みかんの花日記

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zoom RSS ハガクレツリフネ  Impatiens hypophylla

<<   作成日時 : 2016/10/22 18:13   >>

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   花が葉の陰に隠れるように咲くので、葉隠れの名がついた。

   四国や九州に住む人にとっては、それほど珍しい花ではないが

   北海道や本州、沖縄に住む大部分の日本人にとっては

   見ることが少ないツリフネソウの仲間である。

   日本には5種類のツリフネソウがある。

   沖縄を除けば、ほぼ日本全土に分布するツリフネソウとキツリフネ

   本州の愛知県と静岡県、長野県だけに分布するエンシュウツリフネソウ

   比較的最近になって発表されたワタラセツリフネソウは

   渡良瀬遊水地がある栃木県、群馬県、茨城県などの関東地方に分布する。

   それと四国、九州、本州では紀伊半島だけに分布する本種ハガクレツリフネである。

   ハガクレツリフネは分布の状況からみて、ソハヤキ要素の植物のひとつである。

   植物の一生をつぶさに見ることはなかなか難しい。

   これは熊本県阿蘇産のハガクレツリフネの種子を蒔いて

   その成長を記録したものである。


   
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               2016年4月3日 発芽した双葉から本葉が出はじめる。
               真ん中の緑色の木は種子から発芽して伸びはじめているアボカド


   
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                2016年4月6日 成長は早く、ほとんどの双葉から本葉が出る。


   
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               2016年4月16日 温かさに促されるように成長は早い。


   
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               2016年5月6日 本葉が何枚も伸びはじめる。


   
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               2016年5月11日 だいぶ成長してきた。


   
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               2016年6月14日 少し間引こうかとも考えたが、そのまま成長を見守ることにした。
               3本に枝分かれしたアボカドも大きな葉を広げている。


   
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               2016年6月27日 だいぶ成長したので、ほぼ真上から撮影している。


   
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               2016年9月23日 鉢の置いてある場所は陽当りの良い場所へと移動したが
               台風の襲撃で、アボカドより高く伸びていた枝が吹き飛び、上部は丸坊主に。



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               2016年9月23日 それでも茎の下の方から伸びた枝にはつぼみが。



   
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               2016年9月25日 最初の1輪が咲く。



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               2016年10月1日 花が次から次へと咲きはじめる。


   
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               2016年10月3日 花の数は加速度的に増えてゆく。


   実験した鉢はこの一鉢だけではなく、用土の違う鉢や、ずっと日陰に置いたままのプランターなど

   全部で3ヶ所で試してみたが、成長の過程(植物体の大きさ)は違うものの、それぞれのものに花が

   咲いた。10月22日現在、花はまだ咲き続いているが、早いものはすでに果実が実りつつある。

   ツリフネソウ類の学名Impatiens(インパチエンス)とは、こらえ性のない、という意味で

   熟した果実がパチパチと跳ねて、種子を遠くにはじき飛ばすことに由来している。

   次回は熊本県阿蘇の自生地での状態をレポートする。











   熊本県阿蘇産のハガクレツリフネの種子を、愛知県半田市の我が家の庭で栽培したものである。

   こういった実験を試みると、本葉が出て来た段階でツリフネソウやキツリフネなどと区別ができるように

   なる。植物の生えている場所で継続的に同一個体を観察するのが理想ではあるが、分布の離れている

   植物などは、このような方法でもそれなりの成果はある。

   ただし、気を付けなければならないことは、逸出しないよう最大限の努力を払うことである。地植えでこのよ

   うな方法を取ると、生態系を乱すことになるので、花が美しいからと言って、野の花の種子を庭に蒔くことは

   厳禁である。充分に気をつけて欲しい。

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
キツリフネと双葉の雰囲気が違いますね。
出て来た本葉もキツリフネより先端が尖っていますし。
そういえばツリフネソウを育てたことはなかったな。
あれは気難しいとか。
(^^;★\(-.-;)
アライグマ
2016/10/22 20:07
 わたしの地元は平野部ですが、意外なことに、周辺の丘陵地の谷戸でキツリフネを見ることができます。ハガクレツリフネはわたしにとって最も縁遠いツリフネソウで(エンシュウツリフネもそうですが…)、阿蘇で道路沿いでハガクレツリフネが群生しているのを見たときは、こんなにふつうに生えるんだとびっくりしたものです。山梨県では、逸出したとおぼしきオニツリフネソウを見ることもありますが、種を飛ばすせいか、困ったことに、絶えたりせずに毎年発生することも多いようです。

 ところで、わたしが運営するHP「野生植物植物館」では、今年も例年どおり、「2016年版・今年出会った花ベスト集」の作品募集を行っています。この掲示板にお見えになる方も多く参加されていますので、ご興味のある方の投稿をお待ちしています。
http://www.wildplants.sakura.ne.jp/bestflowers2016.htm
宮本
2016/10/22 20:41
 ハガクレツリフネソウ 庇で花を隠して日焼けしないようにしているのでしょうか? 花の色も可愛らしいですね❗
成長の記録を見せてもらうのも興味深いです。 
インパチェンス なるほど!そう言われれば、葉っぱや花の色も似ているようですね❗
九州にあるのですね! いつかは 自分の目で見てみたいものです。
とくジィ
2016/10/22 23:35
アライグマさん おはようございます。
以前、高知県で植物仲間と一緒にハガクレツリフネの種子を集めて、プランターに蒔いたことがありました。
生長を楽しみに見守ったのですが、花が咲いてビックリ、というかガッカリしました。なんと黄色い花が咲いたのです。ハガクレツリフネだとばっかり思っていたのですが、キツリフネだったのです。
種子を集めた場所は天狗高原の下の方の沢沿い。ハガクレツリフネが群生している場所だったからです。誰かが間違えてキツリフネの種子を採取し、ハガクレツリフネよりキツリフネの方が丈夫なので、キツリフネだけが花を咲かせたようです。
そのことがあったので、今回の阿蘇産の種子は、自分一人で慎重に集めました。
今なら本葉が出た段階で区別できますが、その当時はツリフネソウもキツリフネも、ましてはハガクレツリフネに至っては、本葉だけで区別できる知識が自分にはなかったのです。ツリフネソウとキツリフネも混生しますが、今では自生地で芽生えた葉を見るだけで区別できるようになりました。
みかん
2016/10/23 10:11
宮本さん おはようございます。
次回では阿蘇のハガクレツリフネのことを書くつもりです。
九州でもどこにでもハガクレツリフネがあるわけではありませんが、阿蘇にはハガクレツリフネが多いですね。植林された杉林の下に大群生していることも珍しくありません。特に阿蘇のものは他所のハガクレと比べると、色が濃い傾向があります。紀伊半島のものも見ていますが、花の色に濃淡はあるものの、やはり阿蘇のものと比べると、全体的には色が薄いですね。
今回は帰化植物のツリフネソウには触れませんでしたが、オニツリフネをはじめ数種のツリフネソウが帰化していますね。そのことも次回に触れたいと思っています。
みかん
2016/10/23 10:21
とくジィさん おはようございます。
ハガクレツリフネの花は葉の庇の下で咲きますが、花茎は葉の付け根、葉の上から出るのですよ。ところが花茎が出るとすぐに葉の下に潜り込むように伸びて、葉の下で何輪もの花を咲かせます。
花の色はツリフネソウと比べると、かなり淡いですが、日焼けを嫌っているのかどうかは?ですね。園芸種のインパチエンスは多彩な色があり、こちらもかなり丈夫なので、沖縄などでは山の中にまでエスケープしています。美しいとは言え、はびこるのは困りものですが。
九州でもどこにでもあるものでもなく、先日鹿児島県で生えていそうな環境の山の中で探しましたが、全く見つかりませんでした。分布にも偏りがあるようです。
みかん
2016/10/23 11:36
似たような実験をしたことがあります。
自生地では同定し得なかった,クロツバラ。クロウメモドキと明確に区別ができなかった個体でした。東北地方の南部で,両者とも自生がある地域です。
果実をいくつか採取し播種したところ,実生幼苗の葉がクロウメモドキの幼苗の葉とは全然違っていました。
幼苗で違いが出ていることに驚きました。
他にも幼苗で区別できる植物はたくさんあるのでしょう。楽しいものです。
はるこ
2016/10/23 13:38
はるこさん こんにちは。
そうですね。自分が実際に実験してみると、今まで気がつかなったことがたくさんわかるようになります。今までは花や実しか見ていなかったことに、改めて気づいたりします。植物を良く知るうえでは、このような実験は必要ですね。
それがまた楽しかったりするので、一石二鳥だと思っています。
みかん
2016/10/24 11:36
こんばんは
ハガクレツリフネは、毎年のように大群生を見ることが出来る数少ない花の一つなので、
私は愉しみにしています。
この花の花盛りの山から、帰り道に、もう一つの山を探しても、全然見つからないのが、また痛快です。
キツリフネも、昨年は、同じ山で見つけました。
でも、ツリフネソウは、まだ見つけていません。
あの濃い赤紫に日焼けした(?)花も、見つけたいなぁ〜と、いつも思います。

リサ・ママ
2016/10/26 00:04
リサ・ママさん こんにちは
高知ではハガクレツリフネは珍しくもないですね。
比較的どこの山に出掛けても見ることができますね。むしろツリフネソウの方が少なく、窪川町や大豊町付近に限られるようです。
キツリフネはかなり普通なのは全国的ですね。ですから両種はよく混生もしています。本州ではツリフネソウとキツリフネの混生は珍しくありません。
またツリフネソウには色変りも多く、白花やピンク、まだら模様など、様々な色の花が出現します。
みかん
2016/10/27 11:22

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