みかんの花日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 初夏の北海道

<<   作成日時 : 2014/06/11 23:11   >>

ナイス ブログ気持玉 22 / トラックバック 0 / コメント 15

画像



   北海道には梅雨がないと思っている人が多いが

   蝦夷梅雨と呼ばれる雨の季節はある。

   近頃のように気象が明らかに変化をきたしてくると

   昔のような季節変化が当てはまらくなってきている。

   困ったことだ。

   加えて今年はエルニーニョの影響もある。

   花に限らず、影響の少ないことを願うばかりだ。

   5月に引き続き、今月も北海道に行ってきた。

   幸いにして雨に降られることもなく

   何とか目的の植物は撮影できた。

   前回、深刻なことを書きすぎたので、今月はさらっと

   季節の花々をお楽しみください。


   
画像



   今の季節、道南に限らず

   ともかく良く目立つのはエゾカンゾウである。

   どこでもちょっとした群落になっているので、余計に目立つのだろう。

   花の命はたった1日だけなのに、次から次へと

   毎日、どれほどの数の花が開いているのだろうか。

   驚くと同時に、嬉しいことでもある。


   
画像



   画像画像






















   花がいちめんに咲いている場所は随所にある。

   観光的施設や見どころがあまり多くない道南は

   どちらかというと、北海道の中では

   比較的静かな場所ともいえる。

   平日だと道路に車の数は少ない。

   延々と自分たちの車だけ、などということもある。

   ちょっとした凹みがあれば車を停めて

   存分に花の撮影ができるのが、何より嬉しい。


   
画像



   海辺を走れば、ハマナスはどこにでもある。

   中には意識的に道路沿いに植栽された白のハマナスなどもあるが

   やはり海辺に咲く自然の花がいい

   花がたくさん咲いている場所では

   窓を開けるだけで、ハマナスの香りが

   車内に流れ込んでくる。

   エゾカンゾウと同じようにハマナスも次から次へと咲き

   花期の長い花である。


   画像画像





















   北海道を代表する初夏の花をあげるとすれば

   上の画像のセンダイハギも忘れてはならない。

   今回見られた場所は1ヶ所だけだったが、道南以外では

   群落を作る花のひとつなので

   結構目立つ存在の花でもある。

   あいにく撮影した日は曇天だったが、青空が良く似合うマメ科の花である。


   
画像



   何ともあでやかなエゾスカシユリの花

   原生花園を代表する花なので

   この花も外せない花のひとつである。

   道南では一面というほどの規模にはならないが

   それでも海辺の岩場や、草地に点々と灯りをともしたようなオレンジ色は

   たった1輪咲いていても、よく目立つのである。

   つぼみには白い綿毛がよく目立ち

   花の色には朱赤に近いものもある。


   画像画像























   朝のうちだけパラパラと雨が降った。

   札幌からホッケを釣りに来たという家族連れが

   海辺に張ったテントの中から顔を出して、昨日からまったく釣れない、と嘆いていた。

   岩場に咲くエゾスカシユリのことをヤマユリと呼んでいたので、

   あれはヤマユリではなく、エゾスカシユリなんですよと教えてあげたら

   テントの中から叔父さんだという植物に詳しい人が現れ、

   あの上の方にはカタクリがたくさん咲くよ、と

   逆に教えられてしまった。


   
画像



   海辺を車で走っていると、ともかく良く目立ったのが

   白いセリ科の花の数々である。

   何種類かあるセリ科の中では

   今、もっともよく目立つのはオオハナウドである。

   大きな散形花序は、子供の頭ほどの大きさになって咲く

   側に近づいて花をよく見ると

   なんとも美しい。

   まるで真昼に打ち上げられた白い花火のようである。


   画像画像






















   特に右の画像をクリックすると

   繊細な花びらの形が良くわかります。




   1年前から満を持して待った目的の植物は

   昨日の下見で花は咲いているものの、やや花期が遅かったことがわかっていた。

   異常に暑い日が続いた今年の北海道は

   例年より早く花が一気に咲きだし、そして咲き進んでしまったのだった。

   だが、諦めない。

   早く咲く花もあれば、遅れて咲く花もあるからだ。

   ともかく自生地をくまなく歩き回って探す。

   もともと個体数が少なく、かつては絶滅、と考えられていた花である。

   


   結果、まるで荒れ狂う海原のような強風と戦いながら

   ともかく風が止む一瞬を待つ

   まるで念仏を唱えるように「待てば海路の日和あり」を口の中で繰り返しながら

   シャッターボタンに指を添えたまま

   押せない時間が20分、30分と過ぎてゆく。

   結局、半日を同じ株の前で、ただただ待った。

   この日の強風は、それほどひどかったのである。



   そんな大変な撮影を終えてから

   今日は後は札幌に向かうだけなので

   せっかくだからと、日本の滝百選に選ばれている『賀老の滝』へと向かった。

   国道から外れて林道を14キロほど走り、最後は遊歩道を1時間ほど歩いて

   賀老の滝へ。

   ここはブナ林の北限に当たる地でもあり、樹齢数百年を経過したブナの森の中をくだる。

   思いのほか花が多かったのは、滝壺の周辺。

   雪が解けて間がないせいか、まだニリンソウやシラネアオイなども咲き残っていた。

   日本海側を象徴するようなタニウツギの花をはじめ

   本州でもおなじみのオオカメノキやムラサキヤシオなどの木の花に混じって

   ユキザサやマイヅルソウなどが咲いている。

   ああここは道南なんだと思い知らされたのは、ほんの数輪咲き残っていた

   フギレオオバキスミレだった。

   中でもとりわけ見事だったのは、遊歩道沿いを白く埋めていたタチカメバソウの花だった。

   これほどの大群落が、まるで当たり前のように

   さすが北海道である。


   
画像

                      このブナの森をくだってゆくと


   
画像

                      賀老の滝 落差70メートルは道内一


   画像画像




















                         オオカメノキ(左画像)やタニウツギ(右画像)

   
画像

                     ナナカマドなどの木の花が

   画像
画像



















              林床にはマイヅルソウ(左画像)やユキザサ(右画像)が咲いている。

   
画像

                      シラネアオイがまだ咲き残っていた


   画像画像






















        ニリンソウの花の鮮度がまだよく、中にはミドリニリンソウ(右画像)も混じっている


   
画像

                     フギレオオバキスミレは地域限定のスミレ


   
画像

              大きなアキタブキの葉と比べると花はとても小さく見えるけれど

   画像画像





















      ひとつひとつの花は小さいけれど、何しろ団体で真っ白く咲いているのですから

   
画像

                        とても目立ったタチカメバソウでした。









   撮影は2014年6月7日〜8日 北海道の道南にて

   撮影はすべて携帯電話のカメラで撮っています。

   クリックすると画像は少し大きくなります。


   今回撮影した目的の花は、来年春に発売予定の 『新レッドデータプランツ』
   289ページで発表の予定です。ご期待ください。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 22
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた

コメント(15件)

内 容 ニックネーム/日時
おかえりなさい  へぇー、 ミドリニリンソウこんなのあるんだ、はじめて見ました。ありがとうございます。
歩く姿はユリの花、ユリの仲間はどれも綺麗です。オオハナウド、この仲間は山で出会うと存在感に思わず写真を撮りたくなります。
て言うか早く、半日かけて撮った写真が見たいでーす。
ちゅうちゃん
2014/06/12 08:50
再びの北海道 お帰りなさい、みかんさん(^^)
北海道シリーズ堪能させていただきました!
さすがでっかいぞー北海道! スケールが違いますね。
フギレオオバキスミレ、夕張で出会った群生を思い出します。
オオハナウドの花の拡大は圧巻!! レースフラワーはいいネーミングだと納得します(^-^)

暴風に耐えながら 半日!
お花を図鑑でみられるのはいつかな? 楽しみです。
shuku
2014/06/12 12:01
北海道の花々のみずみずしさに心洗われました。
オオハナウドはあちこちに咲いていて,大ぶりだし,可憐さはないし,見過ごされがちかな,と思うのですが,花の造形はデザイン賞ものなのですよね。私も何枚も撮影したことがあります。

来月,東北北部に行く予定なので,予行演習をさせていただいた感じです。ありがとうございます。
はるこ
2014/06/12 12:57
ちゅうちゃんさん こんにちは。
ニリンソウの白い花びらの部分はガクなので、緑色のものも多いのですよ。ニリンソウの群落の中には、たいてい数本は混じっています。緑色の色には濃淡やかすれ模様のものもありますが。それほど珍しいものではありません。
半日かけて撮った写真は本ができるまでのお楽しみです。
みかん
2014/06/12 13:35
shukuさん こんにちは。
色々とお世話になって撮影したものが、やっとどうにか形になります。一昨日、東京の出版社で最後の詰めの仕事をしてきました。どうにかページ数も決まり、いよいよこれから原稿書きがはじまります。
今回撮影したものは、本当はさらにその次の本に載る予定だったのですが、無理して来年刊行予定の本に入れました。さて印刷結果がどうなるか、自分でも楽しみです。
みかん
2014/06/12 13:43
はるこさん こんにちは。
去年の夏が思い出されます。あの時は私も熱中症だったのだと思います。はるこさん差し入れの冷たい水の美味しかったこと。いまだに覚えていますよ。もちろんあの時の画像も載ります。図鑑部分だけで700ページ近い分厚い本になるので、値段がいくらになるのか、ちと心配ではありますが。

オオハナウドに限らず、セリ科の花は本当にデザイン賞ものだと思います。来月気を付けてお帰りくださいね。
みかん
2014/06/12 13:56
ふぅーーーー本日終了
みかんさんのほうは「飯の種」が形を成してきたようでお疲れさんです。
こちらのお寺さんにはムラサキのセンダイハギがあるなーーーって調べたら北米原産だったのね。
オオカメノキ・ナナカマド・マイヅルソウ・ユキザサなど実も楽しみですね。
(^▽^*)
アライグマ
2014/06/12 20:40
みかんさん、こんにちは。
6月初めの北海道は信じられない暑さだったようですね。
お疲れ様でした!!

来年刊行予定の本は分厚いとのこと、お値段が心配ですが待ち遠しいです^^
fu-co
2014/06/13 11:53
アライグマさん こんにちは。
「飯の種」になると良いのですが、昨今の出版不況の折から、取材費の足しにもならないような状況なのですよ。今度の本のように日本全国の学者を総動員して原稿を書いてもらうような本では、印税払いの身としては雀の涙ほどにもならないのですよ。原稿料は全くあてにできないのですが、本の編集においては、当方のわがままをだいぶ聞いてもらいました。それがせめてもの救いかな、あはは。
印刷がうまくゆけば、私らしい本になるでしょうね。色々な意味で、まぎれもなく私の本の代表作になるでしょうね。渾身を込めて原稿書きに取り組みます。
みかん
2014/06/13 16:03
fu-coさん お久しぶりです。
わが故郷、上越国境でナエバキスミレやホソバヒナウスユキソウなど楽しまれてきたようですね。拝見してコメントを書こうと思ったのですが、書きそびれてしまいました。出てきた花の種類を見て、だいたい歩いたコースがわかりましたよ。

来春刊行予定の本は、まだ正式なタイトルも値段も決まっていませんが、1万円を少し切るくらいの値段になると思います。個人で買うには大変な出費になりますので、今からためておいてくださいね。随時ここでアナウンスしてゆきます。
みかん
2014/06/13 16:13
ふぅぅぅ・・・すっかり堪能しましたぁ〜♪
目まぐるしく移り変わる花々は、みかんさんの後ろにくっついていちいち歓声をあげ乍ら歩いてる気分にさせてもらいましたぁ〜(*^▽^*)!!
特にオオハナウドの白い花火やミドリニリンソウには、ぶったまげですわ〜☆(笑)
リサ・ママ
2014/06/19 23:34
北海道の花々のみずみずしさがうれしいですね あちこちにおはなが見られるのでしょうね。
珍しいお花も見せてもらいました またゆっくり見せてもらいます。
ありがとうございました。
みかんさん今日は。。
2014/06/21 15:31
リサ・ママさん こんにちは。
いつでも一緒に花散策に出ましょう。これからも色々なぶったまげをお見せできると思います。私が元気で歩けるうちは、ですが・・・・・。
この頃、足の調子が今ひとつで、やや不安を持ちながらの撮影行を続けています。
みかん
2014/06/25 17:08
名無しの権兵衛さん こんにちは。
できれば素敵なハンドル名を考えてくださいね。本名でも大歓迎ですよ。
アップは遅いですが、時々は珍しい花も登場します。
是非また遊びにきてくださいね。コメントはいつでも歓迎です。
みかん
2014/06/25 17:12
只今みかんのパソコンはストレスをおこして入院中です。修理に1ヶ月ほどかかるそうです。 7月いっぱいはアップもできませんし、コメント返しもできません。 個人的なメール等も読むことが全くできませんので、よろしくお願いいたします。ペコリ
みかん
2014/07/02 23:17

コメントする help

ニックネーム
本 文
初夏の北海道 みかんの花日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる