みかんの花日記

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zoom RSS ビロードムラサキ

<<   作成日時 : 2011/01/27 12:49   >>

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   日本にはムラサキシキブの仲間が大きく分けて11種類ある。

   ムラサキシキブ属というのは、世界には約140種もある大所帯である。

   植物の名前の中では、ムラサキシキブ(紫式部)という、何とも優雅な名前を付けられた。

   いわば得した植物かも知れない。

   秋に熟す果実が紫色になるところから紫式部の名前が生まれたが

   唯一、果実が白く熟すのがビロードムラサキである。




   
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   山地の林下や崖状の岩っぽい場所に生えるが、そうどこにでもある植物ではない。

   高知県の牧野植物園がある五台山には個体数が比較的多く見られる。

   もちろん牧野植物園の中にも植えられている。

   高知県に多い所から別名をコウチムラサキとも言う。

   また葉が大きく、旺盛に茂ることからオニヤブムラサキとも呼ばれる。

   高知県には多いが、他に紀伊半島と九州にもわずかに分布する。

   上の画像が自生状態のビロードムラサキの姿である。




   
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   ムラサキシキブ属のほとんどが、秋に紫色の果実をつけるが

   ビロードムラサキは冬に果実を実らせる。

   1月の今頃が果実の最盛期なのである。

   白い果実は半分以上が萼片に包まれている。

   今の季節でもまだ熟していない果実も多く、1月でも白くなっていない果実も多い。




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   左画像の先端部分の果実はまだ若く、白く熟してはいない。

   右画像が熟して白くなった状態である。

   ひとつの果実の直径は2ミリほどと小さいが、多数が熟すのでムラサキシキブほど人目は引かないが

   それなりに目立つ存在ではある。




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   葉の大きさは長さが20センチ以上、幅は10センチ以上もある大きな葉である。

   ビロードの名前がついているように、葉に触るとふかふかとした毛が密生しているので

   まさに質感はビロードそのものである。

   上の2枚の画像は葉裏だが、葉脈がくっきりと浮き出し、こちらにも毛が密生している。

   花や実が無くても、葉に触ればすぐにビロードムラサキと気がつくほど

   毛深いのも特徴である。




   
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   毛深いのは葉だけではない。

   新梢の部分の茎には、まるで毛糸のような茶褐色の毛が密生している。

   この毛によってやわらかい部分を保護しているのであろう。

   南国と言えども冬場は結構寒い。

   ビロードムラサキは毛をいっぱいつけて、いわばセーターのような役目もさせているのである。




   
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   何度か訪れたことのある五台山の麓にある神社を訪ねた。

   崖下にあるその神社は、崖側を落石を防ぐための金網が10メートルほどの高さに張られている。

   その金網から乗り出して、ビロードムラサキが繁茂していた。

   それが上の画像である。

   この茂った木々は金網を突き破っている状態なのである。

   信じられないような光景に度肝を抜かれた。

   普通は高さが2〜3メートルになるのだが、このお化けのような状態は、一体どうしたことだろう。

   ビロードムラサキの信じられないような生命力に、驚かされた1日だった。











   撮影は2011年1月9日 高知県高知市で

   撮影はすべてケイタイカメラで撮っています。

   編集時点で画像に少しシャープネスをかけたものがあります。

   クリックすると画像は少し大きくなります。大きな画面でもどうぞ。

   ビロードムラサキの花の色は、ムラサキシキブと同じような紅紫色です。




   オマケ画像

     ビロードムラサキを写そうと、金網の裏側に回り込もうとしたら、足元にまだタイキンギクが

   咲き残っていました。これも四国と紀伊半島だけで見られる珍しい野菊です。




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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
紫式部の仲間は何時も悩まされます。
でも、最近はムラサキシキブの仲間でお仕舞いにしちゃえと開き直っていたらまたもや今度は白いムラサキシキブ。(>д<)参ったなー
アライグマ
2011/01/27 15:19
アライグマさん 今晩は。
これは果実が白いから迷うことはないでしょう。いちばんわかりやすいかも。
でも、簡単にはお目にかかれないかも。
みかん
2011/01/27 17:21
一度お目にかかりたい,ビロードムラサキ…ふわふわの葉っぱを体感したいものです。

ふわふわ過ぎて,冬芽が他のムラサキシキブの仲間(コムラサキを除く)と少し違っていますね。
あぁ,お会いしたい。
はるこ
2011/01/27 20:25
植物の名前を覚え初めのころ、誰がつけたか知らないけど、ムラサキシキブとは、ずい分思い切った名前だと思いました。
ところで、ムラサキシキブの仲間は、新分類ではシソ科なんですね。
他にも、クサギやダンギクやハマゴウなど、クマツヅラ科の多くはシソ科に移っています。シソ科のイメージの再構築をしないと。
ほととぎ
2011/01/27 21:30
ビロードムラサキ・・・初めての花です。
本当に柔らかそうですね。触った感じは、あのビロードモウズイカのような感触なんでしょうか?
植物に興味を持ち始めた時、園芸店でコムラサキをムラサキシキブと名札を付けて店頭に置いてあり混乱していましたが、里山で両種が自生しており分かるようになりました(^O^)
花散歩
2011/01/27 23:17
はるこさん 今晩は。
ビロードムラサキは常緑ですから、冬芽が発達しにくいのか、小さくて細いですね。冬芽と言うより、葉芽といった方が適切なのかも知れません。
確実に会うなら牧野植物園ですね。東京あたりの植物園にも植えられているかも知れませんよ。
みかん
2011/01/27 23:25
ほととぎさん 今晩は。
新分類ではシソ科は大所帯になりましたね。エングラーで植物を覚えた者にとっては、戸惑う部分も多いですが、シソ科に関しては私は納得できる部分もあります。ムラサキシキブ属はクマツヅラ科からシソ科へと変わりましたね。これからは頭を切り替えていかないと、なかなかすんなりと科の名前が出てきませんね。
みかん
2011/01/27 23:53
花散歩さん 今晩は。
ビロードムラサキの葉の質感は、ビロードモウズイカほどではないですが、かなり近いものがありますね。
園芸店で売っている植物の名前というのは、かなり間違いがありますね。コムラサキをムラサキシキブという名前で売っているのが良い例で、植物に興味のある人でも、間違えて覚えている人も多いようです。困ったことですが、園芸に興味のある人たちは、正しい名前というものに頓着しないようです。
みかん
2011/01/28 00:01

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