みかんの花日記

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zoom RSS スカシユリの咲く島

<<   作成日時 : 2016/07/09 23:25   >>

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   スカシユリは海岸の岩場や砂浜に生える海辺のユリである。

   花を真上から眺めると

   花びらと花びらの間に隙間があるので

   スカシユリの名前が生まれた。


   
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   分布は青森県から愛知県にかけてであるが

   日本海側で見られるものと、太平洋側で見られるものには

   花期などに大きな違いがあり

   日本海側のものはイワユリ、太平洋側のものはイワトユリと分けて呼ぶこともあるが

   現在では、どちらもスカシユリの名前で統一されている。


   
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   この島には、こんなにもスカシユリが多かっただろうか、と

   遠い昔の記憶をたどりながら、回想してみた。

   何とも久しぶりに訪ねたその島に、昔の面影はほとんどなかった。

   こんな小さな島に飛行機が飛んでいることさえ知らなかったのである。

   思い返せば、この島を訪ねたのはもう35年ほども前のことなのである。


   
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   スカシユリの花の最盛期、ということもあるのだが

   島中、どこに行ってもスカシユリが咲いているのである。

   ひとつには島の人たちが、スカシユリをとても大切にしていて

   道端の除草の時なども、スカシユリだけは残して作業していることも

   大いに関係があると思う。


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   海岸の崖はもちろんのこと、少し山寄りの斜面にも

   スカシユリはことごとく咲いている。

   オレンジ色の花は、たった1輪だけが咲いていても良く目立つが

   その数が半端ではないのである。


   
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   砂浜にももちろん咲いている。

   海水浴場として整備されている砂浜に

   それこそ無数に咲いているのである。


   
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   昔から海の透明度は高かったが

   それは今も変わってはいなかった。

   深く透き通る海は、ダイバーたちの楽園であり

   家族ずれにとっては楽しい夏休みの思い出が

   印象深く残る場所でもある。


   
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   島に滞在した4日目に、街中から少し離れた画像の海にやって来た。

   私1人だったら迷うことなく海に飛び込んだだろう。

   だが、この日は島のご婦人2人に案内してもらっていた手前

   自分勝手は許されなかった。

   砂浜や荒磯に咲く花々を写しながら、それでも少しでも長く

   海辺に居たい気持ちだった。


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                            ハマグルマ                                  ハマナデシコ


   
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                                    ハマシャジン

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                  ハマユウ


   
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                                    ハマゴウ

   カンカン照りの海辺は、ともかく暑い

   画像を見ているだけだと、涼しい風が吹いているようにも見えるだろうが

   実際は地獄、したたる汗をタオルでぬぐいながら

   熱中症対策にこまめに水分補給しながら

   ホテルに戻って、涼しいクーラーの風の下に立ちたい誘惑に駆られながら

   暑い、暑いを連発しながら頑張っているのである。


   
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   小さな島ではあるが、高い山がある。

   最高地点の標高は574メートルである。

   上の画像の白くザレている奥に見える三角形のピークが最高地点である。

   2日間続けてこの山に登った。

   この島はこの山塊のせいで霧が発生しやすく

   今の季節、飛行機は欠航することが多い。


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   登った2日間とも頂上は濃霧

   ガスが晴れることはなかった。

   常に強風が吹き、ガクアジサイが風にバタバタと揺れていた。

   この山を最も有名にしているのが、5月頃に咲くオオシマツツジの花である。

   その頃なら、青空に恵まれることが多く

   真っ白な砂漠の中に、まるで浮島のように浮かぶ花の小山に

   誰もが感嘆の声をあげるだろう。

   濃霧で、しかも強風の中、この山に登ったのには理由がある。

   どうしても確認しておかなければならない植物があったからである。

   その植物とは、絶滅危惧植物の中でも、特に絶滅が懸念されている

   シマキンレイカである。


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   強風の中で、バタバタ風に揺れながら、しかししっかりと

   花は咲きだしていました。

   ある学者が調査に訪れた時は、1本も見つからなかったという、いわくつきの植物なのです。

   七島花の会のメンバーによれば

   花は一時より増えているかも、という嬉しい話しも聞きました。

   限られた島にしか自生しない超珍品なだけに

   いつまでも健在であって欲しいものです。


   
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   この日は、濃霧の中で見たハコネコメツツジ(上の画像)や、

   小さな花を咲かせているヒロハイヌツゲ、ハチジョウショウマの花などが

   印象に残りました。

   何度か登ったことがある山なのに、あまりにもガスが深くて

   まるで初めて訪れた山のようでした。

   それにしても風当たりが強く、常に強風にさらされている頂上付近は

   木と言えどみな草のような背丈で茂っています。

   そんな中に、サクユリががっしりと屹立しています。

   まだ固い青いつぼみでしたが、この花が咲いたら

   何とも見事な天空のお花畑となるでしょう。


   
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   サクユリは巨大な花です。

   大きなものは花の直径が30aほどあります。

   おそらく、日本の花の中では最大のものでしょう。

   上の画像は花びらに赤い斑点がない典型的なサクユリです。

   サクユリはヤマユリの変種ですが

   花の大きさはヤマユリより、ひと回り大きいのです。

   詳しいことは次回にこのブログで。


   
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   島の中、どこに行ってもスカシユリが咲いているこの島は

   行政区分で言えばまぎれもない東京都。

   都会の喧騒とはとんと無縁な

   花の多い素敵な島である。


















   撮影は2016年7月1日〜4日  東京都の離島で

   撮影はすべてスマホのカメラで撮りました。クリックすると少し大きくなります。

   今回の取材では、七島花の会の石田さんご夫妻と前田さんのお世話になりました。

   コメント歓迎します。

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
オレンジ色のスカシユリは,色が派手なのに大きな自然の中にいるせいなのか,嫌な派手さを感じません(日和見かも)。

2週間ほど前に,同じように海岸の岩場にスカシユリが咲く場所に行ってきました。
そこは北の方なのでこの東京都の島よりも開花は遅く,まだまだこれからの状態でしたが,ほかにも多くの植物が咲いている海岸のお花畑にいつまでもいたくなりました。
この,海水のきれいな東京都の島にもいつか行ってみたい。

海岸に見られるツリガネニンジンの仲間にいつも悩まされます。
普段,千葉の里山で見るツリガネニンジンの品種になるハマシャジン(Ylistではマルバノハマシャジンになっていました),
白い毛で覆われて茎が真っ白なシラゲシャジン,などなど。
よくわからないままになっています。
機会があったら,教えてください。

(みかんさん,ハマナデシコとハマグルマのキャプションが逆になっています)
はるこ
2016/07/10 16:17
はるこさん 今晩は。
きょうも暑い1日でした。キャプションの位置が思うように入らず手直ししたら
逆になってしまったようです。再度直しましたが、今度はどうでしょうか。
既成のレイアウトに便乗するだけのブログなので、なかなか思うようになりません。
青森に帰省されていたようですね。あの辺りだとエゾスカシユリもあるので
見分けが大変かも知れませんね。
夏の海岸も暑いですが、花は豊富ですね。
さてハマシャジンの件ですが、これは品種ですから、ツリガネニンジンの海岸型と考えれば良いと思います。すなわち葉が厚く光沢がある、ということが第一条件になります。島嶼によっては花柱の長さに違いがあったり、毛の多少、色の濃淡など
様々なタイプがありますが、全体にガッシリとして、葉のクチクラ層が発達していればハマシャジンと同定して良いと思います。
みかん
2016/07/10 16:57
今晩ニャ(=^・^=)
三浦半島だとスカシユリは砂浜とか岸壁の上のほうとかでもありますね。
ところでハマグルマってネコノシタのことですよね。
こいつも砂浜にあるな。
シマキンレイカはオミナエシよりもハクサンオミナエシにソックリに見える。
島と付くのだからこちら側には無いのかな。
しかし今日も暑い。 ̄Д ̄ =3 ハァーー
アライグマ
2016/07/10 21:11
アライグマさん 今晩は。
きょうも暑かったですね。明日からは九州です。
前から見たかった変わり花を見に行くのですが、はたして今年咲いているかどうか。何しろ一生に一度花を咲かせて、それで枯れてしまう植物なので、賭けのようなものです。
ハマグルマは別名ネコノシタです。葉が猫の舌のようにザラザラしています。三浦半島にはありますね。
シマキンレイカはK島とM島だけに生える固有種です。本州側にはありません。
みかん
2016/07/10 22:23
こんにちは いつも良い写真と興味深い植物のお話、ありがとうございます。
今の時期はオレンジ色がよく似合うように思います。なぜかは分かりませんが。
サクユリ、素晴らしいですね。さすが、日本固有のヤマユリの変種、妙なところで納得です。
ちゅうちゃん
2016/07/11 11:54
お久しぶりです。
ブログは常に拝見しているのですが、コメントはついつい・・・
自然の中で咲くサクユリの花は素晴らしいですね。
たくましく、しかも清楚で・・・これを見ているとスカッとします。
こよなく花を愛し、御自分に納得のゆく写真を追い求めるみかんさんだからこそ、このような活き活きとしたありのままの姿を私たちに紹介してくださることが出来るのでしょうね。
暑さ厳しき折、くれぐれもご無理のない撮影を続けて下さい。
ケイ
2016/07/12 11:48
ちゅうちゃんさん おはようございます。
昨夕、九州から帰ったばかりです。今回は少し慌ただしかったのですが、目的の花はなんとか撮影することができました。
長崎あたりでもオニユリやヒメヒオウギズイセンのオレンジ色が目立ちました。
サクユリは久しぶりの対面でしたが、この島にはヤマユリの血を強く引いた個体の方が多かったですね。そのことは次回に。
みかん
2016/07/14 08:38
ケイさん お久しぶりです。
このところケイさんからのコメントがなかったので、どうしているかな、元気かな、と少し気になっていました。久しぶりにケイさんからのコメントを読めて安心しました。ありがとうございます。
相変わらず日本全国を飛び歩いています。日本各地に植物仲間がいるので、どこに飛んでも植物の話題が絶えることなく楽しいですよ。年齢とともに無理はできなくなっていますが、マイペースで、もう少し見たい花を追い続けようと思います。
これからもコメント、楽しみに待っていますね。
みかん
2016/07/14 08:45
こんばんは。
先日は、気持ち玉を頂き、有難うございました。
この島、ウン十年前に行ったことがあります(笑)
調布から飛行機が運航してるのですね、驚きました。
スカシユリが咲いていたことすら覚えていませんが、海が綺麗でした。
シマキンレイカは、初めて見せて頂きました。
サクユリはヤマユリの変種だそうですが、美しい大きな花のようですね。岩場に咲くハマゴウ、ハマシャジンに出会ってみたいです。
スマホで撮られた画像を楽しませて頂きました。
この夏も猛暑のようです、無理をなさいませんように・・。

2016/07/15 00:19
心さん おはようございます。
調布からそれぞれの島に飛行機が飛んでいて、随分と近くになったと思います。みかんも飛行場があることさえ知らなかったので聞いてみたら、私が最後に島を訪ねたあたりに完成したようです。島民割引という制度があるので、島の人達は結構利用しているようです。
海の素晴らしさは昔と一向に変わりませんでした。植物を取り巻く環境も、良い方向にあると感じました。そんなこともあり、あえて島の名前を出していません。
みかん
2016/07/15 08:54
みかんさん、こんにちは。
久しぶりに拝見したのですが、読み進めているうちに見覚えのある風景が出てきてコメントしました。
この島には去年ハマって、時期を変えて4回訪れたんです。
7月にも訪れたのですが、やっぱりたくさんのスカシユリが出迎えてくれたことや、山で咲くサクユリやシマキンレイカとの感動の出会いを思い出しました。
と、同時に、あまりの暑さでバテたことも思い出しました。
次回の記事も楽しみにしています!
nekoppana
2016/07/18 10:59
nekoppanaさん お久しぶりです。
元気でしたか、久しぶりのコメント嬉しかったですよ。
ブログがしばらく更新されていないので、気になっていました。お忙しいのだろうとは思っていましたが。
この島は昔から植物的に魅力のある島でした。私が訪ねたのは何とも久しぶりでしたが、新たに発見された珍しいものも見ることができました。また来年の4月に訪ねたいと思っているのですが、果たしてスケジュール調整ができるかが問題です。
nekoppanaさんに情報をいただいた房総半島は、今年どうしても都合がつかず、来年になってしまいました。本当ならこの島の前に行く予定だったのですが。残念です。
みかん
2016/07/19 07:40

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