みかんの花日記

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zoom RSS カギカズラ

<<   作成日時 : 2009/07/09 18:18   >>

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   カギカズラはツル植物である。

   名前のカズラがそれを示しているが、単純に他の植物に絡みつくような生やさしい姿ではない。

   そのツルの太さは人間の腕の太さにも近いほど、言わば化け物、大蛇のような太さになるのである。

   まわりの木にからみつくのではなく、覆いかぶさると表現すればピッタリするほどの暴れん坊である。

   だが、その花はなんとまぁ、可愛いのである。

   上の画像でわかるように花は球形に咲く。

   このようにまん丸の形に咲く花は、日本の植物の中では珍しい。

   それが惜しげもなく、いくつもブラブラと咲くのである。




   
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   遠目で眺めると、花がびっしりと咲いている部分はクリーム色に見える。

   だが、側でよく見ると花びらの色は若干緑色を帯びている。

   ボール状の花は、たくさんの小さな花が集まって出来ていることがわかる。

   花びらは5枚が正常だが、6枚のものも多い。花が最盛期になるとメシベが長く花の中心から突き出し

   やがてその先端に白い花粉を受け取るようになる。

   画像のアップ写真が花盛りの状態である。

   花期は普通6月のはじめ頃から咲き出し、遅い場所でも7月のはじめには終わってしまう。





   
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   この花の直径は3センチほど、決して大きな花ではない。

   小さなつぼみが徐々にふくらんで、画像のような最盛期を迎える。

   花の命はわりと短く、数日でパラパラと散るようになる。

   千葉のはるこさんの要望もあったので、ついでにつぼみの時の姿もお目にかけよう。

   下の左画像が花が咲く10日前の状態である。右画像は花が咲いている時のつぼみ。

   ふくらみ具合がだいぶ違うことがわかるだろう。(クリックして見てね)

   右画像では花柄も確認することができる。






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   ところで、名前の元となったカギだが、これもかなり強烈である。

   まさにカギ爪そのものである。

   葉の付け根に普通は2本出るが、1本が欠けていることも多い。

   この鋭いカギ爪で、あらゆるものをひっかけて高く高く這い登る。

   ちなみにこのカギ爪は、枝が変形してできたものである。

   漢方では鎮静、鎮痛薬として利用する。




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   カギカズラは常緑、冬でも緑色の葉をつけている。冬の葉はかなりくすんだ緑色だが。

   分布は伊豆半島から西に、四国、九州と、どちらかと言うと暖かい地方の海辺に多い傾向がある。

   花の季節に、ツルの先端の葉は、紅葉したように赤いのも特徴である。

   慣れてくるとこの赤い若葉でカギカズラとわかるようになる。

   葉にはテカテカとした光沢がある。




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   それにしても、カギカズラの暴れん坊ぶりはスゴイ。

   まわりの樹木を呑み込んでしまうような、空恐ろしい繁殖ぶりである。

   じつは撮影した場所は一年中通っている隣町のお気に入りの場所である。

   そこに数年前に突如姿を現して、あれよあれよという間に広がっていった。

   まさに傍若無人な繁殖ぶりだったのである。

   何年も前に、わざわざ紀伊半島までこの花の撮影に出かけたことが馬鹿らしく思えるほどだった。




   
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   だが、やはりカギカズラは良い花である。

   その旺盛な繁茂ぶりにはいささか抵抗があるが、やはり花は可愛い。

   毛糸で作ったぽんぽんのような、愛すべき花の時季は短いけれど

   季節が巡ってくると、必ず会いに行きたくなる花である。

   もう花の季節はすぎてしまったけれど

   今年も会えたことが嬉しかった。




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   《撮影余話》  このカギカズラ、実は撮影しやすくなるように昨年の冬に太いツルを思い切り引っ張って
            目の前で花が撮れるように工夫しておいたものです。
            計画はものの見事に成功して、目の前で花が咲いていてくれた。
            だが、花がびっしりと咲いていたのは、望遠レンズでなければ撮れないような高い位置に
            まるで姑息な手段をあざ笑うように咲いていたのでした。あはは


   毎度書いていますが、クリックすると画像は大きくなります。大きな画面でも楽しんでくださいね。

   撮影はすべてケイタイ電話についているカメラで撮っています。みかんのこだわりです。

   撮影はつぼみとカギ爪が2009年6月10日  花が2009年6月21日です。

   撮影場所は知多半島の武豊町で。

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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
わー,ツボミのリクエストに応えてくださって,うれしさで涙出そうなくらい,マジマジ見ました。
カギカズラのツボミや花が見られる頃,千葉県の房総半島ではヤマビルがすごいので,カギカズラの姿は冬と春にしか見たことがないのです。
冬の,大トランスフォームしたカギのすごさもなかなかのものでしたが…。

ぽんぽんのお花がカワイイし,ツボミもわくわくさせてくれます。
あ,今真っ盛りのネムノキのツボミもこういう感じかな(全体は円形ではなく扇形ですが)。

重ねて,みかんさん,ありがとうございます。
はるこ
2009/07/09 22:37
はるこさん 今晩は。
一番乗りですね。喜んでいただけたようで良かったです。
房総のヤマビルは半端ではないですね。清澄山で頭を打ち振っているヤマビルの集団にギョとなったことを覚えています。
カギカズラはそれにしても面白い木だと思います。
みかん
2009/07/09 23:18
なるほどマーク入れときました。
\(‥\ ) (/‥)/ まだ見たことないです。
アライグマ
2009/07/10 00:13
アライグマさん おはようございます。
カギカズラは奇妙な木ですよ。アッシもこちらに転居するまでは実物を見たことがありませんでした。昨年、愛知県植物誌のための標本を作りましたが、なかなか綺麗な標本に仕上がりました。
みかん
2009/07/10 11:04
みかんさん こんばんは〜
カギカズラ、私も大好きで初めて見つけた4年前から毎年見に出かけています
最近では、直ぐに見つけられるようになって家の近くとかでも見つけました
本当に繁殖力は大盛のようで、大きな木にかぶさり沢山の花をつけているものもあります、見事としかいいようがないですね(^^:
先日写真を撮りに出かけたときに、傘の柄で少々近くまで降りてきてもらいました(笑)
遠目ではあまり綺麗だとは思えませんが、近くで見ると球形の花がとても可愛くて大好きです
いっしい
2009/07/10 23:37
いっしいさん 今晩は。
確かにカギカズラの花の良さは、近くで見ないとわからないですね。遠目だとぐちゃぐちゃ花が咲いている程度にしか感じられませんから、やはり傘の柄を使おうが、ツルを引っ張ろうが、手繰り寄せないとその魅力に気がつかないと思います。多少乱暴に扱ったとしても、カギカズラはへこたれるようなヤワな木ではありません。
みかん
2009/07/11 00:59
みかんさん、お帰りなさい。

みかんちゃんに見守られたチベットへの旅は、素晴らしい巡り会いにが出来たようで良かったですね。
もしかしたらみかんちゃんが引き合わせてくれたのかもしれないと感じました。

カギカズラ、こちらには自生がないのか見たことがありません。
ぼんぼりのような楽しげな花なのですねぇ。
蕾のときは、ヤマボウシの実の頃に似ていると思いました。

葉は常緑でムベのような感じなのですか?
しかし本当にカギですねぇ。
逞しい知恵を持って、命を紡いでいく植物に驚きの思いを持ちました。
ありがとうございます。
さなえ(花の庵)
2009/07/11 16:51
さなえさん 今晩は。
この時間になると庭のユウスゲが良い香りを放っています。
昨日は7輪、今日は8輪の花が咲いています。そろそろピークもすぎようかな、といった感じです。我が家のユウスゲは、阿蘇の草原に咲いていた株の実生です。マンションの屋上なので2プランター以外に増やすことができないので、種子は稔らせません。
カギカズラの葉はムベほど厚くはないのですが、雰囲気は似ていますかね。
チベットではいくつもの偶然が重なって、とても素敵な花の旅となりました。帰国早々なのですが、また14日から中国の四川省に出掛けます。昨年大きな地震がありましたが、その震源地近くに青いケシを訪ねます。チベットの青いケシとはまた違う種類です。道路がまだ復旧していないので、かなりの遠回りになる予定です。出かける前にチベットの青いケシのさわりだけでも、ブログに載せるつもりですが、急ぎの仕事が山積みです。トホホ・・・・・
みかん
2009/07/11 18:26
みかんさん、こんばんは。遅らせながら、お帰りなさい。
某BBSの青いけしの花〜幻想的ですね。夢の中にでも出会えないかしら・・・。
みかんちゃんが見守ってくれた花旅だったのではないでしょうか。

カギカズラはこちらでも見たことがありません。山の中へ入ればあるのかしら??でも面白い形ですね。

又、中国の四川省にお出かけですか。お気をつけてお出かけくださいね。
かげろう
2009/07/11 20:23
かげろうさん おはようございます。
14日に家を出ますが、それまでに書き上げなければならない急ぎの原稿があり、青いケシのアップが間に合うかどうか。
皆さんがそうおっしゃってくれるのですが、今回は一面ブルーに見える青いケシの群生に出会いました。みかんが引き合わせてくれたのでしょうか。本来は群生する植物ではなく、1本〜数本が点々と咲いているだけなのですが。
人間とは勝手なもので、自分の都合の良いように解釈します。でも、その偶然が嬉しかったりします。
今回は四川省の四姑娘山山麓に青いケシを訪ねます。すでに何度も訪ねている場所なのですが、中国の中では、かなりお気に入りの場所です。標高4700メートル付近まで登るつもりです。
報告はいずれまた。
みかん
2009/07/12 08:38
みかんちゃん
チベットの青いケシたくさん見られて最高でした。
本当に夢のような日々でした。スライドショウで楽しんでいます。
カギカズラはじめて見ました。たくましい花ですね。
関東にはないのかしら?
四姑娘山
行ってらっしゃい。
トマト
2009/07/12 09:20
トマトさん ようこそお越しくださいました。
今年は特別に花の素晴らしいチベットでしたね。お疲れ様でした。きっと素晴らしい傑作がものにできたことと思います。機会があったら作品拝見させてくださいね。
カギカズラは房総半島の南端や伊豆半島あたりから西に分布しています。見る機会は少ないかも知れません。
どうぞまた遊びにきてくださいね。
みかん
2009/07/12 11:49
こんにちは、みかんさん。
カギカズラ、初めて見ました。ボールのような花がユニークですね。
でも、名前の由来になった[カギ]は引っかかると痛そうですね。(笑)
はるこさんがリクエストしていたので、僕もリクエストしてもいいですか?
タコノアシをお願いします。なかなかユニークな花なので…
去年タコノアシが咲いていた遊水地には、15センチぐらいの小さな株がありました。今年も咲くのが楽しみです。
ミゾコウジュ
2009/07/12 14:29
ミゾコウジュさん 今晩は。
このブログではリクエストはお受けしておりません。タコノアシの件は心に留めておきましょう。
たった今急ぎの原稿を書き上げて、これで心置きなく中国に出発することが出来ます。


このブログを見ていてくださる皆さん、明日からまたしばらく留守にします。
帰国は21日の夜、成田着の予定です。
それでは行ってきます。
みかん
2009/07/13 22:20

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