みかんの花日記

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zoom RSS 北海道花紀行 1  キタミフクジュソウなど

<<   作成日時 : 2012/05/13 11:16   >>

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   北海道にキタミフクジュソウを見に行ってきた。

   このフクジュソウは北海道の道東から道北だけに分布している。

   北海道だけで見られる固有のフクジュソウである。

   北海道にはただのフクジュソウもゴチャゴチャあって

   ちょっと見分けは難しいのだが、生える場所が決まっている。

   キタミフクジュソウは海辺の崖や川の縁などの草原に生え

   決してフクジュソウのように雑木林の下などには生えない。

   オオイタドリが雪に押しつぶされて枯れているような

   そんな海崖だけに生えている。

   言わばいつも海を眺めて暮らしているフクジュソウなのである。




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   特徴はフクジュソウのように枝分かれせず、ひとつの茎には、たったひとつの花しか咲かないこと。

   つまり1茎1花なのである。

   そして伸びだしてきた葉には、白く光って見えるほど、おびただしい量の毛が生えている。

   オホーツク海からの寒風に身を守るためか、極めて毛深いのである。

   花はどちらかというと、やや小輪。

   葉はより縮れている感じがする。

   葉が少し伸びてきた下の画像でその雰囲気がわかるだろうか。




   
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   一方、ただのフクジュソウは、北海道ならどこに行ってもぐちゃぐちゃと生えている。

   同行した友人が、有難味がなくなる、とこぼしたほど、行く先々がフクジュソウだらけだった。

   この友人とは、3月に三重県の藤原岳にフクジュソウを撮りに行ったばかりだった。

   網走湖畔の宿に連泊したのだが、ホテルの庭とも呼べるような目の前の雑木林にわさわさ

   線路の土手にもワサワサ、車で走っている雑木林の下もフクジュソウだらけ

   ともかく、どこに行ってもフクジュソウが咲いているのである。




   
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   雪が解ければ、先ずフクジュソウが咲き出すので、陽あたりの良い場所では

   すでにかなり葉が茂っているが、残雪のある場所では、やっと顔を出したばかり

   フクジュソウなら選り取りみどり、どんなステージでも写すことができる。

   それにしてもこれだけあると、贅沢だが

   やはり食傷気味になる。




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   勘のいい人ならすでにお気づきのことと思うが、フクジュソウの画像はすべて

   落葉樹林の下である。

   スプリング・エフェメラルのひとつでもあるフクジュソウは、日がさんさんと降りそそぐ春の樹林下で

   太陽の光りをいっぱいに浴びて花を咲かせ

   上部の木々の葉が青々と茂る頃には、すでに実を結び、地上部からは姿を消してしまう。

   キタミフクジュソウもそうだが、春の数ヶ月だけを精一杯生きて

   融けるように消えてゆくのである。




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   だからこそ、光満ちて爛漫に咲く最高のステージで撮ってあげたいと思うのである。

   上の画像、左がフクジュソウ、右がキタミフクジュソウである。

   微妙な色の違いがわかるだろうか。

   フクジュソウは赤味の強い黄色であるのに対して

   キタミフクジュソウはすっきりとしたレモンイエローなのである。

   こんなところにも両種の違いはある。




   
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   キタミフクジュソウもフクジュソウも春一番の花だが

   それらが咲き出す頃には、他の花たちもぽつぽつと咲き出す。

   キタミフクジュソウが咲く海崖にはアキタブキの大きなフキノトウも沢山咲いていた。

   中には群生して咲いている場所もあった。




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   やっと芽吹きはじめたばかりの草原には、キバナノアマナも咲いていた。

   まだ大部分が枯れ草色なのだが、所々に白っぽい葉を広げて

   太陽の顔色を伺うように咲いている。

   日が翳ればまたたくうちに花を閉じて、花が咲いていたことが信じられないようになる。

   この花も太陽とともにある花と言って良い存在である。




   
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   私が最も北海道に春が来た、と感じるのは、この花、エゾエンゴサクである。

   本州のものとは明らかに違う花の色

   青空のような澄んだブルー

   しかも花や葉などの全体がかなり大きく、ごっついのだが

   そんなことを微塵も感じさせない可愛さ

    いちめんに咲くとブルーの絨毯のようで、ともかく見事な景観となるのである。




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   あちらの花、こちらの花と、まるでミツバチのように花から花へ動き回って

   あっという間に1日が終わる。

   宿に帰り着く頃には、すでに夕陽が傾きはじめる

   明日の晴天を約束するような夕陽を宿の窓から眺めて

   心満ち足りた1日に満足する。

   明日はどんな花に会えるだろうか。

   その 2 につづく。




   
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   撮影は2012年4月21日〜23日 北海道網走市周辺で

   撮影はすべて携帯電話についているカメラで撮っています。

   クリックすると画像は大きくなります。




   

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コメント(21件)

内 容 ニックネーム/日時
みかんさん、こんにちは。

まったくの自生のフクジュソウと言うものに
まだ出会ったことが無い私としては、うらやましい
限りです。

北海道の人に言わせれば、「フクジュソウなんて
草だよ」なんてせりふが聞こえてきそうですね。
・・・ダイモンジソウでそんな風に言われたこと
があります。
イナ
2012/05/13 18:45
イナさん 今晩は。
フクジュソウは一応絶滅危惧植物なのですが、北海道の友人のカメラマンが、環境省の絶滅危惧植物を決める時に、北海道には多すぎて指定ははなはだ疑問、と言った言葉が納得できるほど、ほんとにどこに行ってもどっさりとあるのです。ただ観光シーズンの前ですから、あまり知られていないのでしょうね。
みかん
2012/05/13 22:31
こんばんは。
海の見える崖にフクジュソウの黄色い花とは!
目からウロコが落ちるような、新鮮な驚きでキタミフクジュソウの写真を楽しみました。
北海道では、フクジュソウもそこら中で生育するんですね。
北国へ行くと、ミズバショウやカタクリなんかも、どこででも見れることを思い出しました。
ありがたみが薄れるという感覚、よくわかる気がします・・・(^^ゞ
nekoppana
2012/05/13 23:10
落葉樹林下のフクジュソウ(とフキ)の群落,素敵です。
千葉(我が家の周辺)だと,落葉樹林の春真っ盛り時は,這い回るツタウルシが…。
(比較にならないことを書いてしまいました!)

寒い地域の落葉樹林は,とても好きな環境です。
春先以外の季節も楽しませてくれそう。
はるこ
2012/05/13 23:14
 エゾエンゴサクのブルー素敵です。こんなにも
花がびっしりつくんですね。 いつかは北海道。
風太
2012/05/13 23:26
みかんさん、こんばんは。
鉢物のフクジュソウ以外、見た事がなかった私は、
今年、牧野植物園の入口近くのアプローチに点々と輝いてる黄色い花の、
とても生き生きしたようすに感激し、
花の名札を探したら、『フクジュソウ』とあり、ちょっと意外でした。
それまで鉢物のフクジュソウを、チャーミングな花と感じたことはなかったからです。
そして、みかんさんのお言葉の『キタミフクジュソウ』をジッとみると、
「なるほど、こっちが1枚ウワテかっ!!」と、つくづく感心してしまいます(笑)
ぜひ、実際にナマで見たいものですが、何しろ私は寒さには弱くて、まるで行く自信がありません。
みかんさんの素敵なフクジュソウの花を眺めて、こころを満たしたいと思います(笑)
それにしても、見事なアキタブキのフキノトウ!!
こっちも、お箸とぐい飲み持って、お相伴できたら素敵!!
今夜のユメに、見させていただけるかも・・・・

リサ・ママ
2012/05/13 23:30
nekoppanaさん 今晩は。
キタミフクジュソウが咲くのは、こういった海辺の崖だけです。この場所には9年振りに訪れましたが、以前より個体数が減っていると感じました。運が良ければ押し寄せる流氷の海と一緒に撮影できるのですが、そんなチャンスは温暖化の今では無理かも知れません。
みかん
2012/05/14 00:44
はるこさん 今晩は。
今の季節の樹林下は見通しが良いのですが、6月をすぎると猛烈な藪となって立ち入るのは困難になります。夏に同じ場所を訪ねると、ほんとにここにフクジュソウが咲いていたのだろうか、と疑問に思えるほどの藪になります。熊が潜んでいてもわからないようなブッシュへと変貌します。
みかん
2012/05/14 00:51
風太さん 今晩は。
北海道のエゾエンゴサクは特別ですよ。これからの季節が本当の最盛期です。来週またみかんは北海道に行きますが、目的はエゾエンゴサクの絨毯です。お気に入りの場所が何箇所かあるのです。いつでも案内しますよ。
みかん
2012/05/14 00:56
リサ・ママさん 今晩は。
実は携帯で最も多くの枚数を撮ったのはアキタブキのフキノトウでした。もともとフキノトウが大好き、ということもありますが、残雪とフキノトウ、絵になる場所が多すぎるのです。いい画像は何故かしまってあります。いつかどっさりとお見せしますが、あはは
帰りの日にはフキノトウ採ってきましたよ。帰ったその日はフキノトウの天ぷらでした。本州のフキノトウと違って、雪の下から出たばかりのフキノトウは、何故か苦味が少ないのです。光合成を行なう前の黄色いフキノトウが特に美味しいのですよ。
みかん
2012/05/14 01:06
北海道の春は、ちがいますね。
北海道には、学生時代に夏に1回、その後冬に数回(仕事で)訪れただけです。
一度、いや、春、夏、秋、それぞれの季節ごとに、訪れてみたいものです。
定年になったら、そんな余裕もできるかな?

日本のフクジュソウは、最近、4種類に分けられたんでしたっけ?
写真で見る限り、キタミと普通のフクジュソウとは見分けが難しそうですが、現地に行ってみれば、すぐにそれとわかるものでしょうか?
ほととぎ
2012/05/14 23:09
ほととぎさん 今晩は。
慣れないとキタミとフクジュソウの区別は難しいと思います。ただ生える環境は全く異なっているので、生えている環境で区別するのがわかりやすいかも知れません。特に開花初期の葉が出ていない状態では、見分けるのはかなり難しいと思います。
みかん
2012/05/14 23:27
今朝は雨です〜。

キタミフクジュソウとは…・またまた初めて聞く花の名前です〜。
葉っぱを見て違いがわかりました。
花色はスッキリしたレモンイエロー!!
でもはが出てない特別が出来ない〜。

_¢(∇≦ヘ)メモメモ

オホーツクの崖っぷちに咲いてるなんて
見るチャンスにはほど遠いけど
名前を知っただけでもわくわくです。

エゾエンゴサクの空色〜。
これが絨毯のように敷き詰められて咲いてる様…・
想像しただけでもすごいです!!
昨日から何度も画像を見てはため息ですε('∞'*)フゥー
ぐーま
2012/05/15 05:49
スミマセン…
誤変換がありました〜。
>でもはが出てない特別が出来ない〜

でも葉が出てないと区別が出来ない・・・でした。
ぐーま
2012/05/15 05:51
ぐーまさん おはようございます。
いつも早起きですね。おっしゃるように葉が出ていない段階では、フクジュソウと区別するのはかなり難しいですね。誤変換は想像たくましくして読みますから、意味はすぐにわかりましたよ。あはは
ブログネタが溜る一方なので、やや時期遅れの感がありますが、花紀行という形でひと通り見せようかと、苦肉の策です。
みかん
2012/05/15 06:44
みかんさん、おはようございます。
今年3月、ミチノクフクジュソウを求め信州南部まで遠征しました。
こうなってくると、どうしても会ってみたくなるのがキタミフクジュソウです。
フクジュソウの識別は(も),いまひとつ自信がないのですが、キタミの場合は生育環境や葉に密集する毛、花色など特徴があるようですね!私でも分かるでしょうか…^^;
今月末に北海道に行く予定ですが、4月の北海道もいいですね〜
またしても課題が増えました^^;
fu-co
2012/05/15 09:02
fu-coさん おはようございます。
キタミフクジュソウはミチノクフクジュソウほど簡単ではありませんが、fu-coさんなら、多分大丈夫と思います。ただ分布が限られていて、どこにでもあるものではありません。
私の経験を話すと、まだキタミフクジュソウを見たことがなかった時に、1茎1花、葉裏におびただしい毛、と特徴だけを頼りに道東に探しに行きましたが、その時撮影したものは、多毛型のフクジュソウだと専門家の西川先生に指摘されました。先生が精査された分布図をいただいて、翌年はじめてキタミフクジュソウと対面することができました。
私も明日からまた北海道に出かけます。今回は道央と小樽、札幌周辺です。
みかん
2012/05/15 09:19
>あちらの花、こちらの花と、まるでミツバチのように花から花へ動き回って、あっという間に一日が・・・
なんて素敵で、贅沢な一日でしょう! 幸せな気持ち、お裾分けさせていただきました。
「北海道の鹿さん、どうぞ解毒能力を獲得しないでくださいね」と願うばかりです。

切り取られた雑木林の風景は、ひんやりとした空気が感じられます。
後ろに熊の気配が・・・なんて事は無かったのでしょうね?
崖のキタミフクジュソウ、けなげでこんな風景を見たら人生観変りそうです。
ケイ
2012/05/15 16:35
ケイさん 今晩は。
天気さえ良ければ4月の北海道は快適ですよ。半袖でも良いくらいです。まだ咲いている花の種類がそれほど多くないですから、余裕を持って撮影できます。ただエゾシカの食害は深刻で、海岸近くの笹の葉まで綺麗に食べられています。それだけ冬はエサがないのでしょうね。
キタミフクジュソウを撮影に、この岬には4回来ています。個体数が減少気味なのが気になっています。
みかん
2012/05/15 21:28
みかんさん こんばんは〜

キタミフクジュソウ、初めて見るお花です
海辺が好きな福寿草があるなんて、ビックリです
微妙な色の違い、良く分かります
携帯の画像なんですか?今の携帯は本当に画質も色も綺麗なんですね
あまり携帯で採ることが無いので、ビックリです
それにしても、北海道では何処ででも福寿草が見られるのは、羨ましいです
私は毎年遠くの山に見に出かけているので・・・・
いっしい
2012/05/15 23:08
いっしいさん 今晩は。
フクジュソウを遠くまで見に出かけるのは愛知県でも同じです。でもフクジュソウが身近にたくさんある場所に住んでいる人たちは、あまり有難味がないのでしょうね。地方によっては『犬の糞っ花』なんて可哀そうな名前で呼ばれています。それほどどこにでも咲いているからなのですが、北海道もフクジュソウに関しては同じかも知れません。
みかん
2012/05/15 23:52

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