みかんの花日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 山で最初に紅葉する  ツタウルシとヤマウルシ

<<   作成日時 : 2011/10/18 22:59   >>

トラックバック 0 / コメント 20

画像画像
























   山で真っ先に紅葉するのは、ツタウルシ(左)とヤマウルシ(右)である。

   まだ他の木々の葉が緑色をしている頃から、いち早く紅葉する。

   紅葉のトップをきって、華やかに装うのがこの2種なのである。

   見事に紅葉するが、どちらも要注意の木である。

   かぶれるのである。

   皮膚の弱い人だと、触らなくても木に近づいただけでかぶれる。

   葉の表面から常にウルシノールというかぶれる物質を発散させているからである。

   紅葉が美しいからといって、側には近づかない方が無難である。




   
画像





   ツタウルシはウルシ科の中では、最も北にまで分布を広げた種類である。

   ウルシ科の植物は熱帯や亜熱帯地域に分布の中心がある。

   ツタウルシは太いつるで木や岩に這い登る。

   高さは10メートル以上にもなるが、それにはからみつく頼りになる樹木が必要である。

   上の画像では白樺の木に絡みついている。

   赤く紅葉した木の下にもぐりこんで、太いつるの状態を写してみた。

   それが下の写真である。




   
画像





   わかるだろうか。

   こんなにも太いつるで白樺に喰い込むようにからみつくのである。

   寄生ではないので、宿主を殺すようなことはないが

   取りつかれた木にしてみたら、迷惑この上ないことだろう。

   絡みつく木の種類は選らばない。

   芽生えた場所の近くに適当な木があればそれに絡みつく。

   下の画像はカラマツの木にからんで、上へ、上へと伸びている姿である。

   これから紅葉はもっと真っ赤に色づくはずである。




   
画像





   ツタウルシの特徴は、つるになって絡みつくことと、

   小さな葉が3枚セットになってつく3出葉という葉の形にある。

   大きく育ったものよりも、目の前で見られる下の画像のような若い木の方が

   特徴はつかみやすいかも知れない。

   黄色いモミジのような葉はハリギリの若い木、赤く紅葉したツタウルシが

   これから絡みつく大木(シナノキ)を見つけて、そろそろと木に登りはじめた状態である。




   
画像





   こうした若い木では、つるからは気根と呼ぶ小さな細い根を多量に出す。

   その根で宿主の幹にホッチキスでとめたような状態で張り付く。

   だから比較的若い木では、絡みつくというより、つるがまっすぐに伸びることが多い。

   このツタウルシもあと10年もすれば、遠くからでも目につく高い位置まで這い登り、

   見事な太さへと成長し、真っ赤な紅葉が一段と人目を引くことだろう。




   
画像






   特にツタウルシでは、漆の成分のひとつラッコールを多く含むので、かぶれの状態がひどい。

   というより、かぶれると悲惨な状態となる。

   私はツタウルシやヤマウルシにさわっても、かぶれたことがなかった。

   そんな驕りもあって、ある夏の日、ツタウルシの黄緑色の花を切って、図鑑用の撮影をしたことがある。

   そのすぐ後で、山の中で小用を足した。

   その日の夕方から、なんだかむずむず痒いのである。見て驚いた。

   なんと、う〜〜んと頑張った時の何倍にも膨張して・・・・・・いかん、むっちゃん(仲良しのブロガー)のが移った。

   ・・・・・・・・・・・・・・・・

   見せたくもないのに、皮膚科の老先生にご開チンとなったのである。あはは

   みなさま、くれぐれもお気をつけ遊ばせ。

   と、オチがついたところで、次はヤマウルシです。(長くなってゴメン)




   
画像





   ヤマウルシはあまり大きくならない木である。

   高さは普通3〜8メートル。

   葉は画像のように小さな葉がたくさんついた奇数羽状複葉(きすううじょうふくよう)なのが特徴。

   モミジに負けないほど、真っ赤に色づく。

   山地に生えるが、生える環境は多様で、尾瀬ヶ原のような湿原から、雑木林の中、林縁部など

   湿った所にも、乾いた所にも出てくる木である。




   
画像





   山で真っ先に紅葉する木、と覚えても良い。

   ツタウルシもヤマウルシも以前はウルシ科ウルシ属に分類されていたが

   新分類ではどちらもウルシ科ツタウルシ属へと変更になった。

   ツタウルシ属の学名はToxicodendron (トクシコデンドロン) である。

   トクシコデンドロンとは、毒のある木、という意味で、ひどいかぶれを起すことに由来している。




   
画像





   ヤマウルシもツタウルシも雌雄異株(しゆういしゅ)である。

   黄緑色の雄花が咲く雄木と雌花の咲く雌木が別々にある。

   どちらも見事に紅葉するが、果実がなるのは当然のことながら雌木である。

   ヤマウルシの果実はとても面白い。上の画像をクリックして拡大して果実を見るとわかるのだが

   剛毛がびっしりと生えた果実が割れて、つるっとした光沢のある種子が飛び出す。

   ヤマウルシの学名はToxicodendron trichocarpa である。

   種小名のtrichocarpa は「毛の生えた果実」という意味である。

   この種子からはロウを作ることもできる。

   和蝋燭の原料となるのは、かぶれることの少ないハゼノキの種子がほとんどだが。




   
画像





   ヤマウルシは真っ先に紅葉する、と書いたが、中にはへそ曲がりな奴もいて

   赤く紅葉せずに、上の画像のように黒っぽく色づくものもある。

   葉に赤い色素のアントシアンがうまく形成されないと、画像のように黒っぽくなるのである。

   真っ赤に紅葉するには、昼夜の温度差があるほどアントシアンが多く形成される。

   カエデ類と違って、ヤマウルシやツタウルシは紅葉する温度が、カエデ類より高いのでは

   と想像できるのである。

   山からは紅葉便りや初雪便りも聞かれるこの頃である。

   高い山の紅葉は今年はどこもあまりパッとしないが

   これから紅葉の最盛期を迎える各地の名所では

   是非とも美しい紅葉を見たいものだと思う。

   今回は紅葉の先陣をきるツタウルシとヤマウルシの話しである。

   名前は似ていても、まったく違うことがわかっていただけただろうか。

   両種とも分布は北海道、本州、四国、九州である。

   あなたの身近にあるツタウルシとヤマウルシは、もう紅葉していますか。

   下左画像はツタウルシ、右画像はヤマウルシ




   画像画像































   画像はすべて携帯電話についているケイタイカメラでの撮影です。

   画像はクリックすると大きくなります。

   撮影は2011年10月8日 長野県戸隠 2011年10月9〜10日 長野県菅平

   文章中に登場したむっちゃんのブログは「極楽田舎百景」です。

   検索して、是非洒脱な文章と画像を楽しんでください。




   

   

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

コメント(20件)

内 容 ニックネーム/日時
ヤマウルシはどうやら判るようになった。
問題はハゼノキとヤマウルシの区別がまだつかないことだ。
道路際に植えてあるのはいくら何でもヤマウルシということは無いだろうからまずはアレを観察する所からはじめよう。
ヽ(´ー`)ノ さすがにナンキンハゼは間違えようがない葉の形の差があるので助かる。
ψ(`∇´)ψ
今のところ植物で被れたことが無いのでかえって気をつけないとね。
σ(^^;)の兄とは母被れ体質だから
アライグマ
2011/10/18 23:51
アライグマさん 今晩は。
それにしてもコメントが早いですね。ビックリ!
ハゼノキが紅葉する頃にはヤマウルシはとっくに散ってますね。ハゼノキの方が葉に光沢があって幅が狭く、やや厚いなどの違いがあります。
ウルシのかぶれは痒くてかゆくて大変だから、近づかないことが第一かも。
みかん
2011/10/19 00:03
たまたま覗いただけさヽ(´ー`)ノ
σ(^^;)はウルシとハゼは区別がつかないから遠くから奇麗だなーと見ているだけ。まー写真は撮るけど。
しかし、誤変換で「兄と母は」となるはずが「兄とは母」になってしまった。
ヽ(´ー`)ノ 「は」を三回は変換するのが難しいらしい。
アライグマ
2011/10/19 00:12
真っ赤に紅葉しているのはツタウルシって言うんですね。
山の中でも一瞬目を引きそしてきれいだぁとついカメラを向けるんですが・・・
ウルシとは〜!!

毎年11月に松本まで行くんですが中央自動車道のどの辺りか・・・・
真っ赤なツタを見るんです。
運転してるのでシャッターは押せないけど涙が出るほどきれいです〜!!
美しいと言うべきですね!!
こういうのもツタウルシでしょうか??
高速道路の壁にへばりついてます(爆)

ウルシもこどもの頃からかぶれる!!っていわれてるので近寄りません〜。
だから・・・かぶれるのかどうか・・・試したことがないです〜(笑)
ぐーま
2011/10/19 07:37
こんにちは。
災難でしたね。ツタウルシは、紅葉が美しいだけに、キケンですよね。まだ、やられたことはないですけど(^_^)
ヤマウルシも危ないのですか。気をつけなくては。でも、ヌルデは、見かけは毒々しいですが、かぶれは、たいしたことはないんですよね。

ぐーまさん、
壁もですけど、高速道路の、のり面って、ウルシやハゼノキの仲間がよく生えていて、ああ、撮りたい!って何度思ったことか。春には、ミツバツツジなんかも、よく咲いていますよね。
ほととぎ
2011/10/19 08:00
ご無沙汰しています。
ツタウルシやヤマウルシの紅葉が綺麗な季節ですね。
15日に戸隠を訪れましたが、ツタウルシの赤が一際、目立ちました。
今回の目的は紅葉では無く、みかんさん一押しの「うずら家」です。
1時間30分待ち、天ざるの大盛りを注文しました。
この日は運転手がいたので、吟醸生「夜明け前」を飲みました。
これが実に美味しい!
何時間待っても食べる価値があります。
上州花狂い
2011/10/19 09:00
私もデリケートな体質(?)なので、かぶれやすいです。
特に子供の頃は野山を駆け回っていて、友達は何でもないのに私だけブツブツが出来て真っ赤になり痒がっていました。
母は「草負け」という病名を付けて薬を塗ってくれましたが、草より弱いのだと子供心に傷ついた覚えがあります(笑)
大人になってもこの体質は変わらず、ヤマウルシ、ハゼ、ギンナンなども経験済みです。
注意していても紅葉していると本当に美しいので近くで見たくなるのです。
バカですね^^;
でも、今のところツタウルシにはかぶれたことがありません。
でも、触ったらイチコロかも〜〜おぉ〜〜こわっ!!
fu-co
2011/10/19 21:55
アライグマさん 今晩は。
海辺の地域には何故かハゼノキが多いですね。
ヤマウルシと比べると、ハゼノキは紅葉するのが遅く、知多半島などでは11月の末頃から12月にかけて真っ赤に紅葉します。時々ハゼノキは街路樹にしている所があります。
みかん
2011/10/19 22:29
ぐーまさん 今晩は。
中央自動車道の法面で見られるのはツタウルシではなく、ツタそのものだと思います。こちらも真っ赤に紅葉して綺麗ですね。こちらは触ってもかぶれることはありません。山に生えるツタウルシは、葉がツタに似ているのでついた名前なのですよ。
君子危うきに近寄らず、とも言いますから、自信がなかったら、近づかない方が賢明ですね。
みかん
2011/10/19 22:37
ほととぎさん 今晩は。
ヤマウルシもかぶれますが、ヤマウルシよりツタウルシの方が強いかぶれを引き起こしますから、やはり近づかない方が賢明ですね。
道路の法面にはヌルデやヤマウルシ、何故か良く生えてきますね。ミツバツツジなどなら大歓迎ですが。
みかん
2011/10/19 22:42
上州花狂いさん お久し振りです。
戸隠の「うずら家」の蕎麦を食べてきましたか。蕎麦はもちろんですが、天ぷらも美味しかったでしょ。あそこの蕎麦は品があります。吟醸生の「夜明け前」はまだ味見していません。今回の戸隠は開店前からスゴイ行列だったので、時間が惜しかったのでスルーしました。他で新蕎麦を食べましたが、やはり味は・・・・。
帰りは黒姫山の麓経由で帰ってきました。
みかん
2011/10/19 22:55
fu-coさん お久し振りです。
今年も精力的に山を歩かれていますね。今年の高山はどこも紅葉が良くありませんね。こんなにひどい涸沢の紅葉は滅多にないことだと思います。昔、昔の話しになりますが、日本一と叫びたくなるような見事な紅葉と、穂高の新雪に遭遇したことがあります。当時は6×6のカメラを駆使している頃でした。あれから40年も経つというのに、あれほどの見事な紅葉に出会ったことがありません。
みかん
2011/10/19 23:05
みかんさん、こんばんは。
我が家のヤマウルシ(鋸歯があるので・・・たぶん)も、少し色付き始めました。地味な紅葉タイプです。
桧枝岐で河原遊びをした時、何の木かも分からずに、ひょいと持ち帰った10cmほどの幼木、家に転がっていた溶岩に植えつけて置いたら、30年余り経った今でも根際で直径3cm、身の丈20cmの小人さんで、溶岩と一体化して鉢と鉢のあいだでしたたかに生きています。
毎年、適当に枝を切ったり芽を摘んだり、素手でやっているのに、未だかぶれたことはありません。
実は、ヤマウルシと分かったのはつい何年か前のこと。
油断して、眼なんかこすらないようにしなくては!
ケイ
2011/10/20 00:19
ケイさん おはようございます。
その木はヤマウルシではないかも知れませんよ。ヤマウルシの幼木なら葉に鋸歯がでますが、30年も経過しているなら小葉は全縁のはずです。実物を拝見していないので何とも言えませんが、もしヤマウルシなら素手で芽を摘んだりしたら、丈夫な人でも確実にかぶれると思います。特に若葉の季節や夏場などは、秋の紅葉時よりかぶれる確率が高いのです。用心に越したことはないので、充分に気をつけてください。
みかん
2011/10/20 08:39
ウルシでは、かぶれの経験はありませんが、知り合いが一度漆にかぶれてから
山歩きを止めました、本当に大変だったのでしょうね、と改めて思いました
ツタウルシのエピソードは、むっちゃん顔負けのようですね(笑)
先生でも、ついうっかり・・・があるのですね
私は絶対に触らないようにしようと思いました
ツタウルシ、ヤマウルシ、しっかりと覚えておきます
いっしい
2011/10/20 08:51
いっしいさん こんにちは。
むっちゃんには敵わないでしょ。あはっ
普段はかぶれることなんてないので、かぶれるとは夢にも思っていませんでしたから、そりゃもうビックリでした。いっしいさんの友人も相当つらい思いをしたのだと思いますよ。何しろ痒くてかゆくて、女性で顔でもかぶれたら人前には出たくなくなるような形相となります。
美しいものにはトゲ、ならぬ罠があります。気をつけたいものですね。
みかん
2011/10/20 11:56
むっちゃんブログをご紹介頂き有難うございます!
品の無いブログの代表にされとるような気がするけど
ウルシにはかぶれたことはないけど、
子供の頃巨大ミミズにオシッコかけたらホントに腫れあがったことがあるばい。
むっちゃん
2011/10/20 20:30
むっちゃん 今晩は。
そんなことはないですよ。みかんが他人様のブログを紹介するというのは異例なのですよ。星の数どころか、それ以上はあるだろうブログの中で、素敵だ、と思えるのは片手の指でも余ってしまうほどです。写真が綺麗で文章がうまくて、というブログは滅多にあるものではありません。紹介したいブログはあと2つほどありますが。いずれまた。
みかん
2011/10/20 23:02
みかんさん、おはようございます。

ウルシかぶれの一節を読んでいて、大笑いしましたが、笑ってはいけませんよね大変だったと思います。

かくいう私はすぐにかぶれるので、ツタウルシやヤマウルシの側によるだけで首筋が痒くなります。
かぶれたことは何度かありますが、もう何年か前熱を出し寝込むほどかぶれてしまいました。
かぶれ体質で気をつけてはいるのですが、何処でどうしたものか顔と言わず首と言わず腕もお腹や背中の周りまで・・・・
夜中に痒くて無意識にかくので余計に広がって、皮膚の弱い部分はもりあがり1ヶ月ほど外に出られませんでした。
衣類がかぶれに触れないようにぶかぶかの服を着て閉じこもっていましたよ。

昨日の山歩きにもたくさんのツタウルシを見かけましたが、みかんさんのブログのようには紅葉していませんでした。
ヤマウルシの赤も冴えません。
今年はこちらの紅葉は、昨年の美しさは見られないように思います。
さなえ(花の庵)
2011/10/21 06:53
さなえさん おはようございます。
ウルシかぶれはひどい状態になりますから、皮膚の弱い人はほんとに大変だと思います。掻くとどんどん広がるのも困りものですよね。側を通っただけでかぶれる人というのは、ほんとにお気の毒です。しっかりと植物を覚えて気をつけて欲しいと思います。
今年の山の紅葉はどこも冴えませんね。長雨や台風の影響でしょうね。昨日、今年最後の紅葉を見に、白山スーパー林道を越えました。例年から比べると、かなり見劣りする紅葉でした。でも、それなりに楽しんできましたよ。その様子は数日中にアップしますね。
みかん
2011/10/22 08:55

コメントする help

ニックネーム
本 文
山で最初に紅葉する  ツタウルシとヤマウルシ みかんの花日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる