みかんの花日記

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zoom RSS 渥美半島花紀行 その2   菜の花畑

<<   作成日時 : 2013/02/06 19:20   >>

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   あちらの畑、こちらの畑、とあちこち寄り道して

   やっと先端の恋路浜までやってきた。

   平日のせいか観光客はほとんどいない。

   浜辺には誰の足跡もない。

   まさに独り占めである。




   
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   今の季節は、いつもだとかなりの強風で

   風が冷たいのだが、今日は寒さを感じない。

   春の海、というには少し抵抗があるが

   波は穏やかだし

   風もやさしい。

   ひねもすのたり、のたり、とまでは行かないが

   春の気配は極めて濃厚だった。




   
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   渥美半島の先端部はかなり暖かい。

   先端部分に集中して特殊な植物も見られる。

   その代表はハギクソウである。

   自生が見られるのは愛知県の渥美半島だけである。

   花は春に咲くが、晩秋から初冬にかけて美しく紅葉する。

   その状態があたかも菊の花のように見えるので、ハギクソウ(葉菊草)の名前が生まれた。

   愛知県が誇ることのできる野草である。

   さすがに2月では無理だろうと思いつつ、わずかに残る自生地を訪ねた。




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   たった2株だったが、かろうじて残っていた。

   かつては恋路浜の砂浜にも自生していたのだが

   植物に配慮をしなかった工事によって、砂浜のものは全滅してしまった。

   下に掲げた紅葉の写真は、2010年1月に撮影した最盛期のものである。

   最盛期ならばこのように見事に紅葉して

   まさに菊の花のような姿となるのである。

   極めて個体数が少なくなってしまったので、見られる可能性は非常に低い。

   ここに掲げて、多くの人に見て欲しいと思う。




   
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   1月であれば、まだ結構秋の花が咲き残っているが

   2月の声を聞くと、野生の花はめっきりと少なくなる。

   それでも寒さをしのぐことができる樹木の下などには

   ツルソバがわずかに咲き残っていた。

   ツルソバは渥美半島でも先端だけで見られる花である。




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   渥美半島にあるBidens 属がいったい何者なのか迷っている、ということを以前のブログで書いたが

   やはりオオバナセンダングサ Bidens pilosa var. radiata で良いと思う。

   沖縄に行けば、路傍のどこにでも生えている帰化植物である。

   タチアワユキセンダングサという名前でも呼ばれるが、コシロノセンダングサなどと比べると

   あきらかに大きな花を咲かせるので、1968年に山中二男が命名したオオバナセンダングサという名前が

   いちばんピッタリする。




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   花の直径は3センチくらいになるが、冬でも咲いている今頃の花は、やや小さくなる。

   画像の花は伊良湖岬の先端のホテルの玄関近くにあったもので

   一度草刈りにあったために草丈がずいぶんコンパクトのまま花を咲かせていた。

   ちなみに、平凡社の帰化植物図鑑のオオバナセンダングサの写真は

   私が沖縄県那覇市で3月に撮影したものである。

   昨年から咲き続いている花もあるが、今年になって咲き出したムラサキカタバミや

   カラスノエンドウなども咲いている。

   よく探せば、春の兆しはあちこちにある。




   
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   スイセンは野草ではないが、庭から逃げ出したり、畑の隅に捨てられたりしたものから

   随分と増えて、まるで野生であるかのように藪の中で咲いている。

   通称日本水仙と呼ばれる花だ。

   香りはすこぶる良い。

   今年はどこでも例年より咲きだしが遅いが、渥美半島も例外ではないようだ。 

   風に乗って流れてくる香りによって

   スイセンが咲いていることがわかる。




   
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   渥美半島の先端に行ったら、また今年もヤブツバキを撮りたいと思っていた。

   海辺の象徴的な樹木で、照葉樹林を代表する木である。

   常に潮風をまともに受ける場所に咲いているので

   花びらが風で痛んでいることが多く、たくさん咲いているのだが

   なかなかお眼鏡にかなうものがない。




   
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   道路から外れて、少し藪の中に入ってみた。

   そしたら、花びらの痛んでいないものがあった。

   やっと納得できる花を見つけて

   まるでメジロのように、花から花へと渡り歩く。

   溢れるほどの蜜を出すヤブツバキは、メジロやヒヨドリが大好きな花なのである。

   ヒヨドリが甲高い声で威嚇する。

   その花は俺のだぞ、とでも言わんばかりに。

   ゴメンネ、すぐに移動するから、と声に出してつぶやいて

   車へと戻った。



   渥美半島の菜の花畑は、渥美湾よりには少ないようである。

   時たま休耕地を借りて菜の花を植えているエコプロジェクトの畑があるが

   遠州灘側よりはあきらかに少ない。




   
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   それでも時たま見かける菜の花は

   目にも心にもやさしく

   ともかく温かな気持ちにさせられる。




   
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   菜の花畑の縁を歩く。

   今まで菜の花の黄色にばかり気を取られていて、一向に気がつかなかったが

   踏みつけそうになって、小さなコハコベの白い花と

   ぐずついた天候に、それでも開いていたフラサバソウに目がいった。

   もう少し季節が進めば

   やがてこの小さな花たちの天下となる。




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   いちめんのなのはな


   いちめんのなのはな

  
   いちめんのなのはな

                     いちめんのなのはな

                     
                     いちめんのなのはな

                     
                     いちめんのなのはな

                                          いちめんのなのはな

                                          
                                          かすかなるむぎぶえ

                                          
                                          いちめんのなのはな




   
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   郷里の詩人、山村暮鳥は

   何度も何度も繰り返すことによって

   菜の花畑の広がりをうたった。



   この日一日、まるで蝶々のように菜の花畑を巡った。

   畑の中に入ったわけではないのに

   ズボンの裾には、べったりと黄色の花粉がついていた。

   幸いなことに雨に降られることもなく

   ひと足早い春を満喫したのである。












   撮影は2013年2月1日 愛知県の渥美半島で

   クリックすると画像は大きくなります。大きな画面で臨場感を楽しんでください。

   撮影はすべて携帯電話のカメラで撮っています。

   今回は主に野生の花を載せました。

   コメントをお待ちしています。





  




   









   

   




   

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
そうか、イヌノフグリが咲いているからフラサバソウも咲いているはずだ。
天気が回復したらあの毛深い姿を見に行こう。
(=^・^=)
ハギクソウは葦毛湿原の主さんの家の庭で見たきりだ。
あれは素晴らしい(´o`)ハア〜〜
アライグマ
2013/02/06 20:02
一足早い春の便り、ありがとうございます。今日の疲れが吹っ飛びました。
“ハギクソウ”素敵な和名! 日本人の感性でしょうか。
自生地が限られているというのに、行動範囲の狭い私でもどこかで見たことある様な・・・・
そう、タカトウダイが時々このような姿していませんか?
ケイ
2013/02/07 00:07
アライグマさん おはようございます。
当地ではイヌノフグリよりフラサバソウの方が花期は遅いですが、そろそろ咲き出してきましたね。異様に増えて大群生しています。ハギクソウは環境さえ合えばどんどんと増えるようですが、自生地ではジリ貧状態です。
みかん
2013/02/07 08:12
ケイさん おはようございます。
タカトウダイも秋に茎葉が真っ赤に紅葉しますね。ハギクソウは花が咲かなかった株が紅葉するので、見事さが違います。同じトウダイグサ科ですから、同じような性質があるのかも知れません。でもトウダイグサなどは紅葉しないですから、やはり特殊な状態なのかも知れませんね。それにしても先人の観察眼の鋭さに脱帽する命名です。
みかん
2013/02/07 08:28
再度お邪魔します。
オオバナセンダングサ、平凡社の図鑑見ました。ずいぶん大きな花ですね。
コシロノセンダングサなら道端に沢山あるのですが、これが最近気になっています。
以前はコセンダングサが群生していて白い舌状花などほとんど見なかった場所で、時々歯っ欠けの白い花の個体を見かけるようになったと思っていたら、年々?白花が目立つようになり、それもこじんまりしているけれどちゃんとしたかわいい花です。これがコシロノセンダングサかと一応納得したのですが、場所によっては今までのコセンダングサと置き換わってしまったのでは?と思うぐらいです。
農道は除草剤や草刈りがあるのできちんと調べたわけではないのですが・・・・
元は同じなのでしょうね?
ケイ
2013/02/07 11:41
ケイさん 今晩は。
この仲間は霜には弱いのですが、最近の温暖化の影響で随分と分布を広げているようです。白い舌状花のあるものが、北へ北へと広がっています。まさに歯っ欠け、と呼ぶとピッタリのコシロノセンダングサににていて、もっと花びらのしっかりしたシロノセンダングサの他、キクザキセンダングサやオワリセンダングサ(仮称)など、新しいものがどんどん入ってきています。このグループは今後分類がややこしくなりそうです。
みかん
2013/02/07 18:16
ありがとうございます。
やはり温暖化の影響なのですね。
実際、ずいぶん様変わりしているように感じます。
植物はゆさぶりをかけたりしないで、ひそかに領土を広げてしまうんですね
ケイ
2013/02/07 21:48
みかんさんおはようございます〜♪

ハギクソウ・・・愛おしいです!!
野の花友と紅葉を見てみたいね!!
心残りはハギクソウ・・・なんちゃっていつも話してます。
(って、会ったときだけなんですが)

菜の花畑も寒さで震えてるわがエリア・・・
ニュースを聞く度に・・・ふわぁっと心温まります。

レンゲ畑と菜の花畑は生後半世紀以上軽く過ぎた今でも(爆)いつまでも懐かしい光景です〜♪♪

ヤブツバキがポッと赤い花を咲かせてるのもいいですね〜。
花びらが風に痛んでる・・・
多いです〜。
ぐーま
2013/02/08 05:54
ケイさん たびたびどうもです。
最近の新しい帰化植物の侵入は脅威を感じることがあります。日本に定着するかどうかは別として、空港や港周辺では常に新しい植物の発見があります。これも時代の流れなのでしょうね。
みかん
2013/02/08 09:44
ぐーまさん おはようございます。
今朝は当地も雪が舞いました。朝はうっすらと白かったのですが、今はもうすべて解けてしまいました。まだまだ今の季節はブルブルですが、それでも春の兆しは見えていますね。一雨ごとに春が近づいてくるのだと思います。
ヤブツバキは海岸近くで撮影しようとすると、今の季節は花びらに傷が付いているものが多く、なかなか綺麗なものに出会えませんね。
みかん
2013/02/08 09:58
おはようございます。
まだまだ花が少ない、なんて嘆いている場合じゃないですね。
こんなにもいろいろな花がもう咲き出しているんですね。
花が無いんじゃなくて、見る目がないということが良く分かりました。
ところで、各画面のトップのバナーはみかんさんの画像ですか?
職業柄当然ですよね、くだらん事聞いてすみません。
前々からちょっと気になっていたものですから。
イナ
2013/02/08 10:26
イナさん 今晩は。
せっかくいただいたコメントが白抜きでは読みにくいので、バナーを変えてみました。このようにここで使ってきた画像は、biglobeが用意した既製品です。自分の写真を使えるなら、もう少し季節や話題に合ったものを選べるのですが、現在では無理ですね。個人のホームページなら好きな画像を使うことができるのでしょうが、同様に中のレイアウトも自由はきくものの、一定のパターンに当てはめるだけなんですよ。
みかん
2013/02/08 17:47

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渥美半島花紀行 その2   菜の花畑 みかんの花日記/BIGLOBEウェブリブログ
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