みかんの花日記

アクセスカウンタ

zoom RSS ムラサキセンブリ  Swertia  pseudochinensis

<<   作成日時 : 2011/11/24 10:22   >>

トラックバック 0 / コメント 16

画像





   天気図を見ると、西高東低の冬型の気圧配置の日が多くなってきた。

   北海道や東北の一部などでは、平地でも雪の舞う日が多いようである。

   今頃の日本列島は、住んでいる地域によって、随分と季節の感覚が違うようである。

   北海道の友人と話すと、季節の違いに戸惑うほどである。

   逆に沖縄の友人と話しをすると、寒くなってきた、というので気温を尋ねると

   今日は20度しかない、などと言う。

   当地では20度といえば、まだ山歩きでは汗をかく気温である。

   今年何度目かのムラサキセンブリの撮影

   当地ではまだ晩秋の花が咲いている。

   撮影当日の気温は20度を越えていたので、案の定、汗ばむほどだった。




   
画像





   ムラサキセンブリはリンドウ科センブリ属

   苦味健胃薬として知られるセンブリの仲間ではあるが、薬草としては使わない。

   センブリと比べると格段に薬効が劣るからである。

   事実、ムラサキセンブリはかじってみてもセンブリほどの強い苦味はない。

   分布は本州の関東地方以西、四国、九州に分布する。

   蛇紋岩地に多い傾向があるが、それ以外の日当たりの良い山の草原にも生えるし

   海辺の岩場などにも生えてくる。

   四国や九州の山地では、それほど珍しい植物ではない。




   
画像





   花はセンブリよりずっと大きく、よく目立つ。

   うす紫色の花弁に、濃い青紫色のすじがあるので、白いセンブリより豪華な感じがする。

   だが星形をしたムラサキセンブリの花は曲者で

   花に太陽の光りが反射すると白っぽくなってしまい、なかなか魅力的な色が出ない。

   日が照らないと花が咲かないし、太陽がギラギラすぎると色が飛び、

   なかなか思うような色に写ってくれない。




   
画像






   さすがに11月ともなると、当地でも山に緑色の葉は少なくなる。

   そんな季節の中、緑色の葉を茂らせたコシダの中から

   1本のムラサキセンブリが伸びだしていた。(上の画像)

   コントラストが強すぎて、とても撮りにくい被写体である。

   ケイタイのカメラでできる対処法は、露出をマイナス方向に変えるくらいのことしかできないので

   後は微妙にアングルを変えて、花の色が少しでも出るように工夫する。

   デジカメや銀塩カメラならば、アンダー気味に露出を設定すればよい。




   
画像





   蛇紋岩がゴロゴロと露出しているような場所では

   ムラサキセンブリの草丈は総じて低い。

   岩から溶け出すマグネシウムイオンなどが成長を阻害するからである。

   だが、蛇紋岩地の周辺の水が滲み出すような場所や、沢の側などだと成長も良く

   多数に枝分かれして、高さは70センチほどになる。

   乾いているように見える岩場でも、ムラサキセンブリが生える場所は

   雨が降れば水の通り道になるような、ある程度湿った場所である。

   だから雨のしずくがいつまでも留まるコケの中などにも、好んで生えている。




   
画像





   成長の度合いによって、上の画像のように、わずか10センチほどの草丈で少数の花を咲かせる株もあれば

   大きく成長し、多数に枝を分けて、びっしりと花を咲かせる株もある。

   ムラサキセンブリは高さ10センチほどから、普通は70センチほどに育つが

   四国の高知県などでは1メートル以上に育つ大株も珍しくない。

   逆に分布が北に向かうほど、草丈は低くなる。

   長野県の高原や関東地方の草原などで見られる株は、同じ種類とは思えないほど

   草丈は低くなる。

   私がはじめて見つけた神奈川県の三浦半島のものは、草丈も低く

   ソナレセンブリと見紛うほどだった。




   
画像





   これは私の推測にすぎないが、草薮に生えたものは他の植物に負けまいと伸びるせいか

   草丈が高くなるような気がする。

   かといって根元まで日が射しこまないような場所には

   ムラサキセンブリは生えてこない。

   植物は常に他の植物と競争しながら、より良い環境へと

   必死になって陣地拡大を図っているのである。




   
画像





   ムラサキセンブリは種子から増える越年草、または1年草である。

   同じ場所であっても年によって量が多かったり、少なかったりする。

   咲いた花のほとんどが種子を多量に生産する。

   種子は非常に小さく、直径が0.5ミリほど

   果実が乾燥によって裂開すると、風の力で吹き飛ばされてゆく。




   
画像





   私はまだムラサキセンブリがどのような芽を出し

   どのように成長するのか知らない。

   この眼で確かめたいと思い、ただいま実験中である。

   結果を皆さんに報告できるのは数年先のこととなるだろうが

   このブログでお知らせしたいと思う。

   自然の営みは営々と、人に知られることもなく進んでゆく。

   晩秋の草原でムラサキセンブリの咲く姿をカメラに収めながら

   この素晴らしい花が、いつまでも健在であって欲しいと願ったのである。




   
画像















   撮影は2011年11月20日 愛知県一宮町 11月4日 愛知県新城市 いずれも蛇紋岩地で。

   写真はクリックすると大きくなります。

   いずれの画像もケイタイ電話に付いているカメラで撮っています。

   あなたの住んでいる地域の季節は、今どんな感じですか。季節感も添えてコメントいただけると嬉しいです。



   2009年11月17日の当ブログで、植物似たもの同士15「センブリとムラサキセンブリ」を取り上げています。
   合わせて読んでいただくと、より理解が深まると思います。トップページの検索からどうぞ。




   




   




   




   

   



テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
一番のりですね
高知の蛇紋岩地では今花盛りです。ご存じの通り「刈るばあ〜!」あります。
何度か見に行ったのですがやはり22日が一番でした蕊・特に葯がきれいなのを選んで撮影して「ほ〜こんな色だったのか」と感心した次第。4弁〜8弁・重弁になっているのもありますので見て回るのが面白かったです。

こちらのはススキと混生しているところが多いです。
高知市街からすぐのところで大群生。それも何か所もあるところはそれほどないでしょうね。大小さまざまを楽しみました。
急に冷え込み高い山では21日には霧氷がついたのですがまだ暖房なしで暮らせます。平均降霜日が23日なのでこれからが冬という感覚になります。
でも、まだまだムラサキセンブリ楽しめますからちらりと見に行くでしょうね

ヤッコソウもシオギク・ノジギクも待っているので花散策はまだまだ忙しいです。
栽培はさほど難しくないそうですので経過を楽しみにしていますね。
流れ星
2011/11/24 12:13
そうかーー実は三浦半島にもムラサキセンブリはあったんだーーー
σ(^^;)は昨日、三浦半島にも海岸でリンドウが見られると言うからソナレマツムシソウの場所付近を巡ってきたけど(>д<)天は我を見放したーーーでした。
ソナレも見つからなかった。
しょうがないから猫を見てきた。(´o`)ハア〜〜
アライグマ
2011/11/24 14:12
流れ星さん おはようございます。
このブログを読んでいる人は土佐弁わかるかなぁ「刈るばあ〜」とは、刈れるほどたくさん、という意味です。昨年は高知の円行寺の付近で、刈るばあ〜あるムラサキセンブリの中にいました。
きょうは私の誕生日ですが、誕生日前後は四国にいることが多いですね。室戸岬のシオギクからはじまり、足摺岬のアシズリノジギクまで、南国高知は今花盛りですからね。タイキンギクなどが溢れるほどに咲いています。今の季節だけでも何十回と訪ねていますが、やはり高知は今いちばんの撮影お薦めポイントですね。霜も降りますが、信じられないくらい暖かいですよね。魚も旨いし、すぐにでも飛んで行きたい気分です。
みかん
2011/11/25 09:27
アライグマさん おはようございます。
神奈川県でムラサキセンブリがあるのは三浦半島の海岸草原だけです。個体数は非常に少ない稀なものなので、今でも残っているかは?です。私が見つけたのはソナレマツムシソウがある近くでした。リンドウがあるのは相模湾寄りではなく、反対側の東京湾よりの海崖ですね。
みかん
2011/11/25 09:50
みかんさん、おはようございます。
こちらは霰が飛んで、一気に寒くなりました。
センブリは見ますが、ムラサキセンブリはフィールド内では見当たりません。
画像を見ながら、環境下を興味深く拝見しました。
私も実生から育ててみようと思っています。

アケボノソウに似た大ぶりの薄紫は、枯れ色の中で美しく生えますね。
さなえ(花の庵)
2011/11/26 05:36
さなえさん おはようございます。
こちらも寒くなってきました。ムラサキセンブリの発芽実験をしたいと思ったのは、さなえさんの花壇で見事に咲いたムラサキセンブリを見たからなのですよ。
すでに取り蒔きはすませましたが。
画像の枯れた草原のように見える場所も、株の根元はすべて蛇紋岩の小石がゴロゴロしているような場所なのですよ。非蛇紋岩地のスキー場の斜面などでも、ムラサキセンブリが生えるのは、いずれも砂利気味な礫地です。発芽には湿り気がかかせないような気がしています。
みかん
2011/11/26 08:50
みかんさん、こんにちは。
大好きな花です。
ムラサキセンブリが1メートルにも大きく成るのですか。(ビックリ)
私も三重県ではまだ出会ったことがないので自生のムラサキセンブリは未見です。
和歌山のHちゃんさんから頂いた種を蒔いたら1年目には5センチぐらいの株が3株ぐらいで2〜3個の花を付けました。
翌年には見られず消えたかと思ったら昨年から20センチの株に育ち今年も又花を咲かせてくれました。
昨年の種は5センチぐらいに育っています。(^^)
土壌の情報が三個になります。(^^)
アザミの歌
2011/11/26 11:18
変換ミスで済みません。
  >土壌の情報が三個になります。(^^)

土壌の情報が参考になります。に訂正させていただきます。
アザミの歌
2011/11/26 12:23
アザミの歌さん 今晩は。
これで文面納得です。最初三個の意味がわかりませんでした。あはは
本州ではあまり大きくなったものは見ていませんが、四国では1メートル以上になるものが結構あります。最初、高知のHさんからその話しを聞かされた時は信じられませんでした。ところが現地に赴くと、結構あるのです。やはり色々な場所のものを見ていないと、植物は論じられないと、つくづく思いました。
アザミの歌さんも庭で育てておられるのですね。あのなんとも言えない紫色は、魅力的ですね。
みかん
2011/11/26 18:52
みかんさんおはようございます〜。

急に寒くなりました!!
こちらは県西南の端で西に養老山系東は濃尾平野・・・木曽三川が集まるとてもいいところです。
今麓ではみかんの収穫が行われてますよ。
センブリはこの山でも見かけますが・・・ムラサキセンブリは・・・あるのかな??

高知では今が盛りとか〜。
一度みたいものですね〜。

土佐弁・・何となくわかります。
岡山でも使ってましたよ〜。

昔、鳳来寺へ登ったときタクシードライバーさんがセンブリを下さった。
あの苦みを初めて知った時です〜。
ぐーま
2011/11/27 05:05
ぐーまさん おはようございます。
ムラサキセンブリよりセンブリの方が普通種ですから、見る機会は多いですね。みかんも子供の頃はセンブリしか知りませんでした。初めてムラサキセンブリを見たのは九州でした。海の見える島の山でしたが、センブリより大きな花に魅了されました。
愛知県内の蛇紋岩地ではどこでも見られるので、今は毎年晩秋の恒例行事のように、ムラサキセンブリの撮影に行きます。
みかん
2011/11/27 11:50
ムラサキセンブリって、雰囲気のあるきれいな花なんですね〜♪
10日ほど前の高知新聞に、ムラサキセンブリが、カラー写真で紹介されてましたが、
採集地は、高知市内とだけで、高知市は合併で広域化してるんですぅ〜♪
雲を掴む話で、それ行けってワケには行きませんでした。
ですから、これも来年見たい花!!来年に思いが届きますように!!(笑)
それから、土佐弁で「刈るばぁ〜」って云うのは、
理屈が通ってると感心しました。
ところがウチでは、長年「たるばぁ〜」と云ってて、
「たまぁ、まっこと、たるばぁあるき、なんぼでももっていきや」
なんて活用してます。
これは漢字にすれば「足るばぁ〜」かな??
土佐弁で、どっちが多く使われてるんでしょうね〜!!
  なーんて♪(笑)
リサ・ママ
2011/11/28 15:30
リサ・ママさん 今晩は。
だいぶ元気になられたようですね。よかったよかった。
ムラサキセンブリは高知市内の蛇紋岩地なら、どこに行っても「たるばぁあるき」探すほどのものではないですよ。一宮(この字、高知では、いっく、と読みます)でも、円行寺でも、錦山でも、どこに行っても「刈るばぁあるき」リサ・ママさんが見たことないなんて、まっこと、信じられんですぅ。
みかん
2011/11/28 23:26
ムラサキセンブリが、刈るばぁあるって、すごい!!
本日、みかんさんと私の遣り取りを読んだ流れ星さんから、
「ご案内しましょうか?」との有難いお申し出を私のブログへいただき、
感激しておりますぅ〜♪
けれど、私はまだ在宅酸素にいまいち不慣れなので、
今年はおとなしく家の近所のみの行動に止めるつもりでおり、
涙をのんで!お断りさせてもらいました。
でも、流れ星さんの素敵なHPを拝見することが出来、
みかんさんのお陰のこのご縁に、大喜びしていますぅ〜♪
ありがとうございましたぁ〜!!(喜)
リサ・ママ
2011/12/02 19:34
リサ・ママさん 今晩は。
思わぬ幸運の女神が現れましたね。これで来年はバッチリですね。今年も師走に入ったことですから、もう鬼も笑わないでしょう。来年の秋、リサ・ママさんのブログで、ムラサキセンブリに会うのを楽しみにしています。
ところで、流れ星さんもHPを持っておられるのですね。みかんはまだ拝見したことがないので、HPのタイトル教えてくれますか。
みかん
2011/12/03 23:59
みかんさん、こんばんは。
先ほどメールにてお送りしました(無断で)
試しに「流れ星」でネット検索したら、すぐ行き着きましたので、
お怒りにはならんやろうと、勝手に判断したがですけど〜
リサ・ママ
2011/12/04 22:49

コメントする help

ニックネーム
本 文
ムラサキセンブリ  Swertia  pseudochinensis みかんの花日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる