当地では梅雨入りとなりました。
みかん
2018/06/06 21:09
yoppy702さん 今晩は。
一般的にナス科の植物には毒のものが多いですが、野菜の代表のナスのように、食用になるものもたくさんあります。
野生品でもショクヨウホオズキのように美味しいものもありますね。ですが、ナス科やキンポウゲ科の植物には、例え美味しそうに見えても手は出さない方が無難な気がします。
スズメナスビは、まだ名前もそれほど知られていない植物だと思いますが、沖縄本島以南には帰化していますので、ブログに載せておくと誰かの役に立つような気がして、今回取り上げてみました。
みかん
2018/06/06 21:18
ほととぎさん 今晩は。
スズメナスビの果実は熟した大きさが、まさにスズメの卵くらいの大きさです。
名前の語源に関しては納得できる気がします。
小さいからスズメ説も納得できない訳ではないのですが、何しろ植物の高さが2メートル以上にもなる大きさですから、果実の大きさはともかく、それだけでスズメの印象は全くないですね。しかもトゲまで生えていますから、ますます可愛らしさから遠ざかってしまいます。
みかん
2018/06/06 21:26
タコさん 今晩は。
じつはスズメナスビを取り上げたのには理由がありまして。
与那国島で花盛りのスズメナスビに出会った時に、とっさに名前が出てこなかったのです。同行した友人に名前を問われて「アレーッ何だったっけ、ほらワルナスビの仲間の帰化植物で・・・・後で名前を思い出したら教えてあげるね」と言って撮影に専念したのですが、過去に撮影しているにも関わらず、名前が思い出せなかったのです。
最近、歳のせいか良くこんなことがあります。アハハ
老化のせいではないと言われていますが、やはり歳を取ると物忘れは確実にありますね。困ったものです。そんな意味からも、家に帰ってきてから調べ直すことは良い事だと思っています。
みかん
2018/06/06 21:36

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