みかんの花日記

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zoom RSS クサタチバナ

<<   作成日時 : 2010/06/21 22:53   >>

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   クサタチバナはかつてはガガイモ科に分類されていたが

   マバリーの新分類体系ではキョウチクトウ科に移された。

   クサタチバナだけではなく、かつてはガガイモ科カモメヅル属に分類されていたイケマやイヨカズラ、

   スズサイコ、タチガシワなど、属としてはかなり多くの種を有するカモメヅル属のすべてが

   キョウチクトウ科に変わったのである。

   外見の似た物同士が同じグループにまとめられていた従来の分類方法と異なり、

   新分類はDNAやRNAといった分子系統学の立場からの見解なので、他人の空似、といった間違いを

   是正した、最新の分類方法なのである。




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   クサタチバナは山地の草原や明るい樹林下に生える。

   高さは30〜60センチになり、茎は分枝しない。

   幅の広い葉を対生する。

   石灰岩地に多い傾向がある。

   普通数本が株立ちになるが、環境の良い場所では群生する。

   群生といっても数十本くらいの単位が普通である。




   
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   だが、滋賀県と岐阜県にまたがる伊吹山では

   どうしたことか、山の斜面が白く見えるほどの大群落となる。

   それも大きな群生地が随所に現れる。

   クサタチバナの自生の姿としては、はなはだ特異な状態ではあるが

   これも自然の姿のひとつである。




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   伊吹山のクサタチバナは、山頂駐車場のすぐ脇から咲いている。

   最も量が多いのは、西遊歩道コースで、歩き始めから山頂に至るまで

   随所が白い花の斜面となる。

   遊歩道の上も下も、今の季節なら、いちばん量が多いのがクサタチバナである。

   各地でクサタチバナを撮影しているが

   伊吹山の群落は質、量ともに、間違いなく日本一の規模である。

   これほど量が多いのは、おそらく基岩が石灰岩によるものと思われる。

   石灰岩から溶け出す養分は栄養豊富で、植物にとっては限りなく快適な空間となるのである。




   
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   クサタチバナは地上に伸びだしてくる時に、すでに葉に包まれて小さなつぼみが出来上がっている。

   葉が展開するのと、ほとんど同時につぼみもふくらみはじめるのである。

   つぼみはうなだれるようにして沢山つくが、生長には微妙な差があって、

   それが花期を長くしている。

   小さな鈴のようなつぼみも可愛いが、花が開くと清々しいまでの星の形のような白へと変身する。

   花を裏側から眺めた姿も、なかなか可愛いものである。

   花が咲いていると、どうしても全体を眺めがちだが、このように部分を切り取って眺めると

   思わぬ発見もある。




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   クサタチバナは関東地方以西、四国まで分布する。

   千葉県のように、県によっては絶滅危惧に指定されている所もあるが、日本全体でみれば

   まだそれほど危機的な状態ではない。

   花が文化勲章の図案にも採用されているミカン科のタチバナに似て

   草であることから、この名がある。

   梅雨時に咲く清楚な花、というのが一般的な印象だろうか。




   
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   クリックすると画像は大きくなります。大きな画面でも楽しんでください。

   撮影は2010年6月17日  滋賀県と岐阜県境に君臨する伊吹山で。
   この日は梅雨の合間の晴天でしたが、多少の雨なら、露にぬれた姿も風情があります。

   撮影はすべてケイタイ電話についているカメラで撮っています。
   アップの画像はケイタイのレンズの前に、ルーペをひっつけて撮っています。
   普通に撮影すると、花が白く飛んでしまうので、ケイタイの撮影メニューの明るさを
   マイナス2に設定して撮っています。




   オマケ画像

   クサタチバナが花盛りの今、伊吹山にはこんな花たちも咲いていました。


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          グンナイフウロ




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          コバノミミナグサ  伊吹山の固有種




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          イワニガナ(ジシバリ)




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          イブキシモツケ




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          ヤグルマソウ




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          イブキハタザオ                               イブキキンポウゲ






    最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。










          












   




   












   

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コメント(18件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは!
息吹山はすごいですね。とても行けそうにもないけれど憧れの山です。溜息が出ます。
クサタチバナの花や蕾はスズサイコ似ですね。さらに言うならば、スズサイコとフナバラソウの自然交雑種のヤナギフナバラに一番近い形をしているように見えます。
ありがとうございました。
ケイ
2010/06/22 00:26
写真が、ケイタイ電話で、撮られているのですか。
驚きですね。サイズはどのくらいですか。
伊吹山は、憧れの山です。7月の終わり頃、2回行った事があります。
みかんさんは、年に何回行からるのでしょうか。
きっと、お若くて、お元気なのでしょうね。
teru×2
2010/06/22 10:45
ケイさん こんにちは。
息吹山ではなく伊吹山ですが、花の伊吹山の一端がわかってもらえたことと思います。雪の消える早春の頃から、晩秋まで花が絶えることがありません。機会を作って訪れることをお薦めします。
みかん
2010/06/22 12:58
teru×2さん こんにちは。
私のブログは、断り書きがない限り、すべてケイタイで撮った画像です。
最新のケイタイならもう少しマシな画像になるのでしょうが、ちと古い機種を使っています。SH903iというシャープのケイタイです。枚数を多く撮るために、サイズは480×640に設定してあります。
私は愛知県に住んでいますので、伊吹山は比較的近いこともあり、暇さえあれば出かけています。年に5〜6回といったところでしょうか。ハイ気持ちだけは30代です。還暦越してますけど、あはは。元気だけが取柄です。
みかん
2010/06/22 13:15
みかんさん、こんばんは。

むむむ、キョウチクトウ科ですか。
ガガイモ科の方がなんとなく似合っている感じがして(笑)

伊吹には毎年行きますが、花盛りの夏と人ごみが少なくなる初秋の頃で
クサタチバナの時期には行った事がありません。
今年は忙しくいていますので、来年はこの時期に行ってみようかと思いました。

白い星型の後姿も前姿も愛らしいですね。
私も今日は、我が家の花壇のフナバラソウとコバノカモメヅルのチョコレート色の星型を撮りました。
さなえ(花の庵)
2010/06/22 19:51
ガガイモ科は、キョウチクトウ科に吸収されてしまったようですね。
クサタチバナのアップの写真、テイカカズラに似てる気もします。

新分類の本で、キョウチクトウ科の近くのシソ科を見ていたら、なんと、クサギやムラサキシキブが入っている!
クマツヅラ科は、ほとんど解体されて、多くがシソ科に入ったみたいですね。

新分類は、時々びっくりしますが、興味深いです。

早く、新分類に基づいた図鑑が見て見たい。
みかんさん、出す予定はないですか?新刊が難しければ、分類しなおした改訂版とか?ムリ?
ほととぎ
2010/06/22 21:09
さなえさん 今晩は。
きょうは思いがけず晴れたので撮影に出たのですが、湿気がひどくて2時間ほどで退散してきました。下着まで汗でグショグショでした。(笑)
フナバラソウにしてもコバノカモメヅルにしても、みかんも咄嗟にはガガイモ科と言ってしまいそうです。新分類には戸惑うばかりです。
みかん
2010/06/22 22:11
ほととぎさん 今晩は。
この頃のみかんは、新分類の手引書と首っ引きです。早く新しい分類に慣れるために、花の名前ひとつひとつを確認するように、その都度、新分類表と照らし合わせています。びっくりすることだらけです。まだまだ納得できていない部分が多すぎて、ウッソ〜(嘘)などと、1人で叫んでいます。

新分類の図鑑作りたいですね。今すぐにでも作れますが、莫大な費用がかかりますから、出版社や新聞社がなかなかOKのサインを出せないようです。必ず必要な図鑑ですから、いずれはどこかから出ると思いますが、本が売れていない現実を見ると、かなり厳しいものがあります。
みかん
2010/06/22 22:29
伊吹山 記憶によれば 小学生の頃 寒中登山で下りは斜面でナイロンスキーをしたような
私のお尻の下 雪の下に こんなにお花がと思うと
知らないこととはいえ 申し訳ないことを 50年位前の出来事ですが
ごくらく鳥花
2010/06/22 22:38
ごくらく鳥花さん おはようございます。
ナイロンスキーですか、楽しかったでしょうね。雪の下の植物達にとっては、子供達のナイロンスキーなんて何の影響もありません。それよりも寒中登山なんて、そちらの方がスゴイ。
みかん
2010/06/23 10:52
クサタチバナのお花がかわいすぎ。
伊吹山に行きたくなってしまいました。

新分類への対応は,何年かかるのでしょうね。
私はまだまだ無理そうですが,図鑑が出れば,買います。
手引き書も買わなくちゃ。
はるこ
2010/06/23 19:21
みかんさん、こんばんは。
クサタチバナの見事な群落ですね。
駐車場から近ければ私でも行けそうなので、バスツアーで行ってみようかしらとも思いますが、不注意な私は信用がなく単独行動があまり許されません。(ショボ)
こうしてこちらでいろいろな角度や背景の美しい中に咲くお花をを見せていただき嬉しいです。(^^)
分類が変わったようですが、まだしばらくガガイモ科と言ってしまいそうです。(^^;)
アザミの歌
2010/06/23 20:43
はるこさん 今晩は。
伊吹山は便利な割に植物の豊富な山です。夏の最盛期は混雑しますが、平日の静かな日を狙っていらしたらどうですか。きっとビックリしますよ。
新分類の図鑑に関しては、どこかでまとめられたらいいな、とは思っているのですが。どうなりますことか。
みかん
2010/06/23 21:20
アザミの歌さん 今晩は。
天気が良ければ何の心配もない伊吹山ですが、それなりの標高がありますから、ガスったりすると道を間違えて、とんでもない方向に下山してしまう観光客もいるようです。やはり安心できる方と一緒の行動をお薦めします。
みかん
2010/06/23 21:26
何度見ても、クサタチバナ素敵ですね。
“息吹山”ごめんなさい! 気がつきませんでした。 伊吹山にも申し訳ないですね。居眠りしながらのパソコン、反省しています。 送信してしまってから、しまった!と思うことも度々です。

大場達之先生を良く御存知だとは、またまた驚きです。
私も大場先生がまだ博物館に勤務していらっしゃる頃(15年位前かな?)バアソブやノジトラノオ(ノジオカトラノオを含め)の同定をお願いしたのがきっかけで、以来、北総の植物では何かとお世話になっています。自分が年中遊びに行っていた所が、“ススキ草原植物”の宝庫であること、それが危機に瀕していることを気付かせて下さった先生です。千葉県植物誌資料というのは、千葉県植物誌資料編集同人(大場達之・木村陽子)の出版物で、それを通してお付き合いさせていただくうちに、植物のこと随分学ばせていただきました。
すごいですねー! 大場先生からみかんさんへ、そして私たちへ、順々に広がってゆくのですね。
ケイ
2010/06/23 22:35
ケイさん 今晩は。
本づくりをしていると、名前の間違いや文字の違いなどにひどく敏感になります。揚げ足をとるつもりではなかったのですよ。平にご容赦を。
最近は大場先生のお宅にお邪魔する機会がないのですが、神奈川県立博物館時代から、千葉中央博物館、それにご自宅と良く通いました。本当にお世話になりました。コンピューター並みの頭脳も尊敬しています。先生の記憶力は凄いものがあり、撮影したい植物の自生地を聞くと、すぐに自生地の地図をメモ用紙にさらさらと書いてくれるのですが、それが本州であれ、四国であれ、現場に行ってみると、先生が描いてくれた図の通りなのです。何度ビックリしたことか。ほんとにスゴイ先生なのですよ。
みかん
2010/06/24 23:49
クサタチバナは初めてです。
ガガイモと言われてもキョウチクトウといわれてもどちらも納得するような花ですね。
長〜い日本は植生が豊かであらためて驚きます。
長〜い人生ですが、まだまだ見た事がない花がたくさんあります。

aoikesi
2010/06/28 14:26
aoikesiさん 今晩は。
ガガイモ科は新しい分類ではキョウチクトウ科に吸収されてしまいましたが、元々キョウチクトウ科の隣りにいましたので、共通点は多いですね。
みかんもまだ見たことがない花が山ほどあります。日本列島は広いですから。
みかん
2010/06/28 20:57

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