みかんの花日記

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zoom RSS アレチヌスビトハギ

<<   作成日時 : 2009/10/01 20:03   >>

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   近頃、ものすごい勢いで分布を広げている帰化植物である。

   原産は北アメリカ南東部。

   1940年に大阪で採られた標本があるので、日本への侵入はそれ以前と考えられる。

   60年以上の長きにわたって日本に居座り、今や日本全国にすっかり定着した感がある。

   かつてはそれほど身近な存在ではなかったが、ここ10年ほどで見事に日本を席捲した。




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   その爆発的な広がり方は、近頃の温暖化と決して無縁ではないだろう。

   強さの秘密は都市部でも生活できるたくましさである。

   わずかな空間さえあれば、日陰であろうが日向であろうが見る見るうちに成長し

   草なのに木のような根っこを張り、簡単には引き抜けないまでに生長する。

   分布の速度が早いのは、多量に稔る果実にある。

   この果実がなかなかの曲者で、ともかくしぶといのである。




   
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   花が咲き出したかな、と思う間もなく、果実はどんどんと熟してゆく。

   花は9月から10月にかけて次から次へと咲き続くが、1輪の花の命は決して長くはない。

   だから今頃の季節は、花と果実がいつも同居している。

   果実の生長も早い。

   小さかった緑色の果実は、またたく間に熟して色づいてゆく。




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   このように節にくびれがある果実のことを節果と呼ぶ。

   マメ科に多い果実の形である。

    この果実にはくびれごとにひとつの種子が入っている。

   果実は動物によって散布される。人間も散布には一役も二役もかっている。

   いわゆる、引っ付き虫なのである。

   それも相当強烈な、いわばマジックテープのような強さがある。




   
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   上の画像は花を撮影していて、気が付いたら私の足に引っ付いてきたまだ青い果実である。

   完熟しなくても、一定の大きさに生長すると、果実は人間や犬や、それこそ動くものなら何にでも張り付くので

   ある。チャンスは絶対見逃さない。衣類でも靴紐でも、それこそモノの見事に張り付くのである。

   その張り付き方が半端ではない。

   この果実が張り付いているのに気が付かず、洗濯したとしよう。

   洗濯機の中でグルグル廻ったくらいでは、この果実はびくともしない。

   取れないのである。

   摘まんで取っても気をつけないと、すぐにまた張り付く。

   この果実の形がヌスビトハギに似て、荒れ地などに生えるのでアレチヌスビトハギの名前が付いた。




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   一見するとハギのようにも見えるので、可愛い感じもあるのだが

   市街地で空き地や造成地などがあれば、真っ先に入り込む、あまり嬉しくない侵入者なのである。

   草刈りした位では絶えない。根はしぶとく残り、すぐに芽吹いて遅い季節になっても花を咲かせる。

   草丈は普通30〜100センチほどだが、草刈りされたものなどは30センチ以下の草丈で咲いているものもある。

   葉はこれらの種に共通した3小葉。下の画像のような形をしている。




   
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   じつはこの葉を見せたのには訳がある。

   アレチヌスビトハギに良く似ている帰化種があと4つもあるのである。

   花も葉も皆同じような形をしている。

   ハナヌスビトハギ、イリノイヌスビトハギ、アメリカヌスビトハギ、ムラサキヌスビトハギの4種である。

   まだアレチヌスビトハギほど猛威を振るってはいないが、

   地域によっては他の種類の方が多い場所もあるだろう。

   4種のうちハナヌスビトハギは低木である。

   残り3種のうちイリノイヌスビトハギとムラサキヌスビトハギには托葉がある。

   アメリカヌスビトハギと今回のテーマであるアレチヌスビトハギには托葉がない

   その托葉があるかないかを見るのが、葉の付け根なのである。




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   画像はどちらもアレチヌスビトハギだから托葉はない。

   矢印の部分に小さな葉のようなものがあれば、それはイリノイかムラサキである。

   アレチとアメリカには托葉がない。両種の違いは果実に現れる。

   節果の数が1〜3個と少なければアメリカ

   この画像のように節果が3〜5個付いていればアレチである。

   帰化植物というのは常に新天地を狙って日本に侵入している。

   同じような花だからといって、うかうかしていられないのである。




   
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   ところで、上の画像は1輪の花のアップだが、この花びらの中の模様

   あなたはにはどのように見えますか。

   ウェブリブログの誰か忘れてしまったが、これが目の玉に見えるという人がいて

   えっアレチヌスビトハギに目玉なんてあったっけ、というのが

   今回のブログを作るきっかけになりました。

   人の見方というものは全く様々なんですね。













   画像は2009年10月1日と9月23日 愛知県半田市のみなと公園と我がマンションの駐車場で。

   画像はクリックすると少し大きくなります。

   いつも大掃除の時の草取りで、いちばん苦労するのがアレチヌスビトハギなんですよ。

   




   

   

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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
みかんさん、こんばんは。

今日はアライグマさんより先のような気がします(笑)

まず、忘れないうちに・・アップのお花は私には盗人のほおかぶりに見えます。
ただし盗人をテレビか漫画でしか見たことありませんのでそのイメージです。

わが畑の近くにもやってきているアレチヌスビトハギ。
薄桃色の花の可愛さに心許して、はびこらせては駄目なようですね。

花を撮るため草地に入って、私もよくこの種をつけます。
そして四苦八苦で取っています。

家の花壇にまで持ち込まないようにしないとだめですねぇ〜。

さなえ(花の庵)
2009/10/02 20:21
はははーーーっ
σ(^^;)は控えておりました。
アレチ君はまだ見たことないので。
最後の写真σ(^^;)には某国の政権交代した首相の顔に見えました。
((((((((^^;
アライグマ
2009/10/02 20:42
 みかんさん、こんばんは。
 アレチヌスビトハギにはまだ気づいていないのですが、もう群馬にも入ってきているのでしょうか。私が気づいていないだけ??。注意してみていようと思います。
 こちらで最近はびこった帰化植物と言えばウキアゼナ!、あっという間に休耕田に広がりました。
ペン
2009/10/02 21:54
みかんさん、こんにちは。
アレチムスビチハギに良く似た植物が4っつもあるとは初めて知りました。
次回から托葉など気をつけて見ます。(^^)
お花の模様はターバンを巻き御茶ノ水博士のような鼻でドジョウ髭を生やした某国人に見えます。(笑)

アザミの歌
2009/10/03 16:14
さなえさん 今晩は。
さなえさんの所の花壇もですか、敵は相当しぶといですからこまめに退治しないと、我が物顔ではびこります。花はきれいなのですけどね。
イメージは盗人ですか、う〜〜ん。
みかん
2009/10/06 17:21
アライグマさん 今晩は。
神奈川にも相当はびこっていると思いますが、たまたま目に触れないだけかな、どこでもかなり茂っていますけどネ。
某国の首相の顔ですか、こんなにいい顔でしたっけ。
みかん
2009/10/06 17:25
ベンさん 今晩は。
多分群馬にも入っていると思います。爆発的に広がるので、どこかで見たな、と思うとアッというまに広がりますよ。増え方はいかにも帰化植物です。
我が家の水鉢からも今年ウキアゼナが発生しました。どこから種が飛んできたものやら。
みかん
2009/10/06 17:29
アザミの歌さん 今晩は。
アレチヌスビトハギには実はあと二つあるのです。まだ名前が付いていないのですが、茎に毛が著しいケアレチヌスビトハギと、葉の幅が細いホソバヌスビトハギです。この和名は我々愛知植物の会の仲間内だけの便宜上の和名ですが。先日の観察会の時も新種の帰化植物を2種類発見しました。
帰化植物はともかくやっかいです。
みかん
2009/10/06 17:33
みかんさん、こんにちは。お久しぶりです。
アレチヌスビトハギは遊水地にたくさん生えていて、藪の中に入ったら実がたくさんくっついていたという事もよくあります。
帰化植物はすぐに広がってしまうのでこちらでも困ることが多くあります。
たとえば、ユウゲショウがミゾコウジュに覆いかぶさって生育不良を起こしたり、オオアカウキクサが池を埋め尽くし、市の人が重機でヒシやアサザごと池からすくってしまったりと、大変です。
話は変わりますが、台風18号は知多半島に上陸しましたがみかんさんの家は大丈夫でしたか。半田市の岩滑に住んでいる祖父母に電話したところ、トラクターを入れている倉庫の屋根が吹き飛んでしまったようです。
遊水地も大雨で冠水してしまいました。タコノアシにとってはよい環境だと思うのですが。
部活も市の科学展が迫っていて、最後の追い込みをしているところです。
今年はミゾコウジュを11月から定点観察した写真と、天気、遊水地の水質調査の結果を科学展に出します。去年は先輩が全国科学展まで行ったので、僕もそれなりに頑張ってみます。
ミゾコウジュ
2009/10/11 11:34
みかんさん、おはようございます。
ご無沙汰しています^^;

アレチヌスビトハギのお顔、私はセサミストリートに出てくる「ビッグバード」を連想してしまいました^^;
綺麗だし、なかなか愛嬌のある顔なので好みの部類の花ですが繁殖力旺盛な帰化植物とのこと、まだ、出会ったことはありませんが、注意して観察してみたいです。
少し前のことですが、テレビで、日本からイギリスに持ち込んだクズとスイカズラが繁茂し、駆除に頭を痛めているという話題が放送されていました。
在来の生態系を脅かす帰化植物って、どの国でも同じなのですね〜…
何か、有効な手段はないものでしょうか?
fu-co
2009/10/16 09:27
ミゾコウジュさん こんにちは。
コメントが遅くなりました。色々と頑張っているようですね。よい研究成果が発表できること期待しています。近ければ見に伺いたいところです。

台風18号は知多半島に上陸しただけに大変でした。あまりにも強力な風に、我が家の鉢物もかなりの被害を受けました。せっかく蕾があがったのに、花が咲く前にすべて蕾が落下したり、ともかく外のものは丸坊主状態でした。
それでも自然と言うのはスゴイもので、各種の野菊の蕾などがふくらんでいます。また遊びに来てくださいね。
みかん
2009/10/16 10:58
fu-coさん こんにちは。
足の方はかなり良くなったようですね。高い山からは雪の便りも届いていますが、まだしばらくは紅葉の山が楽しめますね。
イギリスに限らず、クズやスイカズラなどはアメリカなどでも猛威をふるって、今や害草化しています。良かれと思って導入した植物が害草化する例はよくあります。綺麗な花なので園芸種として導入したのに、それが野生化してしまい在来種を脅かす、なども同じ例でしょうね。帰化植物の中には特定外来のような要注意植物もありますが、瞬時にして世界各国とつながることができる今の世の中では、帰化植物の繁茂はある程度は仕方のないことなのでしょうね。
それにしても見たこともない植物が、我が物顔で花開いている現状は空恐ろしいものを感じます。
みかん
2009/10/16 11:11
みかんさん、いつも楽しく読ませていただいています。
今日はアレチヌスビトハギについて調べていて訪ねてきました。アレチヌスビトハギに似た植物が4つもあるのですね。そして、私のそばにあるのはどうやらアレチのようですが、さらに毛が多いのや、葉が細いのもあるなんて…帰化植物は大変。午後からは花の色が水色に変わっていましたので、托葉の写真も含めて、もう一度見に行かなくてはならないようです。ありがとうございました。
panda
2010/09/20 10:21
pandaさん こんにちは。
少しでもお役に立つことがあれば幸いです。帰化植物は消長が激しいですが、アレチヌスビトハギは全国区ではびこっているようです。花は美しいですが、はびこると駆除が厄介な雑草です。
どうぞまた遊びにいらしてください。
みかん
2010/09/21 15:09
初めまして。 目黒のおじいちゃんのご紹介で来ました。 アレチヌスビトハギ、初めて知りました。 ヌスビトハギより花が大きいようですね。田舎に住んでいるせいかまだ見たことがありませんが、そのうち我が家の近くにもお目見えするかもしれません。
小梨
2011/09/02 22:16
小梨さん 今晩は。
ようこそお越しくださいました。ここには花好きの多くの方が集まっています。
これからも気軽にコメントを書いていただけると嬉しいです。どうぞまた遊びにいらしてください。お待ちしています。
みかん
2011/09/06 20:38

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