みかんの花日記

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zoom RSS ユウゼンギクとネバリノギク  

<<   作成日時 : 2011/09/28 00:15   >>

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   画像をクリックしてください。

   白っぽい野菊がユウゼンギク、紫色の野菊がネバリノギクです。

   どちらも北アメリカ原産の帰化植物です。

   今、北海道の路傍には、いたるところで大繁殖しています。

   日本の各地で点々と見られるようですが

   北海道での群生は、まるで植えられたものかしら、と思うほど

   見事です。

   それほどに大繁殖しています。




   
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   花の色が多彩で、美しいのです。

   それもそのはず、日本には花を観賞する園芸植物として

   大正時代に導入されたといいます。

   和名の名付け親は牧野富太郎です。

   ユウゼンギクは別名をメリケンコンギクともシノノメギクとも言います。




   
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   それにしても一体、いつ頃から北海道にはこんなに増えたのでしょうか。

   今から10年ほど前には、札幌から定山渓温泉に行く途中の道路脇には

   ネバリノギクやユウゼンギクが花盛りでした。

   歓声をあげるほど見事でした。

   ところが今年、道路脇では1本の花も見ることができませんでした。

   どちらも帰化植物ですから、動くのです。

   裸地の先駆的な要素を持っていて、道路の法面だとか、空き地などには

   いち早く侵入します。

   苗でも増えますが、その多くは多量にできる種子が風によって散布されることで

   次々と場所を変わってゆくようです。




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   千歳の空港の中にも咲いていますし、その周辺の道路脇でもたくさん見られます。

   今年見事だったのは、空港から登別温泉へと向かう高速道路の斜面でした。

   とりわけ法面には見事なまでに咲きつづいていて

   花にうとい人なら、きっと植えられたものと勘違いしたのでは、と思うほど

   延々と咲きつづいておりました。

   上の画像の多くは、高速道路のサービスエリア周辺で撮ったものです。




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   ユウゼンギク(上の画像2枚)は学名を Aster novi-belgii と言います。

   本場アメリカでは、ニューヨーク アスターという名前で呼ばれています。

   キク科シオン属ですが、属名の Aster は、日本では一般にアスターと呼ばれていますが

   学名のラテン語読みをするならば、アスターではなく、アステルと読むのが正確です。

   種小名の novi-belgii はニューヨークの古くの呼び名である New Belgium に由来しています。

   さて、ユウゼンギクですが、その特徴は全体がほぼ無毛なのです。

   ほぼ、と書いたのは、総苞に稀にわずかな毛が生えているものもあるからです。

   花びらの色は、北海道に野生化しているものでは、白から淡青紫色です。

   栽培されている園芸品には、赤やピンク、紫などもあるそうです。




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   一方のネバリノギク(上の画像2枚)は、花びらの色が非常に多彩です。

   青、紫、ピンクなどがあり、同じ紫でも株によって濃淡があります。

   学名は Aster novae-angliae と言います。

   全体に毛が生えています。

   特に茎の上部の毛は著しく、開出毛の中に腺毛が混じります。

   そのため粘ることがあり、ネバリノギクの名前が生まれました。

   毛深いことのほかに、総苞が開出し、セイヨウタンポポのように反り返るのが特徴です。

   茎に生える葉は多くは茎を抱いています。




   
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   両者の違いでおもしろいのは、開花時間の差です。

   花の咲いている時間帯が違うのです。

   上の画像は午後4時49分の撮影です。

   奥のユウゼンギクはまだ花を開いていますが

   手前の紫色のネバリノギクは、すっかり花びらを閉じています。

   ユウゼンギクは花が咲くとそのままですが、

   ネバリノギクは花びらを閉じたり開いたりの開閉運動を繰り返すのです。

   店じまいが早いのがネバリノギクの特徴でもあります。

   その日の天候にもよりますが、早いものでは午後4時頃には、花びらを閉じてしまいます。




   
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   花には昆虫が良く集まる。

   羽音が賑やかなハナアブ

   蝶々の中でも飛び切り派手なクジャクチョウ

   4枚目の画像はウラギンスジヒョウモンだろうか

   私は植物は専門家だが、昆虫は専門ではない。

   もし名前に間違いがあるようなら、ご指摘いただけるとありがたい。

   これら花を訪ねる虫達によって、多くの花に多量の種子ができる。

   北海道におけるユウゼンギクやネバリノギクが

   ますます盛大にはびこることになるだろう。


   ***アザミの歌さんのご指摘や私の友人のアドバイスなどから
     4枚目の画像の蝶の名前はクモガタヒョウモンと判明しました
     ご指摘に感謝します。ありがとうございました。*** 




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   今回の旅では、終始ユウゼンギクやネバリノギクに圧倒されっぱなしだった。

   撮影の目的は、もちろんこれらの花ではない。

   だが、どこを走っても眼の中に飛び込んでくるのである。

   高速道路を走っていて、何度も、停めて、と叫びたくなるような場所があった。

   帰化植物とはいえ圧倒的な強さで、こちらに迫ってくるのである。

   どちらかと言うと、嫌う人が多い帰化植物だが

   ユウゼンギクやネバリノギクは、別格かも知れない。

   美しさにおいては軍配をあげざるをえない。

   さわやかな秋空のもと、強いインパクトで迫ってくる野菊である。




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   撮影は2011年9月19日〜20日 北海道苫小牧市、白老町、登別市などで

   画像はクリックすると2段階にアップになります。

   撮影はすべてケイタイ電話についているカメラで撮っています。

   はじめての方のコメント歓迎します。

   常連さんもどうぞヨロシク。




   




   




   



   

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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
おはようございます。
一番乗りで恐縮です。(^^;)
見事なお花畑で歓声が上げたくなる光景ですね。♪
秋の花畑を花野と歌では詠みますが、目にすれば一首詠みたくなります。
私は鉢植えなどではなかなか上手く育てられないのに北海道の気候に合うのでしょうか。
ネバリノギクの花色の鮮やかさも素敵です。

ちなみにヒョウモンチョウはクモガタヒョウモンではと思うのですが、いかがでしょう。
アザミの歌
2011/09/28 10:19
アザミの歌さん こんにちは。
いつみ見ていただきありがとうございます。ユウゼンギクやネバリノギクは北海道以外でも帰化しているようですが、これほどの群落は北海道ならではと思います。私は北海道以外では帰化の状態を見たことがありません。

蝶はクモガタヒョウモンの可能性が大ですか。ならこの個体は♀ですね。他の画像も見てみたのですが、前翅に1本の黒い線がないのでウラギンスジヒョウモンかオオウラギンスジヒョウモンの♀かと思ってしまいました。根拠は何もなく、蝶の図鑑との絵合わせだけの結論です。アザミの歌さんも蝶に詳しいようですが、蝶が好きな仲間にも見てもらいますね。結論はもう少し待ってくださいね。
みかん
2011/09/28 11:15
相変わらず頂いたメールを返すと「そんな宛先は無い」と英語で怒られているアライグマです。
(/||| ̄▽)/
菊らしいキク科は本当に難しいです。
菊らしくない奴は少しは何とかなるけど。
何処を見たら良いのか思いつきません。
唯一これはというのがリュウノウギクくらいでしょうか。
逸れも当てにならないかもしれないけど。
クジャクチョウは判るぞ。(^▽^*)って当たり前か。
当分携帯の返信はこのブログのメッセージ機能で送ります。
アライグマ
2011/09/28 11:34
みかんさん〜こんにちは!
私も大好きな北海道へ今年、7月と9月に行ってきました。
9月は札樽道からアポイを目指しましたが、高速の脇でこのお花たちを
眺めました〜 何だろうと思いつつも、高速のため確認できませんでした。
そうでしたか・・・色合い素敵ですが、複雑な思いですね!
今年の北海道は雨ばっかりでした。 降られなかったのはアポイだけです。
次は何の花が登場でしょうか?  楽しみにしています。
みちほ
2011/09/28 12:36
アライグマさん こんにちは。
メールの件、カタログを読み直して少し操作してみますね。今までは届いていたのですから、こちらの指定がおかしくなっているのかも知れません。
クジャクチョウは派手で、他に似たものがいないから誰にもわかりますね。問題はヒョウモンチョウの仲間です。初心者はどうしても絵合わせに頼ってしまうので、間違えやすいですね。
みかん
2011/09/28 12:50
みちほさん こんにちは。
みちほさんも北海道に行っていましたか。確かに今年は雨が多かったですね。みかんも最初の2日間は雨に降られました。1日目はケイタイでも1枚も写せませんでした。2日目は小雨だったので山に登りました。エゾトリカブトが花盛りでした。
ユウゼンギクやネバリノギクは、アポイ岳へと向かう日高道にも非常に多いですね。以前に行った時は、同行した女性は花束にして持ち帰りましたよ。あまりにもスゴイ群落なので、複雑な心境になりますね。
みかん
2011/09/28 13:03
みかんさん、こんばんは。
ユウゼンギクとネバリノギク、それにしても見事です!
花色も派手なので、土手一面がすっかりお花畑になってますね。
これだけ咲いていれば、即席で「野菊祭り」とかできちゃいそうです。(^^ゞ
nekoppana
2011/09/30 22:47
nekoppanaさん 今晩は。
そうですね。簡単に「野菊祭り」ができそうです。元手はかからないけど、誰もが喜ぶかが問題です。これだけ繁茂すると在来種が心配です。エゾゴマナやワレモコウなどと一緒に生えているところもあるのですが、帰化種の方が優勢に見えました。
みかん
2011/10/01 01:30
みかんさんおはようございます。

いやぁ〜、見事な花ですね!!
ユウゼンギクとネバリノギク・・・♪♪

これはぜひ見てみたい・・・見なきゃ損(爆)そんな景色です〜。
カルチャースクールで来年企画して欲しい『番外編』ですね〜。

最後の2枚は南アのナマクアランドのある町で町中にこんな風に咲いていたナマクアデイジーを思い出しました!!

感動の北海道です
ぐーま
2011/10/01 08:33
ぐーまさん こんにちは。
ナマクアランドのような砂漠なら、同一種が群落を作るのは納得ですが、ここは北海道ですからねぇ。帰化種がこれほどの群落を作るのは困りますねぇ。わざわざ見に行くのなら、北海道にはもっと素晴らしい花がたくさんあるので、そちらの方がおすすめです。
みかん
2011/10/01 11:57
ユウゼンギクとネバリギクの群生、見事ですね〜♪
圧倒されて、声も出ません。
でも、私は個人的には、ヨメナやノコンギクの方が好きなので、この帰化植物に復讐してやりたい気持ちが込み上げてきます。
ユウゼンギクとネバリギクの本場アメリカに乗り込んで、
ヨメナとノコンギクの種を1億粒位撒き散らしたい。。
ヨメナとノコンギクをアメリカに、帰化植物として根付かせたい。。
なーんて幻想を持ってしまいました(笑)
現在でも、海外に帰化してる植物は、きっとありますよね。
どんな花があるでしょうか?
本国で消えそうな品種を、海外で増やしたら生態系が崩れるからダメですか?
でも、目には目をで、やってやりたい気分満々・・・(爆)
イエイエ、云ってるだけで実行はしませんから、ご安心ください
リサ・ママ
2011/10/01 12:53
リサ・ママさん 今晩は。
鼻息が荒いですねぇ、あはは。
日本の植物なのにアメリカに渡って、今ではアメリカの人達を困らせている植物はもちろんありますよ。その代表が秋の七草のひとつ、クズです。これはアメリカが緑化や飼料用にわざわざ日本から多量の種子を取り寄せて蒔いたのが原因ですがね。その他にもスイカズラなどが害草化しているそうですよ。
日本の秋を象徴するようなヨメナやノコンギクはいいですね。日本の風土にあっていると思います。みかんもこれらの野菊が大好きです。
みかん
2011/10/02 00:29
みかんさん、おはようございます。

野菊の花は秋の風物詩のようで、華やかさはないのですが、素朴でいい花だと思っていました。

が・・・このユウゼンギクとネバリノギクの群落はなんとも華やかですね。
帰化植物だったのですねぇ。
しかし生け花には魅力的だと思いながら見ています。
1輪で効いてくれる・・そんな感じがします。

私の畑も秋冬のお野菜の瑞々しい若緑色の葉とコラボレーションするかのようにヨメナやノコンギクがあちこちで咲いていますが、1種園芸種かと思う野菊が混じっています。この記事を読みながらもしかして帰化植物かと・・・・・
さなえ(花の庵)
2011/10/02 06:42
さなえさん おはようございます。
生け花には使えそうですか。洋風なアレンジメントには使えそう気がしますが、少し強烈すぎませんか。みかんはやはり日本の野菊の、楚々とした風情に魅かれますね。やはりヨメナやノコンギクの方がいい。あはは
時代とともに日本の山野の植物も変わっていきます。ユウゼンギクやネバリノギクも抵抗なく受け入れられる時代が来るのかも知れません。
みかん
2011/10/03 08:59

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