みかんの花日記

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zoom RSS 菅平の夏の花 13    コオニユリ

<<   作成日時 : 2010/08/30 00:05   >>

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   コオニユリは山地の多様な環境に生える夏のユリである。

   草原、湿地、樹林下、時には笹原の中でも見ることがある。

   乾いていても、湿っていても、日当たりさえよければ

   あまり場所を選ばない。

   裸地的な環境では、種子によって大量に発芽し、それが生長して

   驚くほどの大群落を作ることもある。

   普通はあまり群落を作らないユリなのだが

   ごく稀にこれから紹介するような、ユリ畑状態になることもあるのである。




   
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   菅平でいちばん良く目にするのは、スキー場の斜面にぽつんぽつんと咲いている上の画像のような

   場面である。

   鮮やかなオレンジ色は、たった1本が咲いているだけでもよく目立つ。

   ヤナギランの群落の中で、自分自身を主張しているようでもあった。




   
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   上の画像は志賀高原の蓮池のほとりに咲いていた株である。

   池のほとりの湿地で咲いていた。

   コオニユリは水にも強く、湿原で咲いている姿は尾瀬ヶ原などでも良く目にする。

   植物の生える環境は、種類によってかなり決まった場所に生えるものだが

   コオニユリのように、湿地にも、乾いた場所にも、という正反対の環境に適応できる植物は

   多いものではない。




   
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   写真を写す場合は、背景に山などが入る場所だと雰囲気が作りやすい。

   山を入れることによって、生えている環境を表現できるからである。

   上の画像、画面左端のあたりに道路が走っているのだが

   カメラのアングルをさげることによって道路を隠し、自然の山の雰囲気を出している。

   画面には邪魔な電柱や電線、民家、道路など

   雰囲気を壊しそうなものはなるべく画面から外すと絵になる。

   上の画像を見て、道路が走っていることなど想像できるだろうか。

   写真というのは騙しのテクニックでもあるのだ。




   
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   この場所は、もう何年もの長きにわたり、このようなユリ畑状態が続いている。

   コオニユリの風景としては異常である。

   帰化植物の侵入も多く、決して良い環境ではない。

   写真は見ても楽しめるが、見るだけではなく、読むと数倍楽しくなる。

   このギョとする風景も、写真が読める人が見ると

   コオニユリの生える環境としては、あまり好ましくない状態なのである。




   
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   自然を見る眼、というのは訓練次第で肥えるものである。

   それは沢山の個体を眺めることからはじまる。

   同じコオニユリでも1本よりは2本、2本よりは3本、そうやって眺めてゆくうちに

   自然とコオニユリの何たるか、がわかってくる。











   画像はクリックすると大きくなります。

   撮影は2010年7月31日〜8月1日 長野県菅平高原と志賀高原で。

   少し日にちが経ちすぎたので、終りにしようかと考えたのですが

   もう少し菅平の花を続けます。

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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
今晩はヽ(´ー`)ノ
コオニユリとクルマユリって同じ場所で同時に見たことが無いんですよ。
で、コオニユリって確かにこんなに群生したのは見たことが無い。
自然に出来た群落なら別に良いのだけど。
植栽的に何かやっているのですかね。
種まきとか球根のかけらを植えているとか。
時々TVでスキー場に植えられた世界中の何種類もの園芸品種を植えた百合畑状態のところを「凄いでしょう自然が一杯」って感覚で放送してますね。
すぐ近くに素晴らしい湿原とブナの原生林があるのに「百万本のコスモス」を売りにしたスキー場とか。
新潟駅の観光案内に地図を貰いに入ったときカメラを見て女の子が「チュウリップ祭りをやっていますから是非見て行って下さい」の一言にげんなりとした思い出もあるなーーー。
(´o`)ハア〜〜
まーσ(-_-;)の友人でも旅先で見渡す限りの杉の植林を見て「大自然は良いなー」と言った時にはぶっ飛びましたけど。
アライグマ
2010/08/30 00:32
みかんさん、おはようございます。

こちらにはないコオニユリの風景を珍しく拝見しております。
こちらのコオニユリは、ユウスゲと共に海岸植物で離れた裸地的なごつごつの岩に群生しています。
残念ながら私には近づくことは出来ません。
海岸の岩や、海岸沿いの道路の斜面などによく咲いています。
草原や山地で見たことはないので、山地で見たのは伊吹山が初めてでした。

写真は読むもの・・・いつかこのブログで書いておられた言葉が耳に残っています。
植物写真を見るのに、この言葉がおおいに役立っています。

アライグマさん

こちらのスキー場も、先日通りかかると半端なシバザクラの植え付けが始まっていました。

緑豊かな自然の山道を通ると、ショッキングピンクのシバザクラが間の前に現れるようになるかと思うとショックを隠しきれません。
さなえ(花の庵)
2010/08/30 06:44
アライグマさん おはようございます。
自然を見る眼と言うのは、やはり長い年月の間に培われるものなのでしょうね。少しだけ植物に興味を持てば、杉の植林が人工林であることはすぐにわかるのですけどね。
ところでこのユリ畑は菅平ではなく、志賀高原なのですよ。奥志賀と呼ばれる奥まった辺鄙な場所。すぐ近くに閉鎖されたホテルが建っているので、みかんはかなり人工的なものを感じています。種子によって異状に増えているのは事実なんですけどね。
コオニユリとクルマユリは混生しません。生える標高が違うからです。クルマユリは高山植物、稀に石灰岩地では武甲山のような低い山にも生えますが。それに対し、コオニユリは海岸から山地に生える、言わば高原型のユリだからです。ひょっとしてクルマユリではなく、オニユリと勘違いして文章を書いたかな?

いずれにしてもスキー場の斜面で、コスモスやカクトラノオ、シバザクラ、園芸種のユリなどは見たくないですね。その点、菅平のスキー場は素敵ですよ。
みかん
2010/08/30 08:16
さなえさん おはようございます。
海岸の岩場にもコオニユリは多いのですが、それは日本海側に限ってです。暇がありましたら、私の2008年7月23日のブログ、能登半島点描を見てください。さなえさんの言う海岸の岩場のコオニユリを載せています。

北海道のシバザクラに端を発し、今や大都市近郊の秩父などでも多くの観光客を集め、花期には道路が渋滞するほどの光景に呆れてしまいます。飛び火するように各地のスキー場で真似がはじまっています。我が愛知県でもそんな猿真似が始まったことに苦笑を通り越して、お前らアホか、と言いたくなります。コスモスが流行ればコスモス、ラベンダーが流行ればラベンダー、なんでそんな陳腐の発想しかできないのでしょうか。
私がスキー場を経営する会社の社長であれば、そのままの自然を活かし、今の季節ならマツムシソウが咲き乱れ、ウメバチソウが咲き、ハギの茂る本来の自然で、冬のスキー客以上の集客をやってみせる自信があるのですけどね。あはは
みかん
2010/08/30 08:39
”コオニユリ”は ちょっと小生意気で お洒落な
ところが、気に入っています。
「みかんの花日記」は プロのカメラマンらしい
素晴らしい画像に うっとりします。
と 同時に >あまり群落を作らないユリ・・など
その花の性質とか、環境とか、生態系まで踏み込んだ
内容の文章なので、とても参考になり勉強させられます。
>写真は 見ても楽しめるが、見るだけでなく、読むと
 数倍楽しくなる。
>自然を見る眼、というのは 訓練次第で肥えるもので
 ある。それは沢山の個体を眺めることから はじまる・・
感銘を受けました。遅きに失した感は否めませんが
感受性を磨く上でも 大事なことと受け止め、訓練して
参りたいと思います。
どうぞよろしく お願いいたします。
たかようじ
2010/08/30 10:37
そうか、標高差だったんだ。
言われて見れば高山植物の仲間ですね。
いつも疑問だったのですよ。
一応コオニユリとオニユリの区別はつきます。ヘ(^◇^;ヘ)(ノ;^◇^)ノ
奥志賀は2度ほど行きました。確か牧場なんかもあったかな。
湿原までの林道を歩いてヤマアジサイや目玉の親父などを鑑賞しつつ湿原の入り口でいきなりオオレイジンソウにお出迎えを受けて嬉しかったです。
アライグマ
2010/08/30 10:53
たかようじさん 今晩は。
ブログを書いていていつも思うことは、見てくれた人が、ひとつでも参考になるようなものがあればいいな、と思いながら作っています。ただ画像を見せるだけでは意味がないので、やはりみかんらしさは出したいな、と思っています。
星の数ほどあるブログの中から、縁があってここに辿り着いてくれた訳ですから、やはり見て良かった。読んで楽しかった。と言われるようなブログでありたいと願っています。
このコメント欄が花好きの人達の交流の場になって欲しい、という願いもあります。ですので、もっと沢山の人が書き込みをしてくれることを願っているわけです。今後ともどうぞよろしくお願いします。
みかん
2010/08/30 22:00
アライグマさん たびたびどうも。
みかんはコオニユリとオニユリが一緒に生えている所を・・・・の間違いか、と勘違いしたのですよ。目の前に相手がいて話すのと違い、文章だけでの意思の疎通はなかなか難しいですね。植物の説明でもそうですが、観察会なら数秒で済むことを、文字にするとダラダラと長く書かねばなりません。それでもスムースに伝わらないこともあります。
文字数の制約がある依頼原稿と違い、ブログでは文字数の制限はないのですけどね。ところでこのブログ、どのくらいまで長く書けるのかなぁ。
みかん
2010/08/30 22:14
みかんさん こんばんは。
今日の内容、すごく面白いですね。ユリ畑状態の写真、もう2クリックぐらいして拡大してみたくなりました。
大恥覚悟で・・・まだ穂が開いてないオニウシノケグサ、ヒメムカシヨモギ??(蕾)、ヒメジョオン(花)が写っていますか?
近場でさえ出かけられない状態が続き腐っていたのですが、今日の内容でちょっとカツ!が入りました
カレンダーのように完成された写真はもちろんステキですが、コマゴマと撮った説明付きのケイタイ写真の方が数倍刺激があって嬉しいです(信用の置ける内容だからこそですが) 今回のようなシリーズ物など、自分もそこに行っている様な気分になれました。
列を成して植えられたコスモスやヒマワリ畑には興醒めですが、たとえ過去に人工的な要素が多少絡んだとしても、自由気ままに群生するお花畑はいいですね。

ケイ
2010/08/31 01:07
ケイさん おはようございます。
高原の帰化植物ではヒメジョオンやアレチマツヨイグサは今や常連ですが、このユリ畑にはオオアワガエリやオニウシノケグサ、シロツメクサやアカツメクサといったコオニユリとは一緒に写したくない植物ばかりでした。ノハラナデシコまで侵入していて、あまりに気になるものは引き抜いて撮影しましたが、それにしてもスゴイ量のコオニユリなので、こんな風景を見たら、多くの人はキレイと思うのだろうな、と複雑な気持ちで写しました。
ヒメムカシヨモギはなかったですね。でも、ヤナギランやノアザミ、柳の芽生えなども一緒に生えている、なんとも不可思議な所でした。特にユリ畑一帯だけが帰化植物が異様に多いのです。
私の狙いは2枚目や3枚目の画像と他の画像では、同じコオニユリを写していても全然違うものなのだよ。ということが言いたかったのですが、これがわかる人はほとんどいないだろうな、いうのも実感です。
植物を良く知っていて、写真を読める人が見ると、そのことがわかるのですけどね。そんな人が増えて欲しいと願っています。
みかん
2010/08/31 09:54
こんばんは。
みかんさんのコメントで奥志賀の現状が見えてきますね。
ユリ畑一帯に帰化植物が多いのは、道路脇のせいでしょうか。
2枚目3枚目と4枚目以降とでは、写真を見ても全く環境が違いますので、湿地気味の自然の場所のものと乾いた人や車の多い場所のものと言うことぐらいは大抵の人が分かると思います。
4枚目はだましのテクニックを使いそれとなく自然豊かな高原の様にも見えますが、5枚目と同じ場所であることはなんとなく分かるし、5枚目は道路がしっかり写りこみ、道路脇には柵が施してあるように見え、どう見てもちょっと荒れた「何々の保護地」と言う感じがしてしまいます。
ネットで検索してみたら、奥志賀高原のペンションオードヴィーのホームページで<2010年7月30日 午後 おおぼらエリアに咲くコオニユリが見頃です>と記されたみかんさんの写真と同じような道路脇の群生地の写真が載っていました。「奥志賀高原おおぼらエリア」と言うところではコオニユリが周辺をオレンジ色に染めるほど群生していることを売り物にしてアマチュアカメラマンを呼び込んでいるようですが、もしかしたらこの場所と同じなのでしょうか。
群生図は好きですが、交通の便がよいところであまりそれを売り物にしていると・・・・・??
ケイ
2010/09/01 00:39
ケイさん たびたびどうもです。
このユリ畑は道路のすぐ脇ですから、車でドライブする人なら誰でも気がつく場所です。おおぼらエリアという名前ははじめて聞きましたが、近くにペンションはなかったと思います。大型ホテルは何軒かありましたが、画像は見ていませんが、多分同じ場所だと思いますよ。近くに素晴らしい湿原が沢山あるのに、こんな場所を売りものにするのは寂しいですね。
みかん
2010/09/01 18:20
兵庫県のとあるカタクリ自生地では、秋にも人を呼ぼうとしたのでしょうね、コスモス畑にしています(さすがにカタクリの自生している場所そのものではなくて、周りの田んぼを、だと思うけど)。
何か、きれいな花が咲いていれば、自生も、植栽もおんなじにしか見えない程度の植物の知識しかない人が多すぎるのでは?
最近の、特に都会の人は、植物の名前すらあまり知らないようです。会社の同僚に、カタクリと言っても、わかる人はごくわずかです。
ほととぎ
2010/09/01 23:03
ほととぎさん おはようございます。
植物に興味のない人はそんなものなのでしょうね。当地方では耕作を休んでいる水田では、種を蒔きっぱなしのコスモス畑があちこちにあります。キレイなところもありますが、見る人は誰もおりません。
コスモスで人を呼べる時代ではないのだと思います。嘆かわしい状態です。どうやら自治体でコスモスの種だけ配っているようです。どうせ作るのなら、しっかり管理せい、と言いたい気分です。
みかん
2010/09/02 06:32

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