みかんの花日記

アクセスカウンタ

zoom RSS GW期間中の旅から  その2     雪解けの越後

<<   作成日時 : 2013/05/18 22:19   >>

トラックバック 0 / コメント 16

画像





   5月5日 高速道路を飛ばして上越へと向かった。

   雪解けの斜面に咲く春の花を満喫するためである。

   天気は申し分のない快晴

   問題は混雑だけだが、やや交通量は多いものの

   渋滞するほどではなかった。




   
画像





   遠くに見えていた雪の妙高山が、あっという間に目の前に迫ってきた。

   越後の春はいい

   とりわけ今頃の季節は、どこに行っても花が咲いている。

   山菜も豊富だ。

   新潟県と群馬県との県境で育った私は

   ショウジョウバカマやカタクリが咲き、キクザキイチゲが満開になると

   まさに爛漫の春を感じるのである。

   色の濃いキクザキイチゲの花を見ないと

   なんだか春がやってきた感じがしないのである。




   
画像





   キクザキイチゲの花の色は多彩である。

   白、ピンク、紫、空色、色々なグラデーションがあって

   ともかく見飽きないのである。

   中でもトップに掲げたような

   濃い紫色で、葉の色も赤いものは

   どうしても見ておきたい春の花のひとつである。






 
画像





   色の多彩さもさることながら、花びらの枚数などもかなり違う

   紫や白の花弁のように見える部分は

   植物学的には萼片なので、個々に枚数が違うのである。

   また葉の色も緑色から赤紫まで、微妙に違うグラデーションがあるし

   大きさも比較的小さな株もあれば

   かなり大きくなるものもある。

   箱根などには地域的にかなりまとまった小さな集団があり、コキクザキイチゲの名前で呼ばれる。




   画像画像























   
画像





   白い花のキクザキイチゲは、東京近郊などでも見ることができるが

   紫色系のキクザキイチゲは、日本海側の新潟、富山辺りから

   東北地方にかけて多く見られる。

   低山からブナの大木が茂る山地にかけての

   湿った林内に、雪解け後にいっせいに芽吹いて

   場所によっては大きな群落となる。

   スプリングエフェメラルの代表的な花のひとつでもある。




   
画像





   ショウジョウバカマもまた、越後では雪解け後に咲く一般的な花である。

   少し湿った沢沿いなどでは、群落になって咲いていることも珍しくない。

   普通花の色はピンクだが、やはり色の濃淡はあり

   白からピンク、赤紫などの花が見られる。

   北海道の大雪山などでは、濃い紫色のものまである。

   葉は常緑で、雪の下でも緑の葉は生きている。

   下の画像は白花のショウジョウバカマである。




   
画像





   ところで、ショウジョウバカマの名前のいわれをご存知だろうか。

   赤紫色の花を猩々の顔に、地面にロゼット状に広がった葉を袴に見立てた、とする説が一般的だが

   ロゼット状の葉は見事に紅葉するので、その状態を緋色の袴、つまり猩々袴に見立てた、という説もある。

   葉の紅葉は秋とは限らず、花の季節でも下の画像のような状態は良く目にする。

   こんな姿のショウジョウバカマを見ると、語源に納得もゆくのである。




   画像画像
























   山の春は、紅葉の季節以上に華やかな色が存在する。

   春モミジと言われる所以でもある。

   ヤマザクラが満開を迎えた中に、様々な芽吹きの色が

   まるで秋の紅葉のように賑やかなのである。

   こんな風景を目の当たりにすると

   思い切り深呼吸をして、心の中まで爽やかな気分にしたくなる。




   
画像





   大木となって満開になったヤマザクラも素敵だが

   越後の山には、低木であまり目立たない桜もある。

   下の画像のオクチョウジザクラである。

   花をアップで見ると、まぎれもない桜であることがわかるが

   ヤマザクラやオオヤマザクラと比べると

   はるかに控えめな桜である。




   画像画像

























   足元にはスミレの花も多い。

   オオタチツボスミレ、ナガハシスミレ、それに今を盛りと咲くスミレサイシンの多いこと。

   土の中から差し出された小さなブーケのような株が

   あちらにも、こちらにも。

   標準的な花の色は淡青紫色だが

   純白のスミレサイシンが意外と多かった。

   下の画像の左がやや色は淡いが標準的なもの。右がその白花である。




   画像画像

























   春先の花には、何故か群落を作るものが多い。

   それゆえ車で走っていてもよく目に付く。

   ニリンソウなどはまるで川の流れのように咲いている。

   足元の花にばかり気を取られていると

   満開の木の花に気が付かなかったりする。

   越後を代表する木の花、ユキツバキは、株によって花つきの良いものと、そうでないものがある。

   たった1輪咲いていてもよく目立つ真っ赤な花は

   残雪とのコントラストが、目に痛いほどである。




   画像画像

























   高い山はまだ残雪で白いが

   ふつふつとした芽吹きの音が聞こえそうな新緑が

   麓から山へと、急ぎ足で駆け上っている。

   谷筋にはまた゜たっぷりと白い残雪。

   今の季節は晴天の1日で、景色がかなり変わる。

   雪解けの速度が速いのである。




   
画像





   オオイワカガミは日本海側要素の花、越後では丸い大きな葉を従えて

   比較的乾いた尾根筋などに群落となる。

   がっしりとした太い花茎の先端に、フリルの付いた花をたくさん咲かせる。

   この花なども、やはり越後らしい花のひとつかも知れない。




   
画像





   画像




   忘れてならないのがカタクリの花

   春の妖精のようなカタクリは、それこそどこに行っても出てくる。

   それも足の踏み場がないほどに

   大群生している。

   それがごく当たり前の風景だから

   山菜摘みにきた地元の人達は、振り向きもしない。

   うららかな越後の春は、こうして長けてゆく。




   
画像










   撮影は2013年5月5日 新潟県妙高市、上越市一帯で。

   画像はクリックすると大きくなります。大きな画面でも楽しんでください。

   撮影はすべて携帯電話のカメラで撮っています。

   感想をお寄せください。あなたのコメントをお待ちしています。



   次回、北海道のエゾエンゴサクの予定です。




   




   




   

   

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
ニリンソウって咲き始めは30cm四方の株なのに最盛期には2m×1m位の大きな群落に成長している。
あれは凄いなーーといつも思うのであった。
(/||| ̄▽)/
アライグマ
2013/05/18 22:55
 北国の春も 5月になれば一気に咲き出すんですね

これだけ見事に咲いている花を見てまわったら 私だったら興奮して
眠れないかも(笑)
風太
2013/05/19 04:21
アライグマさん 今晩は。
ニリンソウはばさばさ茂るから、草刈りできるほどに成長しますね。でも、スプリングエフェメラルだから勝手に枯れてくれるけど。あはは
みかん
2013/05/19 17:21
風太さん 今晩は。
この日は珠玉の1日でしたよ。あまりにも花が多いので、撮りこぼした花もありました。お弁当を手配していかなかったので、昼食が3時過ぎになってしまいました。
みかん
2013/05/19 17:24
こんばんは〜

上越市、まだ直江津市と言っていた頃に仕事でお邪魔していました。
でも、その頃は花々に興味もなく過ごしていたので今思うと、とても残念です。
個人的な思いなんですが秋より春が好きなんです。
それも、芽吹き時が・・(^^♪  日本海の春は凄いですね。
圧倒されます。気持ちが晴々しました。ありがとうございます。 
man
2013/05/19 19:43
manさん 今晩は。
ブログにメッセージを送っていますが、まだ読まれていないようですね。
雪国の春はまさに爆発するが如くで、素晴らしいですよ。どこの山に登ってもどっさり花があるのが良いですね。機会を見つけて是非出かけてみてください。今のmanさんなら、きっと動けなくなると思います。
みかん
2013/05/19 22:04
色とりどりのキクザキイチゲ、とてもうらやましいです。広島でも僅かに自生はしていますが白花のみですし、淡青色のものは岡山まで足を伸ばさないといけません。一度GWに越後を訪ねたときはその素晴らしさに身もだえしたもんですw
オオイワカガミを撮ってたら山ビルに降ってこられたのには辟易しましたが。
萌黄色に桜の超ロング、素敵です。
すや
2013/05/20 21:48
みかんさん こんばんは。2度目のコメントです。
私は上越市出身(といっても昔は隣接した村でしたが)で、山村なので
中学校までの徒歩通学の道路脇に沢山キクザキイチゲが咲いていました。
当時は野草などに興味はなかったのですがキクザキイチゲは春を実感出来る
花で特に青みを帯びた色が印象に残っています。もう長いこと見ていません。
前回の記事で次は上越と書かれていたので楽しみに拝見いたしました。
妙高山も社会人になってから登りましたが、ほとんど人のいない火打山で
雷鳥の子連れが見れたのが思い出されます。
K.o
2013/05/20 22:26
すやさん こんにちは。
越後の春はとりわけ素晴らしいですね。ヤマザクラのロングを撮った池の手前、100メートル四方くらいで、キクザキイチゲもカタクリもユキツバキも撮影しています。あまり動かなくても花々が咲き溢れていますから、毎年のように出かけたくなります。
みかん
2013/05/21 11:52
K.oさん こんにちは。
とても自然豊かな場所で育ったのですね。今頃は山菜取りの季節でもありますね。タラノメやコゴミや、名前をあげたら切りがないほどの種類の山菜。今回山の中の蕎麦屋さんで、はじめてオドリコソウの葉の天ぷらを食べました。最初は何かわかりませんでした。
火打山で雷鳥の親子に出会えたとは、ラッキーだったと思います。静かな山では珍しい鳥や動物に出会うことも多いですね。熊だけには出会いたいとは思いませんが。あはは
みかん
2013/05/21 12:12
こんばんは。
まるで蛍光色の染料を吸わせたのではないかと疑いたくなるようなキクザキイチゲ!
斜面に群生するニリンソウ、オオイワカガミ、カタクリ・・・
越後の春は心の底から希望が湧き上がってくる春なのですね。
つい一週間ほど前のこと、並々と水を張られた田んぼに小さな苗がお行儀よく並び、その上に深さを増した木々の緑がくっきりと映り込み、連なる斜面林を見渡せば、青空の下、もこもこと湧き上がってくるように輝くレモンイエローのスダジイの花々、北総の春もすてたもんじゃない、と大満足だったのですが、ガーン! です。
お忙しいのに花紀行アップしてくださってありがとうございます。
ケイ
2013/05/22 00:21
わぁーっ。わぁぁーー。おおぉぉおおーーー!!
迫ってくる妙高。紫のキクザキイチゲにニリンソウ、オオイワカガミ、、と
次々現れる花々に歓声を挙げてしまった ^^
懐かしい。うれしい!
shuku
2013/05/22 13:52
ケイさん 今晩は。
5月は日本中どこに行っても素晴らしいですね。それぞれの地域に素晴らしさがあるように思います。スダジイのもこもことした花の季節、目に見えるようです。端境期に入る前の新緑は、ことのほか清々しいですね。四季のある日本万歳と叫びたくなります。
みかん
2013/05/22 20:21
shukuさん 今晩は。
ちょっとオーバーではありませんか、あはは。現地を知っているshukuさんだから、本物はもっと素晴らしいことがわかっているのですよね。やはり実物を見るに限りますよね。百聞は一見にしかず、現地で見る自然はいかに素晴らしいか、きっと行ったことのある人にしかわからないのかも知れません。
みかん
2013/05/22 20:28
こんばんは
上越の春を彩る山野草が、輝いています
キクザキイチゲの鮮やかな色合い、ステキです!寒かった冬がやっとおわり、さあ、これからはボク、わたしの番だよって言ってるようです
ミックン
2013/05/23 22:17
ミックンさん こんにちは。
ようこそお越しくださいました。長い冬が終わった越後の春は、どの花もまさに輝いていました。春はほんの束の間ですが、どの花も春が来たことを精一杯喜んでいるようでした。どうぞまた遊びにいらしてください。コメント大歓迎です。
みかん
2013/05/24 13:23

コメントする help

ニックネーム
本 文
GW期間中の旅から  その2     雪解けの越後 みかんの花日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる