みかんの花日記

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zoom RSS モンパノキの下で   与那国島

<<   作成日時 : 2018/04/24 00:00   >>

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   与那国島は沖縄本島から南西に509キロ、東京からだと1900キロの地点にある。

   はるかなる南の島である。

   かつてはドナンの島と言われ、渡るのさえ困難な島とされていた。

   島の周囲は27キロほどの小さな島だが

   断崖絶壁が多く、それゆえ渡難(ドナン)と呼ばれていたのである。

   独特の文化に育まれ、日本の最西端の地であることから

   植物的にも非常に特異な島で、この島だけでしか見ることができない植物が多い。

   それゆえ、何度も訪れている島でもある。


   
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   砂浜がほとんどない島なのだが

   まれにいくつかの砂浜が知られている。

   画像の砂浜は、久部良の集落にあるナーマ浜である。

   規模こそ小さいものの、なんとも心癒される場所である。

   この砂浜をすぐ目の前にして

   私の大好きなモンパノキの大木がある。


   
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   何度訪ねても、この樹の下に佇むと

   こころが静かに開放されてゆくのである。

   今回は贅沢にも島に1週間ほど滞在したので

   この樹の下には何度もやってきた。

   与那国島のことは、当ブログでもたびたび取り上げているので

   今回は私の大好きなモンパノキのことについて触れてみたい。


   
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   モンパノキは海岸に生える常緑樹である。

   砂浜にも生えるし、礫浜にも生える。まれには隆起珊瑚礁の中などにも生えている。

   ムラサキ科キダチルリソウ属

   日本では鹿児島県の種子島以南に分布しているが、北限の種子島では

   すでに絶滅してしまった。

   だから現存しているのは、吐噶喇列島の宝島以南ということになる。

   日本での主な自生地は沖縄県と東京都(小笠原)である。


   
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   沖縄本島でも、どこでも見られるほど普通の樹木ではない。

   本来が熱帯域に広く分布する樹なので、日本では八重山諸島の石垣島以南になると

   どこの海辺でもよく見ることのできる普通種となる。

   大きなものでは、高さが10メートルにもなると言われているが

   日本のものはせいぜい2メートルから4メートルほどの樹が多い。


   
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   花期は図鑑などによれば3月〜8月と記されているものが多いが

   熱帯に生える植物の常で、花や果実は日本でも

   ほぼ1年中見ることができる。

   バサバサと茂るほどの大きな葉には、いちめんに銀毛が生えている。

   手で触ると、ふかふかとして気持ちが良いのである。

   枝も葉も意外ともろく、すぐポキっと折れてしまう。


   
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   3年前の2015年に訪れた時には、画像の場所にも形の良いモンパノキの大木があった。

   どうやらその樹は、台風で倒れてしまったらしい。

   大木を処理したその丸太が、まだ海岸に放置されたままだった。

   最近でこそモンパノキの材は、あまり利用されていないようだが

   かつての海人(ウミンチュ)にとっては、モンパノキはなくてはならない大事な樹だった。

   海に潜るための水中メガネの枠を、このモンパノキで作ったからである。


   
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   モンパノキは大木になると、松の木肌を思わせるような

   威風堂々とした姿となる。

   海岸に生えている背丈の低い木を見慣れた目には

   これが本当に同じ樹だろうか、とビックリするほど趣が変わるのである。

   モンパノキは脆くもあるが、ともかく強い。

   ハリケーンのような大型の台風が来るとひとたまりもない。

   それこそすべての葉が吹き飛んで、丸坊主のようになる。

   だが真骨頂はここから。

   1週間もたたないうちに、鮮やかな新芽が芽吹いてくるのである。


   
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   初夏の薫風に下から見上げたモンパノハキは、まことに爽やかで

   折しも花盛りであった。

   心地よい潮風に吹かれて、半ばまどろみながらも樹の上を見上げている。

   大きなオオゴマダラが、花の間をゆら〜り、ゆらりと飛んでいる。

   この樹の下にはベンチがあって、その日陰で海を見ながらお弁当を広げている。

   贅沢で、なんとも優雅な時間である。

   誰も人がいない。大きなあくびをしても、手で口を覆う必要もない。

   ある日の海岸で、モンパノキと遊んでみた。


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   つぼみがビッシリ


   
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   小さな花がたくさん咲きだしてきました


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   花と若い実、果実はタコの足みたい


   
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   果実。あとは熟すのを待つだけ


   こんな風に、その辺にある樹をいくつか覗けば、生活が見えてきます。

   ネッ、おもしろいでしょ。

   せっせと撮影に精も出しますが、こんな風にスマホで遊ぶことも多いのですよ。

   その頃、一緒に行った友人は、流れ着いた枯れ木などを引っ張ってきて

   下の画像のようなランドアートを楽しんでいました。

   同じ空間にいながら、全く別々なことに熱中している。

   この友人のお蔭で、イシガケチョウの生みたての卵が観察できたり

   キムネカミキリモドキなんていう足のぶっ太い昆虫の名前を覚えたり

   収穫の多い旅となりました。

   植物だけはアッシが先生でしたけどネ。エヘン。


   
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   ともあれ、1週間なんてアッと言う間でした。

   今回は電動自転車という文明の利器を使ったおかげで

   島を一通りは巡ったのですが、それでも時間が足りないほどでした。

   自転車で初日に転倒しケガをするというアクシデントもありましたが

   それはそれで、アハハ、笑っていられる程度ですから。

   こんなふうに颯爽と、なんだ坂、こんな坂、と


   
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   上の2枚の画像は友人の撮影。

   見せたい画像は山ほどあるのですが

   超多忙の4月〜5月ですから、ともかく時間がないのです。

   何にも書かなくても、毎日、毎日、750回ほどのアクセスがあるので

   やっつけ仕事ですが、北海道に飛び立つ前に与那国島でのごく一部を。

   コメント次第では続編につづくかも。

   明日からは北海道に行ってきます。

   最後にもう一度、お気に入りの場所のモンパノキを。


   
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   撮影は2018年4月7日〜12日 沖縄県与那国島で。

   撮影はすべてスマホについているカメラです。画像は大きくなります。

   大きな画面で臨場感を楽しんでくださいね。

   コメントは大歓迎です。何か一言書いてもらえると嬉しいです。

   オマケ画像

   画像画像






















   左 パイナップルじゃないよ。アダンだよ。 右 西崎から見た久部良の集落

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
モンパノキの下で,ゆるゆると過ごすぜいたく,私もいつか味わってみたいと思いました。

モンパノキの花から果実までを一気に観察できて,それも楽しい。南の国の,台風にも対応できる植物だからことなのでしょう。

あぁ,それにしても,野原の中を走る長い坂の,素晴らしいこと。
はるこ
2018/04/27 10:38
はるこさん 今晩は。
北海道から帰ってきました。今年は残雪が多く例年より春がやってくるのが遅れているようです。
与那国島の夏から、残雪の早春へと逆戻りするよう旅でした。
与那国島には長く滞在したので、海で泳ぐつもりで海水パンツも用意して行ったのですが、結局、泳ぐチャンスはやってきませんでした。もっと時間が欲しいと思ったほどです。贅沢なことですが。山の中に入ったりすると、またたく間に時間だけが過ぎてゆきます。
最もワンカットの撮影に1時間も2時間もかけるのですから、時間がどれほどあっても足りないはずです。あはは

画像の坂道は海へ一直線の下り坂、ペダルを漕ぐ必要もなく快適でした。ですが下り坂があるということは、当然上り坂もありますので。この道路は地元の車がほとんど通らないので、ビュンビュン風を切って飛ばしました。
みかん
2018/04/27 22:27
こんにちわ。この春息子が転勤で沖縄に行きましたが、与那国は、よれよりもっと南 地図を見ていきたいけれど、りょっと無理かな、沖縄も海がきれいだったけど、もっと素晴らしいですね。
道はきれいに舗装されていて、すごい!、
百合子
2018/04/29 10:22
百合子さん 今晩は。
海は沖縄本島よりはるかにきれいですよ。
本島も日本に返還になる前は、このように綺麗な海だったのですが
変わってしまいましたね。
島をぐるっと一周する道路はきれいに舗装されていますが、所によってはガタガタの所もあります。
みかん
2018/04/30 00:54
モンパノキって、「すぐにポキッと折れる」って書かれていたので、大きな台風が来たらバラバラになって、跡形も無い程に飛ばされて…「まるで、綺麗に掃除されたようになるんとちゃう?」「それやったら、こんな立派な木に成長できないやん」と思ってしまいましたが、後述を見てビックリ。
丸坊主になった後、一週間も経たない内に新芽が出てくるなんて!
植物ってスゴイなぁ…
そういえば、前に教えて頂いた、過酷な環境の中で、スゴイ形相で生き続けている木にも感動した事がありました。
自然の猛威の中では、人間って、身体一つやったら、とてもひ弱やけど、植物の強さは想像を絶しますね。
モンパノキと遊んでる海岸の画像を見ていると、とても、上記の様な事は思えません。
ホンマ、贅沢で優雅な時間しか感じられません。
強くて優しいのが植物なんですね。(^^)
山野草もそうですもんね。

このランドアート…
流れ着いた枯れ木なんですか!\(◎o◎)/
大きくして見たら、生きてるみたい。(^^ゞ
有り得ない花や葉っぱも、共存してるみたいや。
流木に新しく命が吹き込まれた瞬間ですね。(^^)
どう見ても、根付いてるように見えちゃいます。(^^ゞ

電動自転車での移動…ナルホド!
こんな所を走ったら、それだけで、とても気持ち良くて、それだけで、素適な旅行ですやん。(^^)
お仕事で訪れてるのでしょうけど、みかんさんのレポを見ると、それ以上に幸福感が伝わってきます。(^^)。

オマケ画像…妙に、オレンジぽいパイナップルやと思いました。(^^ゞ
チェックしたら、葉や幹は細工物として利用されてるようですが、人間が食べるのには適さず、ヤシガニの好物って書いてました。(^^)
yoppy702
2018/04/30 16:41
yoppy702さん 今晩は。
モンパノキの特に枝先の部分はもろくて、簡単にポキっと折れてしまいますが、さすがに大木になると、例え台風でもそう簡単には折れません。むしろ砂地に生えたものなどは倒れることが多いですね。斜めに傾斜して、なおかつものの見事に緑の新芽を芽吹いた姿を見たことがあります。強い樹なのです。

センスのいい彼のランドアートは、今回の旅でも色々と見せてもらいましたが、他にもドキッとするものが沢山ありました。紹介したものは大作ですが、よくこれだけの流木を拾い集めたと、感心もしてしまいました。ざっと見渡した海岸には、流木なんてほとんど目につかなかったからです。視点が違うのでしょうね。
みかん
2018/04/30 19:56

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