みかんの花日記

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zoom RSS コショウノキ

<<   作成日時 : 2010/03/07 00:55   >>

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   コショウノキはジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑小低木である。

   5月の末頃から6月にかけて、小さな果実が赤く熟す。

   この果実をかじると胡椒のようにピリリと辛いことから

   コショウノキという名前がついた。

   関東地方南部から西に分布し、沖縄県まで見られる。




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   山地の林下に生えるが、木はあまり大きくならず、大きくても1メートル程度である。

   ある程度の年数が経ったものは上の画像のように細かく枝分かれするが

   1本の木の先端にひとかたまりの花をつけるだけの小さな木も多い。

   総じて枝ぶりはこじんまりとしており、同属のジンチョウゲのようなこんもりとした大きな樹形にはならない。

   日陰に生えることが多く、陰樹の代表のアオキなどと一緒に生えていることも多い。




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   花期は1月から5月にかけてと、生えている場所によって相当なズレがある。

   四国の高知県などでは、お正月にかなりの花が咲いている所もある。

   私が住んでいる愛知県の平野部では2月が花盛り。

   三重県の藤原岳山麓では3月のはじめ頃に満開となる。

   南国とはいえ鹿児島県の屋久島の高地では5月の末頃に花盛りとなる。

   奄美大島や沖縄などでは12月から花が見られる。

   生えている標高によって花期はかなりずれ、南国だから特別に花期が早いわけでもない。




   
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   花には甘い良い香りがある。

   庭に栽培される沈丁花ほど強い匂いではないが、風向きによっては甘い香りが漂ってくる。

   普通は、花に鼻を近づけてはじめて感じられるほどの淡い匂いである。

   それにしてもコショウノキは沈丁花に良く似ている。

   ジンチョウゲの白花だ、と言われればそのまま信じてしまいそうなくらい良く似ている。

   私には苦い経験がある。

   コショウノキの自生をはじめて見たのは昭和42年の春だった。

   場所は岡山県の阿哲台。当時の私にはコショウノキを同定できるほどの植物の知識はなく

   山の中に咲いていたコショウノキを見つけて

   「誰だ、こんな山の中に沈丁花を植えたのは」 と腹立たしく思ったのである。

   東京に戻ってから色々と植物を調べていた時に、あの時の白い花は沈丁花ではなく

   コショウノキだと言うことがわかったのである。

   撮影しなかったことをひどく後悔したものである。地団駄を踏んでも後の祭りだったのである。




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   長いこと関東地方で過ごした私は、身近にコショウノキが見られる愛知県に住むことなど

   その当時は考えても見なかった。

   縁とは不思議なものである。

   ところでこのブログを書くにあたり、山と渓谷社発行の「樹に咲く花」離弁花2 を開いてみた。

   そしたらコショウノキの果実の写真の下に、果実は辛いといわれるが、実際は辛くない。というキャプションが

   つけられていた。

   エッと絶句してしまった。

   これは明らかに間違いである。辛いどころか、ビリビリとしびれるほどだったからである。

   コショウノキの果実は有毒である。そのためかじったことがある人はほとんどいないと思うが

   我らが植物仲間は好奇心旺盛な者の集まりである。

   赤いコショウノキの果実を実際にかじってみたのである。その数ざっと5人ほど。

   最初は辛味は感じなかった。ところが後から後からジワジワと辛味が増して

   何度も何度もツバをぺっぺっと吐き出しても、しびれるような辛味が消えなかったのである。

   かじらなかった観察会の仲間までが、コショウノキの名前の由来をしっかりと認識した1日だったのである。

   ニガキをかじった時の苦味も相当なものだったが、コショウノキの果実もかじるものではない。

   あのビリビリ感は忘れられるような辛味ではないのである。
















   画像はクリックすると大きくなります。

   撮影は 2010年3月12日 三重県藤原岳
    2010年2月21日 三重県藤原岳山麓
        2009年2月22日 愛知県豊橋市で。

   いずれも携帯電話についているカメラで撮っています。


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コメント(21件)

内 容 ニックネーム/日時
おはようございます。
コショウノキ、記憶あります。藪のような森の中にありました。
私は実は食べずに横で見ているほうでした。体質のせいか、異質なものを口にするとお腹をこわしてしまうので味見や毒見は遠慮しています。
でも口にした人がしばらくは平気な顔をしているのに、急に「わっ!」と言って顔をしかめるのは面白いと言えば面白いですね。周りの人も期待して様子を見ているのですが。
沈丁花は今、東京地方でもちょうど花が咲き出していまして歩いているといい香りが風にのってきますが、コショウノキが沈丁花の仲間だということ、「そうだろうなぁ」と納得です。沈丁花は白花も赤花もありますね。
人士
2010/03/07 09:25
みかんさん こんにちは。

私が住む茨城県にはコショウノキはなさそうです。実物を観てみたいですね。

それにしても,そんなに凄い辛さなんですか。もし将来その実と出遭うことがあっても,絶対に口にしないことにします。^^;
電脳中年A
2010/03/07 10:58
人士さん こんにちは。
あの観察会からは随分と月日が経ちましたね。当時のメンバーで足が遠のいた人もいますが、相変わらず我が豊橋ボタニスト倶楽部のメンバーは盛況です。
この画像の一部も、昨年の倶楽部の活動の2日目に撮影したものです。
当地でもあちこちから沈丁花の良い香りが漂いはじめました。私は春を感じるこの匂いも大好きなのですが、花粉症の人の中には、花粉が飛ぶ時期と花期が重なるためか、嫌い、という人もいるようです。
みかん
2010/03/07 12:46
電脳中年Aさん こんにちは。
私は関東地方ではコショウノキを見たことがありません。静岡県の伊豆以西には点々と見られます。
良くぞ名付けたり、と思うほど果実は辛いのですよ。好奇心が旺盛でも味見をするのは控えた方が良いですね。(笑い)
みかん
2010/03/07 12:53
コショウノキを数年前にネットで知りました。
沈丁花そっくりですね。
沈丁花の実はかじると辛くないのでしょうか。
ところで沈丁花の故郷はどこですか。
中国のような気がしますが。

aoikesi
2010/03/07 13:20
aoikesiさん お久し振りです。
花粉症の季節ですが、そちらではいかがですか。しばらくは嫌な季節が続きますね。私の知り合いではシジューム茶を飲むと花粉症が治まる、という人が何人かおります。でも飲んだが効果がない、という人も。参考までに。

さて、お尋ねの沈丁花ですが、原産は中国ということになっていますが、中国での自生地は不明ということです。沈丁花という名前は日本で付けられた和名で、中国名は「瑞香」と言います。
雌雄異株で日本には雄株しかないと言われていますが、花を調べると完全なオシベもメシベもあります。立派な両性株なんですね。ですからコショウノキと同じように稀に赤い果実がなります。果実は見ていますが、みかんは沈丁花の果実はかじったことがありません。ですから辛いかどうかは知りませんが、多分辛いのではないかと思います。
みかん
2010/03/07 14:43
今日は(^^)/~
みかんさんが昔コチラ方面に住んでいた方面の高校の裏山の天辺のお寺の駐車場と高校側の登りの途中に「これがコショウノキと呼ばれているものだ。」
とnifty時代の観察会で聞きました。彼らは味見をしていましたがσ(^^;)は体がデリケートなのでやんわりとその場から離れました。
((((((((^^;
アライグマ
2010/03/07 15:36
アライグマさん こんにちは。
神奈川県のものは植えられたものがほとんどだと思います。
神武寺の切りとおしの先には確かに植えられていましたね。あの場所のものは記憶にあるのですが、高校側の登り口のものは?です。
で、nifty時代の観察会の味見のその後は、我々と同じ結末だった?のですよね。
みかん
2010/03/07 16:29
?のものを味見していたようですが「チョット辛味が・・・」程度だったのとその株が結構背が高かったので良く判りません。
ただ、これがコショウノキだよと仰っていた方は詳しい方だったので信頼は出来るかと。
アライグマ
2010/03/07 21:04
みかんさん
ご丁寧な回答ありがとうございます。
今度沈丁花の種を見つけたらかじってみることにします。
コショウの味がしても沈丁花なんですね。

花粉症の目薬を付けて、今ひどい状態になっています。
腫れてかゆくて・・・薬でアレルギーになってしまったようです。
よほどのことがない限り薬に頼るのはいけないですね。
aoikesi
2010/03/08 16:02
みかんさん、こんばんは。
コショウノキはまだ実物をみておりませんが、似たような木が山にあるのですが、まだ花は咲いていませんので、何かは分かりません。
木が小さい時には、ミツマタに似ていますか?
沈丁花の葉より大きく見えますが、同じくらいでしょうか?

みかんさんが大好きだったところは拡張工事で無くなりましたが、土は掘り起こして、拡張した道路に戻してあります。
年数がかかるかと思います。
保護していない、自生地もありますので・・・・。
いつも無事かは確認しています〜今はこの場所も満開です。
かげろう
2010/03/09 00:42
アライグマさん こんにちは。
そうですか、チョット辛味が・・・程度の反応だと、辛味はない、のキャプション同様、もっと色々と調べなければければならないかも知れませんね。個体差なのか、地域差なのか、それとも果実のステージによるのか、味見した人の味覚によるのか等々。違う場所で再挑戦してみますかね。
みかん
2010/03/09 15:18
aoikesiさん こんにちは。
花粉症の人にとっては、ほんとに辛い季節ですね。お察しいたします。
当地方は引き続き雨が降っています。こんな日は花粉の飛散量は少ないものの、晴れると大変ですね。やむを得ず外出しなければならない時は、思い切って目を保護するゴーグルが非常に効果があると聞きました。女性はちょっと抵抗があるかも知れませんが、この際、ゴーグルを使ってみてはいかがですか。
みかん
2010/03/09 15:24
かげろうさん こんにちは。
コショウノキは小さくても必ず常緑の葉をつけていますので、ミツマタとは雰囲気がかなり異なります。

イズモコバイモ、今年も花盛りを迎えたようですね。今年もまたボランティアで忙しいのでしょうか。末永く咲き続くことを願っています。いつの日かまた再撮影に伺いたいと思っています。
みかん
2010/03/09 15:31
みかんさん、こんばんは!
相変わらず天候不順で、こちらでは今、湿った雪が降り続き、3cmほど積雪しています。
本格的な春が待ち遠しいです!

コショウノキと聞いて、この実から胡椒が採れるのかと一瞬勘違いしてしましました(笑)
コショウノキは沈丁花にも似ていますが、私には佐渡で出会ったナニワズに似てるようにも感じます。
そちらの山域に出かける機会がありましたら、是非注意して探してみたいです。

fu-co
2010/03/09 20:29
そろそろコショウノキを見に房総半島の山へ行かなくては! と,思い出させてくれたみかんさんに感謝。
千葉県では小さな1本立ちの個体しか見たことがありません。
早春の花が少ない房総の山でうれしくさせてくれるコショウノキです。
あ,イヌガシもそろそろ開花だわ(と,コショウノキから連想)。
はるこ
2010/03/10 02:00
fu-co さん おはようございます。
東京や神奈川でも雪が舞ったり積もったりしたようですね。寒の戻りでしようか。それにしても最近の天候は不順です。こちらは今日も雨です。

ナニワズもコショウノキと同様にジンチョウゲ科ジンチヨウゲ属ですから、花の色こそ違え良く似ています。良い香りのあるところも似ていますね。ナニワズも花期は早く、雪の下で咲いていることもあります。

ところで開設されたばかりのfu-coさんのホームページですが、スミレのところ、少しずつ拝見しています。
みかん
2010/03/10 08:39
はるこさん おはようございます。
千葉県は関東地方におけるコショウノキの貴重な自生地のひとつですね。分布の北限だと思います。イヌガシもやはり花期が早いですね。赤い花というのも珍しいですが、この木も関東地方が北限ですから、あまり見られない珍しい木のひとつだと思います。九州などでは普通に見られる木ですが。
やはり、その地方独特の木というのは、毎年でも花の確認に行きたくなります。
みかん
2010/03/10 08:52
徳島県ではあまり高くない山で見られこの時期三月に咲きます。
あまり匂わないですが、白花が可愛く葉も青々しています。名前の由来がよく分りましたので、ありがとうございました
ちごゆり嘉子
2011/03/16 04:18
ちごゆり嘉子さん おはようございます。
コメントありがとうございます。これを機に当ブログにまた遊びに来てください。徳島県の花の情報も教えてくださいね。
みかん
2011/03/16 09:40
みかんさんお返事ありがとうです ちごゆりの部屋で検索願えれば、ブログが出ますで、おそまつですが、お花の画像とつぶやき等をどうぞご覧下さい!ね。
ちごゆり嘉子
2011/03/23 01:11

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