みかんの花日記

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zoom RSS 目的の植物は見つからず、そしてクマに出会った

<<   作成日時 : 2013/07/21 00:55   >>

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   暑い日が続いていますね。

   先ずは涼しさのプレゼントです。

   白山スーパー林道の、観光目玉のひとつでしょうか。

   ふくべの滝と言います。

   落差86メートルの滝は、豪快な水しぶきをあげていました。

   展望台までしぶきが飛んできます。

   クリックして大きな画面でどうぞ。



   いえね、涼みに行ったわけでも

   観光に行ったわけでもないのですよ。

   昨年に引き続き、ある植物を探しに行ったのです。

   去年は私の勘違いで、違う場所を探していたのです。

   今年はポイントもしっかりと聞いていたので、すぐに見つかるはず、と高をくくっていたのですが

   その場所に行って見ると

   ない

   その前後や反対側をくまなく探すものの、ない、のです。

   かなり目立つものなので、見落とすはずはありません。

   同じ場所を何度も探したのですが

   ついに見つけることができませんでした。

   諦めて峠から三方岩岳に登ることにしました。




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   今回の収穫は、こんな標高の高い場所にもササユリが自生するということを知ったこと。

   昨年もほぼ同じ時期に登っているのに

   昨年は花が終わっていたのか、まったく気がつかなかった。

   聞けば標高2000メートルくらいまでは

   ササユリが自生するという。

   愛知県周辺のものと比べると、葉の幅が広く、丸みがある。

   花の色も平均的に濃いものが多いようだ。




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   昨年は小さなこのランを写すために、2度もこの地を訪れた。

   今年も変わることなく咲いていた。

   トキソウの仲間だが、生える環境が違い

   ちょうどヤマトキソウとトキソウの中間のような形をしている。

   夏目漱石風に言えば、名前はまだない、のである。

   ところが、正式に論文が発表されたわけではないが

   ミヤマトキソウという名前が、勝手にひとり歩きしている。

   青森県から石川県あたりの日本海側の山地から深山にかけて

   このタイプが点々と確認されているらしい。

   だから和名は一応あるものの、学名はまだない。

   近いうちに発表されるらしい、ということは聞いている。




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   登山道沿いには結構花が多い。

   小さな流れがいくつか横切っているが、そんな水場には、黄色の比較的花が大きいオオバミゾホオズキが咲き

   リュウキンカはもう花期は終わりに近い

   流れに沿うようにオオバキスミレもあるが、花はもうほとんど終わっている。

   山の斜面にはイワハゼの白い花やツマトリソウが点々と咲き

   ゴゼンタチバナはまだまだ花の最盛期(上の画像)

   秋には宝石のルビーのような赤い実を輝かせる。




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   オオバギボウシはバサバサと茂るほどにたくさんあり

   大きな葉の間から、花茎がつんつんと伸びている。

   花の最盛期はこれから、まだほとんどがつぼみである。

   そんなつぼみの先端にアキアカネだろうか

   トンボが翅を休めている。

   この山域にはトンボがずいぶんと多い。




   
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   湿った草原が多く、キンコウカが大群生しているが

   ほんの少し咲き出してはいるものの

   まだほとんどがつぼみである。

   原が黄金色に輝くのは、8月に入ってからになるだろう。




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   峠から三方岩岳の頂上までは、40分ほどの距離である。

   登山道はよく整備されているが

   樹の根がごつごつと入り組んでいる場所もあるので

   足元には充分注意しながら登りたい。

   途中、樹齢は優に300年は超えているであろうヒメコマツの大木や

   ダケカンバの大木がある。

   人間の一生より、はるかに長く生き続けている樹木には

   精霊が宿っているような、おごそかな気分にさせられる。




   
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   「アッ、猿だ」という声に前方を見ると

   枯れた樹の枝に、猿が腰掛けて、瞑想しているような光景が目に入ってきた。

   枝にいる猿の姿がわかるだろうか。




   
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   頂上近くの草原は、ニッコウキスゲの花盛りである。

   名所と言われるような場所と比べると

   その規模はずいぶんと小さいものだが

   それでも花は、毎日毎日、次から次へと咲き続く。

   夏を実感できる花である。




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   頂上からは残雪の白山がよく見える。

   まだ雪の量はかなり多い。

   頂上は風衝地で、矮小化したヒメコマツが、まるでハイマツのような形相を呈している。

   量が多いのがオオコメツツジで

   3脈が目立つ葉の中に、真っ白い花を咲かせている。

   最盛期には葉が見えなくなるほどに、真っ白くなるが

   今はまだ花が咲き出したばかり。

   下の画像は、その中でもかなり花が咲いていた枝である。




   
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   山なれた人ならば、散歩気分で味わえる手ごろな山だが

   意外に花の多い山である。

   今まさに花盛りなのがモミジカラマツとカラマツソウだろうか

   どちらも似たような花を咲かせるが

   葉を見れば、違いは一目瞭然




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   上の2枚の画像がモミジカラマツ

   下の1枚の画像がカラマツソウである。

   遅くなった時間を気にしながら、峠に停めておいた車に乗る。

   白山スーパー林道は午後6時になると閉鎖される。

   岐阜県側に下って、ケイタイが通じるところまで降りてきて

   情報提供者のMさんに電話する。

   そして再度細かく情報を聞き出す。

   探し物が見つからず、このまま帰るのがどうにも癪に思えてきたからである。

   で、再度そこからUターンして、再び幻の植物を探したのだが

   ポイントは相当絞れたにもかかわらず、やはり見つからなかったのである。

   見つかったら、三脚にカメラを固定してじっくりと撮影できる時間はないので

   手持ちか、あるいはケイタイで記録のみ、とそこまで考えて行動したのだが

   やはりなかった。というより、見つけ出すことができなかった。

   なんとも残念である。

   相当落胆しながら、林道の閉鎖される時間を気にしながら車を走らせる。

   同じような環境にありはしないかと、車窓をにらみながら・・・・・・。

   林道をだいぶ降りてきたところで、運転をしていた仲間が

   「 クマだ 」ぽつんとつぶやく。

   動物園でしかクマを見たことがないという友人の言葉が信じられなかった。

   「 ウソだろ 」左手の車窓ばかりを凝視していた私が言う。

   車をバックさせる。

   まだクマは草を食べていた。

   熊は夜行性である。曇天時や雨天には昼間も行動するが

   普段は早朝や夕刻以外には行動しない。

   クマと車の距離は5メートルほど、バッチリとクマと目が合う。

   くりっとした可愛い目をしている。

   ケイタイを構えようとしたら、クマは一目散にブッシュに逃げ込んだ。

   その間、ほんの数十秒。

   だがしかし、私ははっきりと胸の白いYの字を確認した。

   ツキノワグマである。

   晴天の霹靂だったのは、ツキノワグマの方だろう。

   何で戻ってくるんだよ、クマのそんなつぶやきが聞こえた気がした。

   今頃は藪の中で胸をなでおろしていることだろう。

   咄嗟に何を見るか、友人は胸の白いY字さえ見なかったという。

   「 あれは子グマなの 」と少し的はずれな質問をしてくる。

   野生の熊を見たことがない人は、たいていの人がこんな質問をしてくる。

   「 イヤあれで立派な成獣だよ 」

   野生のツキノワグマは、犬のシェパードをひとまわり大きくした感じの大きさなのである。

   北海道のヒグマと比べるとかなり小さいので、誰もが同じような質問をする。

   久しぶりにツキノワグマに出会った。

   4年ぶりくらいだろうか。

   肝心の花は探せなかったが、ツキノワグマを見たから、まっいいか。

   この日いちばんの収穫は、写真こそ写せなかったものの

   私にとってはツキノワグマとの出会いだった。










   撮影は2013年7月15日と17日 白山スーパー林道と三方岩岳で

   撮影はすべて携帯電話のカメラで撮っています。

   画像はクリックすると少し大きくなります。



   

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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
そう言えば、白山周辺、五箇山あたり熊の肉を出している店ありますね。昨日はオオアカバナを探しに「宝達山」に行ったら熊がいました。10mの距離でした。
Tatsuya@能登
2013/07/21 08:21
行ってみたい,と思える山です。
真っ白なオオコメツツジや,精霊宿る樹木に会いに行きたいものです。

猿やツキノワグマも遠くからでいいから見てみたい…森に入らせていただきました,というご挨拶をしなくちゃ。
はるこ
2013/07/21 12:23
Tatusuya@能登さん 今晩は。
達ちゃんも熊に出会いましたか。確かに白山山系にはツキノワグマは多いようですね。秋になると出会う確率は高くなりますが、今頃はそれほどでもないのですけどね。オオアカバナはかなり水がぐちゃぐちゃしているような場所に生えます。見つかったら教えてくださいね。
みかん
2013/07/21 18:28
はるこさん 今晩は。
手ごろの山ですので、平日でも結構人が多いですね。17日には小学校6年生の団体登山とも会いました。子供達はみなとても元気でした。オオコメツツジは非常に多く、登山口から山頂まで咲いています。サラサドウダンやウラジロヨウラクもありますが、花はほぼ終わっていました。
みかん
2013/07/21 18:33
宝川温泉の檻の中の熊さんは見たけどねーーーー
前を通らないと日帰り温泉に漬かれないんだもの。
(´o`)ハア〜〜 チョット臭う
アライグマ
2013/07/21 21:17
みかんさんおはよう・・です。
先日はありがとうございました〜。
キンコウカは今年三回目!!
(しかも花が咲いた時期)
どうしても見たい花だったので、6/30湖西の赤坂山から三国湿原へヒィヒィいいながら登って見て来たんですよ。
蔵王ではまだ蕾固し(7/3)
そして三方岩岳では楽々・・・・見られましたね〜。
オオコメツツジは赤坂山の登山道でも明王の禿でもかなり咲いてました。

三方岩岳は2年前の6月蓮如茶屋から登山したのですが
あの岩の上には立てなかったぁ〜。
(それでも花は登山道にいっぱい!!)

雪の壁が目の前に!!
・・・で、今回やっと山頂へ登ったので(しかも楽々!!)バンザイでしたよ。

野の花・・・・のおかげで、すぐ花の名前は忘れるとは言え・・・
珍しい花など見られて3年目ですが次は何だろうと・・・楽しみです〜。

クマの話には驚きましたが・・・・(2年前)
蓮如茶屋のブナ林で名古屋の女子大生が楽しそうに
新芽を摘んでいました。
クマが大好物なのでその成分を調べるんだそうでした。

どんな成分があったんでしょう??
ぐーま
2013/07/22 06:45
アライグマさん おはようございます。
小さな檻の中ではどうしても匂いがきつくなりますが、自然界では、自分のテリトリー誇示のための匂い付けはするものの、匂いはほとんど残しません。ただヒグマなどの場合は、熊専用の獣道があり、そういった場所では人間の方が身の危険を感じるほどの匂いがあります。最も自然の中でそういった匂いを感じ取れる人は、ずいぶんと少なくなっている気がしますが。
みかん
2013/07/22 08:59
ぐーまさん おはようございます。
最も楽なコースを選んだのだけど、企画段階ではカルチャー教室のTさんから、以前行ったことがあるけど、ものすごい大変だったと聞かされて目をパチクリさせました。こんな楽なコースが大変ならと頂上までは行かないかも、と事前に予告しておいたのですが、皆さんスイスイだったので少し安心しました。
とても楽なコースだったでしょ。季節を変えるとまた違った花が見られて、秋もお奨めですよ。
joyful town も拝見しましたよ。
みかん
2013/07/22 09:24
わぁ〜ぃ、クリッとした瞳のツキノワグマとの一瞬の遭遇!!
凍りつきませんでしたか???
とっさに撮影を考えられたって、さすがです(^○^)!!
動物園で生まれたか(?)のツキノワグマの赤ちゃんをTVでチラッと見ましたが、
それはそれは可愛かったですぅ〜☆(*^。^*)☆
          (花の感想でなくて、すみません)
リサ・ママ
2013/07/28 16:20
ご無沙汰しています。
ササユリ清楚で良いですね。私は未だ見たことありません
28日29日で北岳のお花見てきました。肩の小屋の手前で人だかり、キタダケソウが
咲いていますよ。言われ見に行くと花は似ているけど葉が違う。時期と場所も違う。チョウノスケソウと友人に言われる。初めての花に感激。ミヤマハナシノブ、グンナイフウロ、ハクサンフウロ、シナノキンバイ、ハクサンチドリ・・・・
沢山の花が出てきても咄嗟に花の名前が出てこない。としかな?
風邪を引いて未だ咳が、喉が長引いています。

トマト
2013/08/02 05:53
ご無沙汰しています。
久しぶりにみかんさんのページを開くと滝の写真じゃないですか!ちょっとびっくりしました。
この頃は、平坦地で咲いている花たちばかりを見ていますが、みかんさんの花たちを見ていると、久しぶりに山にでも行ってみようかな?などと思っています。
ぽんぽこ
2013/08/04 14:27
リサ・ママさん 今晩は。
動物園の人なれしたクマと違い野生動物ですから、その生態を知らずに近寄るのは危険です。最も一般の観光客はクマと聞いただけで逃げるようです。クマの表情まで見て取れるのは、やはり山で何度もクマに出会っているからでしょうね。
みかん
2013/08/05 18:51
トマトさん 今晩は。
北岳は写真集をまとめて以来、しばらくご無沙汰しています。肩の小屋の前にはキタダケソウは自生していませんが、植えられたものが昔はありました。チョウノスケソウやハクサンイチゲは、よくキタダケソウと間違える人がいますね。キタダケソウの最盛期は6月ですから、遅くとも7月のはじめ頃までに行かないと、良い状態の花は無理ですね。
風邪の具合はどうですか、夏風邪は厄介のようですから、充分に休養を取ってくださいね。
みかん
2013/08/05 19:00
ぽんぽこさん ほんとに久しぶりですね。
7月29日から福岡を皮切りに、佐賀、長崎、熊本と九州各地を撮影して、8月2日に博多から帰ってきたばかりです。また今週は北海道に出かけます。相変わらずあわただしい日々を送っています。
滝の写真は夏場に撮ることが多いですよ。最もぽんぽこさんのように、滝そのものが目的ではありませんが。夏の滝めぐりは最高でしょうね。まだミゾソバの花には早いですね。
みかん
2013/08/05 19:12

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