みかんの花日記

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<<   作成日時 : 2010/09/21 13:33   >>

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   以前からずっと気になっていて、いつかはきちんと調べなければ、と思っていた植物の調査に

   北アルプスに行ってきた。

   9月13日から16日まで、当初の予定ではもう少し長くいる予定だったが

   豪雨の影響もあり、通行止めになったり、橋が流されたり、色々なアクシデントがあり

   結果として、予定よりは早くの帰京となった。

   調査は天候にも恵まれ、思う存分やってきたが

   今回もまた、その植物の花は写すことができなかった。

   雪田の底などに生えるため、早くても8月下旬頃にならないと地表に姿を現さないので

   調査は9月の10日頃が最適なのである。




   過去に何度も挑戦しているのだが、結局、今回も花の撮影はできなかった。

   ほとんどの個体が葉だけ、かろうじてつぼみが付いている個体も見つけたが

   果たして開花までこぎつけることができるのだろうか、と思えるような状態だった。

   立っていたのでは目に入らないほどの小さな植物。地面にかがんで、目を皿のようにして

   はじめて気がつく。花が咲いていれば、花の直径は2〜3ミリはあるはずである。

   おそらく、特別な条件に適合しない限り、滅多に開花はしないのではないか

   と言うのが、何年にも渡って継続観察してきた今回の結論である。

   その植物の名前は、チシマツメクサという。




   今回は事前の情報もあり (私が自生地を教えた後輩のカメラマンが2年前に見事な花を撮影している)

   すっかり花を撮影できるつもりで来ただけに、ガッカリであった。

   どっと疲れが増して、それ以降、足取りも重かった。

   午後1時を過ぎて、主稜線より外れ大出原に向かって降りてゆく。

   雲が厚くなってほんの一時、雨がパラパラと落ちてくる。

   登山道付近では、今の季節、ほとんど高山植物の花を見ることはない。

   晩夏を飾るトウヤクリンドウでさえ、もう薄茶色に立ち枯れている。

   だが、大出原ならオヤマリンドウやミヤマトリカブトがまだ咲いているだろうな

   と、期待しながら誰も歩いていない登山道を下っている。

   ほどなく最初の株が目に入る。

   トップに掲げた画像である。

   ここのオヤマリンドウは典型的な形をしている。

   山に生える株では、エゾリンドウと連続的に繋がり、どちらとも言いがたいものもある。

   だが大出原 (おいでっぱら) のものは花が小さく、図鑑に載せるならここの株といえるほどの

   典型的な姿をしているのである。




   
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   時間が遅くなったのを気にしながら、オヤマリンドウを撮影している。

   白馬岳の頂上の小屋では、鑓温泉小屋には泊まることができますが、橋が流されたので下山はできません。

   大雪渓を下るなど、迂回をしてください。と案内していた。

   そうでなくとも今の季節は登山者が少ない。

   私はラッキーと思いながら鑓温泉小屋を目指した。

   数日はかかるという橋の架け替え、もし私の勘が正しければ、きょう明日には復旧するはずである。

   雨も降っていることだし、もし橋がまだ架けられていなければ鑓温泉に連泊しよう。

   連泊しても、まだ橋が架からなかったら

   最悪、沢を渡渉しても良いから鑓温泉から下山しようと考えていた。

   豪雨から数日が経過している。過去の例から見ても、私の勘に狂いはないはずである。




   
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   下るにしたがってオヤマリンドウの株が大きくなってきた。

   天気は悪いが、まさにこの光景を独り占めである。

   先ほどの雨の水滴がキラキラと光っている。

   ウラジロナナカマドやイワハゼの実が赤い。

   花の種類が少ないだけにオヤマリンドウに集中できるのが嬉しい。

   大出原を過ぎると、鑓温泉までの下りには何箇所か鎖場が出てくる。

   8月に宮本さんやfu-co さんが撮影した鎖場のカライトソウは、すっかり色あせて、茶色く枯れはじめていた。

   ふんふんなるほど、確かに撮影するには鎖が目障りだなぁ、と二人の映像を思い出す。

   宮本さんの画像は 「野生植物写真館」 の中の画像掲示板の9月8日を

   fu-co さんの画像は 「たんべぇ山から」 の唐松岳〜白馬鑓ヶ岳その2 をご覧ください。

   同じ株でも、撮る人によってそのイメージは大きく変わります。





   かくして3時半前に鑓温泉小屋に到着。

   この日の宿泊客はたった2人

   もちろん露天風呂は貸切でしたよ。

   両手両足を思い切り伸ばして、ゆっくりと浸かりました。

   過去に何十回と訪れている鑓温泉ですが、何度入っても気持ちいいものです。

   40年近く通っている鑓温泉ですが、今回はじめて女風呂にも入りました。

   時間限定で大露天風呂は女性タイムがあります。その間に、今は女風呂を男性に開放しているのです。

   意外と狭いのにビックリしました。

   下の画像は大露天風呂です。テント場の側には足湯も併設されていました。




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   この鑓温泉小屋は季節営業なのです。

   毎年雪が解ける6月下旬に小屋を建て、9月末には解体してしまいます。

   最盛期は相当混雑しますが、8月下旬から9月上旬にかけてが、いちばんの狙い目

   温泉下のお花畑は、この頃が最盛期なのです。










   撮影は2010年9月15日  北アルプス白馬鑓ヶ岳の大出原で

   いつものケイタイカメラでの撮影です。

   画像はクリックすると大きくなります。








   予告   次からこの時に撮影した 北アルプス花紀行 をはじめます。

   白馬岳周辺は40年以上にわたって、隅から隅まで歩いていますから、今の季節でも

   花がたくさん咲いている場所はあるのですよ。

   ウルップソウやミヤマアズマギクが9月でも咲いているのです。

   乞うご期待。

   明日からまたしばらく菅平に撮影に行ってきます。

   北アルプス花紀行は帰ってきてからのアップになります。




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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
チシマツメクサの花にはであえなくて残念なことですが,またまたすてきな山の植物達の写真に私はうっとりしています。

菅平,お気を付けて!
帰宅後の北アルプス報告を楽しみにしています。
はるこ
2010/09/21 14:10
女性の入っていない「女風呂」
・・・・・・・うーーーん
(。_o)\★バキッ はるこさんからパンチが飛んできた。
北アルプスのオヤマリンドウか・・・・・
草津白根の周りのエゾリンドウとオヤマリンドウなんて何が何だか判らない。
天辺だけに咲いていて花が開いていたら・・・・・判らんヘ(‥ヘ )
菅平で遭難はしないだろうから帰ってきてからを期待してます。
アライグマ
2010/09/21 16:57
空の蒼さを映したように深い竜胆の花
ちょっぴり切なくなるような憂いのある風情が好みです。
北アルプスの特集楽しみにお待ちしていま〜す!
azami
2010/09/21 18:23
山の花の写真、一段と色がさえますね!
ケイタイ変えたのかと思うぐらい。
この空の群青色!青春そのもの、胸がきゅんと熱くなります。
北アルプス花紀行、いっそう楽しみです。

ケイ
2010/09/21 23:18
ご無沙汰しています。
私も台風一過の9−11まで八方から唐松,鹿島槍と縦走してきました。
ナナカマドの赤い実、ゴゼンタチバナ、コケモモ、ブルーベリ、などありました。
唐松ではなんとコマクサが見られました。五竜過ぎてからウルップソウだいぶ枯れていましたが未だ見られました。

トマト
2010/09/22 03:49
みかんさんが 気にかけていた”チシマツメクサ”
>特別な条件に適合しない限り めったに開花しない・・
きっと 気難しいお花なのでしょうね。
でも???の多いほど ミカンさんの探究心が募るのでは
とも 思います。
雨の振った後だけに ”オヤマリンドウ” の青紫の色が
一段と冴えて 美しいですね。
「北アルプス 花紀行」 楽しみです。ワクワクしています。
たかようじ
2010/09/22 07:42
急に寒くなりました。
菅平ではセーターが居るほどでしょうね。

折角の目的のチシマツメクサに出会われなくて残念ですね。
でも、貸し切りの温泉で心身ともに癒されたそうで何よりでございました。
オヤマリンドウは子供の頃から「リンドウ」とイメージしている代表のような姿ですね。
このブルーが秋の空と競演している姿にで出会ったときは嬉しくなります。

出会ったことのない北アルプスのお花を楽しみに致しております。(^^)
アザミの歌
2010/09/25 10:04
みかんさん、こんばんは!

調査目的の“チシマツメクサ”大変なご苦労されて登ったというのに残念でしたね!

チシマツメクサの名前を初めて知りネットで検索してみましたがやはり情報も少ないですね!
私など、万が一出会ったとしても、特に気に止めることなく素通りしそうな地味な花のようですが、次回、9月に鑓温泉を再訪する機会がありましたら絶対に探してみたいです^^

9月でもウルップソウやミヤマアズマギクが咲いているとは…恐るべし白馬岳です!!ポイントを熟知しているみかんさんならではのことでしょう!
私の場合、8月でもほとんどが「トウモロコシの芯」状態でした^^;

それにしても、橋が流されるとはずいぶん雨が降ったようですね、お陰でアノ鑓温泉の露天風呂と女風呂を独占できた訳で羨まし限りです。

秋の「北アルプス花紀行」も楽しみです。
fu-co
2010/09/25 20:36
はるこさん 今晩は。
菅平から帰ってきました。やはり何度訪ねても菅平の高原は、季節ごとの花が多く楽しめました。いずれ画像をお目にかけます。
みかん
2010/09/29 18:23
アライグマさん 今晩は。
遭難することもなく、無事帰ってきましたよ。
白馬鑓温泉の女湯は意外と狭かったです。ん十年通って、はじめて入りました。大きな露天風呂より温度が低めだと聞いていましたが、豪雨の後なのに温度は大露天風呂と変わらなかったですね。
みかん
2010/09/29 18:27
azamiさん 今晩は。
リンドウの深い藍色は良いですね。志賀高原ではエゾリンドウが、菅平ではもう普通のリンドウが咲いていました。
季節が移り変わるのは早いですね。
みかん
2010/09/29 18:29
ケイさん 今晩は。
北アルプスの白馬岳周辺は、9月に入っても結構花は咲いているのですよ。場所を知っていれば話しですが。これから準備してお目にかけますね。
みかん
2010/09/29 18:32
トマトさん 久し振りです。
相変わらず高い山に登っているようですね。みかんは今年は海外の山がなかったので、日本の山にいくつか登りました。北海道では危うく遭難騒ぎになるところでした。遅い下山は考えものですね。
みかん
2010/09/29 18:35
たかようじさん 今晩は。
特殊な高山植物はまだまだ知られていないことだらけ、なんですよ。アマチュアでも研究すれば先駆者になれる可能性が大きい分野でもあります。
植物の世界はまだ謎だらけです。
みかん
2010/09/29 18:40
アザミの歌さん 今晩は。
めっきり秋の気配が濃厚になってきましたね。
菅平では、まだセーターこそ必要ではないですが、朝夕は寒かったですね。羽毛の布団を掛けて寝てちょうど良い状態でした。北アルプスの花、これから整理してアップしますね。
みかん
2010/09/29 18:43
fu-coさん 今晩は。
ネットで画像検索して出てくるチシマツメクサは、そのほとんどが間違いですね。
正確なのは後輩のカメラマン、新井和也君の画像くらいです。最もこれは私が奨めたので彼も発表したのですが。多くは違う植物だったり、ただのツメクサだったりします。ネットの情報を鵜呑みにするととんでもないことになります。
9月になると北アルプスの稜線にはほとんど花はありません。ですが、ポイントを知っていると、まだまだ多くの花を見ることができます。多分、明日には北アルプス花紀行、アップできると思います。
みかん
2010/09/29 18:55

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