みかんの花日記

アクセスカウンタ

zoom RSS ヤナギラン  Chamerion angustifolium

<<   作成日時 : 2015/08/29 16:38   >>

ナイス ブログ気持玉 28 / トラックバック 0 / コメント 14

画像



   ヤナギランはアカバナ科ヤナギラン属の多年草だが

   同じ場所に何年も居続けることはない。

   裸地の先駆的な植物で、定着して10年も経つと他の植物の勢力に負けて

   絶えてしまうのである。

   良く動く植物の代表でもある。


   
画像



   たいてい、どこでも群落となる。

   その理由は、風に乗って多量に運ばれる種子が

   裸地に定着するといっせいに芽生えて、成長するからである。

   スキー場の斜面などに群生地が多いのは

   そのためである。


   
画像



   花のアップを見ていただこう。

   上の画像のように、花びらは4枚、オシベは8個で先熟する。

   メシベは白く、先端が4裂する特徴がある。

   総状花序で、花は下から上へと咲き進んでゆくので

   かなり長い期間にわたって花が見られる。


   
画像



   ヤナギランは新分類ではアカバナ科ヤナギラン属となったが

   かつてはアカバナ科アカバナ属だった。

   そのため学名はアカバナ属 Epilobium(エピロビウム) から、

   ヤナギラン属 Chamerion(カメリオン) へと変わった。

   まだ新分類に慣れていない私は、ヤナギランと聞くと

   今もとっさにはエピロビウムと言ってしまう。

   ちなみに種小名の angustifolium(アングスティフォリウム) とは葉が細い、という意味である。

   日本では、この葉が柳の葉に似ていて、花は蘭のような雰囲気があるところから

   ヤナギランの名前が生まれた。


   
画像



   ヤナギランは日本だけではなく、北半球の温帯に広く分布する。

   ヨーロッパやアジア、北アメリカなどでもお馴染みの花なのである。

   私が度肝を抜かれたのは、お隣の国、中国だった。

   山ひとつがヤナギランの群落で真っ赤に彩られていたのである。

   中国は今でこそ植林をするようになったものの、かつては伐採するとそのままだった。

   だから山ひとつがヤナギランの花で埋まる、などということが

   それほど珍しいことでもなかったのである。

   あとひとつ、海外で印象に残っているのはカナダである。

   それも山の中ではなく、バンクーバーの街中、ビルの谷間である。

   壊されたビルの廃墟に、ヤナギランの花がぽつんと咲いていたのである。

   たった1本だけ咲いていたヤナギランの花が、強く印象に残っている。

   針葉樹林帯の山火事跡などに大群落を作るところから、かの地では

   ヤナギランのことを Fire weed と呼ぶ。


   
画像



   先日の22日23日と長野県の白骨温泉から乗鞍へと行ってきた。

   23日の朝、乗鞍高原のスキー場に着いて

   先ず私の目に飛び込んできたのは、上の画像

   いちめんに咲くヤナギランの大群落だった。

   最後は本気で撮影したヤナギランの群落をお目にかけたい。

   この画像のみ本業用のデジカメ撮影である。

   クリックして大きな画面で臨場感をお楽しみください。












   撮影は2015年8月22日〜23日 長野県の乗鞍高原で。

   最後の1枚以外はすべて携帯電話に付いているカメラでの撮影です。

   今回は雪が残る高山帯には登らず、亜高山帯での植物観察がメインでした。

   総勢9名の長野、愛知、岐阜県の合同調査会でしたが

   久しぶりに良い刺激を受けた2日間でした。


   

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 28
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい
驚いた 驚いた

コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
人生まだまだ新しい経験が出来ますね。
お薬の飲み忘れの無いように。ボソッ
アライグマ
2015/08/30 21:45
アライグマさん おはようございます。
3日間という短期でしたが、入院という人生初体験を色々としてきました。
そろそろ、あちこちに不具合が起きる年齢になったと言うことですね。あはは
山だけはまだまだ登りたいけど、年々体力が落ちているのも現実です。素直に認める老人(本人はそう思っていない)になろう。
みかん
2015/08/31 08:28
菜の花の群生は、心が元気になるけれど、
ヤナギランの群生は、心が妖しくなりそうですよ〜♪
廃墟にポツンが、イイですね〜^^
ちょっと病気が、気を付けるからイイんですよ〜!!
気を付けてくださいね〜(*^-^*)!!
リサ・ママ
2015/09/01 00:04
こんにちは。
ヤナギラン、27日に三本滝の駐車場の所で見てきました。
リサ・ママさんの 心が妖しく・・・スゴイ!!そうなんです。
近寄りたくない感じでした。
好きな花ですが、こんなに群生しなくても・・・
みかんさん、お体、いたわってあげて下さい。
みえ
2015/09/01 13:22
リサ・ママさん こんちは。
心が妖しくなりそうですか。う〜〜ん、なんと答えてよいのやら・・・・
男と女で捉え方が違うかも。
これからはいつでも気を付けないと、そんな年齢なのですね。
みかん
2015/09/01 15:39
みえさん こんにちは。
まさにその場所なんですよ。今回の目的の場所は三本滝でした。到着してすぐ左のスキー場のヤナギランの群落が気になって、ここで結構時間を取りました。仲間が私に合わせてくれたような。狸の子供が2匹出てきたそうで、皆は夢中で子狸の撮影をしていましたが、私はそんなことはつゆ知らず、ヤナギランやマツムシソウやリンドウの撮影に夢中でした。
みかん
2015/09/01 15:47
本気で撮影したヤナギラン、どれもみな不気味なほどピントが合っているんですね。私には到底出来そうにも無い技です。
我が家のベランダの大鉢に一斉に芽生えたのはススヤアカバナ、でした。
しまった!と思い必死にあちこちの鉢からも抜き取り駆除しましたが、観察の為に残して置いた2本が、雌蕊が4つに分かれている花咲をせています。
これも種が飛ばないうちに処分しないと。
もとはといえば、蕾のついた10pほどの枝先を人からいただき、何気なくコップにさしておいたことです。
見えないような小さな種から、どうやってこんなにも沢山の芽が出るのだろうと不思議です。
山ひとつヤナギランに覆われるというのも納得できます。

一病息災、これからですね。

ケイ
2015/09/02 00:34
ケイさん おはようございます。
ピントは、ある程度絞ればみな合うようにできているのですよ。この画像の場合、いちばん気を使っているのはヤナギランの後ろの風景なのです。イタドリなどの花が花盛りでしたが、この部分をどの程度入れて秋草の咲き乱れている風情を出すか、ここにいちばん気を使っているのです。私は撮ろうとする主役を決めると、この場合はヤナギランですが、花そのものはほとんど見ていません。たとえピントがこない部分であっても周りの脇役をしっかりと固めます。特に左上にチラッと見える黒いシャドー部分をどの程度入れるか、後方にも見えるヤナギランのピンクを画面のどこに置くか、そんなことを考えながらアングルを決めます。そうすることによって画面の広がりや奥行きを出し、さながらその場に立ち会っているような臨場感を演出するのです。見る人が、ただパチッと撮っただけじゃない、と思ってくれたなら成功だと思っています。
ススヤアカバナは水鳥による帰化だと思いますが、今後、分布が広がってゆくような気がしています。オオアカバナなども長野県内ではかなりあちこちで見つかっています。
みかん
2015/09/02 10:16
とても参考になりました。
これをお聞きしてから改めて大画面で見ると、のっぺりとした群生図ではなく、起伏のある斜面に様々な秋草が咲き乱れる様子が、不自然なく見られますね。
イタドリもそれとなくわかるし、草原いっぱいに点在するヤナギラン、黄色の花は?奥の方の白い点々の背の高い花はなんだろう?と興味がわいてきます。
実際に見るのは周囲の景色を含めて、良いなあー!と感動するのですが、その花だけ切り取るとつまらない薄っぺらな写真になってしまうことが多々あるのは、下手な鉄砲ばかり撃っているいるからですね。
ケイ
2015/09/02 15:25
ケイさん たびたびどうも。
写真教室ならばこのようなことを説明しながらフレーミングして、それを生徒に見てもらう。そして撮影前のファインダーと撮影した後の画像も見てもらう。そうすると、こちらの意図したものが伝わるかな、と思ってやっています。最初は模倣で良いのです。
ちなみに上から2枚目の画像は、このヤナギランの群落を反対側から見たものです。何を意図して撮るか、によって全く違う画面に仕上がります。
みかん
2015/09/03 14:38
咲き始めのヤナギランは良いですね。
3日間、入院されたんですか。お大事に。
やまそだち
2015/09/05 19:34
やまそだちさん 今晩は。
心臓のカテーテル検査のために3日間入院しました。生まれてはじめての入院でした。結果は投薬治療ということになりました。自覚症状がまったくないので、いつも通りに生活しています。
明日からはまたしばらく九州に撮影に出ます。目的の植物は1種類だけなのですが、九州ならでの秋草も堪能してきます。
みかん
2015/09/06 00:02
みかんさんおはようございます。
お久ですです〜。
暑い暑い日々・・・そして急に寒くなった日!!
長く続いた雨・・・
昨日の台風18号は大丈夫でしたか??

雨戸を閉めてTVの情報を見つめてました。

ヤナギランは北半球なんですね。
10年くらい前北極圏アビスコを拠点に
トレッキングに行ったとき花のあとの群生を見ました。

こんな所に!!と驚いたりその地で見て感激したり〜♪♪

来週はお天気も良さそうです!!
湿地のどんな花に出会えるか楽しみです〜♪♪
よろしくお願いします〜。
ぐーま
2015/09/10 05:19
ぐーまさん こんにちは。
あちこち出かけていて返事が遅くなりました。
明日は天気がやや心配ですが、なんとかなるでしょう。
今回は忙しくて下見に行く時間がなかったので、全く何が見られるかは未定です。ですが目的のものは咲いていると思います。いよいよ秋が深まってきた感じです。
みかん
2015/09/15 10:37

コメントする help

ニックネーム
本 文
ヤナギラン  Chamerion angustifolium みかんの花日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる