みかんの花日記

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zoom RSS 冬知らず   ヒメキンセンカ  Calendula arvensis

<<   作成日時 : 2012/01/26 16:47   >>

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   日本列島がすっぽりと雪に包まれたような大寒気団がやってきた。

   普段は雪の降らない太平洋側でも、各地で雪が積もったようである。

   テレビのニュースで流れる大雪の風景に、ただただ唖然とする。

   雪国で育ったみかんは、屋根の雪降ろしの大変さや

   雪かきの重労働も、雪の恐さも良く知っている。

   雪国の人には、本当にご苦労様です、という言葉しか出ない。

   今は滅多に雪など降らない地に住んで

   寒いとはいえ、太陽の光りがさんさんと降りそそぐ中にたたずんでいると

   なんだか申し訳ないような気がしてくる。




   
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   名古屋でも今夜あたりから雪が降るだろうと天気予報が伝えているが

   当地方は冬晴れの良い天気である。

   野に逃げ出したヒメキンセンカが、きょうも結構な花を咲かせている。

   昨年の2月15日の当ブログで、野生化するヒメキンセンカについて取り上げたが

   私が住んでいる愛知県の半田市で、かなりはびこっている場所を見つけた。

   今回の撮影場所は、昨年の春に見つけたその場所である。

   私が定点観察を続けている畑の土手では、まだ花が咲き出していなかった。




   
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   だがこの場所は、すでに春がやって来ているかのようだった。

   ヒメキンセンカは別名をフユシラズ(冬知らず)とも言う。

   真冬から花を咲かせているからである。

   日本人の植物に関する観察力や洞察力は素晴らしいものがあるが

   名前の付け方にも、時としてハッとするものがある。

   フユシラズ(冬知らず)という名前も、なかなか味のある命名だと思う。




   
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   当地のヒメキンセンカは果実の形から Calendula arvensis (カレンデュラ アルベンシス)

   であることが昨年の調査でわかっている。

   ヨーロッパ原産の帰化植物だが、日本へは観賞のために持ち込まれたものからの逸出のようである。

   数年前までは黒いポットに植えられた苗を園芸店で良く見かけた。

   今でも売られているのを良く見かけるし、庭に植えられていることも多い。

   野生化が各地で起っているが、まだ園芸種としての利用の方が多いような気がしている。

   だが、咲いた花はことごとく果実をつけるので

   逸出の速度も早いような気がする。




   
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   上の画像は昨年の4月8日にギリシアで撮影した Calendula arvensis である。

   やや間延びした姿になっているが、春が進むにしたがって茎は高くなる。

   ヨーロッパではごく普通に見ることができる路傍の雑草である。

   石灰岩質を好む傾向があるので、隆起サンゴが風化した海辺などの畑の雑草として知られている。

   私がはじめてこの花を見たのは、イタリアのガルガノ半島だった。

   最初に見た時は、ああキンセンカの原種が咲いている、程度の認識で、数枚しか写真を写さなかった。

   それよりもすぐ側に咲いていた黄色い花のカラスノエンドウに夢中だったのである。




   
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   話しは変わって、日本でのことである。

   上の画像をクリックして見て欲しい。凄い数の花が咲いているでしょう。

   これでも群落の一部分を切り取ったにすぎないのです。

   昨年の3月13日のことです。

   そう、ちょうどヒメキンセンカが最盛期を迎える頃です。

   車で走っていてギョとなりました。

   空き地の土手がオレンジ色に見えたのです。

   セイタカアワダチソウほどはびこることはないとは思うのですが

   そんな気配が濃厚な光景だったのです。




   
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   花の直径は2センチほどの小さな花ですが

   さすが庭に植えられるだけあって、花はなかなかチャーミングです。

   同じ帰化種のオオイヌノフグリとも良く似合います。

   こんな風景がどこでも見られる日常は

   さほど遠い日のことではないのかも知れません。











   画像はクリックすると大きくなります。大きな画面でもどうぞ。

   撮影はすべて携帯電話についているカメラで撮っています。

   撮影は2012年1月25日 愛知県半田市で。

   雪をかぶった画像は2011年2月8日 定点観察地の畑の土手で

   ギリシアの画像は2011年4月8日 クレタ島で

   満開の画像は2011年3月13日 愛知県半田市で

   それぞれ撮影しています。日本での撮影はすべてエスケープしたものです。

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
はははっσ(^^;)は「フユシラズ」より「トキシラズ」の方が好き。
▽-ω-▽食いしん坊である。
アライグマ
2012/01/26 20:10
アライグマさん 今晩は。
トキシラズなんて贅沢すぎます。普通の鮭にしなさい。メッ、ははは
みかん
2012/01/26 23:54
今日はとても逞しい花ですよね。
僅かな隙間にも蔓延ります。
苗を庭に植えるより、荒地の方が花が長持ちするようです。
こちらではフユシラズと呼んでいます。
冬知らず・・本当にぴたりの命名だと毎冬になると感じています。
下から2番目の写真・・凄い花数ですね。
何にたとえられるでしょう・・オオイヌノフグリの群生は
夜空の星のように思うのですが・・・
芝生に零れたイエローサファイアかなあ(笑)
やろい
2012/01/27 15:45
オオイヌノフグリが里山にあることに抵抗を感じる私ですが,ヒメキンセンカはまだ街路樹の根元くらいにしか見つけられないのが,ちょっと安心かな。

現在春を感じさせる美しい風景を作る花としてオオイヌノフグリは日本で受け入れられていますが,ヒメキンセンカもそうなるのでしょうか。
セイタカアワダチソウみたいに背が高くなると雑草扱いだけど,地面に鮮やかな色を見せると,「なんて美しい!」になるのかしらん。
はるこ
2012/01/27 15:47
みかんさん、こんにちは。
フユシラズって、とてもいい名前ですね。
雪にも負けず、平気で花を咲かせるなんて、ステキ!!
温かい高知では、どんどん増えるかもですね〜(@_@;)
私の子供の頃には、キンセンカをよくお墓に持って行って飾りました。
今は、お墓に飾る花を買いに行っても、
キンセンカは、あまり見かけなくなりましたし、
ちょっと古臭い感じがして、あっても選ばないんですよ〜(^_^;)
でも、このヒメキンセンカの可憐な姿は、
みかんさんの素敵なお話と共に、胸に滲みました(^^♪
オオイヌノフグリとの配置も最高!!o(*^▽^*)o~♪
但し、やっぱりオオイヌノフグリの方が、ダントツ!!大好きなんですけど〜(笑)
リサ・ママ
2012/01/27 16:17
やろいさん 今晩は。
やろいさんの所でも野生化していますか。ヒメキンセンカは雪をかぶったり、凍ったりしても丈夫ですから、これからますますはびこって行くでしょうね。花が小さくて可愛らしいですから、オオイヌフグリと同じように歓迎されるかも知れませんね。
みかん
2012/01/27 19:16
はるこさん 今晩は。
多分オオイヌノフグリと同じような運命をたどるような気がします。今はまだ外来植物といった印象が強いですが、どこでも見られるようになって、冬から可憐な花を咲かせているとなると「まぁ可愛い」と、誰もが素直に感じるようになるのかも知れません。
様々な植物が帰化するのも時代の流れでしょう。
みかん
2012/01/27 19:22
リサ・ママさん 今晩は。
晴れていればオオイヌノフグリの花が目立つようになってきましたね。風が冷たかったせいか、きょうの散歩では、晴天にもかかわらずオオイヌノフグリの花はバッチリとは咲いていませんでした。各地の大雪のニュースを見ているとまだ真冬なんだとしみじみと思います。
ヒメキンセンカもオオイヌフグリと同じように、春が来たことを真っ先に知らせてくれる花になるような気がしています。歓迎すべきかどうかは別にして。
みかん
2012/01/27 19:30
みかんさん、こんにちは。

春の芽だしが見えていた畑の花壇もすっぷりと雪のお布団に覆われました。
つかの間、春の兆しを喜んだのですが、やはりまだまだ真冬ですね。
家のプランターに膨らんでいたフユシラズも雪に覆われています。

こちらではまだ、外にでて野生化状態になっているのは見たことがありませんし、家庭のプランターにもあまり見かけないです。

やわらかにこぼれる日差しの中に咲いているオレンジは温かくていいですね。
こちらは今鉛色なので、ほっとします。
さなえ(花の庵)
2012/01/28 15:13
さなえさん 今晩は。
日本海側はどこも大雪で大変のようですね。植物にとっては雪の布団は案外快適な環境ですから、春までゆっくりと休んで欲しいですね。
雪の多い地方ほど春が来た喜びは大きいですから。
ところでさなえさんもヒメキンセンカを植えられていましたか。花は小さいですが、早くから咲き出して可愛いですからね。当地ではあちこちで野生化がはじまっていて、去年に新たに3箇所で見つけました。今後の推移を見守りたいと思っています。
みかん
2012/01/28 21:01
鳥さんモードになっているので、お邪魔するのが遅くなりました。
4年前、海岸の土手で5月に見かけた花、ずっと不明花のままだったんですが、ヒメキンセンカだとわかりました。(たぶん)
貧弱な株で弱々しく咲いていました。冬知らずなんですね。
みかんさんのブログで判明した花の名はこれで、3つめ、ありかとうございます。
Keiko@花調べ
2012/02/06 18:14
keikoさん 今晩は。
冬は鳥さんモードになる人が多いですよね。
ヒメキンセンカはフユシラズとかホンキンセンカとか、色々な和名で呼ばれていますが、いちばん一般的な呼び名がヒメキンセンカだと思います。お役に立てたようで何よりです。また時々は書き込みをよろしくお願いします。
みかん
2012/02/06 23:13

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