みかんの花日記

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zoom RSS イヌノフグリの咲く場所

<<   作成日時 : 2014/01/24 14:00   >>

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 イヌノフグリは日本に昔から生えていた在来種である。

 最近は帰化種のオオイヌノフグリなどに押されて、見ることが稀になってきた。

 そのために、絶滅危惧植物に指定されている。


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 石灰岩との相性が良いためか、石灰岩地には多い傾向があるが

 もともとはどこにでも生えていた雑草なのである。

 上の画像で、太く見える緑の茎はスズメノカタビラである。

 このように、雑草の代表ともいえるような草と一緒に

 昔はごく普通に生えていた。


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 幸いにして、私が今住んでいる愛知県半田市の自宅近くでは

 ごく普通にイヌノフグリを見ることができる。

 とはいえ、ここ20年ほどの経年観察結果を見ると

 増えもせず、減りもせず、

 かたくななまでに自分の陣地を守っている。


 
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 イヌノフグリは秋に芽生えて

 早春の頃から花を咲かせて実を結び

 初夏の頃には枯れてしまう越年草である。

 咲いた花は全部が実を結ぶほどで

 とてつもなく沢山の種子を生産する。

 だが、帰化種のオオイヌノフグリのように

 爆発的に増えてゆくようなことはない。

 例年、同じくらいの量が、同じ場所で花を咲かせている。


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 道路の脇に植えられたヒメツゲの植え込み(左画像)

 右側に見える歩道と、その植え込みの間のわずかな隙間に

 右画像の花は咲いていた。毛の生えた緑色の葉は帰化種のナガミヒナゲシである。

 こんな何でもない場所に生えているのである。


 
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 今の季節はまだ寒いので、葉の色は赤い色をしている。

 もう少し暖かくなれば、葉の色は緑色に変わるが

 寒い季節にはこのような色で冬を越す。

 他の草があまり入り込めない砂利道などが大好きなのである。

 上の場所はどこかというと、舗装もされていない駐車場の一角である。


 
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 時には車に踏みつぶされることもある。

 だが、1度や2度くらい車に踏みつぶされても

 イヌノフグリは死ぬようなことはない。

 ともかく強いのである。

 だから、土などあるとも思えない場所でも生きている。


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 上の画像は側溝の隙間に生えたものである。

 右画像はイヌノフグリの部分をアップにしたのだが

 これでも咲いている花はわからない。

 花の直径は2〜3ミリとごくごく小さいのである。

 花が咲いていても小さすぎて、それに気づく人がいない、というのも

 案外見過ごされている原因かも知れない。


 
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 エアコンの室外機、この間や足元にも

 たくさんの花が咲いていた。

 こんな場所に花が咲いていることなど

 よほど植物に興味でもない限り、気が付く人はいないだろう。


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 イヌノフグリは石灰岩が大好きである。

 だから石灰岩が材料となっているコンクリートも大好き。

 こんな隙間はお手の物なのである。

 左画像をクリックすると、その隙間に生えているイヌノフグリがわかるだろうか。

 それどころか、サーカスまがいのことだって

 平気でやってしまうのである。


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 垂直の壁である。

 こんな場所で生きられることさえ不思議だが

 毎年、毎年、何株かはこの壁で花を咲かせ

 実を結び、生きながらえている。

 垂直の壁なのに、どうして種子がここにとどまり

 毎年発生するのか

 私の中での謎である。

 この壁や石垣の隙間のものは、今年はまだ花を咲かせていなかったが

 駐車場や歩道脇では、正月の頃から咲き出し

 もうかなりの数が咲いている。



 注意してよく探せば、案外あなたのすぐ側でも

 イヌノフグリは咲いているかも知れませんよ。






 撮影は2014年1月23日 愛知県半田市の自宅周辺2キロ四方圏内で。

 撮影はすべて携帯電話についているカメラでの撮影です。

 最近ケイタイカメラのマクロ撮影機能で、新しいテクニックを会得しました。
 今回の画像はその成果です。普通ケイタイではここまでのアップは無理だと思います。

 

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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
エライオソームでもあるんでしょうかね。
今日はベランダの蘭の周りで蟻んこが動き回っていました。
昨年の引越しで折角のイヌノフグリを処分しました。
(>д<)今年はフラサバソウの毛むくじゃらで我慢かな。
アライグマ
2014/01/24 17:16
はい、お話を聴いて、私も一昨年の物部川河川敷での凧上げ大会を見に行った際、
時間待ちに辺りの地面をじろじろ眺めてましたら、見つけたイヌノフリを、思い出しました。
オオイヌノフグリに較べたら、めっちゃちっぽけで地味なのに、
見ればみるほど味わい深いのが、その時初めて感じられて、うれしかったのですが、
なにしろ小さい花なので、鮮明画像をゲット出来ずに、悔いが残ったことでした。
今日、みかんさんの美しい画像で目にすることが出来て、ラッキーです(^з^)-☆
リサ・ママ
2014/01/24 17:18
アライグマさん 今晩は。
イヌノフグリの種子にはエライオソームはついていません。カタクリの種子のようにエライオソームがついていれば、蟻を利用できて陣地はかなり広がると思うのですが。欄の花のつぼみは蜜を出すものが多く、その蜜をなめにさかんに蟻がやってきます。特に今の季節に咲くシンビジュームには蟻がよくやってきますね。
みかん
2014/01/24 22:28
リサ・ママさん 今晩は。
新しいパソコンの使い勝手はどうですか。ブログ復活おめでとうございます。
リサちゃんたちも新しい首輪に替えてもらって、ご機嫌のようですね。
当地ではオオイヌノフグリの花もかなり咲き出していますが、在来のイヌノフグリの方がより厳しい環境でも生きていける。というのが私の実感です。この画像を撮影した駐車場には、オオイヌノフグリも咲いていましたが、イヌノフグリの方が、より環境の悪い場所で生きています。繁殖力では負けても、生存率ではイヌノフグリの方が強い気がします。
みかん
2014/01/24 22:38
千葉のイヌノフグリ自生地も,石の壁際とか,石ころ道路とか,砂地とか,石に関わる場所が多いようです。
それにしても,垂直壁のすき間に種子が入り込んで繁殖できるしくみを知りたいものです。
千葉では地面に生えているのしか見たことがありません。
垂直壁に生えているイヌノフグリ探しをしに自生地に行きたくなりました。
はるこ
2014/01/24 22:49
こんばんは。
イヌノフグリ、可愛いですね〜。
垂直の壁に咲いている花に驚きです。
こちらではなかなか見る事が出来ないと思っていますが・・。
きっと見過ごしているのですね、探してみます(笑)

イヌノフグリを見たくて、種を分けて頂きベランダに・・。
小さな芽が出た時、小さな小さな花を見た時は感激しました。
先日、蕾を見つけて開花を楽しみにしています。

2014/01/24 23:28
あるところには、イヌノフグリもあるものですね。案外、見過ごしているだけで、探せば身近なところにありそう。また、近所を探してみようかな。
2年ほど前、四国の段々畑の石垣で見たイヌノフグリは、大きな株で元気いっぱいでした。かわいい実も、いっぱいついてた。
コンクリートの隙間から生えるイヌノフグリの謎ですが、クロナガアリという、草の実を主食とするアリもいるので、そのアリが運んだのかもしれませんね。
ほととぎ
2014/01/24 23:57
今年は近所で探そうという気になっていましたので自生環境などバッチリです。過去、何回か見ていますが、石垣、コンクリート割れ目、植え込みの中でしたね。
庭では昨年もらった種から芽が出ていますがどうなりますか?
人士
2014/01/25 06:41
はるこさん おはようございます。
千葉もイヌノフグリは結構ありますね。房総半島の先端では、畑の中にいちめんに生えているイヌノフグリを見たことがあります。他の植物との競争には弱いですから、肥沃な大地には少なく、ほとんどが小砂利や石灰岩などの砂礫地に生えますね。ですが、房総で見たのはお花畑の中の肥沃な黒土でした。
みかん
2014/01/25 09:48
杏さん おはようございます。
春が待たれますね。早くもハナネコノメを探しに出られた杏さんのお気持ち良くわかります。イヌノフグリは花は小さいものの、その愛らしさから最近は種子を蒔いて育てる人も多いようですね。ある場所にはまだ沢山ありますが、ないところには全くないので、他地域からの種子の移動は問題がありそうです。何しろ丈夫でビックリするほど多量の種子を作りますから、逃げ出しが怖いですね。
みかん
2014/01/25 09:58
ほととぎさん おはようございます。
蟻散布も考えてはみたのですが、生えている場所が一向に広がらないのです。多分葉の茂みなどを利用して、垂直の壁ですが、非常に少ない確率で種子が隙間に入るのでは、と思っています。種子に付いているエライオソームのような物質で蟻を誘引するのなら納得なのですが、蟻が餌として噛み砕くのだと、発芽はしないのでは、との見方も捨てきれません。餌として貯蔵しておく場所のようには思えないのです。いずれにしても、もう少し観察を続けてみますね。
みかん
2014/01/25 10:11
人士さん おはようございます。
八王子ならきっと近くで見つかるような気がします。今の季節だと葉の色がオオイヌノフグリよりずっと赤くなるので、慣れてくると葉の色だけでも違いに気が付くと思います。
芽が出ているなら必ず花は咲きますよ。イヌノフグリはそのくらい丈夫です。ただ日当たりの悪い場所だと継続しての発生は無理かも知れません。
みかん
2014/01/25 10:18
こんばんは。
私も先日見たときはまだ蕾でしたが、こちらを拝見してお昼に駐車場を確認すると咲いていました〜。
以前に地元の古いお寺の石垣で自生の物も見つけたときは感激しました。
我が家のは頂いた種からですので外に逃げないようにしたいと思います。
アザミの歌
2014/01/25 21:43
アザミの歌さん おはようございます。
天気が良ければイヌノフグリはぱっちりと開きますが、天候が悪いと半開きのままでポロリと散ってしまうものもあります。曇りの日などは花がほとんど目立ちませんね。みかんは天気が悪い日は、地面に這いつくばって、メガネを外して花を探しています。あはは
スミレのように種子を遠くまで弾き飛ばさないですから、管理さえ良ければ逃げ出す可能性は低いですね。
みかん
2014/01/26 10:25
こんにちは。イヌノフグリの花が見られるようになったのですね。何年か探し続けているのに、未だ出会えません。今年こそ見つけたい!!
みえ
2014/01/27 11:25
みえさん 今晩は。
イヌノフグリを探すコツは、石灰岩地を探すのが一番の近道ですね。関東地方なら秩父、中部地方なら三重県の藤原山麓とか、セメント工場があるような場所だと、比較的すぐに見つかると思います。
みかん
2014/01/27 21:07

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