みかんの花日記

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zoom RSS サワギキョウ

<<   作成日時 : 2009/09/13 18:04   >>

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   夏から秋へと移りゆく今頃の季節は、何故か紫色の花が多い。

   サワギキョウは夏から秋への橋渡しをするような、そんな季節の花である。

   キキョウ科だがアゼムシロ属なので、花の形はキキョウ科らしからぬ奇妙な形である。

   鳥が羽ばたいているようにも見える。

   花びらは2枚、上唇は2裂し、下唇は3裂する。筒状になったオシベの中からメシベが飛び出すという

   花の構造上からも面白い形である。

   ぽつんと生えることは少なく、たいていどこでも群生している。




   
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   サワギキョウが生えるのは湿地である。

   乾いているように見える場所でも、足元はグチュグチュと水が滲み出すようなところである。

   茎はまっすぐに直立し、枝分かれはしない。

   しっかりした茎だが意外にもろく、ぽきぽきと簡単に折れてしまう。

   茎を折るとちょっとイヤな匂いがする。




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   北海道の道東のある岬を目指して車を走らせていると、上の画像の湿地に出会った。

   紫色のサワギキョウが咲いていなければ、車ではサッと通り過ぎてしまいそうな、目立たない湿地だった。

   急いではいたのだが、こんな湿原を見つけて黙って通り過ぎられる訳がない。

   ほとんど車など通らない枝道の道路だから、道路わきに車を止めて撮影していた。

   長靴は車に積んでいたのだが、時間に追われていたせいもありスニーカーで入ると、案の定、水がじゅくじゅく

   と滲んできて、すぐに靴下まで濡れてしまった。

   後悔先に立たず、である。

   どんよりと曇っていたので、光りが欲しいなぁ、などとボヤキながら撮影して車に戻ると、地元ナンバーの車が

   側に停まった。

   そのオジサンが、と言っても私より若いが、「何しているの」と声をかけてきた。

   見ればわかるでしょ、ご覧の通り花を写していますよ。とは言わず、丁寧に「植物を写しています」と答えると

   「サワギキョウ」と聞いてくる。

   アレッ、サワギキョウを知ってるんだ、と思い車の中をひょいとのぞくと、助手席に見事な色のツリガネニンジン

   が数本置いてある。「キキョウと交配させようと思ってね」と言葉を続ける。

   お互いあっという間に疑心暗鬼の心が氷解して、道端で花談義。

   そのオジサン(俺より若いのにゴメンね)が、それなら根室でいちばん見事なサワギキョウの群生地を教えて

   やる、とササッと地図を描いてくれた。ここのより花が大きいし今が花盛りだよ。と。

   名刺をくれ、と言われたのだけど、あいにく普段は名刺など持ち歩かないので名前だけ告げて、まだまだ

   話し足らないようだったオジサンと別れたのだった。




   画像画像

























   教えられた場所は、なるほど見事な群生だった。

   地元の人でなければ入り込まないような、道路からはまるで見えない場所である。

   花盛りのせいもあるけれど、なんだか花が大きいような気がする。

   目的地に急ぎたいのだけれど、こんな見事な群生はいまだかつて見たことがなかったし、それに

   写してください、と言わんばかりに、あちらの株もこちらの株も花盛りである。

   先ず銀塩、横位置はカレンダー用、タテ位置は図鑑用などと撮り分け、綺麗だからアップもなどと時間を気にし

   ながら撮影。さらにデジカメで安全のために押さえ、さらにブログ用のケイタイでも撮影。

   時間はどんどん過ぎてゆく。嬉しい至福の時だけれど、目的地の花も気になる。

   程よく光りも射してくれて、ともかく夢中。

   そして、アレッ、ほんとだ。と気がついたのが下の画像。右の花と左の花を見比べてください。




   画像画像
























   花が大きい、とはこのことだったのか、と納得。

   全体に北海道のサワギキョウは本州のものより花つきがよく、色も濃く綺麗なものが多いが、ここのものは

   さらに花びらの幅が広いものが多かったのである。

   左画像は同じ根室だが、また違う場所での撮影である。

   後ろ髪を引かれる思いでその場を後にしたのだったが、結局この日、目的の花はついに見つけることができな

   かったのである。

   何度も何度も探しているうちに、また違う海辺の湿地で、またまた見事なサワギキョウに出会った。

   その場所からは海が眺められた。

   本州でサワギキョウが群生しているのは、たいていが高原の湿地や池のほとりなどの山の中である。

   白い波が砕ける海辺の湿地で群生して咲いている姿は、私にとっては珍しいものだった。




   
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   いったいどんな風に撮影しているのですか、とよく質問を受ける。特別な撮りかたがあるわけではなく

   ケイタイの場合は画像のようにごく普通に撮影しています。

   常に気をつけていることは、水平と脇の下をしっかりと閉じてブレないようにすることくらいで

   ケイタイでは割と気楽に撮ってます。

   この画像は一緒に行った友人が知らない間に後ろから写していたものです。

   で、今撮影しているケイタイ画像が下のものです。あえて同じ場所のものを載せてみました。




   
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   ここは放牧地ですから、柵がありバリケードが張られています。

   見せたくない柵を画面から外し、バリケードも目立たなくなるような配慮をしています。

   後ろの白樺の枝をうまく利用して画面構成をしています。

   

   この日、目的の植物はついに探すことができませんでしたが、どこに行っても咲いていた

   見事なサワギキョウに癒された一日でした。




   画像画像































   画像はケイタイカメラで撮影しています。クリックすると大きくなります。

   友人が撮影した私の画像は画面が大きいので小さくして見てください。

   撮影は2009年8月25日。北海道根室で。

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コメント(21件)

内 容 ニックネーム/日時
>「キキョウと交配させようと思ってね」
どうなるんでしょうね(・・?)
属の違う物を交配させると
(/||| ̄▽)/ いかんゴジラとワニを交配させたら・・・・
想像してしまった。
アライグマ
2009/09/13 20:11
アライグマさん 今晩は。
ゴジラはゴリラとクジラの掛け合わせです。知ってました。
園芸屋さんは常にとんでもない発想から色々なものを作り出します。多くは成功しないようですが、時に思いがけないものも出現します。私が出会ったオジサンは、その道のプロではないように感じましたが。
みかん
2009/09/13 22:14
ゴジラがゴリラとクジラの合成語だとは知っていました。
しかし、ゴリラとクジラを遺伝子合成したらどんなキメラが出来るやら。
両方とも知能は高いし哺乳類だしってゴジラって実は哺乳類だったんだ。
(/||| ̄▽)/ びっくり
アライグマ
2009/09/13 23:09
みかんさん こんにちは。

素晴らしい自生地ですね。こんなにたくさん咲いているところは観たことがありません。さすが北海道です。

北海道には何度か旅をしたことがあります。本州にあるのと同じ種類のはずなのに随分と大きく成長した植物を目にしてびっくりしたこともたびたびあります。

本当に不思議なものですね。
電脳中年A
2009/09/13 23:51
目的地へ急ぎたいのに、道端の小さな野の花畑や苔生すなにやら怪しい?場所を
見かけると「あーもう…」といいながら車を止めてしまいます。その日一日を
振り返ると、そのときの道草がもっとも満足いく花との出会いだったことが
多かったりしますが^^
すや
2009/09/14 00:04
みかんさん、おはようございます。

初春の使者はセリバオウレンやセツブンソウ等白い花から始まるような気がしますが、初秋の使者はたしかに青紫の花が多いですね。

若い方々は知りませんが、私のような年齢のものにはなんとなくしっくりとくる秋の色だと感じます。

湿原にサワギキョウが咲いているのを見つけると、その鮮やかさに嬉しくなってしまいますが、おばさんが教えてくれた花は本当に幅広ですね。

脇道寄り道大好きな私は、本命を知らない間に忘れてしまい、帰ってから「あっ!」と思うことしばしです。

それにしても見事な咲きっぷり、動けなかったのがよくわかります。
大きくするなと言われると、してみたいのが世の常です(笑)
さなえ(花の庵)
2009/09/14 09:09
みかんさん  ご無沙汰しています
さすが北海道のサワギキョウ花も大きく見事ですね。
しばらく花の山行行ってないので、堪能させていただきました
ありがとうございました。



トマト
2009/09/14 11:54
電脳中年Aさん 今晩は。
北海道に咲く花の多くが、どうして本州のものと違ってくるのか、はなはだ不思議です。土壌のpHによって花の色が変わる、と言うのはまだ納得できるのですが、花や葉などが全体に大きくなり、花の色が総じて濃いことに納得がいきません。不思議の多い北海道だけに、何度も何度も足を運んでしまいます。
みかん
2009/09/14 18:50
すやさん お久し振りです。
本当にその通りだと思います。どんなに急いでいても気になる場所は素通りできませんよね。やはり花との出会いは一期一会、この日も、いちばん素晴らしかったのは教えてもらった場所でした。もっとじっくりと撮影したかったのですが、まだ見たこともない花の方に気を取られてしまいました。
みかん
2009/09/14 18:55
さなえさん 今晩は。
脇道寄り道はみかんも大好きです。目的の花を忘れることはありませんが、思わぬ場所で、思わぬ花に出会うことは多いですよね。
この日も偶然に出会ったオジサンに、感謝、感謝でしたよ。お名前とご住所を聞いておくのだったと後悔しています。やはり地元に住んでいる人の情報は素晴らしいですね。特に野の花が好きな人の情報は確かです。
みかん
2009/09/14 19:02
トマトさん 今晩は。
いつも見てくれて、ありがとうです。まだまだ見せたい花は山ほどあるのですが、いたずらに時間ばかりがどんどん過ぎてしまい、ついつい時機をいっしてしまいます。ただ花の画像を並べるだけなら簡単なのですが、そんな味気ないブログはみかんの気持ちが許しません。
 ブログは遊び、とは言え、やはり見ごたえ読み応えがあり、その人らしさのあるブログでないとね。
みかん
2009/09/14 19:12
秋の草花はどことなく憂いに満ちてしっとり落ち着いてますね!
サワギキョウは私も大好きな花です。
若いころ、足繁く通った九重の長者原にも咲いていたので親しみもあります。
それにしても、北海道のサワギキョウは豪華ですね!
ケイタイを構えるみかんさんの真剣そうな後姿も絵になりますね!フムフム、なるほどああやってしっかり、、、、でも、なかなかうまくいかないんですよね〜これが…(笑)
fu-co
2009/09/14 20:29
fu-coさん 今晩は。
長者原にもサワギキョウがありましたか。私は花の季節に行ってないせいか、長者原ではサワギキョウの記憶がありません。四国でのサワギキョウは見ていますが、九州では思い浮かぶ所がないので、撮影はしていないかも知れませんね。それにしても今スゴイ、と思ったのは、ちょうじゃばる、と打って変換するとすぐこの地名が出たこと。九州や沖縄では何故か原と書いて、ばる、と読むのですよね。

友人にひやかされました。本業の銀塩で撮るより、ケイタイの方がずっと真剣に撮ってる、って。そんなことはないのですけどネ。銀塩は仕事だから真面目に撮ってます。ケイタイは遊びだから、遊びの方が仕事より楽しいでしょ。
みかん
2009/09/14 22:34
一瞬、これがサワギキョウかと思いました、花は細いイメージしかりませんでした。
それに色の濃いものしか見ていませんので雰囲気が違いますね。
ほんわかなサワギキョウも良いですね。
やまそだち
2009/09/16 21:53
今日の「よ〇〇〇新聞」にサワギキョウが紹介されていました。
うーーーん
「奇麗な花をここまで汚く撮るのも技術がいる」
というのがσ(^^;)の感想でした。(/||| ̄▽)/
アライグマ
2009/09/16 22:55
やまそだちさん 今晩は。
北海道のものは特にゴッツイので違和感を覚えるかも知れませんね。私も花弁の幅が広い花の群落の前では、綺麗だけれど少し違和感を覚えました。貧栄養の泥炭湿地なのに、なんでこんな花になるのか不思議です。
みかん
2009/09/16 23:00
アライグマさん 今晩は。
そんな毒舌はくと閻魔様に舌を引っこ抜かれるよ。あはは
その新聞は見ていないけど、変に納得できるところがある。みかんも同罪か。でもまだ舌は大事にしたい。
みかん
2009/09/16 23:05
みかんさん、皆さんこんばんは。

北海道の草花は独特なものがあるのでしょうか??
サワギキョウもこちらの花に馴染んでいると、北海道のものは別種に感じます。でも見応えはありますね。

もう草花たちもすっかり秋に変わっているようですね。
自宅周辺で草花を楽しんでいます。今年の初見はホドイモ、ハダカホウズキ(鳥が運んだのでしょう)身近な花で、楽しんでいます。
今日は知人が来まして〜それでも19種類は撮って帰られました。
かげろう
2009/09/17 18:12
かげろうさん 今晩は。
北海道のサワギキョウは全体に大型ですから、八幡高原あたりのサワギキョウとは少し雰囲気が違うでしょう。甲乙つけがたいですが、どちらのものも、それなりの良さがあると思います。

すっかり秋ですねぇ。みかんは今日ヒガンバナやツリガネニンジン、ワレモコウなどを田んぼの土手に訪ね、身近な秋の野草を楽しみました。こちらでも多くの田んぼで稲刈りが終わっていました。
みかん
2009/09/17 19:25
 みかんさん、こんばんは
サワギキョウの群生すごいですね
佐賀の樫原湿原にもあるのですがこんなには・・・

ただ今年はコバギボウシ、サワヒヨドリと共に
かなり増えていると感じました
地球温暖化によるものでしょうか陸地化も
進んでいるようです。
風太
2009/09/17 23:48
風太さん 今晩は。
樫原湿原の花の様子は風太さんのブログで拝見していますから、今何が咲いているのか、何が咲き出したのかが良くわかります。まだ訪ねたことがない湿原ですので、いつかは訪ねてみたいですね。多くのボランティアの力で良い状態に維持されているようですね。
みかん
2009/09/19 23:05

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