みかんの花日記

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zoom RSS ギリシア・クレタ島の花 最終回  Tulipa bakeri

<<   作成日時 : 2011/05/13 12:29   >>

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   今回の旅の目的は、野生のチューリップを見ること。

   クレタ島には4種類のチューリップが自生する。

   それぞれが微妙に花期が違い、4種類の花を同時に見るのは

   なかなか難しい。

   最も花期が早いTulipa saxatilis (チューリッパ・サクサティリス)を標準にすると

   他の種類は咲いていない。

   花期が遅い真っ赤なチューリップ Tulipa doerfleri (チューリッパ・ドエルフレリ)を標準にすると

   他の種類は咲き終わってしまう。

   と言うことで、運がよければ早いのも遅いのも見られるという時季

   Tulipa bakeri (チューリッパ・バケリ)の最盛期に標準を合わせて日程を組む。




   
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   チューリッパ・バケリは原野に群生する。

   礫の多い場所を好むので、自生地はアネモネ・コロナリアと共通する。

   両方の花が混生していることも多い。

   画像の場所も両方が混生し

   この旅のハイライトにふさわしい、目が眩むような素敵な場所となっている。




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   チューリッパ・バケリは草丈が15センチから、大きくても30センチほど

   日本の庭や花壇に植えられている園芸種のチューリップと比べると

   草丈はかなり低い。

   だが、それらが群生して丘を埋めて咲き続いている光景には

   ただただ、感嘆の声しか出ないのである。




   
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   クレタ島に自生する4種類のチューリップは、いずれもこの島の特産種である。

   他では見ることができない貴重な種類である。

   いずれもユリ科チューリップ属。

   日本に自生のチューリップはないが、良く似たものにアマナやヒロハノアマナがある。

   かつてはチューリップ属に分類されていたが

   現在では、アマナやヒロハノアマナは独自のアマナ属とする見解が一般的である。

   今回見られたクレタ島のチューリップは他に2種類




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   上の2枚の画像はTulipa doerfleri (チューリッパ・ドエルフレリ)である。

   原野にも見られるが、耕作地周辺の草原や何故か麦畑の中に多い。

   たくさんつぼみはあるのだが、ほとんどがまだ固いつぼみだった。

   花盛りだったら、真っ赤なお花畑になりそうである。




   画像画像



























   上の2枚の画像はTulipa saxatilis である。

   チューリッパ・サクサティリスは、雪が解けると真っ先に咲くチューリップである。

   花茎が枝分かれすることの多い(画像左側)種類で

   草丈は20センチほどと、チューリップの中では低いほうである。

   今回も花は終盤で、かろうじて咲き残りの花が見られた。


   あと1種類は、世界で最も小さいチューリップ

   Tulipa cretica (チューリッパ・クレチカ)なのだが、今回は残念ながら見ることができなかった。




   画像画像






















   子供達にチューリップの絵を描かせると、先端がギザギザになった合弁花のような形に描く。

   チューリップの花は合弁ではなく、ユリ科だから花びらは3の倍数、6枚がある。

   上の左画像を見るとわかるが、外側に3枚、内側に3枚がある。

   外側の3枚を外花被片(がいかひへん)、内側の3枚を内花被片(ないかひへん)と呼ぶ。

   ユリ科というのは3の倍数で構成されていて、葉はススキの葉のように

   葉脈が平行に走るのが特徴である。

   もし、小さなお子さんやお孫さんをお持ちなら、お絵かきをする時に、花をよく見ることを

   是非とも、教えてあげてください。

   そんなところから花への興味は深まります。




   
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   花を真上から眺めると、花の構造が良くわかります。

   画像をクリックすると、メシベの柱頭が3裂していることや、オシベの本数が6本あることがわかりますよね。

   私が講師で行く花の旅は、こんな所をじっくりと見る余裕もあるのですが

   楽しみかたは人それぞれ、お花畑に寝転んで

   ギリシアの野の風を楽しんでいる方もおられました。

   蜂に擬態したオフィリスランや草原をピンクに彩るオルキスランなど

   ランの花がびっしりと咲いているのも、春のギリシアの特徴です。

   今回は、日本では園芸種として知られているアネモネやシクラメン、チューリップなどには

   それぞれに原種といわれる野生種があるのだ、ということを

   お知らせしたかったのです。



   ちなみに今回の旅は、新和ツーリストのギリシア・クレタ島チューリップウォッチング

   8日間で費用は498.000円(全食事付き)

   興味のある方は問い合わせを。素敵なパンフレットが用意されています。

   新和ツーリスト TEL03−3503−2611



   オマケ画像


   画像画像

















   花めぐりが第一ですが、パルテノン神殿などの観光地も一応見学します。あはは 







   クリックすると画像は大きくなります。

   画像はすべて携帯電話についているカメラで撮っています。

   撮影は2011年4月5日〜12日 ギリシアとクレタ島で

   希望があれば日を改めて他の花々も紹介しましょう。



   重要な訂正です

   クレタ島には4種類のチューリップがあると書きましたが、現在では5種類あるようです。

   私はまだ見たことはないのですが、Tulipa goulimyi という種類が新たに見つかったようです。

   それとこれらはクレタ島の固有種だと書きましたが、チューリッパ・サクサティリスはトルコにも

   自生しているようです。訂正いたします。

   間違いを指摘してくれた友人のT君に感謝します。


   

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コメント(22件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは〜。

クレタ島のチューリップ・・・・
お話だけでは想像がつかなかったですが
感動もんです!!
すごいですね。

日本のチューリップはかわいげがないですが((^∇^)アハハハハ
小さくて愛らしくて・・・・
ブルーのチューリップと淡いピンクのチューリップ・・・
この目で見てみたい!!

そんな気分になりました・.。*・.。*(〃´∀`)・.。*・.。*ポワワァン…
ぐーま
2011/05/13 17:18
今晩は(ΦωΦ)ふふふ…
解説がないとσ(^^;)にはチュウリップの原種と言うより「ヨーロッパのアマナの仲間で色付きだぜい」とでも信じてしまいそうだ。
ヽ(´ー`)ノ 矢張り野に置けチューリッパ
アライグマ
2011/05/13 20:39
ぐーまさん 今晩は。
早いですね。一番乗りだ。
百聞は一見にしかず。話しだけだと想像するだけですが、このように画像があるとより現実味を帯びてくると思います。実際に本物を目にしたら、また違った感情が湧いてくると思います。
ここに集う方達だけでギリシアに行けたら、また楽しい旅が出来ると思います。
いずれそんな企画も考えていますので、その時は是非ご参加ください。
みかん
2011/05/13 23:34
アライグマさん 今晩は。
チューリップの原種ですから、花の大きさはアマナの比ではなく、数倍も大きいのですよ。花の大きさは園芸種とそれほど変わりませんが、ただ草丈は低いですね。
やはり野に置け、には大賛成ですが、あくどい人間のことですから、チューリッパ・サクサティリスを品種改良して、ライラックワンダーという多花性の園芸品種がすでに売られています。
みかん
2011/05/13 23:43
アマナそっくりと思っていたら、やはり・・・でも、アマナは控えめ、花の数も姿も。
同じ半開きの花でも、一斉に天を仰ぎ両手を掲げ、歓喜の歌を大合唱している様! 
ギリシャ神話で色々な神様の物語が生まれたのも、このような自然があるからなのでしょうね。

クレタ島シリーズありがとうございました。
たぶん、行くのは無理かも・・・でも、ほんの少し、その場所に自分も立っている様な気分になっています。。
しばらくは、時々眺めてうっとりしていることでしょう。
ケイ
2011/05/14 00:10
ケイさん こんにちは。
ギリシア神話が生まれる風土、まさにそんな感じですね。花が多く登場するギリシア神話ですが、博物館などを訪れると、野生のチューリップをモチーフにしたガラスの破片なども展示されています。
太古の昔から人々の目を楽しませていたのだと、嬉しく思ったことでした。ほんのさわりの紹介ですが、ギリシアの花、楽しんでいただけましたか。
みかん
2011/05/14 11:25
アネモネ・コロナリアとの混在が、素晴らしいです!!
(あ!どれも素晴らしいですけど)
こんな所でこんな風に吹かれてお昼寝できたら、
なんてリッチなんだろ!!(笑)
今度、お絵描きのチャンスがあったら、
チューリップを正しく描いて、
みんなをアッと云わせて見せましょう(^−^)!!

リサ・ママ
2011/05/14 15:21
リサ・ママさん おはようございます。
アネモネ・コロナリアの閉じかけの姿も見てみたい、というリサ・ママさんの要望に答えて、あえて4枚目の画像を入れたのですが、ブルーのチューリップと間違えた人もいるみたいですね。アハハ、説明が足りなかったかな。
こんな風に吹かれに行きましょうネ。アネモネやチューリップが群生するこの場所は、何度訪れてもみかんは撮影に夢中で、お昼寝する余裕がありませんけど。
みかん
2011/05/15 06:30
はじめまして、NHKの花旅の生徒です。パソコン初心者です。お気に入りにいれて、パソコン開ける楽しみが増えました。今年の年賀状に「自然の中でけなげに咲く花との出会いを楽しんでいます。」と書いて、なんと!先生に出会いました。現地と併せてワクワクと、感動をよろしく。クレタ島、家に居ながらの空気感に感謝です。
koniku
2011/05/15 16:44
みかんさん、こんばんは。
チューリップが野の花だなんて信じられないみたいですね。
私もブルーのチューリップもあるのかとビックリ致しました。
アネモネとのことでで納得致しました。(^^;)
優しい色のピンクが一番可愛いく思いました。♪
クレタ島のお花たちをを居ながらにして楽しませていただきました。
アザミの歌
2011/05/15 23:17
konikuさん はじめまして。
内容が?なのですが、誰かと勘違いしていませんか。それとも私のカルチャー教室の生徒さんかな? NHKではなく、朝日カルチャーですか。
いずれにしても歓迎です。お気に入りに入れていただいて光栄です。今後ともどうぞよろしく。
みかん
2011/05/16 09:44
アザミの歌さん こんにちは。
春の花が盛りですね。あちこち飛び歩いていますが、今の季節はどこに行っても新緑が瑞々しく気持ちいいですね。
野生のチューリップは様々な国にありますが、日本では園芸種なので、少し違和感があるかも知れませんね。でもご覧のように元々は野草なのですよ。楽しんでいただけて何よりでした。
みかん
2011/05/16 09:49
おはようございます。
すばらしいチューリップたちです。
新和のツアーは外れがないですね。
今年は東北にはカタログもニュースも発送を控えているらしいです。

aoikesi
2011/05/16 10:20
すみません。早々にドジをしてしまいました。NHKではなく朝日でした。
毎日がこんな調子の私ですが、これを機会に子供に返って、花を落ち着いてしっかり見ようと思います。写真と文章の絶妙なバランスに引き込まれてしまいます。気持ちほっこりです。ありがとうございます。
koniku
2011/05/16 17:51
aoikesiさん 今晩は。
日本国内の旅行でも、被災地の方のキャンセルが続出したり、被災地の方達のことを思うと、とても旅行どころではない、という意見が多かったために、あえてパンフレットは送らなかったようですよ。震災後の催しはいくつか中止になったようです。パンフレットもニュースも電話をすれば、すぐに発送すると思います。
みかん
2011/05/17 00:04
konikuさん 今晩は。
了解です。納得しました。月に1度はお会いできるわけですから、今度はブログの話しもしましょうね。全員の名前を覚えるのは大変ですが、顔はわかっても、なかなか顔と名前が一致しません。全員の名前を覚えるのは花の名前を覚えるより大変です。
みかん
2011/05/17 00:13
チューリップの原種、初めて見ます
一つ一つは小さくて可愛いけど、群生するとやっぱり豪華ですね
のんびりゆっくりと花を愛で、頼りがいのある花の先生がついてるツアーなんて、本当に憧れですよね
8日間ですか。。。。今は休みが取れませんが何時かは、参加してみたいです
その時まで、しっかりと貯めておきますね〜〜〜
いっしい
2011/05/17 23:25
いっしいさん 今晩は。
待てるのは5年くらいが限度かと。取りたくなくても毎年歳をとるものですから、あはは
是非、元気なうちに一緒に行きましょうね。雪解けのスイスなども穴場を知っていますし、カナダのロッキー山麓なども別天地がありますよ。

チューリップの原種、素敵でしょ。
実物を目にしたら、きっと言葉を失います。

きょうは日帰りで東京の出版社で来年のカレンダーの打ち合わせをしてきました。ご一緒した時の写真1枚使う予定です。楽しみにしていてくださいね。これから原稿書きに入ります。
みかん
2011/05/19 00:34
みかんさん、こんばんはです。
カリブ@豊ボタです(同名異種はいらっしゃらないと思いますが・・・種は一緒か、まぁいいや(^_^;;;)。

お忙しい中、カリブのブログへ、お返事いただきまして、ありがとうございました。
(シブカワツツジの件)
そして、このページにて、すてきな花をとどけていただき、
いつもいつも、ありがとうございますっ!!。
そして、これからも、楽しみです。
カリブ@豊ボタ
2011/05/19 22:09
カリブちゃん 今晩は。
きょうもいい汗かいてきました。県民の森の裏山にエンシュウシャクナゲを撮りに行ってきました。最盛期はすぎていたものの、まだつぼみだけの木も残っていて、それなりに楽しめました。
ここでは初コメントですよね。これからも気楽に書き込んでくださいね。豊ボタのメンバーではshuku さんとやまそだちさんくらいしかコメントを書いてくれないので、少々淋しい思いをしていました。それよか、みんなは見ていてくれるのだろうか。
みかん
2011/05/20 20:30
こんばんは。
チューリップは園芸品種と思っていました。
日本で見る色鮮やかな花色と違ってやさしい雰囲気を持っているのですね。
こんな花達に囲まれたら幸せな気持ちになりますね。
ユリ科の花びらは3の倍数・・・勉強になりました。
いつもワンポイントで説明をして下さるみかんさんに感謝です♪
花散歩
2011/05/21 00:47
花散歩さん お久し振りです。
園芸種にはすべて原種といわれる野生の種類があります。日本に原種がないものは不思議な気がしますが、必ずどこかの国に元になった植物はあります。人間は品種改良等によって、より豪華なものや、花色の変化などは作れても、全く新しいものを作り出すことは出来ないのです。
やはり原種にはその花の素晴らしい所が、凝縮されているような気がします。
どうぞまた遊びに来てください。
みかん
2011/05/21 09:58

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ギリシア・クレタ島の花 最終回  Tulipa bakeri みかんの花日記/BIGLOBEウェブリブログ
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