みかんの花日記

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zoom RSS 土に返る花 ノコンギク   Aster microcephalus var. ovatus

<<   作成日時 : 2012/12/15 22:53   >>

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   植物の多くは春に芽生え、成長し、花を咲かせて実を結ぶ

   そして、役目を終えると、やがては枯れて土に返ってゆく。

   四季の違いがはっきりしている日本では

   このようなサイクルで命を紡ぐものが多い。

   12月という季節は、花の数は極端に少なくなり

   多くの植物が深い眠りにつく。

   花好きにとっては寂しい季節でもある。




   
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   実家の兄が緊急手術をしたので、お見舞いを兼ねて久しぶりに故郷を訪ねた。

   考えてみたら実に5年振りの里帰りだった。

   私の故郷は群馬県の猿ヶ京温泉である。

   国道17号線が新潟県へと抜ける三国峠の手前にある温泉地である。

   実家は小さな温泉宿をやっている。

   建物の周りは畑や山で、秋になればノコンギクがいっぱい咲く

   そんな環境にある。




   
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   当ブログを訪ねてくれる人のほとんどがノコンギクは知っていると思うが

   念のために、ノコンギクとはこんな花です。

   日本の野菊を代表する花と言っても過言ではないほど

   どこでも見ることができます。

   分布は北海道から九州まで

   広範囲に生育しています。




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   花は8月頃から咲き出しますが

   最盛期はやはり秋、9月から10月にかけてが最も多く咲いています。

   遅いところでは11月でも花はたくさん見られます。

   草刈りなどにあったものは、12月に咲いていることもあります。

   どこにでも咲いているので

   最も親しまれている野菊のひとつでしょう。




   
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   花は最盛期を過ぎると、上の画像のように、中心部分がやや赤くなってきます。

   これは受粉した花の種子が膨らんできた証拠です。

   やがて花びらは萎れてしまいますが

   種子についている冠毛がむくむくと伸びだしてきて

   やわらかい毛の玉となります。

   花が終わってしまうと、見る人も少なくなりますが

   たくさんの種子を風で飛ばすために、長い毛がついているのです。

   タンポポの綿毛と同じ原理なのですよ。




   
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   茎や葉が枯れても、ノコンギクはいつまでも野辺に立ち尽くしています。

   熟した種子を風に運んでもらうためです。

   タンポポの種子は風に乗ってかなり遠くまで運ばれますが

   ノコンギクはタンポポほどの長い距離は無理のようです。

   それでも子孫をより多く残すために、必死になって

   風に乗るチャンスを待っているのです。




   
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   しかし12月ともなれば、寒い地方は連日のように雪が降ります。

   今年のように大寒気団がやってくると

   健気に立ち尽くしていたノコンギクも雪の重みで倒されてしまいます。

   それでも晴れれば冠毛をふくらませて

   種子を飛ばそうとしています。

   ものの哀れを感じます。




   
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   雪が降り止んで、ピリピリとした寒い朝

   長靴を借りて、宿の周りを歩いてみました。

   あちこちでノコンギクが倒れていました。

   あわれ今年の秋もいぬめり、と言った風情ですが季節は冬

   やがて朽ちて

   土へと返ってゆくのです。




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   撮影は2012年12月13日 群馬県の猿ヶ京で

   花は2012年11月4日 愛知県の新城市で

   いずれもケイタイカメラでの撮影です。

   画像はクリックすると大きくなります。

   ノコンギクは多年草なので、種子から芽生えて花をつける実生株より

   昨年咲いた株の根元から芽をだして花を咲かせる栄養繁殖のものの方が

   圧倒的に多いですね。ですから毎年同じ場所で花が見られます。


   初めての方のコメント歓迎します。




   

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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
未だにσ(^_^)はノコンギクとヨメナの区別さえつきませぬ。
ψ(`∇´)ψ
アライグマ
2012/12/16 19:39
ノコンギクの最後を見ることが、あまりありませんでした。
雪の中でいるのに・・寒さを感じないのはどうしてでしょう??? 有難うございました。
ちごゆり嘉子
2012/12/16 20:41
アライグマさん 今晩は。
関東地方にはヨメナはごく少なく、カントウヨメナと呼ばれるものになりますね。慣れれば見分けは難しくないですよ。葉に触ってみてツルツルしていればカントウヨメナ。ザラザラしていればノコンギクです。ノコンギクは乾いた場所、カントウヨメナは水田などの湿った所にしか生えてきません。
みかん
2012/12/16 21:42
ちごゆり嘉子さん お久しぶりです。
花の最盛期は人目を引く野菊も、枯れてしまえば見る人はほとんどいなくなりますね。ですが、雪に押しつぶされながらも必死で種を飛ばそうとしている姿を見ると、なんだか執念のようなものを感じます。
みかん
2012/12/16 21:49
こちらでも冠毛がほとんどで、殺風景になってきましたが、
時折刈られたあとから必死で首をのばして咲いている花をみつけると、うれしくなります(^^)

お兄さま大丈夫でしょうか。。。
また温泉に出かけたくなりました。
shuku
2012/12/17 14:20
みかんさん、こんにちは。
先週この冬一番の冷え込みのとき
面の木へ行きました。
そこで、ミニミニ・モンスターといった
感じで、全身氷に包まれたノコンギク(多分)
を、見ました。
後で撮ろうと思っているうちに、日差しを浴びて
氷がなくなってしまいました・・・後の祭り。
(本当に一期一会でチャンスはそのときだけですね)
凍り付いても、なお綿毛を飛ばそうとしている
姿に感心しました。
イナ
2012/12/17 19:16
shukuさん 今晩は。
ご心配ありがとうございます。心筋梗塞で救急車で運ばれた、と聞いた時にはビックリしましたが、病院に到着すると同時に即手術、あっという間に退院もしていて、ピンピンしていました。新幹線の駅からの送迎は兄の車でしてもらい、何のために帰省したのか、といった感じでした。かかりつけのお医者さんが救急車の手配から手術の手配までしてくれたお陰で、すべてがとてもスムースに行ったようです。それにしても最近の医療は、心臓の手術でも随分簡単なんだな、と実感しました。
久しぶりに温泉を貸し切りで楽しんできました。また機会があれば皆で行きたいですね。
みかん
2012/12/17 21:49
イナさん 今晩は。
青空の中の輝くような霧氷、拝見しましたよ。面の木峠に雪の時季に行ったことがないので、雪の季節にも行ってみたいと思いました。タイミングが難しいのは霧氷も霜も同じですね。雪の降ることが珍しい地域では、なかなかチャンスはものにできないですね。
みかんの実家では、三国峠から常に風花が舞うような天候でした。用事が用事だっただけに、さすがにカメラは持参しませんでした。
みかん
2012/12/17 21:59
みかんさん こんばんは〜

暖かいはずの九州でも雪が降りました
雲仙では、来年の花芽も凍りついていました
でも四季折々に花や実、森や里山の移り変わりが見られるのって良いものですね
また来年会えることを願いつつ、今年の花にお別れです

お兄様は、無事手術も終わりお元気になられたのですね
身近な人が入院や手術と聞くと、自分も他人事では無いのかも・・・と思ってしまいます
父も年老いて最近では入退院の繰り返しに、何時までも元気でいて欲しいと願うばかりです
いっしい
2012/12/17 23:33
いっしいさん こんにちは。
いよいよ今年も押し迫ってきましたね。花の季節も終わり、しばらくは寂しい季節が続きますが、いっしいさんは鳥を見る楽しみがありますね。こちらにも結構冬鳥が渡ってきています。
風太さんもリハビリ頑張っているようですね。兄の場合は心筋梗塞を自覚していたせいもあり、バイバス手術も極めて順調に終わったようです。退院が早いのにビックリしました。私もあちこちに色々な不具合が出始めているので、気をつけないと、と思っています。
みかん
2012/12/18 12:09
お兄様、大事に至らず良かったですね。
みかんさんも忙しいので、帰郷もなかなか難しいですね。
やまそだち
2012/12/20 18:31
やまそだちさん 今晩は。
ご心配ありがとうございます。お見舞いに行ったこちらが拍子抜けするほど、すっかり元気になっていました。この頃はなかなか故郷に帰る機会も減って、気がついたら5年振りでした。
みかん
2012/12/20 21:40
お兄さまは、大変なことだったんですね〜!!
存じ上げなくて、ご無礼しました。
幸運にも早期手術で後遺症も無く、本当に良かったですね!!
私の恩師は、不幸にも、救急車で自宅の裏手の救急病院へぐるりと廻って到達する間に、息絶えました。
それまで病気一つしたことが無かったそうですが、「ほとんど苦しまずに逝ったから得な人」と奥さまが云っておられました。
みかんさんも、どうかご用心くださいね(●^o^●)
ノコンギク、降雪の地方の種子は、雪解けと共に流れてたどり着いたところで、新しいいのちをはぐくむんではないでしょうか?
椰子の実みたいに〜♪(笑)
リサ・ママ
2013/01/20 17:09
リサ・ママさん 今晩は。
お気遣いありがとうございます。兄は入院していた日にちも少なく、家に戻って早速に仕事をしていました。旅館経営と言うのは24時間働いているようなもので、気苦労も絶えないと思うので、はたから見ていても大変だな、と思います。よく頑張っているなぁ、とは思いますが、私なら絶対に選ばない職業ですね。あはは
よく相談の電話がかかってくるので、私はいつも愚痴の聞き役です。自分で選んだ職業ですからそれなりの楽しみもあるのでしょうけど、そろそろ引退したら、と勧めています。
みかん
2013/01/24 22:59

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