みかんの花日記

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zoom RSS ヤマモモ

<<   作成日時 : 2010/06/28 23:03   >>

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   ヤマモモの甘酸っぱい味を知ったのは、大人になってからだった。

   私が育った群馬県にはヤマモモの樹は自生しない。

   図鑑の写真で、赤く熟した実の写真を見て、それが食べられるということは知っていた。

   生まれてはじめてヤマモモの赤い果実を見たのは

   静岡県の伊豆半島だった。

   バスの中から見たのだが、すぐにでも降りて食べてみたい衝動に駆られたが

   その時は一人ではなく、自分勝手な行動が許されなかった。

   真っ赤に熟してたわわに実った果実を横目で眺め、残念で仕方なかった。




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   それから3年ほどは、ヤマモモに出会うことはなかった。

   昭和40年代のはじめ頃の話しだが、当時はまだ社会人になりたてで、サラリーマン生活を送っていた。

   まだ週休2日でもなく、休みは月曜日だけ。

   山に狂っていた頃なので、毎週毎週日曜日の夜行列車に乗って、八ヶ岳だ日光だ、丹沢だと

   毎週山に登っていた頃である。

   花を見るために山に登ってはいたが、コースタイムよりいかに早く歩くか、とか

   ピークには必ず立ちたい、とか、血気盛んな頃だから、がむしゃらに歩くことが多かった。

   まだ花よりもピーク制覇に関心が高かったのである。




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   ヤマモモをたらふく食べたのは、四国の高知県でだった。

   すでに何度か食べていて、松ヤニの匂いが染みたような最初の印象があり、あまり美味しいものではない、

   と思っていたのだが、高知県で食べたものは

   粒も大きく、甘酸っぱくて、とても美味しかった。

   何度も何度も手を伸ばし、それこそ腹いっぱい食べた。

   後で知ったことだが、ヤマモモは野生のものから品種改良されて、四国の高知県や徳島県では栽培し

   それが店頭で売られている、という。

   どうりでウマイはずである。

   ヤマモモの品種には、瑞光、森口、紅玉、といった品種改良されたものがあるが、

   これらは相当古い品種なので、現在ではもっと美味しい品種が作られていると思う。




   
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   ヤマモモは最近ではよく街路樹として使われている。

   よく剪定されるので、自然の樹形とは大きく異なった姿だが、身近で目にすることができるのは嬉しい。

   熟した果実が落下して歩道を汚すので、必ずしも評判は良くないようだが、

   東京のような大都市でも多く見かける。

   また公園樹としての利用も多い。




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   野生のヤマモモは関東地方南部以西、四国、九州、沖縄に分布する。

   沿海の山地に多い傾向がある。

   大きなものは高さが20メートルにもなり、白っぽい木肌の風格ある姿になる。

   雌雄異株で、花は3〜4月に咲く。花とは思えないような地味な花である。

   雌花より目立つ円柱状の雄花でも、先端部分の葉の間にチラッと赤い色が見える程度で

   あれが花だと教えてもらわないと、気がつかないような花である。

   下の画像はヤマモモの幹、この木は人間で言えば青年期、まだまだ風格が備わるまでには至っていないが

   ヤマモモの木肌はこんな色をしていますよ、という見本である。




   
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   ヤマモモの果実は緑色から黄色へ、やがて熟すと赤くなる。

   赤くなれば食べごろだが、果実は落下する前にはやや黒ずんだ色になる。

   黒っぽくなった果実は味が濃厚で、また一段とおいしい。

   果実の直径は1センチから2センチ。品種改良されたものほど粒は大きい。

   ヤマモモの果実は熟すと赤くなるのが普通だが

   徳島県阿南市で発見されたものは、果実が白く熟すものがありシロモモと呼ばれている。

   もの珍しさも手伝って、シロモモも今では栽培されている。




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   愛知県の知多半島に移り住んでから、身近な場所で野生のヤマモモを見ることが多くなった。

   6月の梅雨時になると、その甘酸っぱい味が恋しくもなる。

   だが、この地方でもあまりヤマモモを食べる話しを聞かない。

   昔、和歌山県で育った友人が、子供の頃は木に登ってヤマモモをたふらく食べた

   と、得意そうに話すのが、なんだかうらやましかった。

   だが、今になって、ヤマモモがたわわに実り、取り放題、食べ放題の環境にいる。

   つと手を伸ばせば、真っ赤な果実をいとも簡単に口に運べるのが嬉しい。




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   ヤマモモに限らず、野生の木の実や草の実は、自然からの贈り物だと思う。

   あまり欲をかかず、ほんの少しいただく

   後から来る人や、動物や小鳥達のためにも、残しておいてあげよう。

   だが、そんな優しい配慮も必要ないほど、ヤマモモはびっしりと果実を実らせる。

   それどころか、最近はこの実が食べられる、ということを知っている人が少ない。

   もったいないことだと思う。

   梅雨の中休みで青空がのぞいたこの日、ヤブ蚊の攻撃を受けながら

   ひとりでヤマモモの果実を味わった。




   6月のささやかな口福である。




   
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   クリックすると画像は大きくなります。

   撮影は2010年6月22日と6月28日 愛知県の知多半島で。

   比較的近くに何本も実のなる木があるので、きょうは2度も撮影に行きました。
   ヤブ蚊が多いので長袖と長ズボン、防虫スプレー持参で、完全武装したはずなのに
   ズボンの上から8箇所も刺されてしまいました。
   薄手のズボンは効果がないようです。それにしてもヤブ蚊の奴め〜〜

   撮影はいつものケイタイカメラです。
   なるべく美味しく見えるように、これでも苦労したのですよ。

   ヤマモモを食べたことのある人のお話し、是非聞かせてくださいね。





      




   

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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
仕事で夜更かしして,もう寝なくちゃー,と,寝る前にみかんさんのブログへ立ち寄ったら,ルビーゼリーなヤマモモ。
いい夢が見られそうです。
我が家のお向かいさんは果樹栽培が趣味なので,毎年お庭のヤマモモを分けてくれます。
そろそろかな!
はるこ
2010/06/29 02:53
 ヤマモモ久しく食べていません
写真見て思わずゴックン(唾)
猫の額の庭に植えていたのですがガレージ
拡張の際伐木。もう十数年食べてないよぅ。

風太
2010/06/29 06:08
はるこさん おはようございます。
ヤマモモのお裾分けなんて、オシャレですね。ガラスの器に盛っておくだけでも楽しめそう。
それよりも、庭にヤマモモの果実がなるほどの木が植えてあることの方がうらやましい。
みかん
2010/06/29 08:32
風太さん おはようございます。
山の中に生えている自然のものはどうですか。木が大きすぎて簡単には食べられないかな?
西表島の知り合いの家で、庭に大木となって茂っていたゴバンノアシという珍しい木を伐採したのを知って、とても残念に思ったことを思い出しました。それぞれの家の事情がありますから、仕方ないことではありますが。
みかん
2010/06/29 08:39
みかんさん、こんにちは!
田舎育ちの私ですが、ヤマモモは食べたことがありません。
意識がなかったこともありますが、食べられることすら知りませんでした。
赤黒く熟したヤマモモは本当においしそうですね〜
今度見つけたら、ぜひ味見をしてみたいです^^
fu-co
2010/06/29 14:39
みかんさん、こんばんは。
体調を崩しているので美味しい物も食べられないので残念です。(〜〜)
私は田舎町ながら街の子育ちで野生の果実は食べたことがありません。
木になっている柿の実さえ遠足に行くまで見たことがありませんでした。
山桃も最近になって頂いたのでジャムやらシロップにして頂きました。
シロップはかき氷にかけるとそれは鮮やかな紅色になり白いかき氷に染まっていく様はとても綺麗で少女がレディになってゆく様に感じたことでした。(^^)

アザミの歌
2010/06/29 20:22
fu-coさん 今晩は。
ヤマモモはあっても食べる習慣がない地方もあるようですね。それともfu-coさんはお嬢様育ちで、まわりの者が食べられるということを、意識して知らせなかったとか。理由は色々と考えられますね。
自然の物を食すことは、今では贅沢なことではないか、とみかんは考えています。出会う機会がありましたら、是非とも食べて見てください。
みかん
2010/06/29 21:34
アザミの歌さん 今晩は。
梅雨時は体調を崩しがちですから、充分お気をつけください。
熟したヤマモモは2つ3つ指でつまむだけでも、指先が紅色に染まります。シロップにしてかき氷にかけたら、その色だけでも食欲をそそりそうですね。絞った果汁をゼリーにしても美味しそうです。みかんはもっぱら生食です。
みかん
2010/06/29 21:43
やまもも私は食べますが 周りの人は食べない
大阪のビルとビルを結ぶ通路の横にたわわに実っていますが
烏の餌になっています  紫色になったものが好きですが
街路樹は 農薬が怖くて口に出来ません 
目の前手の届く所にあるのに〜〜〜です^^

ア!最初に食べられる事を知ったのは 
高級料亭で出された食前酒(山もも酒)
の中に入っていたのを食べてからです
大好きですが 大阪の店頭では見かけません
ごくらく鳥花
2010/06/30 11:15
ごくらく鳥花さん 今晩は。
街路樹として植えられたものには、ちょっと手が出しにくいですね。農薬もそうですが街中は排気ガスやホコリも気になります。やはり空気の美味しい山の中で熟れたものが良いですね。生物は無理かも知れませんが、ヤマモモの缶詰は売っていますね。
みかん
2010/06/30 22:16
山に、一抱えでは足らないくらいの、大きなヤマモモの木がありました。
季節になると、大人も子供も混じって数人がかりで、ヤマモモ取りをしました。
自分は、まだ、小さかったのでうろ覚えですが、地面に、むしろ(当時はビニールシートなどなかった)を広げ、木の枝を棒でたたいて実を落としました。
ざるいっぱいの、ヤマモモの実が取れました。
濃い、赤色の、ヤマモモの実。少し、塩をまぶして食べた実の、おいしかったこと!
遠い日の、思い出です。

そのヤマモモの木は、多分、故郷の山に、今でもあります。
でも、今では、子供も少ないし、ヤマモモ取りをする人も、いないのではないでしょうか。

大阪あたりでは、スーパーで、ヤマモモの実を売っていますよ。
初めて店で見つけたとき、嬉しくて、思わず買って食べたのだけど、なぜか、あの日の甘酸っぱい味はしませんでした。
ほととぎ
2010/07/01 23:22
はじめまして。

赤黒く熟れたヤマモモが懐かしくて、思わず生唾を飲み込みました。
転勤で徳島に住んでいるとき、ヤマモモ採りに誘われました。
大きな樹に登った記憶もあります。
そのままでも美味しかったですが、焼酎漬けにもしました。
ルビー色が美しかったことを覚えてます。
願わくば、もう一度、飲みたいですね。
七海
2010/07/02 03:35
ほととぎさん おはようございます。
子供の頃の懐かしい思い出は宝ですね。情景が目に浮かぶようです。
大阪でも場所によってはヤマモモは店頭に並ぶのですね。やはり鮮度は取りたて、もぎたてにはかなわないのでしょうね。
みかん
2010/07/02 07:39
七海さん はじめまして。
ようこそお越しくださいました。コメントありがとうございます。
徳島でヤマモモ採りを経験しましたか。焼酎漬けのヤマモモ、素敵な色に仕上がるのですね。みかんはまだ果実酒を作った経験はないのですが、なんだか作ってみたくなりました。
どうぞまた遊びにいらしてください。お待ちしています。
みかん
2010/07/02 07:46
今日は (^▽^*)
やっと時間が取れたので近所の実のなるヤマモモの樹を見に行ってきました。
ところがギチョンチョン(古い)実が無いどころか実をつけた気配すらない。
他の味見をした事のある樹を何本か見て周りましたがどれも同じ。
終わってしまったのなら木の下に跡があるはずなのにそれも奇麗さっぱり。
枝を見ても実のついた痕も無い。
(TヘT;) コケモモにも実のつかない年があるのかな。
アライグマ
2010/07/03 16:02
アライグマさん おはようございます。
不思議ですね。不作の年はあっても、実がひとつもないということは無いと思うのですが。すでにみんな落下した後で、清掃がしっかりされていた。ということなのかな。こちらでも果実期はすでに終り気味です。
来年もう少し早い時期にチェックですね。ちなみにコケモモはこれからの季節ですがね。あはは
みかん
2010/07/04 06:41

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