みかんの花日記

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zoom RSS オオイヌノフグリ  Veronica persica

<<   作成日時 : 2012/02/25 01:26   >>

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   オオイヌノフグリはヨーロッパ原産の帰化植物である。

   帰化植物というのは、いつの間にか日本に入り込んできて、定着した外国の植物のことである。

   今から130年ほど昔に、すでに日本に入り込んでいたらしい。

   正式な記録は明治17年(1884年) 東京ではじめて発見された。

   当時はまだ珍しい植物で、稀に見られるだけだったらしい。




   
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   それが今では、北海道から沖縄まで、日本全土に分布している。

   パッチリと咲いた小さな花は、春の訪れを告げる風物詩のようでもある。

   路傍や畑など、人が生活する身近な場所に普通に生え

   花の少ない早春から咲く。

   青空色の小さな花は誰にも好かれ、オオイヌノフグリという名前はメジャーになった。




   
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   早いものは12月頃から花を咲かせているが

   多くは年が明けて、寒さの中にも暖かさを感じる日溜りの中で、ぽつぽつと咲きはじめる。

   最初の頃は枯れ草の中で、寒さを用心しながら咲きだしてくる。

   花の数はまだ少ないが、野生の花が少ない季節だけに

   咲いている花を見つけると嬉しくなる。




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   日本には前回紹介したイヌノフグリがあるが、何しろ花が小さくて

   満開になっても目立つほどではない。

   おまけに生える場所が限られていて、万人が目にする機会は少ない。

   そんな理由で日本在来のイヌノフグリは、名実共にメジャーになれないでいる。

   オオイヌノフグリは知っていても、日本在来のイヌノフグリを知らない人は多い。

   100年以上という時の経過は、日本人の心に浸透するには充分な時間で

   今では、オオイヌノフグリは誰の眼にも好ましく映る春の花のひとつである。




   
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   オオイヌノフグリはどこでも群生するが、他の花と混じって咲いていることも多い。

   人間の目から見ればのどかな春の風景だが

   じつはこれは、植物達にとっては戦争なのである。

   いかにより快適な場所に陣取って子孫を増やすか

   ホトケノザやセイヨウタンポポやツクシやコハコベなどと、日々戦っているのである。




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   「 いぬふぐり 」 というのは春の季語になっている。

   だが、俳句に詠まれたものを見ると、どうも大部分がこのオオイヌフグリを詠んだのだろう、と

   思えるものばかりである。

   イヌノフグリの仲間には、日本在来のイヌノフグリを筆頭に

   帰化植物のオオイヌノフグリと、とても小さな花を咲かせるタチイヌノフグリ

   それに最近は植物園から逃げ出して、東京近郊に広がりつつある白い花のコゴメイヌノフグリがある。




   
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   天気予報は、来週あたりからまた寒波がやってくると報じている。

   北海道や日本海側の地域では、またまた降雪に苦しめられるのだろうか。

   早く春が来て欲しい。




   犬ふぐり  星のまたたく  如くなり     高浜虚子




   まだオオイヌノフグリの花の数はそれほど多くないが

   寒さの中にも暖かさを感じる日が多くなっている当地である。

   きょう出会った場所では、上の画像のように満天の星のように

   輝くように咲いていた。

   春遠からじ、を実感する。













   撮影は2012年2月19日、20日、22日、24日である。

   撮影場所は愛知県半田市。

   今回はすべて本業用のデジカメで撮影している。

   今の季節は晴れさえすればケイタイとデジカメを持って撮影に出る。
   本格的な春がやってくる前に、カメラやレンズの感覚を取り戻すために
   せっせと練習するのである。

   もちろんケイタイでもパチパチ撮ってますから、傑作はどっさりありますよ。(笑)
   ところが両方を混ぜて使うと色の違和感などが出たために、あえてデジカメだけで
   統一してみました。

   クリックしてじっくりとお楽しみください。

   次回、オオイヌノフグリは何故、日本中を席捲したか、その謎に迫ります。気が向けばだけど。



   画像、本文とも著作権は永田芳男にあります。無断使用を発見した場合は
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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
我家の前の畦道でも、オオイヌノフグリが咲いています。私も、ツクシやコハコベと一緒に写してみたのですが、どれも今ひとつ・・・・・参考になりました。ありがとうございます。
イヌノフグリはまだ見たことがありません。今年こそ探して見ようと思います。
れい
2012/02/25 08:11
れいさん おはようございます。久し振りですね。
寒い寒いと言っていたのに、いつの間にか春が近づいて来ていますね。
オオイヌノフグリの花の数が、日に日に多くなっています。まだ豪雪に閉じ込められている地方もありますが、南西諸島の西表島では、早くも田植えが終わったようです。日本は広いですね。
みかん
2012/02/25 09:39
季語としてのイヌノフグリにツッコミを入れたいと思いつつ,こだわらないのも俳句かなぁ,などとも常々考えていました(本心はツッコミばりばり)。
みかんさんがここで書いてくれたので,ちょっと安心。
高浜虚子が詠んでいることですし,俳句の世界ではオオイヌノフグリを指すものだとして,じゃあ,本家・イヌノフグリを詠むときには注釈がいるのかな,とか,くだくだと考えます。

季語のあれこれなど考えていないで,外で実物をたくさん撮影しに行くのが私にはよさそうです。
千葉は春らしい空気になっています。
はるこ
2012/02/25 15:47
こんばんは、

オオイヌノフグリの綺麗なブルーに見入っています。
なかなかこのようなブルーが出なくて、難しい花だなぁと思っていました。
こちらではボチボチ咲き出した程度で、まだ群生しているところには、
出会っていませんが、露出補正と絞り値を参考にさせていただき、
撮ってみます。
一番最後の写真は、ほとんど全ての花にピントが合っていて、
真上から撮られたように見えるのですが、どうやって撮られたのか
考えると・・・空中遊泳はないですよね?!
イナ
2012/02/25 18:50
はるこさん 今晩は。
俳句の世界は繊細なくせに、非常に大雑把な所がありますね。いぬふぐりなどはその良い例だと思います。最も正式な名前で草を詠んだら、17文字では収まりがつきませんけどね。あはは
逆に俳句から、何を詠ったのだろう、と推測する楽しみはありますよ。当地も例年よりかなり遅れていますが、春らしさを感ずるようになりました。
みかん
2012/02/25 21:48
イナさん 今晩は。
デジカメというのは優れもので、銀塩カメラでは不可能だったことを簡単に可能にしてしまいました。花の色や空の色などは、撮影者の思い通りになります。オオイヌノフグリの花の色を例にとれば、実物よりも濃くも薄くも、露出の微妙な操作でどうにでもなります。花の色を濃くしたければアンダー気味に、薄くしたければ開け気味に設定します。
最後の写真は側面から撮っていますが、絞り込むことによって、アオリ機能のような効果が期待できるわけです。デジカメは機能が便利すぎて、面白くないとも言えますね。
みかん
2012/02/25 22:00
みかんさん、こんにちは。
>満天の星のように
>輝くように
と書いておられたので、自分もそんな風に撮りたいものと、
近所の空き地を物色してましたら、
まるで不審者みたいと、友人に苦笑されました(笑)
道路縁にオオイヌの花びら1枚分サイズの小さい花を見つけましたが、
帰宅してから比較してみたら、残念ながらイヌノフグリではないようです。
フラサバソウかも分りません。
前にツクシがたくさん出てた辺りに、1本のツクシも無くて、
どう考えてもこれは異常気象のせいではなくて、
空き地の持ち主(隣家の人)の胃袋に収まったのではと思われます。
アチコチ土を掘り起こしたような跡がありましたから。。。

>次回、オオイヌノフグリは何故、日本中を席捲したか、
その謎に迫ります。気が向けばだけど。
 ↑
気が向けばだけど。なんて思わせぶりな〜!!
ダメです!!早く次回をお願いしますよ〜〜!!
ずぅ〜ッとうずうずしてるんですから〜!!







リサ・ママ
2012/02/27 17:28
リサ・ママさん こんにちは。
春は足踏み状態ですね。昨日一昨日と東京でしたが、寒風にブルブルでした。きょうは暖かい知多半島でも庭の睡蓮鉢などは氷が張っていました。一進一退の春にやきもきしています。
オオイヌノフグリの花が一面に咲くのは、もう少し先になりそうですね。2月もあと1日だけを残すだけとなりました。今月の1枚のアップが先になりそうですね。
みかん
2012/02/28 11:57
オオイヌノフグリは帰化植物とは思えんくらい日本の田園風景に馴染んどるですね。この花が日本中に広がった理由もお待ちしています、最近うちの近所でも益々増殖しとるような気がするけど、やっぱり温暖化が影響しとるとかいな・・・。
むっちゃん
2012/02/28 21:28
むっちゃん おはようございます。
オオイヌノフグリはもともと寒さに強い植物ですから、温暖化の影響は関係ないですね。むしろ温暖化が進めば衰退してゆくタイプだと思います。今では在来のイヌノフグリを押し退けて、日本在来のような顔をしていますが、その拡大戦略の最大の武器は多量の種子生産にあります。詳しくはいずれ。
みかん
2012/02/29 09:11

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