みかんの花日記

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zoom RSS やっぱりニセモノだった  リシリヒナゲシ

<<   作成日時 : 2010/01/17 10:07   >>

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   2007年8月25日のブログ、リシリヒナゲシで、私は利尻島の平地で無数に栽培されているものは

   リシリヒナゲシではないのではないか、という疑問を投げかけた。

   その結果がはっきりと出た。

   DNA鑑定の結果、ニセモノとわかったのである。




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   このブログの画像は利尻島の平地で栽培されているリシリヒナゲシモドキである。

   正式の名前がないので、あえてリシリヒナゲシモドキとして話しを進めたい。




   リシリヒナゲシ(Papaver fauriei)は我が国に産する唯一の自生のケシで、利尻島の固有種である。

   利尻山の山頂近くの礫地だけに生える貴重なケシで、ケシ科ケシ属。

   日本に自生する在来種としては、ただ1種しかない貴重なものである。

   近頃とみにその数を減らしている。

   環境省の絶滅危惧植物の2006年の見直しリストでは、絶滅危惧1B類に指定しなおされた。

   つまり絶滅寸前までに減少してしまったのである。





   私がはじめて利尻山に登ったのは1967年のことである。

   今から43年も前の、まだ10代の頃である。

   目的はリシリヒナゲシの花を見てみたい、というたったそれだけのことで、

   情報も皆無に等しかった利尻島を訪ねたのである。

   頂上付近で4日間を過ごしたのだが、夏の最盛期なのに誰一人として登ってくる者はいなかった。

   まさにお花畑を独り占めできる秘境だったのである。

   その当時から個体数はそれほど多いものではなかった。

   念願の花に出会えた感激を、10代の時の山日記は瑞々しく伝えている。

   それ以降、何十回と利尻山の頂上に立った。年を追うごとに山が崩壊してゆく姿を目の当たりにして

   利尻山の頂上は崩れてなくなってしまうのではないか、という危惧さえ抱いたものである。

   隅から隅まで歩いた利尻山に、リシリヒナゲシがどこの礫地にどのくらいあるか、かなり丹念に調べた。

   最も規模が大きかったのは鬼脇コースの7〜8合目であった。

   花の最盛期には礫地が黄色く見えた。

   だが、その場所は登山道も消えてしまうほどの大崩壊があり、今はその面影さえもない。

   鬼脇コースはだいぶ以前から登山禁止の措置が取られている。





   昨年の夏、環境省のリシリヒナゲシ調査に同行した利尻博物館のS君からの私信によれば

   鬼脇コースは、利尻登山で初めて怖くて膝が震えたルートでした。昔はもっとリシリヒナゲシが多かったの

   でしょうね・・・。とあり、広い礫地の斜面に咲いているリシリヒナゲシがたった4株だけの葉書が送られてきた。

   その画像を見て唖然とした。昔日の面影はどこにもないほどの変わり果てた姿だったからである。

   その前年、利尻島を訪れた私と、鬼脇コースのリシリヒナゲシなら人が長いこと入っていない場所なので

   純粋なリシリヒナゲシだろうね。という話しをしたばかりであった。

   というのは、平地で多量に栽培されているリシリヒナゲシモドキが、山の上にも種子が蒔かれて、どうやら

   それが育って花を咲かせているらしい。という情報があったからである。

   今回の調査は、その点も調べている。

   利尻山の高山帯にあるすべての個体から葉の一部を採取して、DNAのITS領域の解析を行ったのである。

   その結果、平地で栽培されているリシリヒナゲシモドキは、リシリヒナゲシと非常に良く似たチシマヒナゲシ

   由来のケシだと言うことがわかったのである。

   利尻島の平地で栽培されているものは、リシリヒナゲシではなかったのである。




   画像画像
























   問題は利尻山の山の上に咲いているリシリヒナゲシモドキである。

   山の上からも純粋なリシリヒナゲシでない、平地で栽培されていたものが見つかったのである。

   誰かが明らかに平地のものの種子を蒔いたのである。

   これは、善意のつもりの行為、などと言う生やさしいものではない。

   種の存続を脅かす犯罪に等しい行為なのである。

   2007年に利尻山に登った時に、鴛泊コースの登山道のすぐ脇の礫地で、リシリヒナゲシ(その時はそう思った)

   を見た。その時は「アレッ、変だなぁ。以前は登山道からすぐ見えるような所にリシリヒナゲシはなかったのに」

   と思いながらも撮影した。立ち入り禁止になっていて、今は勝手に礫地に踏み込むことができないからだ。

   こんな所にこんなに増えてる。と、ちょっといぶかしく思いながらも何枚か撮影を続けた。

   あの時写した株が、多分、純粋なリシリヒナゲシではなく、平地で栽培されていたリシリヒナゲシモドキで

   あったのだろう。

   2009年からは栽培ヒナゲシと判明したものは、自生地から除去しているので、後数年もすれば純粋なリシリヒ

   ナゲシだけに戻るだろうが、この間の多くの人による労力やそれにかかった莫大な費用を思うと、素人考えで

   行う自生地への種まき、などという行為は厳につつしまなければならない。

   なくなってしまった場所への植物の埋め戻し、なども同様の大きなリスクが伴う。

   花好きな人は、この犯罪にも等しい行為に手を染めてはならない。

   素人は勝手に行動せず、専門家に相談する。

   植物の保護や保全に関しては、軽はずみな行動は取るべきではない。

   花を愛する誰もが肝に銘じてほしいことである。




   2007年に、実は気になっていた利尻島の平地にあるヒナゲシの発芽実験をしてみた。

   発芽率100パーセントと言ってもよいほど、見事に発芽した。

   用いた土は普通の種まき用の培養土と、利尻の高山帯の礫地ににている富士砂単用の

   二通りに蒔いてみたのである。




   画像画像




















   上の画像が発芽後1ヶ月ほどたった状態、左が富士砂、右が培養土。

   培養土の方が、最初は生長が早かった。

   この時点で不信感はかなり増していた。

   成績が良すぎたからである。

   実験した場所が愛知県の我が家ということもあった。

   この小さな苗は結構スクスクと育った。

   だが、さすがに冬は越すことが出来なかった。

   と、思っていたら、なんと富士砂に蒔いたものは翌年も芽を出して生長をつづけた。




   
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   上の画像は翌2008年5月の撮影である。

   この分だと花が咲くのでは、と思えるほどの株になっていった。

   だがさすがに暑い夏を乗り越えることができず、溶けるように消えてしまった。

   高山植物の多くが平地では育たない。

   これは常識である。

   緯度の関係もあり、利尻や礼文島などの北の大地では、ある程度の環境さえ整えば

   平地でも高山植物が見られるのである。



   話しを利尻島のリシリヒナゲシに戻そう。

   今後のいちばんの課題は、島民が平地のリシリヒナゲシモドキをどう扱うか、にかかっている。

   今の状態であるならば、今後もこのような問題が起こる可能性は充分にある。

   最良の方法は利尻島からこのリシリヒナゲシモドキを駆除することだが

   島の宝、日本の宝でもあるリシリヒナゲシを、利尻島民が今後どのように考えていくか

   注視して行く必要があると思っている。

   




   現在、2008年12月23日に地元で開催されたフォーラムのDVDを取り寄せ中である。

   地元にはこれらの詳細が記されたリーフレットが配布されていると思う。

   報告すべき新しい情報があれば、いずれまた触れてみたい。

   最後に、純粋なリシリヒナゲシは昔に撮影したフィルムしかないので、図鑑に掲載された私の写真を

   本から接写してみた。多少雰囲気はつかんでいただけると思う。




   画像画像 




























   利尻島民に参考になるような、皆さんの意見をお聞かせください。

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コメント(20件)

内 容 ニックネーム/日時
みかんさんこんにちは。
こちらへは初めて書き込みさせていただきます。
リシリヒナゲシモドキの話、大変興味深く読ませていただきました。
これが観光目的であるとするなら大変な間違いをしていることになりますし、
また悪意無き行為だとしても、みかんさんが仰るように犯罪行為に等しいことを知らせなければならないと思います。
いずれにしてもこのような問題は一人の人間が主張するだけではダメで
多くの人の意見として申し入れする必要があるのではないでしょうか。
深谷
2010/01/17 12:23
どこにでも平気で種まきする人がいますね。
モドキと交雑しなければいいけど。
これが絶滅の危機だと地元の人が判らないとねーーー
横浜にも有るわけの無いイチゲ類が生えている山があるしね。
学校やマスコミがシッカリ取り上げてやった人間が後悔するような雰囲気を作っていかないと。
しかし、それでも間違った信念を押し通す奴もいるからなーーー
(/||| ̄▽)/
アライグマ
2010/01/17 17:05
みかんさん、こんにちは。
利尻岳に咲くリシリヒナゲシがニセモノだなんて、すごいショックな話しでした。
自分が見た花がモドキなのかどうか気になって、ちょっと調べました。
見たのは2000年の夏で、鴛泊コースの登山道脇の崩壊地に2〜3株咲いていて
崖下を覗き込むと、点々と黄色い花を確認できた記憶があります。
みかんさんの記事を読むかぎりでは、モドキのハシリの頃の花だったのかもしれませんね・・・

「エコ」なんていう言葉がもてはやされて、緑地が増えればそれでよしとするような、表面的な活動で満足する風潮が蔓延している気がします。
自然の仕組みはもっと複雑で、だからこそ一度失ったら取り返しがつかないものということを、広めていかないといけないのだと思います。。。
利尻岳のモドキの花が、もし登山客を呼ぶための商業的な行為だとしたら、決して許してはいけない行為だと思いました。
nekoppana
2010/01/17 18:40
 あら、やっぱり雑種でしたか。千島由来、と言う事は、昔(大正〜昭和初めごろから10年代)にアライドヒナゲシやチシマヒナゲシの栽培記録があるので、それとかかったんでしょうか。雑種化しやすくて元の型は残らなかったと、聞いた覚えがあります。
 お隣の礼文島でも雑種騒動がありますね。地元では『赤い花もあった方がきれいで良いじゃない』と言う反応だったそうですが。
 観光目的で保護してる場合、限界が生じると思います(日本人はベタ一面に単一の花が咲いているのが好きなので)。

 とりあえず、最悪の事態を想定して、無菌フラスコ内に現地の純粋リシリヒナゲシのタネを播いて保険をかけておくのが次善の策でしょうか。
 ちなみに富士砂ですけど、一度洗ってから使わないとアルパインには不向きですよ(最近のは質が悪くて泥が多いので)。
コージ
2010/01/18 03:49
読みながら,つらく,悲しい気持ちになりました。

本当は,動植物の保全事業にもしっかり予算をつけて,守るべき場所は守っていってほしいのですが,地元から
「生きていくための収入源として観光は重要だ」と言われると何も言えません。
保全事業では収入が得られない,という状況を変えていかないと,いつも自然が犠牲になるばかり,に思えます。

佐渡島でさえ,「(島の収入が横取りされるから)他の場所にトキが行かないようにするべきだ」というかたがいる,と新聞記事で読みました。
トキのことを思えば,どこであろうと,トキが生活し,繁殖できれば喜びたい,と私は思います。

自然を観光資源としている場所での人間のありかたをしっかり指導していく風潮を期待したいものです。
はるこ
2010/01/18 19:31
コメントをいただいた皆さん ありがとうございます。

このブログに関しては、一人一人へのコメントは控えます。様々な考え方や見方があると思うからです。

もっと沢山の人からのコメントをいただけると嬉しいですね。

まだまだ募集しています。ヨロシクお願いします。
みかん
2010/01/20 19:04
みかんさん、こんばんは。

何度も読み返し、コメントしたいと思いつつも、難しい問題にどのように書けばいいのかためらいを覚えていました。
こちらの地の貴重なる花の群生は、他の目的の観光のためにリシリヒナゲシの種まきとは反対に減少しつつあります。
他の目的の観光・・・生きていくための収入源です。

観光化するために種をまかれるリシリヒナゲシ、他の目的の観光のために隅に押しやられる貴重な種。
いづれも難しい問題で切なさを感じます。
さなえ(花の庵)
2010/01/20 20:26
山の上で見つかったチシマヒナゲシ?の個体が数個体あり、その個体は除去されたと利尻関係のHPにありましたが、数個体だけではないのでは?
この仲間は雑種になりやすいそうなので、最悪の事態(山全体に汚染が進行してたが今の技術では分からない)を想定した、何十にも保険(種の保存に関して)をかけたほうがよいのでは?と、見ながら思いました。告知と教育については、その後やればよいのでは?。利尻島の平地に咲いてるというモドキについては利尻島のマイナスイメージにもなり、みかんさんがおっしゃるように直ちに全部駆除したほうがよい、と思います(小笠原のヤギと同じ、断固とした姿勢で)。現に利尻山では他の外来種の駆除作業はしてるようです。(…でも利尻が解決しても他にも問題がいっぱい…)
YAM
2010/01/20 23:19
植物写真のプロのみかんさんが見ても遺伝子検査でしか判断がつきかねるようなモドキでは除去も難しいですね。
確実な判別点が見つからないと・・・・・・・
アライグマ
2010/01/21 00:43
保険のひとつが純粋と思われる危ない?コース(行ったことないので・・)の種子の凍結保存などです。以前環境省さんが新宿御苑で始めたと新聞で見ましたが・・
YAM
2010/01/21 08:11
こんばんは。
私が見た9合目ぐらいの登山道沿いに「植えてあった(自生では無く誰かが移植した感じでした)」ものもニセモノだったのでしょうか?
その時は大切に守られているんだ!と感心したのですが?
ぽんぽこ
2010/01/22 00:09
こんばんは。どうもです。
私も昔々利尻に行ったことがありますが、島を一周しただけだったのでリシリヒナゲシは見てません。でももし見ていたらこのみかんさんの報告を読んで嫌な気持ちになったろうと思います。それに島の人だって「利尻島にあるリシリヒナゲシと言われているものの多くはモドキだって?」と言われたら、穴があったら入りたい気持ちになるでしょうね。
少なくなった植物を元に戻すにはやはり専門家の力を借りることが必要だと思います。生態上の問題や遺伝子レベルでどうのこうのと考えたら、うかつには手を加えられませんものね。遺伝子レベルでしか見分けがつかないようなものだったら、移植したか種を蒔いたかした当人が一番驚いているかもしれません。
貴重な自然資源を観光の売り物にしている島の住人であれば自然資源をこわすことがないように日常的に教えられている仕組みが必要だと思うのですが、そういう取り組みってあったのかな?

人士
2010/01/22 21:52
みかんさん、貴重な話を教えていただきありがとうございます。
いつか利尻山に登ってリシリヒナゲシを見たいと思っていましたが、現状では登山道から見えるところには生えていないだろうということですのですごく残念です。まだ絶滅させてしまったわけではないということですので、今後の活動に期待したいと思います。

シベリア、アラスカにもヒナゲシの種類が生育しているとのことですから、リシリヒナゲシは大陸から渡ってきて島にとり残されて、島内の平地では人に摘まれてしまったのか、他の植物に負けてしまったのか、気候が合わなくなってしまったのか、いまでは山の上の不安定な斜面に生活の場を得て生き残っているのだと想像しています。

DNAには花の歴史が刻まれているのでしょうから、植物研究者、地質研究者、地域研究家が集まり、それに詩人も写真家もイラストレータも加わってリシリヒナゲシの歴史を島民や関心を持つ人たちに分かりやすく伝えて欲しいと思います。
平地で栽培されているチシマヒナゲシ由来の花の歴史も同じように伝えられれば、ほとんどそっくりの花でも違うものだという理解が多くの人に広まって行くのではないでしょうか。

リシリヒナゲシの歴史を多くの人が理解することで、リシリヒナゲシを守るために何ができるかという議論が早急にできるようになることを願っています。
ridge_line
2010/01/23 19:09
みかんさん、こんにちは。
考えさせられる話をありがとうございました。

半年〜1年前に、本屋さんで「山野草の育て方」というNHKの番組のテキストを見たことがあります。番組は見たことはありませんが、山野草の盗掘を招きかねない番組だと腹立たしく思いました。園芸は園芸種に限って欲しいです、山野草は育てるのが難しいと聞きますし、野山にあってこそ美しい花だと思います。

公共放送で取り上げて欲しいのは「生態系を守る」という考え方の普及です。生態系を乱したために取り返しのつかない結果を招いた例などをとりあげて欲しいです。いくらでもあると思います。空港での出入国の際に、その国に動植物を持ち込まないことを厳しく言われますが、国立公園などでもそうあるべきで、「何も持ち込まない、持ち出さない」という考えを普及してほしいと思います。
日本の山も入山規制を考えて良いと思いますが、とりあえず入山料を取るのも一案だと思います。その際にパンフレットを渡して「生態系を守ることの大切さ」を訴えたり、入山料でパークレンジャーなどを強化したらよいと思います。美しい自然を楽しむのに、多少の援助もできない人には、入山してもらう必要はないと思います。

リシリヒナゲシから離れて一般論を述べましたが、もちろんリシリヒナゲシにも通じると思って書きました。
上の写真では、純粋のリシリヒナゲシの花の方がやや華奢な感じでヒナゲシらしさを感じましたが、モドキの方は花が開きすぎていたためでしょうか?


Iris
2010/01/24 16:17
みかんさん こんにちは。

野生植物の原種の本物と出遭うのは意外と大変なことがありますよね。例えば,キク科植物ではもともと雑種由来の植物では発現形質が一定していないというだけでなく,現時点でも盛んに自然交雑を繰り返しているので,図鑑に掲載されているような典型的なものを見つけることがほとんどできないようなことさえあります。

山野草店では,優良個体を掛け合わせたり,意図的に4倍体をつくったりして,見栄えのよい花を咲かせる個体を売っています。そのようなものは原種であることには間違いないのですが,自然に存在するものではないので,純粋な原種であるとはいえないかもしれませんね。中には,似たような近縁種との交配種を原種と偽って販売している例や,別の植物を紛らわしい名称で販売している例もあります。コマクサやオダマキの仲間では,このような例が頻繁に見られます。

しかし,野生植物を愛好して山野草店から苗を購入する人々のすべてがこの問題についてしっかりと考えているかどうかは不明です。中には,本当に「よかれ」と思って栽培品の種子を野山にまいてしまう人もあるかもしれないし,観光客などの客寄せ目的で意図的にそういうことをする人もあるかもしれません。さらには,日本に存在しない動植物を日本にも棲息させようとして積極的に移入している人もあるかもしれません。

難しい問題ですし,簡単に解決できる問題でもないと思いますが,警鐘を打ち鳴らし続けることは大事なことだと思います。
電脳中年A
2010/01/28 08:41
昔の記事にコメントを書き込んでしまい申し訳ありません。
リシリヒナゲシについて検索していてこちらを訪問させていただきました。

私は一昨年初めて利尻.礼文を訪れとても素敵な所だったので気に入り、今年もまた訪れる予定です。
一昨年訪れた際、利尻の売店で利尻の造園作による原産地利尻富士と書かれた『リシリヒナゲシの種子』が普通に売られていたのでお土産に購入しました。
買った際「利尻島の民家では勝手に増えて丈夫だよ。」と教えてもらい喜んでいたのですが、これだったのですね。
自宅の庭に撒き去年思わぬところで咲いていた気がするのですが‥さすがに路地側に撒いたものは暑くてダメになっていたようです。
山に撒くとは(そもそも登りませんが…)思いつきもしませんでしたが、DNAが違うということもわからずこちらで知り驚き勉強になりました。

そうやって売店で買った人が偽種だと知らず勝手に撒いたのかもしれませんね。
もしかしたら売っている売店の高齢者の方々も知らなかったのかもしれませんが。
販売時注意が必要なのかもしれませんが、却って思いつきもしなかった人に変な知識を与えてしまう気もしますし、個々人のモラルの問題ですよね。
山を愛する人なら尚更、自然に手を加えないというのを心の片隅に置いて、あの素晴らしい野草達を遠くから愛でて欲しいと思いました。
始めまして
2013/05/02 20:21
昨年利尻・礼文へ旅をしたときに「リシリヒナゲシ」の種を買ってきました
今蕾」を付けていて・・・モドキでは?ちょっと咲くまで心配と楽しみにしています・・・本物であることを祈って♪
ママちゃーん
2013/07/06 20:47
地元住民の悲痛な叫び。
利尻島の宝でもあるリシリヒナゲシを大切にし、保護に努めてきた地元住民の悲痛な叫びを、を聞きました。リシリヒナゲシだと信じて疑わなかったものが、じつはリシリヒナゲシモドキだとわかったショック、学者からのこの報告を聞き、地元で栽培されているすべてについてDNAの調査をして欲しい、と。彼らにとってはまさに青天の霹靂であったはずです。せめて自分達が熱心に保護してきたものは本物であって欲しいと願う気持ちが、痛いほど伝わってきました。現在ではDNA解析に使用する薬品の価格もかなり安くなり、数日でDNAの調査結果がわかります。その後、どのような経過かがあったのか、詳しくは知りませんが、いまだにリシリヒナゲシという名前で種子が売られているところを見ると、現状は何も変わらなかったような気がします。
みかん
2013/07/07 08:00
こんにちは。昨日、利尻島から帰ってきました。今まで夢だった利尻島の旅を終えるとき、お花の時期ではなかったので、せめて種だけでも・・・と利尻のフェリーターミナルの横にあったプレハブの土産屋で「リシリヒナゲシ」の種を買いました。
店主は、ぜひリシリヒナゲシを!日本に1つしかないケシで、他に咲いているのはポピーなんです。と勧めてきました。
利尻でペンションなどをされている丸善の渡辺俊哉さんのFacebookに命綱をつけて偽ヒナゲシの除去活動をしている写真が掲載されており、リシリヒナゲシモドキの存在を知りました。
私が購入したものも偽物でしょう。撒く必要もなくこれだけの大量の種子を商用にしている点から、栽培の容易な偽物だろうと思います。
私は富士の麓で暮らしていますので、高山植物の儚さはよくわかっています。今回購入した種も、屋外に出さず、室内でのみ栽培しようと思っていました。もし万が一外に出て繁殖しては富士の生態系を壊しかねないからです。

しかし、利尻島の人々の環境の意識の低さにはガッカリですね。
日本固有のたった1種類しかないものを絶滅させた行政と島民は、植物環境額の悪しき前例として、名前を残すのでしょう。一生懸命、外来種を育てて、観光のために嘘をついてご苦労なことです。

今回購入した種は、焼却処分致します。利尻町、利尻富士町には抗議の文面を送付します。
偽物を分かって売るのは詐欺ですからね。

マリモ
2013/09/10 17:54
こんにちは。
先月、利尻島に行ってきました。

そしてリシリヒナゲシも見る事が出来ました。
番号の付いていたものなので、DNA鑑定の終わったもの
だと思います。
DNA違いのヒナゲシについては、元々は有志の人たちが
良かれと思ってした事だと思われるので、誰も非難はでき
ないと思ってます。
利尻山には自然の崩落も起こります。
そして自分を含め登山をする事により、浸食を促され、
自生地も減らしています。
でも多くの人が外から見ているだけの現状です。

自分も道内に住みながら、道の希少種などはわずか
しか知りません。通常は知らないものだと思います。
観光地であるが故の自生種の保存は難しい問題とは
思います。
シリヒナゲシについては、観光案内所でも答えて頂き、
調査・保全も続行中とのことです。
自分はただ住んでいる地元の人任せではなく、起き
てしまった現状の改善を応援するか、力を貸してい
くのが今後のためだと思います

道民
2016/08/04 15:17

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