みかんの花日記

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zoom RSS オオマツヨイグサ

<<   作成日時 : 2010/08/03 17:17   >>

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   近頃、見かけることが少なくなった帰化植物である。

   かつては、どこでも見ることができたマツヨイグサ属の代表選手だった。

   この仲間はすべてが帰化種だが、仲間内で最も大きな花を咲かせる。

   花の直径は5〜7センチある。

   それもそのはず、オオマツヨイグサは花を観賞するために

   ヨーロッパで品種改良された園芸種なのである。

   雑種起源の植物だったのである。

   日本には北アメリカ経由で明治時代に入ってきたと言われている。




   
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   花は夜に咲き、朝にはしぼむ1日花。

   この花を写すには早起きをしなければならない。

   ユウスゲのように夕方に咲き出すのであれば、

   夕方4時半頃から6時頃にかけての撮影が可能だが

   オオマツヨイグサは暗くならないと開かないのである。

   個体差による微妙な違いはあるものの

   夜の7時頃にならないと開かない。

   夜の7時頃にふくらんできたつぼみは、見ている目の前でしゅるしゅると花が開いてゆく。

   花びらが開くのが肉眼でしっかりと観察できるのである。

   この時間に撮影となると、もはやストロボの力を借りないと撮影はできない。

   ストロボというのは人工の光りであるから

   どう撮影したところで、不自然な感じはいなめない。

   私がストロボ撮影を嫌う理由がここにある。




   
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   オオマツヨイグサは大抵どこでも群生する。

   河原、海岸、スキー場、造成されて間もない空き地、などである。

   貧栄養な環境で群生することが多い。

   芽生えた株は、養分を蓄えてある程度のサイズにまでならないと花を咲かすことができない。

   だから芽生えてから2年目に咲くものもあれば、4年目、5年目に咲くものもある。

   オオマツヨイグサは普通2年草と呼ばれているが、実際は3年草のものもあれば、遅いものでは

   6年草になるものもあるのである。




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   花が大きくて黄色いところから、月見草(つきみそう)の名前で親しまれていた。

   だが、本物のツキミソウは花の色が白く、オオマツヨイグサよりはかなり小さい。

   太宰治が「富嶽百景」の中で、富士には月見草がよく似合う、といったのもこのオオマツヨイグサだろう。

   竹久夢二にいたっては、マツヨイグサ(待宵草)とすべきところを、ヨイマチグサ(宵待草)と間違えて発表してしま

   った。歌のヒットに伴って、今でも宵待草のやるせなさ、と間違ったまま歌い継がれている。

   間違い、と言えば、山口百恵が歌った曼珠沙華(マンジュシャカ)という歌には

   ビックリこいたなぁ。ヒガンバナの別名としての曼珠沙華なら、マンジュシャゲと読むのが正しいのだけどネ。

   まあ梵語では manjusaka とも言うけれど、曼珠沙華というのは天上に咲く4華のうちのひとつだが、一般には

   曼珠沙華=ヒガンバナと思われていることが多いので、マンジュシャカと歌われると、間違いではないけれど

   違和感がありますね。

   とまれ、オオマツヨイグサに話しを戻そう。

   そんなわけで、オオマツヨイグサを写すために、早朝6時に自生地に向かった。

   朝霧の濃い中、すでに花はややうつむき加減だった。

   大きな花びらにはうっすらと水滴が輝き、草薮をわけるとズボンの裾が朝露に濡れた。

   高原の凛とした冷涼な空気の中で、たった一夜の花の命が

   静かに終焉を迎えようとしていた。




   
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   撮影は2010年8月2日 長野県菅平で

   画像はクリックすると大きくなります。大きな画面でも楽しんでくださいね。

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
>manjusaka とも言うけれど
"とも"??
かならず原音が優先すると思いますよ。
ましてや曼珠沙華は音写漢語ですから。
osewa
2010/08/03 18:49
osewaさん 今晩は。
私がここで言いたかったことは、サンスクリット語に由来する曼珠沙華の読み方ではなく、歌詞が意図しているのは明らかに真っ赤な花のヒガンバナなので、植物名としてはマンジュシャカではなく、マンジュシャゲですよ。ということが言いたかったわけです。
それにしても主題と離れた、変なところに反応してくれましたね。osewaさんの指摘を受けて、曼珠沙華のところを少し書き換えてみました。ありがとうございました。
みかん
2010/08/03 21:32
千葉でもオオマツヨイグサはかなり減っていて,メマツヨイグサとコマツヨイグサ(オオバナコマツヨイグサかもしれません)ばかりが目立っています。
みかんさんの日記を読んで,オオマツヨイグサ探しをしてみようと思いました。
はるこ
2010/08/03 22:22
近所のマツヨイグサ属はアカバナユウゲショウが一番多くて次がヒルザキツキミソウだなーー
でも、アカバナユウゲショウは昼間咲いているのしか見てないし夕方には店じまいしちゃうし。夕方開いたのなんて見たこと無いよーーーー
(/||| ̄▽)/
アライグマ
2010/08/03 22:37
オオマツヨイグサは花が大きいので昼前まで咲いていることがあり目につきますが、こちらでもほとんど見なくくなりました。
アレチマツヨイグサとも花びらで見わけるのですが、難しいですね。

私も以前にマンジュシャカの話題を他サイトでしたことがありますが、やはり花に詳しくない方達のためにも彼岸花なら曼珠沙華(マンジュシャゲ)とするべきだと言ったことがあります。
梵語の場合はマンジュサカであり天上の白い花だと思ったのですが、自信なしです。(^^;)
アザミの歌
2010/08/03 23:38
はるこさん こんにちは。
関東地方ではオオマツヨイグサは極端に少なくなっていますね。今では探すのがなかなか大変です。逆に最近はオオバナコマツヨイグサが増えているような気がします。コマツヨイなのにオオバナだなんて、うんと変な名前ですけれど。
みかん
2010/08/04 15:17
アライグマさん こんにちは。
三浦半島にも黄色い花が咲くマツヨイグサの仲間はあるよ。コマツヨイグサなんかは海辺に多いけど。マツヨイグサもオオマツヨイグサもメマツヨイグサも、みかんが逗子にいた頃はみんなあった。今もあるかは責任もてないけど、コマツヨイやメマツヨイは今でも間違いなくあると思うよ。
むしろアカバナユウゲショウなんかは見ることがなかった。帰化植物は時代とともに、なんですね。
みかん
2010/08/04 15:29
アザミの歌さん こんにちは。
オオマツヨイグサを見ることがなくなりましたね。みかんも随分前に神奈川県で撮影した後は、もう5年近くも撮影したいと思いながら、その望みが果たせずにおりました。見ることはあっても時間との関係で撮影できず、長い間再撮影をしていない花でした。今回は久し振りのチャンスだったので、思い切り撮影してきました。
みかん
2010/08/04 15:36
近所にも黄色いマツヨイグサの仲間はあります。
でも、勢いが無く引退前のスポーツ選手のようで。
((((((((^^;
アカバナユウゲショウが目立つようになったのは確かにこの十数年ですね。
丁度NIFTYがフォーラムから手を引き始めた頃からかなーーー
(ーー;)
アライグマ
2010/08/04 15:52
アライグマさん 今晩は。
濃霧の伊吹山に見切りをつけて、昼過ぎには下山してきました。1枚も写真を撮らずにね。5合目くらいから下は晴天で、積乱雲がもくもくと、やはり真夏なんですね。
かつてのNIFTYの植物のお仲間さん達は、元気なんでしょうかね。引退前のスポーツ選手みたいにはなっていないと思いますが・・・・・。
みかん
2010/08/04 19:30

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