みかんの花日記

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zoom RSS 北海道花紀行 2    ミズバショウなど

<<   作成日時 : 2012/05/15 18:00   >>

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   ミズバショウも本州では人気のある山の花である。

   真っ白い苞に包まれて伸びだしてくる花は新鮮で、見るからに清々しい。

   尾瀬や鬼無里など、ミズバショウを売りにしている観光地も多い。

   だが、北海道では、ちょっと湿った雑木林の下には、どこにでも生えている。

   わざわざ見に出かける花ではない。




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   花は低地では4月の下旬から咲き出すが、最盛期は5月から6月にかけてである。

   高い山だと7月に入っても花を見ることができる。

   垂直分布の幅も広いのである。




   
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   レンタカーを借りて、この季節の北海道を走れば

   街中以外では、どこでも無造作にミズバショウが咲いているのである。

   車道のすぐ側の湿地で

   それこそ無数に咲いている。




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   あまり話題にならないが、ミズバショウにはとても良い香りがある。

   ほのかに漂う芳香である。

   甘いでもなく、さわやかでもなく、漂う香りの表現は難しいが

   ともかく、誰もが好感を持てる良い匂いである。

   今度花に出会った時は、是非とも匂いを嗅いでほしい。

   余談だが、北アメリカ西岸には苞の色が黄色いアメリカミズバショウが分布する。

   このアメリカミズバショウは何故だかイエロー・スカンク・キャベジと呼ばれている。

   カナダのブリティシュコロンビア州で、恐る恐るこの黄色いミズバショウの匂いを嗅いでみた。

   そしたら、何とも良い匂いなのである。

   同行した日本人全員に匂いを嗅いでもらった。

   そしたら全員がとてもよい匂い、と答えた。

   それなのにガイドのカナダ人は、何故か大袈裟に眉をひそめて見せた。

   いつだったかバンフのホテルのフロントで、この黄色いミズバショウが見たいと場所を尋ねると

   あんな臭いものが見たいのか、と、その時も眉をひそめられたのを思い出した。

   人種によって香りの感じ方は随分と違うようである。

   それにしてもあの芳香が、スカンクの一発の匂い、とは

   アメリカミズバショウに同情する。




   
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   ミズバショウは誰が撮っても絵になる花だと思う。

   植物の中には四苦八苦して撮影しても、なかなかその美しさや可憐さが表現できないものもあるが

   ミズハショウは誰がどう撮っても、それなりにサマになる。

   非常に撮りやすい花だと思う。

   コツをひとつだけ伝授するとすれば、それは鮮度のいい、咲いたばかりの花を探すことである。




   
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   ナニワズも良い匂いがする春の花の代表である。

   花の形を見ればわかるように、沈丁花の仲間である。

   Daphne (ジンチョウゲ属)は日本にこのナニワズをはじめ、オニシバリ、カラスシキミ、

   コショウノキなど4種ほどが自生するが、いずれも良い香りがする。

   ナニワズは地面を這っているような低木で、冬季は雪の下に埋もれてしまう。

   木の高さは大きくても50センチほどにしかならない。




   
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   能取湖のほとりで、ちょっとした群落に出会った。

   これだけ花が咲いていると、少し離れていても香りが漂ってくるので

   花の存在に気づくのである。

   ミズバショウに負けず劣らず、こちらも良い匂いである。

   花が終わってしまうと存在感の薄れる木だが、8月から9月になると

   ドキッとするほどの真っ赤な果実をつける。

   花がたくさん咲く割には、果実が実る率は低いが

   小さいにもかかわらず、この果実はよく目立つ。




   
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                   ナニワズの果実  2011年9月20日 北海道野幌森林公園で




   この木は特に実つきがいいが、普通はこれほどの果実が実ることは少なく、二つか三つの果実がついているのが

   標準的なものである。

   昨日は丸一日キタミフクジュソウの咲いている岬にいたので、今日は能取湖方面にドライブした。

   行く先々でフクジュソウやミズバショウが咲いている。

   右手には銀色に光る能取湖が、穏やかな表情を見せている。




   
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   4月の中旬を過ぎたとは言え、まだあちこちに残雪があり

   雪の融けた斜面には、アキタブキの大きなフキノトウがニョキニョキと出ている。

   残雪とフキノトウの組み合わせは格好の被写体である。

   どこにでもどっさりと出ているので、撮っても撮ってもきりがないが

   それでも撮りたくなる。




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   まだ残雪は高さ2メートルほどの厚さで、雪の壁を作っている。

   だが、雪が解けて湿っている場所には、あきれてしまうほどの量のフキノトウが顔を出している。

   どうです、雪の壁もスゴイけど、フキノトウの量も半端じゃないでしょ。

   こんな場所があちこちにあるのですよ。

   北海道の人は、フキの葉柄は山菜として食べるが、フキノトウはあまり食べないようである。




   
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   雪が解けた落葉樹林下は、昨年の落ち葉が雪の重みでペタッと地面に張り付いている。

   そんな湿った落ち葉を押し上げて

   春の花は伸びだしてくる。

   春の花は成長が早く、1日でかなり伸びる。

   3日も見ずにいたら、そこはあっという間に花畑になっている。




   
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   上の画像は花茎に開出毛が著しいオクノアズマイチゲと呼ばれるタイプのものだが

   最近は無毛のアズマイチゲと区別しない考え方が普通のようである。

   全体が大きくなる、などの違いもあるので

   私は区別すべきだと、今でも考えている。

   北海道には、このタイプのアズマイチゲしかない。




   
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   どこでも群生する。

   落ち葉の中からつぼみが持ち上がってくると、すぐに花を咲かせる。

   「3日見ぬ間の桜かな」という言葉があるが、桜の開花のように、数日で満開になる。

   雨に濡れるとうつむいてしまうが・・・・・。




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   北海道の花は群落となるものが多いが、その群落の規模が半端ではない。

   広い大きな台地が広がるせいでもないと思うが

   本州では見られないような、驚くような大群落となる。

   それも道路脇のなにげない場所に広がっていることが多い。

   北海道をあてもなくドライブしていると

   こんな場所に随所で出会う。

   まさに眼福。

   でっかいどう、北海道である。




   
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   画像はクリックすると2段階に大きくなります。

   大きな画面でも楽しんでくださいね。

   すべて携帯電話についているカメラで撮っているので、ややピントの甘い画像もありますがご容赦ください。

   撮影は2012年4月21日〜23日 北海道の常呂町周辺で

   明日からまた北海道に行ってきます。

   今度は道央を中心にお気に入りの場所のエゾエンゴサクの大群落を見に

   去年は雪が多すぎて、まだ1本も咲いていなかったのですが、さて今年はどうなるか

   せめて、エゾアオイスミレの大群落くらいは見たいなぁ。

   そんな訳でコメント返しは遅くなります。ご了承ください。

   




   




   

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コメント(20件)

内 容 ニックネーム/日時
今晩は▽-ω-▽
ミズバショウが4月21日〜23日に咲くとなると実がなるのは5月に入ってからかな。熊が冬眠から覚めて最初に下剤代わりに食べて散布してくれるなら、熊は5月頃まで冬眠中?何て事を考えながら見てました。
ナニワズは新潟で始めて見ましたが最初は黄色い沈丁花って何?って
家に帰ってから「ほーーナニワズちゅうのがあるんだ」となり数年後にその仲間のオニシバリが自宅近くに幾らでもあるのを知りましたとさ。
(o_ _)o 〜〜〜 でーー無知じゃーー
アズマイチゲの大群落一度は見て見たい。
アライグマ
2012/05/15 21:01
アライグマさん 今晩は。
5月はまだミズバショウの花の最盛期です。ヒグマがかじる果実期は8月の末頃からですね。今はまだ冬眠中です。冬眠明けのヒグマが下剤がわりにかじるのはミズバショウではなくザゼンソウの方です。私の友人のヒグマ研究者は、ミズバショウはかじった跡を見たことはあるけど、食べたかどうかは不明、と言ってます。
アズマイチゲは数箇所での撮影ですが、北海道はどこでもこのくらいの規模の群落が多いですね。
みかん
2012/05/15 21:49
本当に北海道はでっかいどう!!ですね
お花がすべて群落になるなんて羨ましくて、羨ましくて・・・・
ミズバショウが何処ででも見られるんですか〜
マイチゲ、ナニワズ、フキノトウなどの群落も、羨ましいです
九州とは、何もかもが違うのでビックリ〜です
みかんさんのお陰で北海道のお花が沢山見られました、ありがとうございます
いっしい
2012/05/15 23:21
そうだったのかーーーーー (o_ _)o 〜〜〜
今までズーッと熊さんの下剤の話を聞くと、その季節の差が気になっていたのであった。
ミズバショウ→ザゼンソウ
脳味噌アップデート完了 ヽ(´ー`)ノ
アライグマ
2012/05/15 23:30
いっしいさん 今晩は。
確かに北海道と九州はあまりにも違い過ぎますね。どちらにも良さがありますが、群落の規模でいうと断然北海道に軍配をあげざるをえません。それほどスゴイ群落になります。1度九州を飛び出して、是非とも北海道の大自然を満喫してください。でっかいどうは眼から鱗、確実ですよ。
みかん
2012/05/16 00:04
ナニワズ、フキノトウ、アズマイチゲ等々
スッゴイネー!としか言い様がありません。
今日のうちにこのブログを見られて本当に良かった!!

北総にもアズマイチゲはありますがとても貴重、ひっそりと咲きます。マントを広げたような格好でちょっと上を向いて咲く姿は同じですが、北海道のは元気がありますね。
ケイ
2012/05/16 00:12
アライグマさん たびたびどうも。
そうだったのですよーーーーー。あの悪臭のあるザゼンソウが好みのようです。ちなみにフキノトウは食べないけれど、フキノトウを掘って、脇から伸びだしてくる小さな葉は好んで食べるようです。奴さんなかなかグルメです。
みかん
2012/05/16 00:13
ケイさん 今晩は。
スッゴイでしょう。北海道ではこれが普通ですけれど。アズマイチゲは関東地方のものよりかなりごっついです。全体が大きいので、実物を見ると皆ビックリしますね。群落の規模は半端ではありません。
みかん
2012/05/16 00:20
アズマイチゲの群落,その場所に身を置いてみたいものです。
一度時間を作って,ゆっくり,じっくり,春の北海道をドライブしたいなぁ。

そうそう,アキタブキの葉の茎しか食べないんですよね。北海道,東北北部は。
はるこ
2012/05/16 09:13
ヤァ、ヤァ、又もや、めっちゃイイモノを見させていただきました!!
どうもありがとうございます!!
ところで私、記事の写真を拝見してると、
最初から順番に、だんだん開いた口が大きくなってきて、
オクノアズマイチゲの開花のさまを眼にした時には、
まるで大口開けて絶叫しかねない感じになっちゃいました!!(笑)
この大群落を、もしも自分のこの眼で見られたら、最高ですよね〜♪
あ〜私、なんとかウチの相方(=アッシー)が定年までは生き延びて、共に北海道へ!!!アハハ(爆)
☆アキタブキは、ドッサリ採って帰っていろいろお料理しましょう〜♪
余ったら、刻んで冷凍!!お味噌汁の具に〜☆
私も、地元のフキノトウの茎や額は、お味噌汁の具に、よく合いまーす(笑)
私はあまり嗅覚が鋭くはないけど、ミズバショウやナニワズのいい香りとは、
どんな香りだろうと想像を巡らせて、愉しんでおりまーす
いや〜!!ここからは妄想の森・・・・・
リサ・ママ
2012/05/16 16:42
ミズバショウ、ナニワズ、フキノトウ、アズマイチゲと、今回はてんこ盛りですね!
前に、岩手県の旧沢内村を訪れたことがありますが、田んぼの水路などで、当たり前のようにミズバショウが咲いているのを見て、びっくりしたのを覚えています。北海道では、それ以上に普通に、しかも、スケールも大きく咲いているのでしょうねぇ。いいなあ。
フキノトウ、アズマイチゲの大群落の写真も、あきれてしまいます。なんか、動き出しそう(^_^)
すばらしい写真をありがとうございました!
ほととぎ
2012/05/17 08:03
東北育ちの夫は「あんな臭いもののどこがいい!」とミズバショウの事を言います。家の前にいくらでもあったとか。半世紀も前の子どもの記憶はアテにならないと思っていますが。
今の北海道は夢のようなお花畑・・・夏の山に行くことだけを考えていましたが、来年の今頃行きたいですね。
みえ
2012/05/17 12:57
 こちらでは ミズバショウの自生がないので
いつも、植栽を見て楽しんでいます。
風太
2012/05/19 17:05
みかんさん、おはようございます。

でっかいどうの春の気配を清廉なミズバショウとアズマイチゲ、そして華やかさも感じるナニワズやフクジュソウに感じました。
ひやっとする空気感の中に身を置いた気がします。

このところわけありで、あまり出かけることがままならず、ひと時ストレスの解消をさせてもらいました。
忙しいご様子、お体に気をつけてくださいませ。
さなえ(花の庵)
2012/05/20 05:51
はるこさん こんにちは。
北海道から帰ってきました。今回も素晴らしい旅でした。次回にその一部分を紹介します。北海道はいつ訪れても収穫の多いところです。春先のドライブは快適ですよ。是非1度訪ねてください。
今回もあちこちのホテルのバイキングでフキの葉柄の煮物が出ました。フキは大好きなので、毎日のように食べていました。フキノトウの天ぷらも旨いのですが、何故か地元の人は食べないようですね。なんでだろう?
みかん
2012/05/20 13:48
リサ・ママさん こんにちは。
コメント返しが遅くなりました。今回も道央から道北にかけて移動したため、連日ミズバショウとヤチブキの世界でした。まだまだ残雪が多くて、一番の目的だった青空色の絨毯は、またも幻に終わってしまいました。エゾエンゴサクの群落はあちこちに在ったのですが、とんでもない群落はあと数週間後の感じでした。でも色々な花を楽しんできました。
みかん
2012/05/20 13:56
ほととぎさん こんにちは。
岩手県の沢内村、大好きな所です。常宿にしているお気に入りの温泉があり、過去5年間くらい毎年春先に行っていました。ミズバショウやカタクリが掃いて捨てるほどどっさりで、今頃だとオオバキスミレが田んぼの土手などでまっ黄色になってます。
今回の北海道も毎日、毎日、ミズバショウでした。あはは。それを想定して長靴を持って行ったのが大正解でした。
みかん
2012/05/20 14:03
みえさん こんにちは。
ご主人の言われることもわかる気がします。ミズバショウの香りについては、日本人でも嫌な匂いだと感じる人もいるようです。私は良い匂い派なのですが、意見がわかれるところですね。
今回の北海道の旅も連日ミズバショウ三昧でした。毎日のように何枚も写しているのに、一向に飽きがこないのも不思議です。やはり絵になりやすい為でしょうね。
みかん
2012/05/20 14:11
風太さん こんにちは。
亡くなったわが親父は結構花が好きで、田んぼの水路にミズバショウを植えていました。尾瀬などのものと比べると花は小さいものの、毎年花を咲かせていました。今その場所は兄のやってる旅館の駐車場になっています。花には全く興味のない兄ですからね。ミズバショウの名前くらいは知っていると思うけど。あはは
みかん
2012/05/20 14:19
さなえさん こんにちは。
出かけられないのはストレスになりますね。せめて畑や花壇でストレス発散してくださいね。家にいる時は毎日たまゆら拝見しています。今年はカザグルマの花つきが良いようですね。畑の野菜は順調に育っていますか。みかんは大きめの○○唐辛子(正しい名前を忘れた)成願寺シシトウだったかな、あの京野菜の味が忘れられません。今年も期待しています。今からおねだりです。すみません(ペコリ)。我が家では今年も鉢植えのゴーヤの本葉が出てきました。
みかん
2012/05/20 14:30

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