みかんの花日記

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zoom RSS 田んぼ道を歩けば

<<   作成日時 : 2017/03/21 14:04  

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   私が歩く散歩圏内には、里山と呼べるような豊かな水田はないが

   工場が立ち並ぶ中や、人家が密集する家々の間などに

   取り残されたように水田が広がる。

   名古屋のベッドタウンとも呼べるし、中小の工場地帯とも呼べる当地半田市は

   植物的に見ると、なんとも魅力に欠ける地域である。

   そんな我が家の近くの水田に足繁く通うのは、

   それでもそれなりの雑草がまだ見られるからに他ならない。


   
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   早いところではすでに田起こしがはじまっていた。

   水田雑草の多くは、田んぼが耕される前に花を咲かせるものが多い。

   稲作とともにその命を永らえてきたタネツケバナは、今がちょうど最盛期である。

   花は小さいがアップで見ると最初の画像のようになかなか清々しい。

   田んぼの中に生えたものは、すでに田の中に鋤き込まれてしまったが

   土手には今を盛りと咲いていた。

   クリックして大きな画面でどうぞ。


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   冬を越した葉が、まだ赤いままのキュウリグサも田んぼの土手に張りついている。

   花はとても小さいが、腰をかがめてのぞき込めば

   何とも愛らしい花を咲かせている。

   葉をもむとキュウリのような匂いがするのでこの名があるが

   最近は、こんな小さな花にまで目を止める野草ファンが増えたのは嬉しいことである。

   花の咲きはじめは、地面にへばりつくように張りついているが

   少し暖かさが増せば、花茎はアッと言う間に伸びて、立ち上がって枝分かれし

   少し無残な姿へと変わる。可愛らしさを愛でるには今頃がいちばんなのである。


   
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   上の画像のホトケノザは、昨年の10月頃からぽつぽつと咲いているが

   これからが花の最盛期で、どこでも大きな群落を作る。

   水田に限らず、路傍のいたるところで目につき、時々は白花も見つかる。

   春の七草でいうホトケノザは本種ではなく

   水田雑草の代表ともいえるコオニタビラコのことで、黄色い小さな花を咲かせる。


   
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   シソ科のホトケノザ(上の画像)が標準和名となっているので

   時々間違える人もいるのだが、シソ科のホトケノザは食べられない。

   花は良く目立ち、誰にも親しまれている。

   ホトケノザと共に咲いているブルーの花は

   誰もが知っているオオイヌフグリである。

   帰化植物だが、今や日本全土の路傍で、まるで春告げ花のように群生する。


   
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   籾殻の撒かれた水田の土手で、いままさに己が天下のようにパッチリと花盛りである。

   帰化植物の多くは、その異常とも見える繁殖力や在来種を駆逐する懸念もあったりで

   どちらかと言うと嫌われ者が多いのだが、オオイヌフグリは例外で

   在来種のイヌノフグリより人気があるかも知れない。

   また花の少ない寒い頃から咲きだし、最盛期には星の数ほどの花を咲かせ

   さながら青空色の絨毯となる。

   多くの人が目を細めて春を実感する花として、好感度が高いのである。


   
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   花の色のブルーは、株によって濃淡がある。

   上の画像も濃い目のブルーだが、中にはドキッとするほど

   鮮やかな色の花もある。

   春先に咲く花には、何故か帰化植物が多い。

   タネツケバナに良く似ているが、より乾燥した所に生え、花がやや小さいミチタネツケバナ

   踏みつけられるような轍の脇に咲いている黄色のタンポポは

   みな帰化種のセイヨウタンポポだった。

   田んぼの土手を赤く染めていたのは、これも帰化種のヒメオドリコソウだった。


   
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   明治時代にはすでに日本に入って来ていた古参である。

   赤紫色の葉の陰に隠れるように咲く花は小さいのだが、やはり良く見れば可愛い

   花のおちょぽ口や葉の表面に生えている白いビロード状の毛などは

   やはり漫然と眺めていただけでは気がつかない。

   かがむか腰をおろすか、あるいはじっと植物体に目を近づけないと

   ヒメオドリコソウの良さには気がつかないかも知れない。


   画像画像






















   天気さえ良ければ散歩に出る。時間に決まりがあるわけではないが

   その時の気分次第で、やや遠くまで歩くことを主体に出ることもあれば

   花の咲きだしを確認するためにコースを選ぶこともある。

   日向ぼっこだったり、春先の若芽摘みだったり、カメラのレンズテストだったり

   散歩の内容はその時々によって異なるが、自宅から半径数キロの場合

   私の場合は散歩と呼んでいる。


   画像画像






















   春先の雑草の定番と言えば、ハコベあたりがその代表となろうか。

   水田と言うより畑や路傍の方が見ることが多いが、水田の土手にもごく普通に生えている。

   日本のハコベにはじつに多くの種類がある。

   在来種もあれば帰化種もある。

   上の2枚の画像はどちらも同じものだが、さて、このハコベ、何という名前かわかりますか?

   今から9年ほど前に、このブログで『植物似たもの同士』と言う連載を何度か続けたことがある。

   随分と昔のことなのに、今でも人気があるらしく、植物の人気ランキングで常時ベスト30入りを

   続けている。書いた本人にすると何だか面はゆいのだが。

   http://48986288.at.webry.info/200802/article_5.html

   参考までにアドレスを貼ってみた。興味のある方はどうぞ。




   さて、それでは本題に戻ろう。

   上の左画像、花のアップだけを見て、これが何という名前のハコベかわかった方はもう植物のベテラン

   右のロングの画像をクリックして見て、それで名前がわかればあなたも植物好きの一人でしょう。

   植物似たもの同士にも書きましたが、オシベの数や茎や葉の色などが識別ポイントとなります。

   花のアップを見て、オシベの数が少ないのでコハコベ、とすぐにわかるような人は

   もう私のブログなど見る必要の全くない方です。

   右画像をクリックして、茎が赤いなぁ、と思ってコハコベかな、と思ったあなた

   もう少し私に付き合ってくださいね。


   画像画像






















   干上がってはいたが、水田の端に水の取り入れ口というか、、常に水が溜まっているような溝がある。

   ドジョウなどが好んで住むような溝である。

   そこに列をなして咲いていたのはタガラシだった。

   半田は植物的に魅力の乏しい所だと先に書いたが、水田雑草としてはお馴染みのタガラシは

   割と多い。生える場所ではどっさりと見られるが、ハコベやホトケノザほど一般的なものでもない。

   花が終わると坊主頭のような果実が印象的な、キンポウゲ科の植物である。


   
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   私が勝手に菜の花ロードと呼んでいるこの場所は

   毎年菜の花が幅2メートルほどで、長さが数キロに渡って咲き続く。

   多分昔からこの地に住んでいる大地主さんではないかと思うのだが、詳細は知らない。

   菜の花を撮影している時に1度だけお会いして話しを聞いたことがあるのだが

   まったくの趣味でこの菜の花ロードを毎年作っているらしい。

   昨年末からかなりの花が咲いていたが、そろそろ菜の花も終盤に近かった。

   上の画像はそれでもまだ花の見事な場所を選んで撮影しているので

   終盤のようには見えないが、もうお浸しにできるような瑞々しい葉は摘むことができなかった。

   好きなだけ摘んでいっていいよ、とお許しをいただいているので、

   毎年数回は摘ませてもらっているのである。


   
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   この菜の花ロードにも入り込んでいるのだが

   近くでは野生種のセイヨウカラシナのやや小振りな菜の花も花盛りだった。

   こうして田んぼ道を、あちらをぶらぶら、こちらをぶらぶらしながら

   この日の散歩は3時間ほどで終了したのだった。

   この日の収穫は土手にニョキニョキと出ていた土筆である。


   
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   撮影は2017年3月20日 愛知県半田市の自宅近くの水田周辺で

   画像はすべてスマホでの撮影です。

   今回はカメラを持参しないいつもの散歩でした。

   私のブログを見ていてくださる皆さんは、いつも日本全国の花の素敵な場所ばかりに行けて

   うらやましいと思っている人が多いと思うのですが、普段のみかんの行動はこんな日常なのですよ。

   あなたと変わりないでしょ。

   コメントは大歓迎です。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
千葉県の我が家の周辺と同じ風景です。
昨日,雑木林と畑が残る近所を歩いて,ホトケノザとヒメオドリコソウの競演や,収穫されない菜の花畑に春を感じてきたところだったので,記事の内容に「同じだわぁ」と喜んでいます。
田んぼのある場所には行かなかったので,タガラシやタネツケバナには会えませんでしたが,住宅街でたくさんのミチタネツケバナを見てきました。
ソメイヨシノで春を感じるかたが多いかもしれませんが,この記事にある草花で春を感じる私です。
(コハコベはわかりませんでした。まだまだ修行は続く。)
はるこ
2017/03/21 14:55
アップを見ただけではウシハコベではない。
赤い茎を見てコハコベちゃんだ
でした。
(´o`)ハア〜〜
まだまだ見捨てないでもらいましょう。
タネツケバナは花の雰囲気だけで「ミチじゃないな〜〜〜」
って思っただけでした。
三浦半島でも一回だけタガラシを見ているけどその後は出合ってないな。
ベランダのスミレがだいぶ伸びてきました。
アライグマ
2017/03/21 21:08
ボクは大阪市内のゴミゴミとした所に住んでいるので、近くでは出会えませんが、大阪城公園など大きな公園に行くと見かけます。
でも、タネツケバナやキュウリグサにはお目にかかった事がないんです。
まぁ…時期的なものかもしれませんが。(^^ゞ

ホトケノザ、オオイヌフグリ、ヒメオドリコソウは、この時期に楽しみにしてます。
ホトケノザをアップで撮るのが好きですし、ヒメオドリコソウは、正面からアップで撮るとエイリアンの様に見えるのが面白いです。(^^ゞ

ハコベは、以前アップする時に、かなりチェックしましたので、花と葉っぱで、コハコベかと思いましたが…
でも、いつも自信はないんです。(^^ゞ
「茎が赤い」というのも、識別ポイントなんですか?
なんせ、ネームプレートが付いて無いとパニック(?)になる方なので。(^^ゞ

菜の花ロード、2m×数キロですか…
圧巻ですね。
こちらにも、淀川沿いで、ナノハナ(セイヨウカラシナ?)が群生していて、スゴイ所やと思った事がありますが、数キロはなかったような…(^^ゞ
知多半島と伊良湖岬の方へ、菜の花ウォークのツアーで行った事があります。
お土産に、ナノハナを摘んで帰り、食用と観賞にしました。(^^ゞ

ツクシは、天ぷらですか?(^^ゞ
yoppy702
2017/03/22 12:27
いくら職業とはいえ、私もみかんさんを羨ましがっていた一人かも知れません。
我が家から40分余り歩くと一級河川の広い水田と、その支流や小谷津が有り、これからの季節はアカシデ、ヤマザクラ、コブシ、コナラ、イヌシデ,ハリギリ等々が織りなすパステルカラーの斜面林にときめかされるし、小谷津に入り込めば皆が羨ましがるような植物が見られるし・・・
私の狭い行動範囲がいかに恵まれているかが分かりました。
カミツキガメはいても、ここはイノシシの洗礼は受けていませんので。
人を羨ましがってはいけませんね。
ケイ
2017/03/22 23:53

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