みかんの花日記

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zoom RSS 誰もいない海  ハマナスほか

<<   作成日時 : 2009/09/21 08:54   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 6 / トラックバック 0 / コメント 14

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   9月も半ばをすぎると海辺はことのほか静かになる。

   今はもう秋、誰もいない海・・・・・などと口ずさみたくなるような静かな海辺が広がっている。

   潮騒も心なしか静かで、風も穏やかである。

   どこまでも続く砂浜に、ほんとに人がいない。

   明日からはじまる連休には、それでもかなりの人出があるかも知れない。

   そう考えて連休前のきょうやってきた。

   案の定、釣り人が二人いるだけで、砂浜は自分達だけの貸し切りである。




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   ハマナスが赤い実をつけている。

   すでに果実が萎れかかっているものもあるが、多くがつやつやとした赤い実をつけている。

   浜辺は秋で、咲いている花は少ない。

   ハマナスをはじめ、ハマゴウ、アオツヅラフジ(下の右画像)などが果実になって

   秋がやってきたことを告げている。




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   ハマナスの茎には細かな刺がびっしりと生えているので、ハマナスの藪の中を歩くには勇気がいる。

   だが、遠くに見える紅い色は、あれは花に相違ない。

   そう思ってハマゴウの枝をかき分け、ハマナスの枝に触れないようにしながら

   それでも時々「痛いッ」などと声を発しながら歩いてゆくと

   それはまぎれもない季節外れの花だった。

   なんだかいじけて咲いているような感じで、花びらが充分に伸びきっていないのだが

   近づくといい香りが漂ってきた。




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   花の最盛期ならば、こんないじけたような花は絶対に被写体にはならないが

   今の季節に健気に咲いている花をみると、よく頑張っているねぇ、と声をかけたくなってしまう。

   記念に1枚撮らせてもらうよ、などと独り言をいいながら

   ケイタイカメラを向けることになる。

   咲いていた花は、この2輪だけだった。

   あと何日咲いていられるのだろうか。




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   ハマゴウはほとんどが果実(左画像の花の下にその果実)になっているが

   所々にわずかではあるが残花が見られた。

   花の色は左画像のような紫色が普通だが、右画像のようなピンクの花もよく見られる。

   こちらは果実や葉に良い香りがある。

   そういえば車を停めた駐車場の近くにはウンランの残り花も咲いていた。

   例年だと今の時期でもウンランの花は結構みられるのだが

   今年は花の進み具合が早かったようである。




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   ウンランは海蘭と書く。

   ランという名前がついているがラン科ではなく、花の形からもわかるようにゴマノハグサ科である。

   花の持つ雰囲気をランに例えたのである。

   今日、この浜辺にやってきた目的は、ハマベノギクである。

   他の花はほとんど終わっていたが、ハマベノギクだけは、随所で花盛りだった。




   
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   9月はじめのブログでハマベノギクはすでに載せているのだが

   花の数が多いのは、今頃の季節である。

   砂浜に這って、あちこちでたくさんの花を咲かせている。

   他に目立つ花がないので、ハマベノギクばかりが目立っている。

   色の濃い花もあれば、白花も時々見かける。

   株によって微妙に花の色が違うが、ドキッとするのは、どうしても色の濃い個体である。




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   だが、下の画像のような純白の花を見かけると

   オッ、やはり白花も清楚でいいなぁ、ということになる。

   よく見ると花びらの幅も細いものや幅の広いものがある。

   いずれもハマベノギクなのだが、1株1株にそれぞれ個性があって

   何度も何度も足を止めさせられてしまう。




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   ハマベノギクは砂浜に這って広がる野菊である。

   べたっと地面に張り付くような格好であちこちに花茎を伸ばす。

   花と海を一緒に写そうと思うと、なかなか難しい。

   低く構えて海を背景に入れると、花が目立たなくなる。

   逆に花の数をたくさん見せようとすると、背景に海を入れるのが難しくなる。

   どうしても海辺の雰囲気を出したくて、花と海が同時に収まる場所はないかと

   あちこち歩きまわる。

   花はいいけれど海が入らない、帯に短し、たすきに長し、などと勝手なことを言いながら

   砂浜を先に先にと歩いてゆく。




   
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   やっとどうにか海が入れられる場所を見つけた。

   頭の中に思い描いていた風景はこんな感じなのだが、花の数が少し少ない。

   それに待っても待っても風が穏やかで、どうも波頭が白く思うようになってはくれない。

   もう少し何とかならないか、と、また歩きはじめる。

   素敵な花も風景も、足で探す。これが植物写真の基本である。




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   そのまま通り過ぎることができない株がいくつもあって

   ついつい足を停めて、その都度撮影しているものだから、なかなか前に進めない。

   気になったら撮る。これも植物写真では大事な要素のひとつである。

   そうこうしながら歩いてゆくと、ついに意にかなう場所と株が見つかった。

   ここなら絵になる。

   そういった場所を見つけると、まず第一に銀塩カメラと言うことになる。

   ケイタイでパチリとやるのとは違って、三脚にしっかりとカメラを固定する。

   波頭が白く砕ける瞬間を待つ、雲間から光りが射す瞬間を待つ

   それからはただじっと待つのみ。

   いい加減なところでシャッターを押していたのでは、人の心を打つような写真は撮れない。

   で、本業の撮影が終わるとケイタイカメラの時間である。

   下の画像がこの日出会った意にかなう場所でのイメージ画像である。




   
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   画像はクリックすると大きくなります。

   本業ではフィルムカメラで撮影していますが、当ブログの画像はすべてケイタイで撮っています。

   撮影は2009年9月18日 石川県加賀市で。

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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
なるほどーーーー
みかんさんが写真を撮るときの考え方が、ふむふむと伝わってきますね。
(^^;★\(-.-;)
σ(^^;)のような素人は構図が如何のとか言う前にこのレベルをまずシッカリ抑えなければならないと。
でも、これが出来るからプロなんだよねーーー
σ(^^;)ら考えも無く唯シャッターを切りますからねーーーー
(/||| ̄▽)/ 無駄玉じゃーーー
アライグマ
2009/09/21 10:24
アライグマさんはいつも早いなぁ。

毎度ありがとさんです。
連休はどこも混雑するので、どこにも出かけないのが恒例になってます。明日あたりは近くの田んぼの土手でも散策します。
これからは田んぼの土手が面白くなりますね。
みかん
2009/09/21 11:05
みかんさん、こんにちは。
まだ浜辺に行く時間が取れないでいます。今月末は娘の受診で上京(東京)します。
多分、帰ってから〜10月にゆっくりと海を眺めながら、ハマベノギクと撮りたいと思います。其のころはホソバワダンも満開になっていると思いますし・・・。
かげろう
2009/09/21 15:49
みかんさん、こんにちは。

こちらの海も釣り人が数名いるだけで、誰もいない海です。
11月になりますと波の立つ日が多くなりますが、今のところ穏やかな日が続いています。

みかんさんが植物写真を撮る心得を書いておられますが、感じ入って読ませていただきました。

花を生けるのも同じで、先人は「花は足で生けよ」と言ったようです。
自分の足で花材を探して生けよとのことだろうと思います。
どの道にも相通じるものがあるようですね。

イメージどおりのハマベノギクと海、素敵ですねぇ〜。
これを見てから海へ行けばよかったと(笑)

白波立つ彼方の海、ハマゴウが群生する砂浜に、ウンランが見え、画像下、右手にはアナマスミレも見えます。

喧騒の終わった砂浜は忘れられたような浜辺ですが、ハマベノギクが渋華やかに演出していますね。

さなえ(花の庵)
2009/09/21 18:11
みかんさん、こんにちは。
海バックのハマベノギク、どちらの写真もじっくりと見入ってしまいました。
「ただじっと待つのみ」・・・これがなかなかできないのです。肝に銘じます!
でも一番最初の、とっても美味しそうな、ハマナスの実も捨てがたいです!
nekoppana
2009/09/21 19:08
かげろうさん 今晩は。
今年も恒例の東京検診の時期になったのですね。車でとは言え島根からでは色々と気苦労も多いことと思います。あーちゃんのためにも良い結果が聞きたいものですね。ハマベノギクの花期は長いですから、10月になってからでも、まだたくさんの花が咲いていると思います。またブログででも拝見させてください。
みかん
2009/09/21 23:21
さなえさん 今晩は。
花も足で生けるものですか、なんとなくわかる気がします。
わが故郷では、お盆にご先祖様に供える盆花は、山に花を迎えに行く、と言います。決して多くは採らず、お墓に供える分や、仏壇にあげる分をきちんと計算して、山から花をいただいてきます。最近は野の花も随分と少なくなりましたが。さなえさんのブルーのポリバケツを見るたびに、そんなことを思い出します。

 画像の砂浜は大事な撮影場所のひとつです。春にはアナマスミレをはじめ、素敵な花々が咲く場所なのですよ。年に数回は訪ねる場所です。
みかん
2009/09/21 23:34
nekoppanaさん 今晩は。
貴重な連休ですから、どちらかにお出かけかと思っていましたよ。限られた休みのサラリーマンだと、なかなか待つことには忍耐が要りますよね。でも待つことはとても大変なことですが、待てば待っただけのシャッターチャンスは必ずやってくるものなのですよ。
赤いハマナスの実、とても美味しそうですよね。そんなイメージを抱いて撮った写真なのですよ。同じ印象を持ってくれた人がいて、なんだか嬉しいです。
みかん
2009/09/21 23:43
みかんさん、おはようございます!
連休も残すところあと一日となりました。
この春から夫が自由人となったため、あえて渋滞の中に飛びこむ必要もなくなりましたので連休は家でのんびり過ごしています。

私にとって海辺はほとんど縁がありませんが、みかんさんの記事を読ませていただくと世界が広がります。
植物を愛しみ、語りかける姿が印象的です。
アナマスミレは是非会いたいと願い、楽しみにしてましたが叶わなかったスミレです。来年は期待したいですね!!
春先ばかりに注目していた私ですが、秋の海辺の植物もいいものですね〜(^-^)
fu-co
2009/09/22 09:28
ハマナスの赤い実、つやつやしていますね。
自分のブログに、ハマナスの名前の由来(浜茄子説、浜梨説)を書いてから、何だか気になって、ハマナスの実を見たいのですが、果たせていません。
ナスも、何かの拍子にこんな実をつけることがあるので、やっぱり、浜茄子かな?
ほととぎ
2009/09/22 18:20
fu-coさん 今晩は。
テレビのニュースを見るとどこもすごい渋滞ですね。あえて連休に出ないというのは正解だと思いますよ。私も今日は近くの公園を散歩しただけです。連休がすんだらゆっくり、が花を見るにも、山を訪ねるのも余裕があって良いですね。
画像の砂浜は素敵な場所ですよ。アナマスミレもどっさり咲きます。
みかん
2009/09/22 21:44
ほととぎさん 今晩は。
ハマナスの語源は、赤く熟した果実をトマト(赤茄子)に見立てた説の方が納得がいくのですが、かじるとかすかに梨の味もするので、浜梨説も捨てがたいですね。ただ東北弁のスが訛ってシになったと言う説明は眉唾ものですが。花も美しいですが、果実もなかなか絵になりますよ。
みかん
2009/09/22 21:55
 みかんさん、みなさん、こんばんは。宮本です。この風景、なつかしく拝見しました。金沢に住んでいたとき、いがりまさしさんが撮られた写真をもとに、この地を探しあてたときのことを思い出しました。春から秋まで、季節おりおりの砂浜の植物を見ることができる場所です。もう7年もごぶさたしていますが、いつか再訪してみたいものです。

 砂浜の散策は、歩きにくいですが、波の音や鳥の声を聞きながら植物の観察ができて楽しいものです。わたしの場合、被写体を探しながら歩いていると、「もう少し行けばもっとよいものがあるかも…」と考えながら足を進めるうちに、思ってもいなかったような距離を歩いていることがあります。
宮本
2009/09/23 00:11
宮本さん こんにちは。
最後の画像を見ると、わかる人にはわかるのですよね。ポイントとなる目印がありますからね。この部分を外すと絵になりにくいので、あえて入れたのですが、場所を特定されたくない植物の場合は、あえて風景的な画像は外す場合もあります。絶滅危惧植物の場合などには特に気を使います。

 広い砂浜ですから、私も先に先にと進みますよ。結構長い距離を歩きます。植物の遷移もありますが、ここの砂浜もかつてのような見事な群落はなくなってしまいました。ハマゴウがはびこりすぎですね。
みかん
2009/09/23 11:22

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