みかんの花日記

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zoom RSS オニツリフネソウ

<<   作成日時 : 2009/08/30 01:04   >>

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   夏から秋にかけてはツリフネソウが花盛りになる季節である。

   日本にはツリフネソウ、キツリフネ、ハガクレツリフネ、エンシュウツリフネの4種類が自生する。

   その他に帰化種として、オニツリフネソウ、ハナツリフネソウ、アカボシツリフネソウの3種がある。

   日本在来種では、ツリフネソウとキツリフネは一般的だが、ハガクレツリフネは四国、九州に住んでいる人に

   とってはお馴染みでも、本州では稀で、紀伊半島などをのぞけば見る機会は少ない。

   エンシュウツリフネにいたっては愛知、静岡の両県のみに自生しているので、図鑑にすら写真が載っていない

   ことが多い珍しい種類である。

   さて、今日の主役は帰化植物のオニツリフネソウである。

   本種をはじめ、帰化種3種はまだまだ珍しい存在である。どこでもお目にかかれるような存在ではない。

   乾燥した場所にいち早く侵入できる種類とは異なり、ある程度湿り気のある場所にしか生育できないので

   分布速度は遅いのである。そんな中でオニツリフネソウは花が美しいので、人の手によって分布速度が

   早くなるような予感がする植物である。




   
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   オニツリフネソウは原産地はヒマラヤである。

   日本では北海道で1997年に五十嵐博が発見した。

   現在の所、帰化が確認できているのは北海道と山梨県だけである。

   山梨県では富士山の麓、忍野村付近だけに帰化が確認されている。

   オニと名前が付けられたように、この植物は巨大に生長する。

   高さは1メートルから2メートル近くになるのが普通である。

   花の色はピンク、花も大きく、とてもよく目立つ。

   種子を採取して、自宅の庭に植えたいと思う人が出るのではないかと思うほど

   園芸的な要素を持っているような気がしてならない。




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   特徴は花の側面にある。上の画像でわかるように後萼片が袋状になることである。

   ぼってりと丸い胴をしている。

   ツリフネソウの特徴でもある距はあるのだが、4ミリほどと短いうえに、犬が尻尾を巻き込むように

   ピタリと袋状の後萼片に張り付いているので、わかりにくい。

   花の真後ろから距を見てみると、下の画像のようになっている。




   
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   Impatiens glandulifera インパチェンス・グランドゥリフェラ  これがオニツリフネソウの学名である。

   属名のインパチェンスとは、こらえ性のない、とか忍耐の意味を持つ。

   ツリフネソウの果実が熟すと、そっと触るだけでも果実がはねて種子をあちこちにはじき飛ばすことに由来して

   いる。同属のホウセンカを思い起こすと、その意味が納得できることだろう。

   このオニツリフネソウ、本場のヒマラヤでは河岸などの湿り気のある場所はもちろんのこと、牧草地や麦畑、

   低木林の林縁などにも生えている。日本のツリフネソウよりも生える環境に融通性があるようである。

   これから先、日本でどのようになっていくのか、はなはだ興味のつきないところである。


















   画像はクリックすると大きくなります。

   撮影は2009年8月24日 北海道上士幌町で。

   撮影はすべてケイタイカメラで行っています。

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コメント(24件)

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みかんさん こんにちは。

ツリフネソウの仲間の園芸品種をしばしば園芸店などで見かけます。その中には逸出して帰化するものもありそうな感じがしていました。

オニツリフネソウを観たことはありませんが,写真で拝見する限り,繁殖力が旺盛そうな植物ですね。
電脳中年A
2009/08/30 09:54
初めて聞きました。もちろん見た事もありません。
いかにも園芸好きな人が飛びつきそうな花ですね。
色がなかなか良いですね。
それにしても北海道と山梨県にどうやって入ってきたのでしょうか?
やまそだち
2009/08/30 10:18
そんなにでかいツリフネソウはいらない(/||| ̄▽)/
日本から抹殺じゃーーーー(ーー;)
種も巨大なのかな(>_< )( >_<)
アライグマ
2009/08/30 11:25
電脳中年Aさん お久し振りです。

アフリカホウセンカの名前で呼ばれるインパチエンスは、沖縄などでは随分と山の中まで帰化していますが、ツリフネソウ属のものは生える環境が限られるせいか、勢力は弱いようです。

それにしても電脳中年Aさんのお庭は、スゴイですね。なんと様々な種類のものを栽培しているのか、ほんとにビックリです。機会があれば是非拝見させてくださいね。
みかん
2009/08/30 16:32
やまそだちさん こんにちは。
私もまだ2箇所でしか見ていないのですよ。私の背丈を越えそうな大きさにビックリしました。花はなかなか綺麗です。
北海道に帰化しているものは、おそらく牧草の種にまぎれての侵入でしょう。山梨県のものは多分に人為的な要素が伺えます。たぶん栽培からの逸出と思われます。心当たりの人物がいます。研究のための栽培とは言え、こうなると問題ですね。
みかん
2009/08/30 16:40
アライグマさん 毎度どうもです。
種子はまだ見たことがありませんが、果実は棒状です。抹殺できないほど巨大になります。なにせみかんが隠れんぼできそうなほど大きくなります。花がまたなかなか綺麗なので、オオイヌノフグリのように歓迎されそうな気配です。
繁殖力は決して強くはないと思います。
みかん
2009/08/30 16:45
みかんさん こんばんわ
今日治部坂から蛇峠山をあるき 下山時ツリフネソウにであいました。
ムラサキツリフネソウ?かな
昨年 稲武でエンシュウフリフネソウをお見つけたので 今年も行ってみようと思ってます。愛知と静岡だけだったんですね。貴重な花を見たんですね うれしい!!
sumi
2009/08/30 23:26
sumiさん 今晩は。
ムラサキツリフネソウ?普通のツリフネソウのことでしょうね。
稲武には確かにエンシュウツリフネがありますね。ただツリフネソウで花が極端に小さいエンシュウツリフネモドキもあるので要注意ですが。
エンシュウツリフネは日本のツリフネソウの中で花がいちばん小さく、見栄えがしないのが残念です。
みかん
2009/08/30 23:46
みかんさん、おはようございます。

北海道からおかえりなさいませ。
まさに北から南から西から東から東奔西走で、おかげで珍しい花も見せていただけて嬉しい限りです。

オニツリフネソウ、初めて聞きますし、もちろん見たこともありませんが、大きな草丈なのですね。
それにしても色は、花名にふさわしくないほどはんなりとした優しい色をしていますね。
いつか機会があったら種を植えてみたいものです。

こちらには、ツリフネソウと白いツリフネソウが同じ場所に咲いています。
キツリフネもありますが、不思議なことに切るとキツリフネは水を上げますが
ツリフネソウは水が落ち、生け花に使えません。
さなえ(花の庵)
2009/08/31 05:58
みかんさん、こんばんは!
ツリフネソウ、キツリフネは度々目にしますが、オニツリフネソウのことは初めて知りました。
すっと伸びた葉が園芸種ニューギニアインパチェンスの葉に似ていると感じました。
というか、そもそもツリフネソウの学名がインパチェンスと聞き“なるほど”と妙に納得です(^^ゞ
鉢植えや庭先で育つ色とりどりのインパチェンス、子どもの頃花びらで爪を染めたホウセンカ、それと野生のツリフネソウが同じ仲間だったとは……。
確かにどれも細長い距が突き出ていますね〜
オニツリフネソウはまだ出会ったことはありませんが、是非見てみたいものです。
やさしいピンク色できれいですが、帰化植物ということはこれも繁殖力が旺盛なのでしょうか?
fu-co
2009/08/31 22:25
 みかんさん、こちらではおひさしぶりです。鎌倉は寺社が多く、観光向けもあって境内に園芸植物が植えられていることが多いのですが、オニツリフネソウも例外ではありません。このように寺社に植えられたオニツリフネソウが、植えこみから飛びだして逸出状態となっているものを見かけたことがあります。「神奈川県植物誌2001」が編纂されたころは、まだ広がっていなかったのかもしれません。もともとガマやミソハギが生えているような環境だけあって、そこでは旺盛に茂っていました。
宮本
2009/09/01 00:43
さなえさん おはようございます。
しばらく撮影に出ていまして、返事が遅くなりました。
まだ正式な論文は発表されていないのですが、日本にはあと1種類ツリフネソウの仲間があります。
最近、学会では発表されたワタラセツリフネソウです。
4県にまたがる渡良瀬遊水地で見つかったので、この名がつきました。花の模様に4つのパターンがあります。今年は2日前にやっと咲きだした所でした。

それにしてもツリフネソウが水揚げが悪い、というのは意外でした。水辺に生えていても、キツリフネとは随分と違うのですね。野の花をいける方だからこその、貴重な観察だと思います。

ノダケの生け花に惚れ惚れしています。
みかん
2009/09/06 07:45
fu-coさん おはようございます。
その後、足の具合はいかがですか。きっと秋の花が見たくてうずうずしているのではないですか。ガマン我慢、しっかりと治してから山歩きを始めてくださいネ。

オニツリフネソウは他の植物と違い、繁殖力は旺盛ではないと感じていましたが、宮本さんの話しにもありますように、園芸からの逸出もあるようですから、安心していられないかも知れませんね。
みかん
2009/09/06 07:52
宮本さん おはようございます。
鎌倉ではオニツリフネソウが野生化していますか。困ったものです。随分と昔になりますが、逗子に住んでいた当時、鎌倉の寺社に咲く四季の花をテーマに、鎌倉のすべての寺を廻りました。その当時は日本在来の花が多く、鎌倉の寺に合った花が多かったのですが・・・・・。
入場料を取る寺も多くなり、雰囲気は随分と変わりましたね。これも時代の流れなのでしょうか。
みかん
2009/09/06 08:01
 お久しぶりです。
 しばらくぶりに覗いてみれば…最悪の帰化植物が登場しているではありませんか。
 オニツリフネは侵略性が強いことが予測される危険な植物のひとつです。ワタクシはことあるごとに、導入するべき無い植物のひとつにあげています。
 イギリスでは野外に植えたり、投棄を禁じているはずです。何年か前に英国王立園芸協会も会誌で、会員に対して野生化しやすい場所での栽培自粛を求める記事を載せていました。
 牧草に混じってくるようなものではありませんので、北海道に逸出帰化したことを知った時は目の前が暗くなったような気分がしました。

 ワタクシはインド北西部ヒマーシャルプラディッシュ州の『花の谷』で本種を見ました。見渡す限り一面に密生していて、この植物と共存できる植物はほとんどありません。生態はオオブタクサと同じようです。
 肥沃で常に湿った土地を好み、暑いのが嫌いなわけでは無さそうなので、都市部の河川敷などに爆発的に広がる可能性があります。

 今年引っ越しまして、庭も一からやり直しです。新しい場所は『地獄の雑草』『悪魔の花』の呼び名も高いハタケニラが蔓延っていて、これを根絶するのに神経がすり減る思いでした。
 ワタクシは一部に見られる『外来種はすべて悪』といった一部の風潮はとても容認できませんが、こういうコントロール不能な植物はだいたい事前の調査で察することができると思っています。
コージ
2009/09/13 22:48
コージさん 今晩は。
オニツリフネが今後どのように侵略してくるのか想像できませんが、野性的な繁殖より、人為的な繁殖の方が多くなるような気がしています。栽培されているのは見たことがないのですが、北海道ではかなりあちこちに野生化している
ようです。私が見た限りにおいてはツリフネソウと同じような水湿地でした。が、かなり乾燥した駐車場のような場所でも花を咲かせていると聞き、気になっている植物のひとつなのです。

引越ししたのですね。庭づくりはとにかく大変のことと思います。これからどんな植物が増えてゆくのか楽しみですね。我が家ではイタリアから持ってきた秋咲きシクラメンが、実生3年目の今年、花を咲かせてきました。
みかん
2009/09/14 18:42
こんばんは。ご無沙汰しています。
ちょうどツリフネソウを見てきて、どうしよう??というところでした。
ツリフネソウの中に白花のものがありましたので、調べてみるとシロバナツリフネと呼ばれているとのこと。花の姿はハガクレツリフネでした。
みかんさんの分類の中には入っていませんが、ツリフネソウの色違いと見るのか、別種とみるのか如何でしょうか?
ぽんぽこ
2009/09/22 21:14
ぽんぽこさん お久し振りです。
ツリフネソウの白花(シロバナツリフネ)は種レベルではなく、フォルマ(品種)なのでツリフネソウの中に含まれるのですよ。単なる色違いにすぎません。
最近あと1種類ワタラセツリフネソウというのが発表されました。日本に自生するツリフネソウは全部で5種類ということになりますね。
みかん
2009/09/23 11:36
始めまして。
鳳仙花の仲間なんですね。
ツリフネソウは園芸店にあるのか知りませんけど…
鳳仙花で爪を染めてみました。
本来は子供は中指人差し指薬指の3本のみ
大人は小指のみらしいですけど
私は両手両足の指全部染めてみました(笑)。
ミント
2014/10/19 18:11
ミントさん こんにちは。
鳳仙花で指の爪を染めて遊ぶのは、昔の子供たちだけかと思っていました。
今もそんな遊びを楽しんでいらっしゃるのですね。
なんとなく微笑ましいな、と感じました。
みかん
2014/10/20 14:17
初めまして!!
オニツリフネソウを探しています。
以前、栽培していたのですが枯れてしまいました。
種もしくは苗を入手できないでしょうか!?
ピッピ
2015/04/11 07:40
ピッピさん はじめまして。
上のコメントでコージさんが書いているように、私も栽培すべき植物ではないと思いますよ。繁殖力の旺盛な帰化植物は、日本の自然の生態系を破壊する危険を持っているからです。
みかん
2015/04/11 09:57
はじめまして
ツリフネソウの白花(突然変異?白化?園芸改良品種?)は何度か見た事があります。紅色が殆んど抜けて白花で紅の斑が残ったツリフネソウも見た事があります。
ハガクレツリフネは奈良県吉野の山で沢山咲きます。エンシュウツリフネは伊吹山地の極限られた場所でも咲いています。今年2015年も見てきました。紅の斑の入った白花のツリフネソウには別名があると聞いた事がありますが本当でしょうか?
ふうばいか
2015/09/18 18:27
ふうばいかさん 今晩は。
園芸屋さんやマニアは勝手な名前を付けて呼んだりしていますが、白花に紅の斑が入ろうがツリフネソウはツリフネソウです。伊吹山地にエンシュウツリフネがあるとは初耳です。最近九州のある県でもエンシュウツリフネが見つかった、と記録されているのですが、本当にエンシュウツリフネか疑問が持たれています。
みかん
2015/09/18 22:46

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