みかんの花日記

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zoom RSS 帰り花  冬スミレ

<<   作成日時 : 2010/12/12 18:59   >>

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   さ さ く れ し    日 々 も あ り し が    冬 菫     森 あつ子



   ふ る き よ き    こ ろ の い ろ し て    冬 す み れ     飯田 龍太




   スミレは、春を象徴するような花だが、冬の間もぽつぽつと咲く。

   春爛漫の頃の花とは、比べものにならないほど質素で

   同じスミレとは思えないほどだが、小さいながら凛とした力強さがある。




   
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   すっかり落葉して、雑木林の梢は思いのほか明るい。

   カソコソと鳴る落ち葉を踏みしめながら歩く山道で、ぽつんと咲いた冬スミレに出会う。

   冬スミレとは特定の種類を指す言葉ではなく、冬に返り咲くスミレ全般を指す。

   俳句の世界の季語で、冬菫とも寒菫ともいう。

   わずか17文字の世界では、言葉の持つイントネーションは、表記する字句によっても雰囲気が変わるので

   冬菫 冬スミレ 冬すみれ ふゆすみれ など同じ言葉でありながら

   受けるイメージが違うので、字句のひとつひとつの響きさえとても大切にする。

   そこに俳人独特の世界がある。




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   画像はいずれもニオイタチツボスミレである。

   きょうの晴天に誘われて、お気に入りの里山に出かけてみた。

   隣町にある私のお気に入りの場所である。

   今頃だと、あの辺りには確実にシハイスミレの帰り花が見られるはず、と

   いくつかのスミレの種類の帰り花を想定していた。

   日本全国で最も普通に見かけるタチツボスミレが、何故か私の住む知多半島には極めて少ない。

   最も量が多く、普通に見かけるのが上記のニオイタチツボスミレなのである。

   タチツボスミレは帰り花としては、ごくごく普通に見かける最も一般的な種類である。

   今までニオイタチツボスミレの帰り花は、それほど多く見たことがなかった。

   ところがどうしたことか、今年はシハイスミレより多くの花を見ることができた。

   農家の方が丁寧に草刈りしてくれた土手で、太陽の光りを満身に浴びながら

   冬スミレとは思えないほどたくさん咲いていたのである。




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   山の斜面から年間を通して滲み出す水は、水田の土手をかなり湿った環境に保っている。

   そんな斜面に、遠目からも赤く見えるのはトウカイコモウセンゴケである。

   小さなロゼットで春を待つ。

   腺毛のついた葉はキラキラと輝いて、まるで無脊椎動物の触手のように見えるが

   これは食虫植物独特の姿である。

   トウカイコモウセンゴケは小さな昆虫やトンボなども食べる食虫植物なのである。




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   土手に張り付くようなトウカイコモウセンゴケを写していたら

   ぽつんぽつんと咲いている小さな花に気がついた。

   イヌセンブリである。

   草刈りされたために、高さは5センチにも満たない小ささである。

   花の直径は3センチほどあるので、まるで地面からじかに咲いているような姿である。

   茎の上部を刈られて、脇芽が伸びて咲いたものらしい。

   随分と昔に、私はこの土手ではじめてイヌセンブリの花を見た。

   当時はまだ関東地方に住んでいて、この地に転居するなど夢にも考えていなかった頃である。

   その後は随分色々な県で撮影しているが、はじめて見たのがこの土手なのである。

   家に帰って自分の図鑑のデータを見たら、1993年12月15日撮影の写真が載っていた。

   初めて見た数年後の撮影なので、かれこれ20年以上も経過したことになる。

   健在なのが何より嬉しかった。




   枯れたススキの穂が逆光にキラキラと光っている。

   土手はすっかり狐色に枯れている。

   コナラやクリなどの雑木が最後の輝きを放って、渋い色づきを見せている。

   マンリョウの実は、もう真っ赤に色づいている。

   わずか1時間ほどの散策だったが、充分満足できる冬の散策となった。

   きょうのハイライトの冬スミレは、冬とことわらなければ、春の花ではないかと思えるほど見事な

   シハイスミレの株である。

   クリックして大きな画面でご覧ください。




   
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   撮影は2010年12月12日 愛知県武豊町で

   画像はクリックすると大きくなります。

   きょうは携帯電話だけを持っての散策でした。撮影は愛用の少し古いケイタイカメラでの撮影でした。
   デジカメ持っていけばよかった、と少し後悔しています。

   今年、今までに知多半島で撮影した冬スミレは、他にヒメスミレ、アリアケスミレ、コスミレ、スミレがあります。

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コメント(18件)

内 容 ニックネーム/日時
イヌセンブリの帰り花は初めてというか予想外の花だなーーー
▼-ω-▼
トウカイモウセンゴケもこの時期に((((((((^^;って感じですね。
▽-ω-▽
気持ち玉も押しとこう
アライグマ
2010/12/12 22:36
おはようございます

知多半島は、本当に暖かい所なんですね
季節外れのお花が色々と咲いてて、こんな寒い時期に楽しめるなんて

タチツボスミレやシハイスミレはこちらでも今の時期咲いていることがあります
最近では1年中見られるのでは?と思うくらいに〜
イヌセンブリは、近場では見られないので今頃はどうなっているのかなぁ〜
と思っていますが、返り咲きもあるのですね

オオイヌノフグリやホトケノザは公園の隅でもう咲いています
やっぱり温暖化のせいでしょうか・・・
いっしい
2010/12/13 08:25
みかんさん、こんにちは。
返り花、帰り花、同じ読みでも心に響くものが違いますね。

冬に咲くスミレは帰り花というより、春先取りというか、ちゃめっ気のあわてんぼうさんに思えてなりません。
そういえばこちらではシハイスミレ、見たことありません。素敵な色ですね。

これからの里山歩きは、オケラ、カシワバハグマ、コウヤボウキ等の枯れ姿を見るのが楽しみです。
種子を放った後の、麦藁細工の花の様な総苞や苞、役目を終えた後も朽ち果てず粋なおしゃれをして自己主張する姿が何とも魅力的。
俳句をなさる人は、このような姿にも、何か素敵な表現をするのでしょうね。
又、植物用語で、この段階のものを表す言葉が無いものかと捜しています。
みかんさんの心地よい文章で、そちらで見られるこのような姿のものを取り上げていただけたら嬉しいです。
ケイ
2010/12/13 16:16
こんばんは
はじめまして、初めてコメントさせていただきます。
スミレ大好きおばさんですが、そちらはかなり暖かい所なようで、冬にスミレが咲くのですね、驚くばかりです。
 私の住んでいる所のスミレはほとんど香りがしません、香りのあるスミレにあこがれます、ニオイタチツボスミレとはどんな香りがするのですか、甘い香りですか?
 香りのするスミレは寒冷地には育たないのかもしれませんね。
nona
2010/12/13 16:29
アライグマさん 今晩は。
イヌセンブリは返り咲き、というより花期が少し遅れた、という感じですね。知多半島では10月の末頃から11月頃がイヌセンブリの花期なのですよ。
それと、トウカイモウセンゴケではなく、トウカイ コモウセンゴケなのですよ。花はピンクで午前中から昼頃までの時間限定で開花します。

で、肝心のスミレのことは・・・・・。
みかん
2010/12/13 18:44
いっしいさん 今晩は。
知多半島はきょうは冷たい雨が降っています。昨日の暖かさがまるで嘘みたいです。やはり冬ですね。
昨日もオオイヌフグリやホトケノザはたくさん咲いていました。ホトケノザなどは10月頃から咲いていて、場所によってはピンクのカーペット状態です。確かに温暖化の影響もあると思いますが、これらの花々は今頃の季節から咲き出す春の花だと思っています。
他にもオオジシバリだとか、タネツケバナ、カタバミ、ノミノフスマなど、春の花が結構咲いていました。
みかん
2010/12/13 18:52
ケイさん 今晩は。
シハイスミレは関東地方では見ることのないスミレだと思います。東海地方より西に分布します。西日本や四国や九州ではごく普通のスミレなのですが。当地には変種関係にあるマキノスミレも結構多いですね。シハイスミレは毎年必ず返り咲きが見られるスミレのひとつです。
冬は花の数が極端に少なくなりますが、早咲きの春の花を探すのが楽しみです。秋の花と春の花が一緒に咲いていることも多いですね。それとサルトリイバラやヤブコウジなどの実物を探す楽しみもあります。
みかん
2010/12/13 19:07
みかんさん、こんばんは。
体調をくづしていてご無沙汰していました。
シハイスミレの返り咲きもあるのですね。
タチツボやノジ、ヒメ、スミレなどは時々見ますがシハイの返り咲きは未見です。
イヌセンブリモまだこちらでも見られます。
サンショウのように辛くないからイヌザンショウ、堅くて食べられないからイヌガヤなどこのイヌセンブリもセンブリのように苦くないからイヌセンブリとつけられたようですね。
役に立たない植物を犬になぞらえますが、犬はとっても可愛く番犬などの役に立つのにと犬に同情してしまいます。
我が家も種から育てたムラサキセンブリがまだ咲いています。(^^)
アザミの歌
2010/12/13 19:08
nonaさん 今晩は。
ようこそお越しくださいました。コメント大歓迎です。
ニオイタチツボスミレは香りがありますが、冬に咲くスミレは花に鼻を近づけてもほとんど香りを感じることができません。もともとエイザンスミレなどと違って、ニオイタチツボスミレの香りは薄いので、春に咲く花でも匂いを感じない、という人もいるほどです。ですが、うまくタイミングが会うと、結構良い香りがします。ニオイタチツボスミレは全国的に分布しますので、来春は是非、ご自身で花の香りを感じてください。
みかん
2010/12/13 19:18
アザミの歌さん 今晩は。
体調をくづされていたのですか?温度差の激しい陽気が続いています。充分お気をつけください。
知多半島ではイヌセンブリの咲く田んぼの土手などの湿地が、耕作放棄などによってどんどんと無くなっています。草刈りがされないとアッという間に笹が侵入して、植物は見る影もなくなります。今年は楽しみにしていた場所のひとつが、草ぼうぼうでイヌセンブリは絶えてしまいました。それだけに昨日の場所で見つけたイヌセンブリは嬉しかったです。
アザミの歌さんが撮っているような立派な株は、当地ではもうしばらく見ていません。
役に立たないからイヌ、という名前は、犬にも植物にも失礼な名前ですよね。イヌセンブリは白いもじゃもじゃの毛が特徴なので、もっとおもしろい名前が思いつきそうですね。
みかん
2010/12/13 19:34
>それと、トウカイモウセンゴケではなく、トウカイ コモウセンゴケなのですよ。
葦毛の主さんに教わったのに忘れてた。(ーー;) じとーー

>で、肝心のスミレのことは・・・・・。
はははっ
σ(^^;)はニオイタチツボに良く似ている奴には逢っているけど
「これがニオイタチツボだ」と言うのにはお目にかかったことがないんです。
((((((((^^; 冬でも季節外れでもいいから一度出てきてくれないかなー
と思っていて書くのを忘れた。(・_・;)
アライグマ
2010/12/13 20:23
先月、我家の庭でもコスミレの帰り花が咲いていました。
同じく庭のカワラナデシコも、ほぼ毎年、今頃?って思う時期に咲いています。
多年草は、帰り花で良いのでしょうが、1年草の季節外れの花は、狂い咲き?でしょうか・・・もっと良い言い方はないものでしょうか。
今朝、通勤途中にヒマワリが2本咲いているのを見つけました。
れい
2010/12/14 00:05
アライグマさん おはようございます。
三浦半島には葉にやや光沢があり、花の色も濃いめのハマニオイタチツボスミレというのがありますよ。来春になったら探して、是非香りも楽しんでください。
みかん
2010/12/14 08:34
れいさん おはようございます。
コスミレやカワラナデシコは帰り花の定番ですね。結構どこでも見かける花だと思います。
ヒマワリは種を蒔く時季をわざと遅くして、秋や冬に花が咲くように調整している所もあるようです。いずれも季節外れの花は、オヤッと目を引きますが、人間が管理したものは不自然で、私はあまり感心しません。
その最たるものは冬牡丹と称して温室で育てたボタンを、冬に路地植えにして、商売している神社やお寺です。赤ちゃんを丸裸にして、寒風にさらしているような行為そのものの冬牡丹を私は許せません。これは寒牡丹とは明らかに違うもので、残虐行為に他ならないからです。
みかん
2010/12/14 08:51
みかんさん、こんにちは。

教えていただいた冬菫の言葉の響きは、なんとも優しく情感がありますね。
こちらでは、タチツボスミレ、オオタチツボスミレを時折見かけます。
もう山に入りませんからそちらはどうなっているかわかりませんが、シハイスミレの帰り花は見たことがありません。

みかんさんのそちらのほうと、私のフィールドを比べると菫の種の開花時期が少しづつ違うなぁと思ってネットを見ています。

そちらで早い開花を見せる「スミレ」はこちらではシハイスミレやハグロシハイスミレの次、一番遅く咲く菫です。
5月のはじめ頃が盛りとなります。

こちらの山道に、早春をいち早く告げて咲く菫はナガハシスミレです。
イヌセンブリは見たことがなく、見てみたいものだと思います、

さなえ(花の庵)
2010/12/14 14:05
さなえさん 今晩は。
スミレは地域ごとに生える種類が変わってきますね。日本海側や雪国に多いナガハシスミレやオオタチツボスミレは当地方には分布しません。どちらにも分布するシハイスミレなどを比べても微妙な違いがあるのは当然なことです。知多半島は冬でも比較的暖かいので、帰り花も見られるのでしょうね。
ナガハシスミレは常緑ですが、それは積雪によって保護されているからです。雪のない地方では冬の寒風にやられて育つことができないのです。雪は植物を保護する大切な役目を持っています。
私は関東地方で育ちましたから、シハイスミレなども当地に転居するまでは普通のスミレではありませんでした。今でこそすぐ身近に見られるスミレになりましたが。やはり自分の住んでいる地域のスミレは、親しさの度合いが違いますね。
みかん
2010/12/14 17:39
本物の寒ボタンは、丹精して育てても、咲かないこともあるようです。
ひらひらとした大きな葉っぱの冬ボタンと称した花は、みかんさんがおっしゃるように、温室から植替えたものなのでしょうね。
私の見つけたヒマワリは、空き地の隅で咲いています。わざわざ種を蒔いて育てている様子ではないので、何らかの理由でこぼれた種が、季節を間違えて生えてしまったようです。
れい
2010/12/16 00:18
れいさん 今晩は。
お正月の初詣客を呼び込んで商売している冬牡丹は、なんとかならないものかと苦々しい思いをしています。もっと一般の方にその実体を知って欲しいですね。
雪や霜にあい、グズグスにしおれ、枯れてしまったその後の冬牡丹がどう処理されているか。虐待行為そのものの実体を。

ヒマワリは季節外れに芽生えたものは、やはり今頃になって花を咲かせるものもあるのでしょうね。各地で大雪が続いているようです。被害の少ないことを祈るばかりです。
みかん
2010/12/16 21:23

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