みかんの花日記

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zoom RSS 鹿の食害

<<   作成日時 : 2015/12/25 15:49   >>

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いま日本の自然は大ピンチです。

鹿の食害がどうにも止まらないのです。


   
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   立派な袋角をもった野生のエゾシカです。

   この画像は今年の7月、北海道の知床で撮影しました。

   望遠レンズを使って撮っているわけではないのですよ。

   なんと私の携帯電話に付いているカメラでの撮影です。

   つまりエゾシカの鼻先で写しているのです。


   
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   野生の鹿が人を恐れず

   目の前に普通に出てくるのです。

   エゾシカは人間をもはや怖い存在だとは認識していません。

   自然が豊かなはずの知床でさえ

   いま野生の鹿たちの餌がなくなるほどに

   鹿が増えているのです。


   
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   増えすぎてしまった鹿は

   いまこの時間も雪の中で餌を探していることでしょう。

   厳しい冬の知床では、深い雪に閉ざされて

   もはや緑色したものは

   雪の上にのぞくわずかな笹くらいなものしかありません。

   かつては見向きもしなかった笹までも

   エゾシカ達は生きるためにせっせと食べています。

   それどころか木の樹皮までもはがして食べます。

   北海道と言えども、温暖化の影響でかつての冬ほど積雪量は多くないのです。

   そのため自然淘汰される鹿の数は減り

   春から秋までの、比較的食べ物の多い季節でさえ

   緑の草が丸坊主になってしまうほど

   鹿が増えすぎてしまったのです。

   このことは北海道だけのことではありません。

   本州も、四国も九州も

   いま日本全土で起こっていることなのです。

   いくつか本州での例をお目にかけましょう。



   
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   これは櫛形山の例です。

   ともかく食べられるものなら手あたり次第

   なんでも食べるのです。

   毒草以外なら何でも。

   かつてはその鋭いトゲを敬遠して食べなかったアザミでさえ

   ほれ、この通り。


   画像画像




















   櫛形山には貴重な絶滅危惧植物も多いのですが

   鹿にとっては、そんなことは関係ありません。

   食べられるものなら木であろうと、草であろうと、ともかく手あたり次第なのです。

   ですから貴重なスルガヒョウタンボクも

   鹿の背丈で届く範囲の葉は、すべて食べられています。

   枝を口でくわえて引きちぎるので、時には木の枝も折れてしまいます。


   
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   鹿の食害がささやかれはじめた頃は

   スルガヒョウタンボクは鹿が嫌うので(うまくないらしい)、食べない。と調査されていました。

   食料となる草が年々すくなくなってゆくと、好きだ嫌いだ、うまいのうまくないの、などと

   鹿もいってはいられなくなり、トゲのあるアザミの葉だろうが

   まずいスルガヒョウタンボクだろうが、ことごとく食べているのです。

   それどころか最近は、毒草さえもかじりはじめている。との目撃情報もあります。

   その結果がこれです。


   
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   林床はスカスカ、丸坊主状態なのです。

   普通なら青々と緑の草が茂り

   あまたの花が咲いているはずの場所がですよ。

   これほどに、今、鹿の食害はヒドイのです。

   何も低山に限ったことではないのです。

   今や鹿の行動範囲は高山帯にまで及んでいます。

   南アルプスや尾瀬などの華麗なお花畑までが

   鹿たちに食い荒らされているのです。

   下の画像は南アルプスの登山口にあたる広河原の少し上部の画像です。


   画像画像





























   かつてはレンゲショウマが群落となって風に揺れ

   ソバナやセンジュガンピやジャコウソウなどが咲いて

   次から次へと出てくる花達に、なかなか歩が進まなかった場所が

   今は何にもないのです。

   まるで舐めるように鹿に食べられて、それこそ根こそぎ状態なのです。

   これではいけないと、野生の鹿を一網打尽にするために

   罠も仕掛けたようですが。


   
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   飛躍的なジャンプ力のある鹿たちには、

   どうやら効果はあまりなかったようで

   この囲い込み作戦は徒労に終わったようです。

   画像の道具は使われた形跡がありませんでした。

   林床がスカスカで丸坊主状態なのは

   四国でも、九州でも全く同じ状態です。

   世界自然遺産の屋久島でさえ

   鹿による食害は全く同じ状態です。

   猪や猿などによる被害も出ていますが

   それらより、はるかに深刻なのが鹿による食害です。

   このような状態が続くと、緑豊かな日本の自然は

   壊滅してしまうでしょう。

   あなたはこの問題、どうしたら良いと思いますか。








   2015年の最後に、皆さんに考えて欲しい課題です。

   多くの方のコメントを歓迎します。




   

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コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
最近、各地で鹿の食害が増えています。生態系を破壊するまでに増えすぎた鹿は処分せざるを得ないと考えます。
長さん
2015/12/25 16:20
これも解決手段を提示せず「動物が可哀想」「殺すのは人間の身勝手だ」等と大声を上げているエセ自然保護団体に何も反論しない行政という組み合わせの結果でしょうかね。自然淘汰の天辺を無くしてしまった人間の責任と言うなら人間が変わってその責任を果たさないと。絶滅させろと言っている訳ではないし、適正な数に収めないと。大声を上げる団体って聞く耳持たないんだよな〜〜〜〜
アライグマ
2015/12/25 21:24
私は,犬のおやつとして販売されている,「エゾシカ肉のジャーキー」を買っています(うちには犬がいないけど)。犬や猫の保護活動をしている団体に寄付したりしています。
増えすぎたシカを処分し,利用するためのひとつの手段に,微力ですが協力できれば…という思いで…。

友人は,千葉県でもシカ(やイノシシやキョン)が増えていることをテレビ番組で知り,狩猟免許をとろうと決断したそうです。
地元の自然環境(サイクル)を守ろうという友人を応援しています。
はるこ
2015/12/26 12:00
私の方の里山は、鹿に大事は農産物を食われないよう、大掛かりなネットを張っていますが、
ところどころ破かれて、畑がやられることも多いんです。
三嶺の鹿狩りには、地元の有志や自衛隊が来て、私たちの山歩きが規制されますが、
大掛かりにもかかわらず、なかなか捕縛はうまく行ってないですね。
県は、シカ1頭幾らで、鹿狩りを奨励しておりますが、頭の良い鹿は、カンタンに捕まらないですよ。
鹿肉は、鹿肉ハンバーグ、鹿鍋、など工夫されています。これは好評で、私は鹿鍋を食べ損ねました。
鹿の天敵は、何か分かりませんが、何か有るのでは??
しごく単純な考えですが、鹿の天敵を放って、ごっそり数を減らさない限り、山野草の未来は暗いと思います(/ω\)トホホ
リサ・ママ
2015/12/27 21:12
シカの食害は、ここ数年、ますますひどいことになっています。
兵庫はシカの多いところで、15年ほど前に宝塚に引っ越して以来、あちこちの山を巡ってきましたが、下草はきれいに無いし、糞はよく見るし、シカが多いことをいつも実感してきました。もちろん、ときどき、シカも姿も目にします。
この状況が、兵庫のみならず、全国的に広がっていることを考えると、そら恐ろしくなります。

なぜこんなことになってしまったのか考えているうちに、逆に、なぜ、今までは、こんなシカの食害がなかったんだろう?との考えに至りました。
シカは、これまでも、ずっと生息していたのに、下草がなくなるほどの食害を聞くようになったのは、せいぜい、ここ20年くらいと思います。

シカの絶対数がそんなに増えたのか?
戦前は、軍事物資用に大量のシカを狩猟していたのが無くなって、戦後シカの数が回復してきて、ここにきて爆発的に増えてきた、という説を読んだことがあります。

豊かな植生を持つ森や林が激減したのか?
都市近郊の開発による森林の伐採、農村でも雑木林は荒れるか杉や檜が植林される。でも、これらのことだけで、今のような食害は考えにくい。

いろいろ考えてみましたが、にわか思考では、これはという説は思いつきません。
でも、これまで、なぜ、シカの食害がなかったのか、というところを考えることが、今後の対策のヒントがあるような気がします。
ほととぎ
2015/12/31 17:19
髭さん、あけましておめでとうございます、本年もよろしくお願いします。
離れて暮らす子供や孫たちが帰り、ちょっと静かになって髭さんのブログを
覗いたら、とっても大きな問題にぶつかってしまいました。

”鹿の食害”
人間と自然界の関わりの一つの象徴的な問題だと考えていました。
と言うのも、1年ほど前”鹿の食害”に関係する調査の一端に携わったこと
がありました。愛知県東部山間部の”鹿の食害”の実態調査です。
”鹿の食害”と言われている問題の始まりは、第二次大戦終結後迄遡るのでは
ないかと私は思っています。
空襲で家を焼かれ、建物を破壊され、敗戦からの復興の第一は兎にも角にも住む
家を何とかしなければということで、今まで広葉樹の森だったところにも「植林」
「植林」の掛け声で、一斉に木(杉・桧)を植え、広葉樹主体の自然林を破壊
してしまったことが、遠い原因にあるような気がします。
(これは私が住む、愛知県の東部に限ったことだけかもしれませんが)
(杉・桧の実は鹿や猪や熊やその他の小動物が生きる糧にはあまりならないようですね)

その後、安い輸入材に押されて、今や植林された針葉樹林は、間伐する費用さえも
賄えず、打ち捨てられ、無残な姿をさらしています。(今、公的資金(補助金=税金)で間伐するための、事前の境界調査に多少携わっています・・・でも、果たしてこういうことをしても、将来的に木材として商品価値を生み出せるのだろうかと、甚だ疑問を感じながらの仕事ですが)
イナ 1
2016/01/02 10:52
その後、銃規制が厳しくなり、狩猟免許もできるだけ取らせないという方針が続き、その一方で日本は高齢化が進み、狩猟免許を歳だからと返上する人が多くなる状態が生まれてきたのだろうと思います。

一方で広葉樹の森が少なくなり餌不足の状態になり、そして一方では野生動物の個体数の調整に一役買っていた狩猟者の人数が減り、鹿などはどんどん個体数を増し、だけど彼らが生きていけるだけの食べるものがない状態に陥ってしまったのではないかと思います。
鹿、猪、熊などは仕方がないから、今まで食べなかったものも食べ、彼らにとっては危険な人間が住む人里までも、食べ物を求めて下りてこざるを得なくなってしまったのではないでしょうか
(去年は山の木の実の生り年だったといわれ、里に下りてくる熊の目撃情報をほとんど聞きませんでした)

野生動物たちの食害の問題の発生状況の原因については、概ね今まで書いたことに大きな間違いはないと思います。

問題はこの状況をいかにして解決していくかということだろうと思いますが、私には今の時点で「こうすれば良いのでは」という考えは浮かんできていません。
人と自然の関わり方、今まで(この数百年)「自然の克服=人間の幸せ」と言うような図式のもとに自然に対してきた人間の考え方が、驕りに満ちた誤った考え方だったのだろうと思います。

人間も地球上の自然界の一員、その仲間であり続けていくためには、自然界のルールから逸脱しないような生活に変えていくしかないと思っています。
そのことを常に頭に置いて、残された人生を歩んでいこうと思います。

長々と書いてしまい申し訳ございません。
イナ  2
2016/01/02 10:53
鹿の食害については、あえて私自身のコメントは書かないでいます。
より多くの人の意見を聞きたいからです。

日本の現状はこんなにもヒドイ状態になっていますよ。ということだけでも
多くの人に知って欲しいからです。
みかん
2016/01/08 22:54
シカが増えると植物に大きな打撃があるばかりでなく、千葉県ではヤマビルが増えて困っているという話もあります(内浦山県民の森、清澄山系など)。

素人考えで無理なのかも知れませんが、時間がかかっても、避妊薬などを使い、子どもができなくし、適正な状態になるまで続ける。

こんなことできない?誰か考えて。
ちゅうちゃん
2016/01/10 14:03

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