みかんの花日記

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zoom RSS オオカメノキ

<<   作成日時 : 2010/05/13 14:17   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 8 / トラックバック 0 / コメント 12

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   高い山々には、まだ残雪が白く輝いているが、山麓のブナ林に芽吹きがはじまる頃

   その林床にはムラサキヤシオが紅紫色の花を咲かせ

   葉の展開とほとんど同時に、このオオカメノキの白い花が咲き出す。

   オオカメノキは山に初夏を告げる花でもある。




   
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   シワシワのこの大きな葉を、亀の甲羅に見立てて、オオカメノキという名前が付けられた。

   別名をムシカリとも言うが、この葉はよく虫に喰われることが多く

   ムシクワレが訛ってムシカリの名前が付いた。

   いずれの名前も葉から付けられたものである。

   アジサイのような花はもちろん目立つのだが、大きくてシワシワのこの葉は

   山を歩いていても気になる存在である。




   
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   アジサイのようなよく目立つこの花、実はちょっと曲者なのである。

   だましのテクニックを持っているのである。

   花は人に見せるためではなく、子孫を残すために咲く。

   果実を稔らせて、立派な種子を作らなければならない。

   そのために、動けない植物は受粉の仲立ちをしてくれる虫達を呼び込まなければならない。

   オオカメノキは、生き残るためにだましのテクニックを身に付けたのである。

   いちばん外側にある白くてよく目立つ5弁の花は、これは花のように見えるがニセ物である。

   花本来の役目を果たしていないのである。

   この花を植物用語では装飾花(そうしょくか)と呼ぶ。

   大きな花のように見せて、虫たちに、ここに美味しい食べ物がありますよ、とアピールしているのだ。

   上の画像をクリックするとわかるが、花本来の役目を果たすのは、真ん中のほうにゴチャゴチャとたくさん並ん

   でいる小さな花なのである。

   オレンジがかった丸い小さなつぼみも沢山あるが、小さな5弁の花が沢山咲いているのがわかるだろう。

   クリックして見てくださいネ。

   こんな小さな地味な花では虫たちが気がついてくれないので、大きなニセ物の花を作って

   虫たちを呼び込んでいるのである。




   
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   オオカメノキは北海道、本州、四国、九州とほぼ日本全国に分布する。

   山地に生える落葉樹だが、樹木なのにあまり大きくはならず、大きくてもせいぜい5〜6メートルである。

   花期は4月から6月にかけてである。

   秋には葉は紅葉し、受粉が成功したものは果実が赤くなりよく目立つようになる。

   やがて果実は熟すと黒く変わる。

   花も紅葉も果実もよく目立つ樹木のひとつである。

   オオカメノキは長い間スイカズラ科ガマズミ属とされてきたが

   最新のDNA を使ったマバリーの新分類ではレンプクソウ科ガマズミ属と

   科が大きく変更されている。














   撮影は2010年4月16日 新潟県の佐渡島で。咲きはじめたばかりの初々しい株でした。

   画像はクリックすると大きくなります。

   撮影は携帯電話についているカメラで撮っています。

   

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
結局また一番だ((((((((^^;
オオカメノキはσ(^^;)が山へ行って樹木の中で始めて覚えた物です。
あの白い紫陽花のような花が咲いているとウキウキします。
また、秋の紅葉の時期の鉄錆色の紅葉も大好きです。
(´o`)ハア〜〜
アライグマ
2010/05/13 20:13
みかんさん、こんばんは。

先日はブログへ書き込みを頂きまして、有難うございました。
オオカメノキは大江高山か少し標高の高いところでは見れますが、ヤブデマリの方が目の前で見られます。
花の感じは良く似ていますので、こちらもだましのテクニックを身に付けたのでしょうか。
かげろう
2010/05/14 03:40
アライグマさん こんにちは。
いつもコメントありがとうございます。まだ少々多忙ですが、しばらくブログを休んでいたので、とりあえず手短にアップしました。ネタはどっさり仕込んであるのですが、季節がまたたく間にすぎてしまうので、結局お蔵入りする画像がどっさりと増えそうです。
みかん
2010/05/14 11:47
かげろうさん こんにちは。
田植えも無事すんで、これからは水回りの日課が始まりますね。
オオカメノキをはじめ、ヤブデマリなどガマズミ属の植物の多くは、装飾花というダマシのテクニックを身に付けたものが多いですね。沢の側などの水辺に多いヤブデマリは、蝶をはじめ、様々な昆虫が良く集まる花のひとつです。撮影する時にそれらの昆虫が邪魔になるほどよく集まっています。それぞれに装飾花の形が違っているのも工夫のひとつだと思います。
みかん
2010/05/14 12:02
みかんさん、こんにちは。

ムシカリの葉の出し始めのころの、茶色がかったくすぶった色が気に入っています。
こちらの地方では、山の向きによって多少違いますが3月下旬ごろから咲き始め、春を知らせる樹木です。

だましのテクニックを身につけ、生き残りをかけた植物たちの知恵に脱帽です。
この花を始めて見たのは10年前ですが、まだ裸木が多い中、ひときわ目立っていました。
さなえ(花の庵)
2010/05/14 17:39
さなえさん こんにちは。
3月に咲き出すとは早いですね。最も多く見られる地域では、これからが花の最盛期になります。角を2本出したような早春の花芽もフォトジェニックで、被写体としてはなかなか魅力があります。
また、アライグマさんが鉄錆色と表現した紅葉も、なかなか捨てがたい魅力があります。特に虫に喰われた葉の造形は面白いですね。
オオカメノキはいつの季節も写真家の写欲をそそる木のひとつです。
みかん
2010/05/15 13:07
みかんさん、おはようございます。
先日、埼玉県の長瀞の方へ行ってきたのですが、オオカメノキを意識していたら結構見ることができました。例年、あまり気にしていませんでした。それにたくさんのフジが木から垂れ下がるようにして薄紫の花を咲かせていました。
これからオオカメノキがどう変化していくか、追跡していきます。
人士
2010/05/16 04:57
人士さん 今晩は。
こちらではフジの花はほとんど終わりました。いよいよ初夏らしくなってきた割には、まだ寒い日もあります。今年の春はほんとに気候が不順で困ったものです。このところ空振りも多いです。
花の季節だけではなく、年間を通して同じ植物を見続けるのは楽しいことですよ。新しい発見が必ずありますから。
みかん
2010/05/16 17:28
こんにちは
オオカメノキの事ではありませんが・・・。
セリバヤマブキソウのことです。
去年、近くの田んぼのあぜで花びらまでギザギザのヤマブキソウを見つけました。
崩れそうな場所だったので持って帰って鉢植えにしておきました。
やまそだちさんのブログでセリバヤマブキソウを見ましたが、ギザギザが全然違います。最近こちらの山の中で見たセリバもちょっと違います。
これってこんなに簡単に変化するものなのでしょうか。


aoikesi
2010/05/18 14:56
みかんさん お久しぶりです。
オオカメノキの花、咲いていました♪でも、写真はありません。
念願の佐渡の旅、絶景の夕陽街道、花に埋もれたアオネバ、気持ちの良いドンデン山と、期待に胸膨らませて・・・(笑)
あいにく3月末並みの気温とか、荒れ模様、強風に雨も、朝方に雪も降りましたよ〜(爆)
滅多に遠出をする事がない私なのに、どうしてこうなのかしら。トホホでした。晴れ男のみかんさんに あやかりたいです(^^)/
azami*
2010/05/19 10:05
aoikesiさん 今晩は。
ヤマブキソウは花や葉に変異の多い植物です。芹葉と言われる葉の変異、花も普通は黄色ですが、珍しい白花をはじめ、花の状態も八重がかったものなど、色々な変異があります。ですがaoikesiさんの画像の花びらの切れ込みは、今までに見たことがありません。オヤッと思って拝見しました。
みかん
2010/05/20 00:50
アラアラazami*さん 残念でしたね。
折角の佐渡だったのに、お天気ばかりはどうにもなりませんね。今年はともかく異常な天候ですから諦めるしかなさそうです。みかんも長く居ましたが1日だけ雨に降られたのですよ。お陰でみかんはトキをじっくり見学してきました。雨の日には雨の風情を楽しむ、これが旅の極意かも知れません。
みかん
2010/05/20 00:56

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