みかんの花日記

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zoom RSS エゾモメンヅル   Astragalus japonicus

<<   作成日時 : 2015/12/14 22:49   >>

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   エゾモメンヅルは北海道の知床半島だけに分布する。

   海岸の岩場や草地に生え,高さは30〜50センチになる。

   大きな株となるものが多く、1株でかなり大きな塊となる。

   それゆえ花の最盛期は見事な景観となる。

   地域限定でなおかつ個体数も限られているため

   絶滅危惧植物に指定されている。

   最新の環境省版では、最も絶滅が懸念されるCRにランクされている。


   
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   その花を撮影するために、この夏、久しぶりに知床半島に出かけた。

   昨年この花を撮影した友人の情報をもらっていたので

   心配することは何ひとつなかった。

   ただひとつ気になることがあった。

   エゾモメンヅルが咲く場所は、知床半島の中でも最もヒグマの棲息密度が濃い場所なのである。

   ヒグマに会いたかったらここに行け、と言われるほど

   ヒグマが頻繁に現れる場所なのである。


   
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   この場所に行くには道はない。

   途中までは番屋が点々とあるが、今では使われなくなって

   廃屋になったままの番屋も多い。

   最後の番屋を過ぎて、ゴロゴロ石の多い海辺の道を

   ただひたすら歩く。

   途中で一張りのテントがあって、真っ黒く日に焼けたその人の話しを聞いた。

   「ああヒグマですか、きょうも出ましたよ。1時間前に」

   聞けばその人はヒグマの研究のため、ここにテントを張っているらしかった。


   
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   ビビる友人を尻目に、私はズンズン歩いてゆく。

   もうこれだけ日が高くなれば、ヒグマは海辺にはいないはずである。

   かつて大雪山に数年こもった時に、ヒグマには何度も遭遇しているし

   ヒグマについては、その生態をかなり細かく知っていたので

   あまり怖いという印象がないのである。

   それよりも、これだけの晴天に恵まれたこの日、まだ見たことのないエゾモメンヅルに早く会いたくて

   私はズンズン先を急いだのである。


   
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   その場所は、聞きしに勝る見事なお花畑だった。

   エゾモメンヅルは今まさに花盛りで

   誠に申し分のない状態だった。

   ヒグマが潜んでいるとしたら、大体あのあたりだな、と予測もついたので

   ともかく夢中で撮影した。

   私は本業に精を出すと、ブログ用の携帯での撮影がおろそかになる。

   そのため、今回も携帯電話での撮影枚数は限られている。スビマセン


   
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   だが、上の画像のように花の色の薄い個体もふくめ

   一通りはケイタイでも撮影した。

   花や葉や果実のアップなどは、本業用のデジカメではもちろん撮影したが

   帰ってきて家で見たら、ケイタイ画像の中にはなかった。

   再びスビマセン。(この言い方、知り合いの受け売りですが、なにか。ぐーまさん借りたよ)


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   その場所はエゾモメンヅルだけではなく

   それこそ色々な花が咲いていた。

   とりわけ見事だったのは上の2枚の画像、エゾノキリンソウだった。

   もちろんこれだけではない、それこそあまたの花が咲いていたのである。

   これだけ色々な花が咲いているのだから

   次から次へと、携帯でも一通りは写しておこう、などと考えているので

   アップのことなど、つい忘れてしまうのである。


   
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   エーッこんな波打ち際に、と思ったのは上の画像

   黄色の花が咲くトウゲブキである。

   道東などでは海崖の丘の上などに結構な数が見られるが

   こんなに海辺まで進出しているトウゲブキははじめて見た。


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   意外と水が豊富で

   随所に山から流れ出したり、滲み出たりする水場がある。

   サケが遡上するような沢もあれば

   ちょろちょろと水が滲んでいる場所もある。

   そんな水辺には、上左画像のエゾノカワヂシャや右画像のように

   花が真っ白く満開になって、もこもこと咲き続くオランダガラシがあった。

   葉はクレソンとして肉料理に添えられてくるので

   葉を見れば誰もが納得するが、こんな場所で帰化植物のクレソンの花が満開になっていると

   一瞬、何の花だろう、と思う。


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   ツタウルシが這う中で、うっすらとしたピンクの花を咲かせていた(上の左画像)のはカノコソウ。

   花の状態を鹿の子絞りに見立てた名前である。

   右画像はヤマブキショウマである。この花の右下にもエゾモメンヅルが写っている。

   結構急な斜面には、岩がガラガラと崩れてしまいそうな岩塊が重なっているが

   そんな中にある草地には、色々な花が咲いていて

   登ったり降りたりが忙しくて、弁当を食べる時間がすっかり遅くなってしまった。

   波打ち際の石に腰かけて弁当を開いたのは、もう午後も3時に近かった。


   
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   セリ科の花はどれもこれも似ていて、おまけに北海道には随分と種類が多いが

   ここでいちばん多かったのは、エゾノヨロイグサである。

   上の画像でも結構アップにしているが、花はもっとアップにすると

   それぞれの面白さが出てくる。

   この日は思い切り撮影して、充分満足した1日となった。

   今回の携帯での撮影では、画像があまり大きくなりません。

   クリックしても少し大きくなるだけなので

   最後にデジカメで撮影した本業用の画像を掲げて締めくくりとしたい。

   クリックして現場と同じような臨場感をお楽しみください。


   
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   ご注意 画像の無断使用や転載を厳禁します。画像の無断使用を発見した場合、高額な賠償請求をいたしま   す。くれぐれもご注意ください。

   撮影はいつものケイタイカメラです。最後の1枚のみデジカメ撮影です。
   撮影は2015年7月12日 北海道知床にて

   本当は鹿の食害について書くつもりだったのですが、花のことを書きはじめたら長くなりました。
   次回は鹿の食害について書きます。一緒に考えてください。



   

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
エゾモメンヅルって日本的な美しい花ですね!
知床の奥の奥にこんな可憐な花が咲いていることを初めて知りました。
ヒグマの恐怖と闘いながら道なき道をつき進んで行かれるのですね、すごいです。
でも、その先にこのような花園が待っていると思えば苦労も吹っ飛びますね〜
素敵な写真を見せていただきありがとうございました。
エゾモメンヅルは私には一生縁がなさそうですが、富士山のムラサキモメンヅルは来年以降の課題です^^;
fu-co
2015/12/15 13:42
fu-coさん こんにちは。
久しぶりですね。富士山のムラサキモメンヅルは、季節さえ合わせれば必ず見ることができますが、世界自然遺産以降は登山者も多くなり、登山道周辺の花はホコリをかぶっています。雨の後でもないと撮るのが可哀そうに思えるほどです。
一方知床半島の中でも、こちらは歩く人がほとんどいません。最近は船に乗って観光で先端まで行く人はいるようですが、ヒグマの心配はありますが、自然を独り占めできる良いところですよ。
みかん
2015/12/15 16:00
きれいな花と,きれいな空と海,いい場所ですね。行って見たい。
道も無く,ヒグマがいるような環境,って,ものすごく惹かれます。
でも,クレソンが繁茂していることにびっくり。強い植物なのだと,さらに実感させられました。
エゾノヨロイグサのデザインは,野菜のロマネスクほど幾何学的では無いけれども,ちょっと人情味のある幾何学模様に感じられて,好きです。
はるこ
2015/12/16 15:44
はるこさん 今晩は。
やはり人がいない場所というのは魅力にあふれていますね。
道がないので海岸沿いに、歩きにくいところを歩いてゆくのですが
振り返っても誰もいない、というのは最高です。
天候が崩れてガスったりすると、一寸先が見えなくなるほどの濃霧のこともあるので
天気と相談して、ということになりますが、この日はまさに晴天でした。
みかん
2015/12/16 17:59
みかんさん、こんばんは。

知床半島だけに自生するエゾモメンヅル。華やかで艶やかな色の花ですね。
夏の海岸の岩場や草地付近を歩いて行くと、こんな花に出会えたら嬉しくて、暑さも気にならないでしょうか。
けっこう大きな寸丈でより見ごたえがありますね。私も見てみたいですが
道もなくヒグマがよく出るとは、恐ろしくて無理でしょうね。
知っている花、見たことのない花・・・それぞれ見せていただけるのは嬉しいです。
さなえ(花の庵)
2015/12/18 17:26
みかんさんこんにちは〜。

前回熊本阿蘇のヒゴシオンもすばらしかったですが
今回のエゾモメンヅルもみかんさんならではの場所。

最後のデジカメの画像は本当にすばらしい光景!!

さすが本業(スビバセン)のカメラです〜。
あっ・・・・みかんさん・・・
スビバセンは・・・正調スビバセンですよ〜(笑)
マ → バです〜(○゚∀゚)ガハッ∵

それにしてもヒグマが出る場所、険しい場所・・
こうした場所で花を愛でて写真や文章で教えて下さり
想像しながら咲いてる場所にいる気分となります。

岩に華麗に咲いているエゾキリンソウはみごとですね〜。

又新しい花を覚えました。
(すぐ忘れますけど〜)スビバセン・・・・
ぐーま
2015/12/19 13:02
「ズビバゼン」と言うのも有るでよ。
(。_o)\★バキッ
アライグマ
2015/12/19 21:38
さなえさん 今晩は。
さすがに知床、晴れていても暑いと感じるほどではなく、歩いていても気持ちよかったですよ。海は綺麗だし、花はあるし、ともかく人が誰もいないというのは魅力ですね。
12月になって振り返ってみると、素晴らしかったことしか印象に残っていないのですよ。気を付けていたのは、何もない礫浜に見えても、そこは漁師さんたちの貴重なコンブ干し場になっているということ。なるべく端を歩きましたよ。
みかん
2015/12/20 18:27
ぐーまさん 今晩は。
ゲゲッ、どうもスビバセン。
人まねをすると、こんなことに、あはは(と笑ってごまかす)

岩場のエゾキリンソウは、これでも一部分なのですよ。北海道の植物の凄さは、半端でない量ということもあげられるかも知れません。
幸いにして頻繁に出没するヒグマのせいで、鹿の出てくる頻度が少ないのでしょうね。ここでは鹿による食害が少なかったですね。
みかん
2015/12/20 18:35
アライグマさん 今晩は。
(>_。)\★バキッバキッ。倍返し
みかん
2015/12/20 18:51

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