みかんの花日記

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zoom RSS 枝垂れ梅   名古屋市農業センターで

<<   作成日時 : 2017/03/12 18:26   >>

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   枝垂れ梅は花を観賞するために作出された梅で、その起源は定かではないが

   観賞するための園芸種が最も多く作られた江戸時代ではなかったかと推測される。

   特に元禄から文化、文政期にかけては、梅に限らず、あらゆる植物の園芸熱はピークで

   この時期に作出された梅の品種には、現在も脈々と受け継がれている早咲きの冬至や

   代表的な豊後など、馴染みの品種も多い。


   
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   そもそも梅は枝垂れ性ではない。

   中国から伝わった梅は、万葉の昔から人々に愛され、称賛されてきた。

   万葉集には118首も詠まれ、桜よりはるかに人気があったのである。

   当時の梅は白梅のみ、まだ紅梅は生まれていなかった。

   紅梅がはじめて文献に登場するのは『続日本後記』(869年)のことである。

   鎌倉、室町時代を経て、梅の栽培はますます盛んになる。


   
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   梅の本来の目的は、果実の利用にあった。

   食用や薬用、また媒染剤などとして利用されていたのである。

   ところが江戸時代の園芸ブームの到来で、本来の実梅に対して、

   花を観賞するための花梅の品種改良がさかんに行われるようになったのである。

   日本最古の園芸書『花壇綱目』(1681年)には、一重と八重の白梅、紅梅、咲き分けなど

   53品種もの記載がある。

   おそらくこの当時、実生からの突然変異か何かで枝垂れ気味のものが現れ

   それらの枝変わりを、根気強く品種改良していったのではないかと類推する。


   
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   具体的に枝変わりが文献に登場するのは1827年のことである。

   植木屋金田の作った『草木奇品家雅見』には図版入りで枝変わりや斑入り種などが載せられている。

   おそらくこれが文献に登場する最初であろうと思われる。

   今から190年前のことである。

   話しを現代に戻そう。

   私の住む愛知県には、枝垂れ梅だけを集めた梅園がある。

   名古屋市天白区にある愛知農業センターには、枝垂れ梅12品種700本が植栽されている。


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   梅園は各地にあるが、枝垂れ梅だけを集めた梅園は珍しいのではないかと思う。

   毎年、花の季節には梅まつりが行われ、多くの人々で賑わっている。

   2017年も3月20日まで梅まつりが行われている。

   きょう明日あたりが花のピークだろう、早咲きのものはすでに散りはじめている。

   名古屋市農業センターは、昭和40年に開設された。

   農業に親しむための施設なので、牛や豚、羊などの動物、中でも名古屋コーチンに代表される

   鶏舎には東天紅や比内鶏をはじめ、様々な鶏が飼育されている。

   出かけたならば一見の価値がある場所である。


   
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   枝垂れ梅は梅園に限らず、園内のいたるところに植えられている。

   おりしも今は、黄色のソシンロウバイやマンサクの花なども、あちこちで咲いているし

   規模は小さいながら、菜の花畑などもある。

   嬉しいのは、菜の花畑に自由に出入りができ、記念写真なども写せることだ。

   わざわざ、ご自由にお入りください。の看板があるのが楽しい。


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   梅まつりの期間中は、園内では農産物の直売や様々な出店もある。

   野外のテーブルや、園内の芝生にシートを敷いて、ゆっくりとお花見をする人の姿も多い。

   園内は坂が多いが、梅を見るには程よい傾斜で、ちょっとしたハイキング気分も味わえる。

   手入れされた孟宗竹林越しに見る枝垂れ梅も、なかなか風情がある。

   混雑する梅園を少し離れて、山の上の方から眺める景色も素晴らしい。


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   センター内にはあちこちに遊歩道が整備されていて

   どの道を歩いても、枝垂れ梅が溢れている。

   園児たちの団体もいれば、車椅子での来園者も多い。

   お互い道を譲り合いながら、ゆっくりと鑑賞したいものである。


   
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   小高い丘の頂上付近には、かつての水道施設か何かだろうか、上の画像のような

    コンクリートの建造物がある。

   この付近にも随所に枝垂れ梅は咲いていた。

   梅園の中の人混みを避け、三脚の足を広げ、デジカメで商売用の撮影をする。

   見物客の通り過ぎるのを待ち、光りがうまい具合に回るのを待つ。

   待つ間も近くの梅の枝で、馥郁と香る匂いを思い切り堪能する。

   シャッターチャンスを待つ間の至福の時だ。


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   時にパラパラと霰も舞ったこの日、昼過ぎには青空も見えてきて

   ゆっくりと散策と撮影を楽しんだ。

   園芸種はあまり熱心に撮影することは少ないのだが、花の少ない今の季節は

   こんな楽しみ方も良いものである。


   
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   撮影は2017年3月10日 名古屋市農業センターで

   このブログの画像はすべてスマホで撮影したものです。

   入園料は無料。梅まつりの間は駐車場のみ有料です。月曜定休日です。

   駐車場はかなり混雑するので、土日は相当待たされます。

   あなたのコメントお待ちしています。

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは
久々の梅園を愉しませていただきました。
もちろん枝垂れ梅を、こんなにいっぱい見るのは初めてで、
梅の香りも妄想し、すっかり堪能させていただきました。
髭さんのシャッターチャンスを待つ間の至福の時をなぞって、
最高の気分でしたヽ(^。^)ノ
リサ・ママ
2017/03/12 23:50
ツタが巻きついた古い建造物と枝垂れ梅の写真、良いですね〜。
この中で一番好き!
ケイ
2017/03/13 11:59
枝垂れ梅だけを集めた梅園って、初めて聞きました。
これだけ枝垂れ梅があると、目移りがしてしまいます。(^^ゞ
枝垂れは、写真の撮り方で、天から降り注いで来るようになるので、それがイイですね。(^^)

枝垂れ梅が園芸品種としたら、他の枝垂れ系も、やはり、そうなんですか?
桜、桃、柳…柳は、ちゃうかなぁ。(^^ゞ

本来の目的は果実の利用。
本来の目的が、観賞用に変わるというのは、時々、耳にします。
ボタンも、そうですね。
梅は、盆梅展が各地で開かれる程ですから、それだけ、観賞用として愛されてきたんですね。

ここではないんですが、先日、ツアーで、「いなべの梅まつり」に行ってきました。
愛知県って、大きな梅園がありますね。(^^)
yoppy702
2017/03/13 14:57
リサ・ママさん こんにちは。
枝垂れ梅が咲く頃は、早咲きの桜、河津桜があちこちで満開になるので
ネットなどでも桜の画像が多いですね。
梅園は各地に規模の大きなものがありますが、枝垂れ梅だけを集めたのは珍しいと思います。寒い季節に咲く梅は凛とした気品があり、なおかつ何とも言えない清々しい香りがあるのが良いですね。
みかん
2017/03/15 13:36
ケイさん こんにちは。
この画像を見ただけでツタが巻きついている、と分かるのは流石ですね。
何枚か写しましたが、撮った本人がいちばん気を使ったのは、青空と雲の状態でした。
みかん
2017/03/15 13:41
yoppy702さん こんにちは。
「いなべの梅まつり」に行かれましたか。雪の鈴鹿連峰をバックに写真が写せるので、絵になる梅園ですよね。みかんも枝垂れ梅を写す前にいなべの梅園に行って来ましたよ。ここは愛知県ではなく三重県になりますが。近くの藤原岳山麓にはセツブンソウの群生地もあります。
セツブンソウを載せようか、枝垂れ梅にしようか迷ったのですが、結局枝垂れ梅にしました。
桜や柳は元々枝垂れる要素があるので、枝垂れになっても何の不思議もありませんが。でも桜のエドヒガンと枝垂れ桜が同じものだ、と言うと大部分の人は驚かれますが。あはは
みかん
2017/03/15 14:33
初めまして、
しだれ梅、綺麗ですね。

2009年の福寿草のブログを拝見しました。
http://48986288.at.webry.info/200903/article_1.html

昨日、私の住んでいる近くのポンポン山(大阪)に福寿草を見に行きました。
管理人さんに、この種の自生の福寿草は、ここだけと教えてもらっいました。
三重県にもあったけれど、もう今はないとも。
ネットで調べてみたところ、
みかんの花日記さんのブログにたどりつきました。
自生種類は、ポンポン山にある種類と四国の2種類と聞いたのですが、貴ブログによると4種類なのですね。ポンポン山の福寿草は、藤原岳のと同じ種類ですね?
そして、藤原岳の福寿草は、もう残っていないのですか?
ポンポン山のは、以前は、一面に咲いていたそうですが、
今は、残っている一角だけ、保護地区にして、シカよけの為にフェンスで囲っています。
毎年2月中旬から、3月下旬まで、福寿草を楽しむ方のために、大原野森林公園の方が管理して解放してくださっています。

植物園等にある福寿草は、園芸種なんですね。


mariko
2017/03/17 10:34
枝垂れ梅ばかりの梅園ですか、珍しいですね〜
竹林越しの梅の花 暖かい日差しが良いですね〜!
やはりこちらは暖かく 自宅の梅は散ってしまいました。近くの公園では 暖流という桜が満開で、強く風が吹くと花びらを 舞わせていましたよ!
とくじぃ
2017/03/17 19:20
marikoさん ようこそお越しくださいました。
コメントありがとうございます。

私の古いブログを見て(9年も前のもの)いただいて、ありがとうございます。
この当時に書いた『植物似たもの同士』シリーズはいまだに人気があって、今頃の季節になると注目記事として上位にランクされます。それだけ皆さん熱心なのですね。
フクジュソウはポンポン山よりも、三重県の藤原岳の方がはるかに量が多いですよ。これからの季節、山の斜面が真っ黄色になります。ご多分にもれず藤原岳も鹿の食害の被害は深刻ですが、幸いフクジュソウは毒草なので鹿に喰われることは少ないようです。
ポンポン山には2度ほど撮影に出かけていますが、ここにはネコノメソウの仲間でヤマシロネコノメという珍品がありますよ。フクジュソウの花と同じ頃に水辺で咲きますので是非見てくださいね。
植物園などに植えられているものは、園芸種ももちろんありますが、野生種にこだわって植えている植物園もありますよ。どうぞ是非また遊びにきてください。
みかん
2017/03/18 10:30
とくじぃさん こんにちは。
枝垂れ梅は梅の中では開花が遅い種類ですね。でも、もうそろそろ散り始める頃と思います。花の命は短いです。
早咲きの桜、最近は河津桜が各地で人気ですが、暖流という品種も早咲きの種類ですね。みかんも鹿児島で撮影しています。沖縄の寒緋桜はもっと花期が早いですが。日本は桜の種類が多く、ほぼ1年中、どこかで桜が咲いています。
みかん
2017/03/18 10:36

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