みかんの花日記

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zoom RSS どなんの島ふたたび  与那国島

<<   作成日時 : 2015/04/12 00:52   >>

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   どなんとは渡難で,島の周囲が断崖絶壁が多いために上陸するのが困難なために生まれた言葉である。

   与那国島の古い呼び名である。

   沖縄本島のさらに南、八重山諸島のなかでも最も西にある与那国島は

   日本の最西端の島でもある。

   すぐ隣にある石垣島より

   台湾の方がはるかに近い。

   天候に恵まれれば、台湾が指呼の間に望める島なのである。


   
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   サンゴ礁に囲まれた、美しい小さな島である。

   訪れたのは4月3日から6日までの4日間

   島はもう夏だった。

   どこに行ってもテッポウユリが花盛りだった。


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   テッポウユリは花屋さんの店頭で見ることが多いので

   野生のユリだということを知らない人が多いが

   海崖の草原や隆起珊瑚礁の中などに生える野生のユリなのである。

   常に吹く海風のために、草丈はかなり低い。


   
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   みな一様に海の方向を向いて

   ラッパ形の花を咲かせている。

   海から吹く風に、花の香りが漂っている。


   
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   太陽は容赦なくギンギンに照りつけるが

   海から吹いてくる風がなんとも心地よい

   目の前にテッポウユリが咲いているこの場所で

   遅い昼食をのんびりと食べた。

   時たま野生の与那国馬がそばを通るだけで

   人間の姿がまったくないので、花も海も独り占め、という

   何とも贅沢な時間だった。


   
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   島に渡った初日、先ず出迎えてくれたのは

   私の大好きな木、モンパノキの花だった。

   モンパノキは海で働く漁師、うみんちゅ(海人)が水中メガネの枠を作るために利用した木でもある。

   銀白色の毛が生えた、やわらかくて大きな葉

   小さいけれど泡立つように咲く白い花穂

   ゴツゴツした幹

   それらのどれをとっても、私にはオアシスのように思える木なのです。

   海辺に生える小さな木も

   仰ぎ見るような大きな木も

   ともかく大好きなのである。


   
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   どうです素敵でしょ。

   (クリックして大きな画像でご覧ください)

   この木で高さ4メートルほど。

   真っ白い砂浜の最前線に生える木でもあります。

   透明な珊瑚礁の海では

   子供たちが気持ち良さそうに泳いでいました。

   与那国島は砂浜の少ない島ではありますが

   所々にこのような砂浜もあります。


   
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   モンパノキの木の下にもぐると

   強烈な太陽の光りもやわらいで

   涼しく、潮騒が子守唄のように聞こえてくるのです。

   大木に育つ木もありますが

   あまり大きくならない木が多いのも、モンパノキの特徴かもしれません。


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   上の画像の木は、海辺の隆起珊瑚の中から生えた小さな木

   こんな小さな木でも花が咲くところが

   この木が好きな理由でもあります。

   そして、潮風に強い葉も、台風などが襲撃すると

   チリチリに枯れてしまったり、太い枝が折れてしまったり

   意外ともろい面もあるのです。

   ところがどっこい、丸坊主にされても、枝を折られても

   またたく間に新たな新芽が芽吹いてくる、そんな強さがあるのです。

   まるで不死鳥のように。


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   白い小さな花は、茶色く萎れて終わります。

   右画像がモンパノキの若い果実です。

   何とも子だくさんでしょ。

   こんなにたくさんの種子を作っても

   芽生えて成長できるのは、そのうちのごくごく一部

   何万分の一かの確率なのです。

   最後にもう一度モンパノキを見てくださいね。


   
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   白い砂浜を歩いてゆくと、イリオモテアザミが咲いていました。

   葉のトゲがなんともデンジャラスな

   南国特有のアザミです。

   与那国島には白い花が咲くシマアザミはなく

   すべてがこのイリオモテアザミだけでした。


   
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   今回宿を取ったのは島の西側

   久部良の集落、港の真ん前の宿でした。

   歩いて行ける距離に最西端の碑がある西崎灯台があります。

   与那国島では西崎と書いて、にしざきではなく、いりざきと呼びます。

   太陽が昇る東崎をあがりざきと読むのに対して、太陽が沈む西は、にしではなくいりと読むのです。


   
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   この西崎灯台のすぐわきに、日本最西端の碑があり

   いわば観光名所になっているのです。

   観光客の多くはここで記念写真を撮って帰ります。


   
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   灯台の近くには、はじめて見る人はパイナップルと勘違いするアダンが茂っていました。

   アダンの果実は、食べるところがほとんどないので

   普通は食べません。

   このアダン、葉の縁にトゲがあり、なかなか厄介物でもあるのです。


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   その2につづく。

   4月は植物写真家にとっては超多忙の月、明日も早朝から撮影に出ます。

   与那国島の固有種などは次回に

   乞うご期待。

   画像はすべて携帯電話についているカメラでの撮影です。

   クリックすると大きな画像になります。

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
暑い砂浜に日陰も作るモンパノキに,うっとりしました。
暑さと台風への対応力,見習いたいものです。

テッポウユリがこれほど丈低いのも知りませんでした。
(北国でも海べりに生えるスカシユリは丈低し,ですね)

与那国馬がいるだけの広い場所での遅い昼食,贅沢の極み。
自分が体験していないのに,実体験したかのように感じました。
画像と文字のちからは強力です。
はるこ
2015/04/13 13:12
はるこさん 今晩は。
今年の春は例年になく雨が多いような気がします。
今日も雨、明日も雨だそうです。やさしい春雨は好きですが、このところの雨は少し激しい。でもこの雨が雪を解かし、春の花達の足並みを急かせるのですね。

野生のテッポウユリは、申し合わせたようにみな草丈が低いです。栽培されたものとは随分イメージが違いますね。与那国島では真っ黒く日に焼けましたが、そろそろ皮がむけはじめてきました。
みかん
2015/04/13 19:33
私もテッポウユリがこんなに背が低いとは思っていませんでした。すらっとした姿を想像していたのですが。アダンもはじめて見た時はパイナップルと思ったのですがなんか雰囲気が違うなと首を傾げたものです。暑い夏の写真を暖房付けながら見ています。(^^;)
風月螢
2015/04/13 22:50
風月螢さん 今晩は。
最近の天候は暑くなったり、急に寒くなったり、気候が変ですね。
テッポウユリは誰もがそう思うようですね。栽培されたものはすらりと長いですからね。アダンは奄美大島で見ている螢君なら、パイナップルとは違うことがすぐにわかると思います。
つづきは佐渡に出掛ける前に書きたいけど、時間があるかなぁ。
みかん
2015/04/13 23:21
みかんさん、ご無沙汰しています。
テッポウユリが海岸など好む野生のユリだということを初めて知りました。
絶壁で海を見つめるテッポウユリ、園芸種と違い背が低いことということで一層愛おしく感じます。
行ってみたい気はあっても与那国島はあまりに遠すぎて夢のまた夢ですが、こうやって紹介してくださると親近感が生まれ、いつかは、という気持ちにさせてくれます。

4月のお忙しい時期に詳細なレポを書いて下さったみかんさんに感謝感謝です。
ありがとうございました。
fu-co
2015/04/14 10:25
こんばんは 
 
モンバノキ 初めてお目にかかりました。不思議な奴ですね。銀白色の柔らかい葉には似合わないバキバキの幹肌(いい肌してますねー)、と自由奔放に曲がった枝。存在感のある樹姿が気に入りました。
ちゅうちゃん
2015/04/14 21:39
モンパノキ、白い砂浜に威風堂々と咲く「この〜木なんの木気になる木」みたいでかっこいい、と思ったら、何と、ムラサキ科なんですね。
みかんさんの写真にも良く見ると蕾がありますが、あの可愛いキュウリグサみたいに蕾の時はくるっと丸まっていて、次々咲いてゆくのですか?
ふわふわの葉を広げたパラソルの下でお昼寝、いい夢が見られるでしょうね。
そういえば実家にあった大きなチシャノキもムラサキ科だったなー、花の季節には良い香りが漂って、蜂がわんわんと恐ろしいほど唸っていたっけなー・・・
モンパノキ、見たこともないのに色々なこと思い出させてくれる木でした。
感謝です。
ケイ
2015/04/15 11:27
fu-coさん お久しぶりですね。
相変わらずスミレを追いかけているようで、成果は時々ブログで拝見しています。
本の方が一段落したので撮影に専念できるのですが、欲張りなせいもあって、相変わらず日本全国飛び歩いています。すでに10月の西表島まで飛行機のチケットは押さえてあります。あはは
与那国島は確かに遠いですね。異国の感じがします。植物はじつに興味深い種がたくさんあるのですけどね。この島も人口が減っています。美しい島なのですが。
みかん
2015/04/15 12:37
ちゅうちゃんさん こんにちは。
モンパノキはじつに存在感のある木なのです。真っ白い砂浜に、この木が1本だけ生えていたりもします。一体どうやって水分補給をしているのか疑問に思うこともあります。砂浜に生えた自然のパラソルのようで、まさにオアシスなのです。
みかん
2015/04/15 12:43
ケイさん こんにちは。
いつもコメントありがとうございます。
チシャノキが庭にあったなんて、何ともうらやましいです。モンパノキも砂浜には結構実生苗が育っています。15センチほどの小さな苗を、愛知県で鉢植えにして育てたことがあるのですが、どうしてもうまくいきませんでした。移植を極端に嫌うようです。そもそもこんなに大きくなる木を、鉢植えにすること自体が間違っているのですが、あはは
石垣島などでは、まれに庭で育ったモンパノキの大木を見ることがありますが、さすがに鉢植えは見たことがないですね。高級リゾートホテルなどでも鉢植えがないところを見ると、栽培は意外と難しいのかもしれません。我が家には樹齢20数年のマングローブの鉢植えは育っていますが、あはは
ちなみにモンパノキのつぼみはまん丸で、少しずつ大きくなってゆきます。
みかん
2015/04/15 12:55

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