みかんの花日記

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zoom RSS アサギリソウ  Artemisia sericea var.schmidtiana

<<   作成日時 : 2011/09/22 13:52   >>

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   植物の名前、というのは、人間が識別するために付けたものだが

   随分とえこひいきがあるような気がする。

   例えばこのアサギリソウは、なんとも優雅で素敵な名前をつけてもらったことか。

   漢字で表記すれば朝霧草である。

   名は体を現すというが、銀白色の細かく切れ込んだ葉は、

   まさに朝霧というにふさわしい。

   花のない季節でも、他に類を見ないような銀色の葉は

   ひと目でアサギリソウとわかるのである。




   
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   植物の中には、美しい花を咲かせても

   その名前で随分と損をしている例は多い。

   ママコノシリヌグイだとか、ヘクソカズラなどは、その最たるものだろう。

   オナラだけでは足りず、ウンチまでも付けられてしまったヘクソカズラは、いかに悪臭があるにしても

   あまりにも可哀そうな名前である。

   ヘクソカズラにはサオトメカズラという美しい別名もあるが

   何故かいっこうに定着しない。

   人間は案外残酷な動物なのかも知れない。




   
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   アサギリソウは亜高山帯から高山帯にかけての岩場に生える。

   ヨモギの仲間である。

   花は最盛期でも上の画像のようで、とても目立つ存在とは言えない。

   花茎にはびっしりと花をつけるが、多くは下向きに咲くので、

   咲いていても目立たない。

   エッ、これで咲いているのですか、などと言う人までいる始末である。




   
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   花期は8月から10月のはじめにかけてだが、花の最盛期でも

   上の画像のような場所に生えたものでは、まったく目立たず

   地味なままで終わってしまう。

   アサギリソウはむしろ花よりも、銀白色の根生葉(上から2枚目の画像)の方が目立つかも知れない。

   北海道の山では見かけることが多いが、本州ではあまり見ない。

   だが、分布は北海道と、本州の東北地方、長野県や富山県である。




   
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   そぼ降る雨の中、久し振りに北海道の八剣山に登った。

   今頃の季節は、上部の岩場にはアサギリソウがわんさかあった、という記憶だったのだが

   何故か今年はそれほど多くはなかった。

   この山では減少していることが顕著である。

   植物にはすべて、基準となった標本がある。

   面白いことにアサギリソウは、その基準となった標本が

   産地不明の栽培品なのである。

   これは植物の世界では、極めて異例のことである。












   撮影は2011年9月18日 北海道の観音岩山で。

   道内では八剣山の名前で親しまれているが、国土地理院発行の地図や、

   カーナビなどでは観音岩山と記されている。

   画像はクリックすると2段階にアップになります。

   花の確認はアップにしてご覧ください。

   撮影はすべて携帯電話についているカメラで撮っています。


   次回は北海道を席捲する帰化植物、ユウゼンギクの予定です。

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
おはようございます。

アサギリソウは道の駅で買って(爆)自宅で鉢植えで育てて??います。
でも自然の山で生きているアサギリソウを見ると
暑くてカラカラのこの地においておくのはかわいそうですね。
ドタ〜ッと伸びきってます(爆)

色んな自然の条件の中で健気に咲いている山野草を見ると
鉢植えの園芸種になった山野草より感動が大きく愛おしいです。

ぐーま
2011/09/23 05:16
おはようございます。

カワラヨモギを連想させる葉の色ですね。
蒸気の上がる山を背に、銀色の葉、クリーム色の花が美しく上品です。
見始め、聞き始めの花でした。
ありがとうございます。

台風12号も15号もそちらが大変なようですが、被害はありませんでしたか?
さなえ(花の庵)
2011/09/23 06:23
ぐーまさん こんにちは。
道の駅で売られているアサギリソウ、みかんも長野県で見たことがあります。何でもそうですが、やはり自然の中でのびのびと咲いている姿の方が感動しますね。今回は雨が降っていたこともあり、じっくりと写す時間がなく、このブログに載せた写真が、写したものすべてです。
みかん
2011/09/23 10:53
さなえさん こんにちは。
アルテミシア(ヨモギの仲間)はどの植物も花とは思えないような地味な花を咲かせます。人に振り向かれることの少ない花ですが、山の雰囲気を感じてもらえれば、それなりの成果があったかと、自己満足しています。
今年は台風6号にはじまり、3回も被害に遭いました。大切にしていた何種類かは
ダメになりそうです。標本の残りから大事に育てていたタジマタムラソウも、すぐに植え替えましたが、ダメになりそうです。海のすぐ側なので、塩分を含んだ多量の雨は、植物の葉をチリチリに枯らしてしまいます。すでにつぼみをつけていたアキギリなども、今年は多分花を咲かせないでしょう。被災された方から見れば、問題にもならないような小さなことなのですが、1年をかけて大事に見守ってきた植物達が枯れてゆく姿を見るのは、正直、辛く残念です。
みかん
2011/09/23 11:07
アサギリソウのこの葉が大好きです。
この植物に他の名前が付けられていたら,人々の記憶にあまり残らない植物だったかもしれませんね。美しい名前と美しい容姿がピッタリ。
一般的には花や実にばかり目が行きがちなのですが,葉や植物の姿全体も(ついでに育っている環境も含めて)魅力的な個体はたくさんありますよね。
このアサギリソウのように。
(台風のあと,庭の鉢物には水道水をかけて塩害を減少させるようにしていますが,難しいものです)
はるこ
2011/09/23 13:07
はるこさん 今晩は。
ムラサキシキブなどもそうですが、アサギリソウは随分素敵な名前をもらった果報者だと思います。名前負けしている感もありますが、渋華やか、といったところでしょうか。やはり自然のものは、自然の中で見るのが、いちばんピッタリとしていますね。
みかん
2011/09/23 19:33
>やはり自然のものは、自然の中で見るのが、いちばんピッタリとしていますね。
\^∇^/そうだ・そうだーーーー
畑にコウリンカがあったらσ(^^;)は見向きもしないぞーーーーー
アライグマ
2011/09/23 22:27
アライグマさん こんにちは。
そうだ・そうだ----共感していただき、ありがとうございます。
みかん
2011/09/24 12:39
アサギリソウって、とてもステキな名前ですね!!
石鎚山系をクルマで走ったときに出会った霧を思い出しました。
あの霧の切れ間から、アサギリソウが顔を出すシーンを想像しましたが、
無論、四国の山の中にあるはずのない植物なんですね〜ザンネンです。
姿の良い葉は、普通のヨモギとちがうけど、
花はやはり、地味なヨモギの花!!親近感が持てます(笑)
この葉でヨモギ餅は、作れないでしょうかねぇ

先日の台風での災難、お察しします。
高知も、大した被害は無かったとは云え、
台風前に行った河川にお彼岸の中日に立ち寄ったら、
無残な泥跡が残ってるだけで、植物は流されて有りませんでした。

どうかみかんさんのお庭の植物たちが、地中で生き抜いて、
来年復活してくれますようにと、お祈りしておりまーす♪
リサ・ママ
2011/09/26 16:08
リサ・ママさん 今晩は。
色々とご心配いただき恐縮です。台風でやられてしまった植物は、復活できないものもあるかも知れません。こればっかりはどうしようもありません。
アサギリソウは名前は素敵なのですが、ヨモギの仲間ですから、花は超ジミィ〜ですね。あはは。ヨモギのような香りはありませんから、ヨモギ餅やヨモギ団子は多分無理と思います。そういう発想が出てくるところに脱帽します。
みかん
2011/09/26 23:09
なんかこれ 植物園の 岩に生える コマクサとかと 一緒のところで、
見たような気がします 朝霧なんて素敵ですね! 徳島ではハハコグサの葉っぱが、この銀白色です! 素敵な植物を、ありがとうございました。
ちごゆり嘉子 
2011/09/27 18:46
ちごゆり嘉子さん こんにちは。
アサギリソウはコマクサとは一緒には生えませんが、植物園なら、同じような環境で育つので、一緒に植えている可能性はありますね。葉が雨に濡れたりすると、水滴がキラキラと光って、また一段と素敵になりますよ。
みかん
2011/09/28 11:36

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