みかんの花日記

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zoom RSS 野の花であい旅  赤目四十八滝の猫の目草たち

<<   作成日時 : 2012/04/06 23:30   >>

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   今年も朝日カルチャー教室の「野の花であい旅」がスタートした。

   例年よりかなり春が遅れている今年

   赤目の里は4月に入ったというのに、まだ梅の花が満開だった。

   開花の早いネコノメソウたちが、今回の観察のメインであるが

   はたして咲いているだろうか。




   
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   四十八滝の入り口となるのは、日本サンショウウオセンターである。

   駐車場でバスを降りて、入り口までのわずかな間に、すでに何種類かの花々が見られた。

   目的の猫の目草の仲間では、最初に登場したのが上の画像のヤマネコノメソウである。

   かなり寒い季節から咲き出し、北海道から九州までと分布も広い

   最も普通に見られる猫の目草のひとつである。

   名前に山と付いているが、山よりもむしろ里近くに多い猫の目草である。




   
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   オオサンショウウオというのは、国の特別天然記念物に指定されている両生類である。

   山間の清流に棲む。

   この赤目四十八滝にはオオサンショウウオが棲んでいるのである。

   上のオオサンショウウオは、怪我のためにセンターで保護しているものである。

   散策路は整備されて、沢に沿って遊歩道がつけられている。

   水辺の湿り気のある苔むした場所が大好きな猫の目草たちが

   次々に現れる。




   
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   タチネコノメソウは繊細な花である。

   茎は細くひょろっとしている。

   ツルネコノメソウにもよく似ているが、タチネコノメソウはストロン(匍匐枝) を出さないのが特徴。

   上の画像が群れている状態。下の画像は1株のアップ

   今が花盛りの状態である。




   
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   猫の目草の中でも、今回の目玉はハナネコノメとコガネネコノメソウである。

   地味で目立たない花が多い猫の目草の中では

   ハナネコノメもコガネネコノメソウも、最盛期にはかなり目立ち

   誰が見ても花らしい形をしている。




   
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   ハナネコノメは白い4枚の花びらの中から、真っ赤なオシベが顔を出す。

   とても小さいので何とも可愛らしく、最近では猫の目草の中では

   スターのような存在である。

   東京近郊の高尾山では、最近はこの花目当ての野草愛好家が

   列をなして、花を撮影するのに順番待ちをするほどになっている。




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   例年だと真っ白に咲いているのだが、今年は春がかなり遅れている。

   咲いている花もあったが、最盛期はこれから

   あと1週間後くらいが見頃だろうか。

   大部分は上の画像のようなつぼみだった。




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   ニッコウネコノメ(上左画像)もまだ固いつぼみが多かった。

   赤黒い葯の色や苞葉の黄色や、根生葉がないことなどを確認しないと

   しっかりと同定できないのだが、つぼみのうちはなかなか確認するのが難しい。

   今回の目玉のひとつでもあるコガネネコノメソウ(上右画像)にいたっては

   やっと開きはじめたばかりで、しかもたった1箇所でしか花を確認できなかった。

   季節が進めば、遠くからでも黄金色が目立ち、誰の目にも止まるだろう。

   四角い箱の中に収まったような花は、なかなかユーモラスでもある。

   上の画像ではコガネネコノメソウの様子がよくわからない。最盛期の花の様子はこちらをどうぞ。


   48986288.at.webry.info/200903/article_5.html


   黄色い花がいっせいに開くと、川の対岸に咲いていてもよく目立つ。

   赤目四十八滝では、これからがコガネネコノメソウの最盛期になる。

   この日出会った猫の目草は、全部で6種類だった。

   ヤマネコノメソウ

   タチネコノメソウ

   ハナネコノメ

   コガネネコノメソウ

   ニッコウネコノメ

   ヨゴレネコノメ




   
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                                    不動滝


   赤目四十八滝は「日本の滝百選」にも選ばれている観光名所でもある。

   多くの観光客は滝を見るためにこの地を訪れる。

   名前が付けられている滝が22個もある。

   川底まで透き通って見える澄んだ水と、数々の名爆がかかる渓谷が

   ここの何よりの売りなのである。

   代表的な滝と、渓谷の風景の、ほんのさわりをお目にかけよう。




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                        布曳滝は落差30メートル、白い布を垂らしたような優美な滝。



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    大岩を挟んで、左右に流れ落ちる荷担滝 (にないだき) は、赤目四十八滝を代表する滝のひとつ。




   
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                        よくぞ名付けたり、そのものズバリの雛段滝。




   猫の目草の観察が今回の主な目的だが、「野の花であい旅」では、そこに咲いている花すべてに目を向ける。

   次回  その2 につづく。 








   撮影は2012年4月4日  三重県の赤目四十八滝で。

   撮影はすべて携帯電話についているカメラで撮っています。

   クリックすると大きくなります。大きな画面でもどうぞ。

   このブログは参加者の復習の意味も込めて作っています。


   明日からしばらくギリシャに出かけます。

   エーゲ海に浮かぶクレタ島をメインに

   世界でいちばん小さいチューリップを探しに行ってきます。

   コメント返しが遅くなります。ご了承ください。       

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コメント(18件)

内 容 ニックネーム/日時
赤目四十八滝へ行ったんだーーーー
σ(^_^)が行った時は未だ植物にそれ程興味が行かなかった頃で惜しいことをしたと思っている。
この画像の時期だとσ(^_^)にはニッコウネコノメとヨゴレネコノメの区別がつかないのが判りました。
ツルネコノメも湯檜曽川辺りで出会っているはずなんだけど矢張りその頃は興味が・・・・
今なら・・・・介護で行かれない(゚◇゚)☆\バキ
アライグマ
2012/04/07 00:06
みかんさん行ってらっしゃいませ〜。

当日カメラを忘れて行くなんて…アホな私でした。
しかし〜、昨日(4/7)やっぱり納得できなくって(爆)
特急電車で行って来ましたよ〜。

なぜなら私も10日から旅に出るので記憶に新しい
コガネネコノメソウを撮っておきたかったんです〜。

一人でじっくり・・・しかも赤目口駅からバスがなかったので
歩いて赤め街道を歩いて滝口まで行って〜。

今年の講座…初っぱなからサプライズの花たちに会えて
ラッキーなスタートでした。

ツチグリの場所がわからなくて…・
ザンネンでしたが〜。

それでは。ことしもヨロシクお願いします〜。
ぐーま
2012/04/08 05:18
今晩は。
赤目四十八滝へお越しだったんですね。
奈良から近いので・・ハイキングはつい赤目四十八滝・・と
案に1度は出ます。(笑)
まだ寒かったのではありませんか。
写真を拝見してネコノメソウの種類驚いています。
詳しいのですね。
ハナネコノメソウ・・いつもなんて可愛いのだろう!
そんな思いで拝見しています。
やろい
2012/04/08 19:34
みかんさん、こんばんは。
赤目にいらしたのですね。(^^)
県内なのに観光地と言う事で敬遠しがちでしたが、ネコノメソウの宝庫なのですね。
チャンスがあれば友達を誘って公共機関を使って行って見ます。(^^)

花散策がままならずストレスで落ち込んでいて書き込みも出来ないでいました。(^^;)
アザミの歌
2012/04/08 22:00
いつもなら何気なく見てしまうネコノメソウ達。少し出遅れていて真っ白い群落を見れずに残念でしたが、それでもかわいい花達を必死に見つけながらの渓道は童心に還って楽しい一日を過ごしました。拡大鏡で見たハナネコノメソウの美しいのに思わず声をあげていました。又、最後に出会ったコガネネコノメソウの芍薬の花を限りなく縮小したような形にどうしてもピントを合わせたくて頑張ったけれど・・。難しいです。こうやって帰ってから先生の解説付き写真を見れるのは、とても嬉しいことです。ありがとうございました。
koniku(受講生)
2012/04/10 14:02
みかんさん、今晩は。
ネコノメソウの仲間をいろいろ見せていただき有難うございます。ネコノメソウ属の写真はこんな風に撮るのが良いのだと勉強になりました。個人的には、オオサンショウウオの次にあるタチネコノメソウの写真が一番好きです。水にぬれた苔(?)の背景がタチネコノメソウを引き立てていると思いました。
最初のハナネコノメは、ずいぶん毛深いし、萼裂片の先も尖っているように思いますけど、シロバナネコノメソウとは違うのですよね? 私はシロバナネコノメソウは見たこと無いのですけど、高尾山のハナネコノメとは雰囲気が違うなという感想です。
Iris
2012/04/12 23:27
アラテグマさん こんにちは。
無事に帰国しました。ギリシアの旅はいずれ。
ニッコウネコノメに限らず、花が咲いていないとネコノメソウはまぎらわしいものが多いですね。最近になって発表されたトウノウネコノメとヤマシロネコノメなんかは、花が咲いていてもその特徴を良く知っていないと紛らわしいです。だからこそ面白いとも言えますが。
みかん
2012/04/16 17:00
ぐーまさん こんにちは。
他の方ならともかく、ぐーまさんがカメラを忘れたと聞いて、びっくりというより笑ってしまいました。でも大丈夫、私の先輩のカメラマンで取材に出かけたのにカメラを忘れたという、豪の者もいますからね。あはは
それにしても立て続けに出かけるとは、もっと花の最盛期に行けば良いのに、と思ったら10日から予定があったのですね。旅の成果はどうでしたか。ツチグリの画像は次回に出しますね。
みかん
2012/04/16 17:39
やろいさん 今晩は。
赤目四十八滝は手頃なハイキングコースだと思います。渓谷の美しさを充分堪能できますね。これからの新緑の季節は、輝くような若葉が鮮やかになりますね。花の種類もぐんと増えますよ。いつ出かけても水の美しさに感嘆します。
みかん
2012/04/16 18:07
アザミの歌さん 今晩は。
いよいよ花の多い季節の到来ですね。天気が良ければ自宅の周りでも多くの花を楽しめます。ストレスを溜めずに発散させてくださいね。土日を避ければ、赤目も充分静かな散策が楽しめると思います。これからは花の種類もぐんと増えるはずです。是非ともお出かけください。
みかん
2012/04/16 18:22
konikuさん 今晩は。
ネコノメソウの類はみんな花が小さいですが、ルーペで拡大してみると、とても可愛いことに気がつきます。種類も多いので春先には良い観察対象になります。たくさんの目があると、小さな花でも誰かが気がつき、楽しいですね。観察会の素晴らしいところだと思います。今年も1年じっくりと楽しみましょう。
よろしくお願いいたします。
みかん
2012/04/16 23:23
Irisさん 今晩は。
三重県の赤目四十八滝はちょうどシロバナネコノメとハナネコノメの分布が入れ替わるあたりに位置するためでしょうか、顔つきはシロバナネコノメに近いし、花茎の毛も多めですね。ですがこれはハナネコノメなのですよ。
典型的なシロバナネコノメは花茎にもじゃもじゃと真っ白な毛が生えます。何よりの違いは葉の鋸歯なのです。ハナネコノメの鋸歯は5〜6個なのですが、シロバナネコノメは6〜9個と多いのが特徴です。私の著書「春の野草」には両方を並べて違いが良くわかる写真を載せています。
人気のあるハナネコノメも地方によっては葯の色が黄色やオレンジ色だったり
、顔つきもやや異なりますね。人間でも丸顔の人もいれば、面長の人もいるように微妙に違います。より多く広範囲に見ることも大切なことです。
みかん
2012/04/17 00:19
みかんさん、おかえりなさいませ。
赤目四十八滝はシダもおもしろいよ、
と伊賀上野出身の友人から聞かされていて
行ってみたいフィールドのひとつです。

赤目あたりはハナネコノメとシロバナネコノメの入れ替わる場所になるのですか。
ほんと ハーフのような顔してますね(^^)
間違えそうでした;
shuku
2012/04/17 20:28
みかんさん、お帰りになって早々にお答えいただきありがとうございます。
シロバナネコノメとハナネコノメの違いや、分布が入れ替わる辺りというお話、興味深くうかがいました。葉の鋸歯の数も今度見た時は注目してみます。たしかに、生育環境が変われば、顔つきだって変わりますよね。食べる植物だったら、味だって・・・。
ギリシャのお話、楽しみにしています。
Iris
2012/04/18 07:02
shukuさん こんにちは。
無事に帰国しました。家に帰ったらどっと仕事が溜っていて、いよいよ尻に火がついた感じです。あはは
そうでなくとも4月5月は植物写真家は最も忙しい月なのに、撮影以外の野暮用が山積、泣きたい気分です。とほほ
週末からは北海道です。今日明日頑張らなくっちゃ。
みかん
2012/04/19 15:37
Irisさん こんにちは。
4月は超多忙の月です。ギリシアの写真の整理はだいぶ後になりそうです。21日から北海道、戻ってすぐに九州です。少し時間が出来るのはゴールデンウィークの頃かな?ブログ用のネタは山ほど仕入れてきましたが、はたしていくつ披露できるやら、世界でいちばん小さいチューリップの原種が撮影できたので、それくらいはお披露目したいと考えています。気長にお待ちくださいね。
みかん
2012/04/19 15:47
指摘いただき、感謝です。
ハナネコノメソウは徳島では、見られないので、ありがとうございました。
ちごゆり嘉子
2012/04/22 10:11
ちごゆり嘉子さん 今晩は。
いえいえどういたしまして。
シロバナネコノメソウとハナネコノメは母種と変種の関係ですが、その雰囲気は随分と異なりますね。赤目のものは、どちらかというと顔つきはかなりシロバナに近いですが。
みかん
2012/04/23 22:14

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